最近、図書室に現れる少女がいる
その子は、俺とはまた違う蒼い髪をしていて
窓際でよく本を読んでいる
人と関わりを持つこと事態あまりすきではないし
どちらかといえば煩わしいことではあるが、気になった
体型こそ違うが
身長は妹とほぼ同じくらいだったし
頬杖をつく癖や、ページをめくるときの指癖などの、小さなありふれたしぐさが
どことなく妹に重なって、目で追っていた
『啓介やっぱここだったか。リーダー逹まってるよ』
『うぉっ!…なんだ
ケイイチか、びっくりさせんなよ』
『啓介もそんな声出すんだね、おどろい…』
ケイイチの視線が、窓際で本を読む少女に注がれる
ケイイチはギョッとしたように俺の顔を見て
『啓介…スイネと一緒にいたの?』
『いや、一緒にいたわけじゃねーっていうか…』
『……』
『……』
なんとなくだがケイイチは『焦っている』ようだった。なにか知られたくないことでもあるのか、歯切れの悪いことばを紡ぎながら、意味もなく肩を何度も叩かれた
『なに、知り合い?』
『…お、幼馴染み』
『幼馴染み?』
『う、うん(そういうことになってるんだよな…)』
『ふーん…』
『どうかしたの?』
『いや、なんか…』
『え?』
『あ、いや、別に』
『早く行こう。今日はカラオケだってさ』
なんとなく
あの子の空気がとても
寂しそうに感じた
もう一人の蒼
(人間らしさが感じられない)
(そんな気配のする子だった)
最終更新:2011年03月27日 00:41