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ノア&ノルンの行方

「…もっしもーし、クランケ?」
『…誰かと思ったら星か。こんな遅くにどうした?』
「いつものことだろうが。お前も夜の人間のくせに。」

暗い森の奥にひっそりと佇む家。
家というより小屋の方がふさわしいほどボロボロの家には、「天河探偵事務所」という同じく古ぼけた看板が吊り下げられていた。
といっても、開店休業も同然なので、こうやって星も月光も浪人をしているのだ。

しかしそれは表向き。
夜の世界では、能力を悪用する能力者を成敗している「怪盗狩り」。
かつて本当に怪盗を狩っていたというのは事実である。
そして今電話してるのは、以前「狩った」怪盗の一人。
ホウオウグループに所属しているのだが、星とは身分関係なく仲良くしている。
互いに互いの素性は話さないが、表向きの情報交換程度は行っているのだ。

「…で、結局ノア&ノルンの処分はどうなったわけ?」
『殺処分の命令が上から下されたらしい。』
「やっぱりな。まためんどくさくなりそうだ。」
『君は関与するつもりか?』
「いんや?もう依頼はこなしたから、あとは向こうの責任下っていうの?」
『案外冷たい奴なんだね。』
「…ああ。」

「星殿?またクランケ殿がか?」
電話を切ると同時に、月光が入って来た。
「ああ。」
「相変わらず仲がいいんじゃねぇ。本来敵対してないといけないとに。」
「「怪盗狩り」が幾分きいたんだよ、多分。向こうも私を利用して情報取っていってるかもしれないけど。」
「…本当に関与しないがか?」

しない、といったら嘘になる。
かといって、全面的に関与もしない。
自分の不利益になると判断したうえで、関与する。
それよりも、自分のことに忙しいのだ。
「左目」を奪った者を探すのに。
嘘はつきたくない。だから、何も返事できないのだ。

「…なぁ、思うんじゃけど、いい加減過去の記憶なしじゃ調査しづらいと思うぜよ。」
「…そうだな。思い出したくもないけど、記憶返してもらいに行くか。」
「明日朝じゃからな!」
「わーってる。早起きは嫌いだけどよ…;」
ずれた包帯を留め直し、星は椅子にもたれかかった。

「…何時振りだろう、アースセイバーなんて…。」

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最終更新:2011年03月03日 01:47