機械兵士と氷の騎士
「…いや彼氏じゃないしw電池もったいないから切るわw」
そう言って、ケータイのボタンを押す。まったくあのクソ親父、心配しすぎだ。娘と二次元美少女とどっちが大事なのかと今度聞いてやろうw
「?」
なにか物音がするが、この辺には何もない。とりあえず辺りを見回してみると、そこには
「ロボット・・・か?人型だけど、人は入ってないっぽいな。特撮?うわあっ」
ロボットが手(腕?指?)から突然弾を打ち出してきた。とっさによけたが、弾が当たった地面がえぐれている。
「何?私なんか人に恨み買うようなこと・・・うそっ速っ!?」
さっきよりも弾速が上がっている。どうやら私を「敵」として認識したらしい。勘弁してくれよ。そう思ってる間にもロボットは絶え間なく弾を撃ち続ける。よけられないことはないが、何発も撃たれるとさすがに疲れてくる。なんとかして止めなければ。
「すまんな、親父。やっぱり今日は遅くなりそうだ。」
あのロボットに追跡能力はないみたいなので、いったん物陰に隠れて作戦を練ることにする。あいつは大小のコードがむき出しになってるので、あれを全部斬れば止まるだろう。しかし、今の私はそういうものを持ち合わせていない。どうしよう、助けでも呼ぶか?誰に?
ああ、こういうとき漫画とかアニメならどこからともなく剣とか出てくるんだろうな。ん・・・剣?
そうだ、私にはあれがあったな。ダメもとで意識を集中させ、手の中に氷の剣をイメージする。――あのコードを叩き斬れる硬度と切れ味の剣を――
「できた…!」
氷でできた強固なサーベル。これであいつを倒すことができそうだ。
「おい、ロボット野郎。不意打ちって卑怯じゃないかな?始末してやるよ。」
氷のサーベル―アイスブレードを構えてロボットに向かう。
何度かかわして気づいたが、どうやら弾は一方向にしか撃てないようだ。そうとわかればこっちのもの、弾をかわしながら間合いを詰める。
「止まれ!」
アイスブレードを振り上げ、腕部分のコードを斬る。
「うあっ!」
不覚。一つかわしきれず足に当たったと思えたが、幸いかすっただけだった。
「よくもやったな、許さねえぞ。」
腕を切断されてバランスが狂ったロボットなんて怖くない。
コードを的確に切断していく。たまに剣が欠けたり折れたりしたが、その度に再生、時には新しいものを生成して対抗した。
すべてのコードを切り終えるのに、そこまで時間はかからなかった。
「うあ…警察とか来てなんか言われたらどうしよう・・・せ、正当防衛だよね!とりあえず、あまり一目につかないとこに破片をおいておくか。」
「この辺です。」
「そうなのか。何もないけど・・・」
「あ!」
目の前の敵は斬り捨てたけど、なぜかこれだけでは終わらないって思った。
とりあえず、今は家に帰ってゆっくり考えるとしよう。
最終更新:2011年03月22日 01:22