アットウィキロゴ

『エダとKEA2』

診察室内に大の男が二人っきり、KEAは上着を脱ぎ上半身裸でベッドにうつ伏せで寝ころがっている。
「じゃあ、よろしく頼むぜ」
しかし、エダはため息をつき立ち尽くしていた、そんなエダをみてKEAが声をかけた。
「どうしたんだよ?」
力なく返事をするエダ
「お前が女の子だったら最高のシチュエーションなのにな…」
「悪かったな」
いやいやながらKEAの体にマッサージを始めるエダ。
あまりの気持ちよさについつい声をあげるKEA
「気持ち悪い声ださねえでくれよ、まじで…」
思わず苦情をもらすエダ、それでも喘ぐのをやめないKEAに少々いらっとしたのか力を強く押し上げる。
「うおっ!!いてっなっにすんだっ!」
「がまんがまん…それにしても…随分と無茶やってるみたいだな」
エダの言葉に表情を曇らせるKEA
触れば体がどんな状況かだいたいわかる、相当ハードなトレーニングをしたのだろう。
凄まじい肉体疲労を感じる。
かまわず言葉を続けるエダ
「あんまり無茶して訓練するんもんじゃないぞ、肝心なときに体がぼろぼろじゃただの馬鹿だぞ…」
エダの言葉に徐々に力をなくしていくKEA
しばらくの沈黙の後独り言のように話し出した。
「もう、二度と大事なものを護れないってのは嫌なんでな…
もっと強くならないと…どんなやつが相手でも…」
エダはKEAの言葉の意味を理解した。
KEAは過去に大切な人を護れなかった、そして今も後悔をしている、だから今も体に大きく負担のかかるトレーニングを続けているのだと。
そしてこれはエダにとってもつらい事件だった。
エダの到着があとわずかに早ければ助かったかもしれないのだと…
全員仕方のないことだと理解はしているが、苦しかった…
なによりもエダ自身が救えた命を救えなかったという事実に苦しんでいた。
KEAは続けて話す
「だから、俺はなんて言われてもやるぜ。少しでもやつを倒せるように…な」
「勝手にしろ、だがこれだけはいっとくぞ」
「?」
「俺の手にかかった以上お前は俺の患者だ、命を粗末にすることはゆるさねえぞ」
エダの言葉に思わず噴出すKEA、それを聞きエダは慌てだす。
「な、なんだよ!なに笑ってんだ!!」
KEAは笑いを必死でこらえて押し殺し口を開いた。
「悪い悪い、俺にたいしてそんなキザな事言うなんてな」
「お前の治療は面倒なんだよ」
「そうかよ」
エダはそう言っているが、本心は違う。
KEAとの付き合いは古く彼がウスワイヤに所属する前から知り合いだった。
自分の命を軽く扱っていたため、重傷を負うことが多く度々治療するはめになっていた。
そんなKEAの変化をしっているからこそ、エダはKEAを気遣っている。
そしてエダの気遣いはKEAにもわかっていた、KEAが強くなるもう一つの理由はそれも関係していた。強ければ医者もいらない、と。

「あい、おわりっと」
そう言い、マッサージが終わる
「ふぅー、気持ちよかったぜ、ありがとうな」
そういい上着を着るKEA
無言で手をアルコール消毒をするエダ
そんな後姿をながめKEAは呟いた
「大丈夫さ、死なないさ……じゃあな」
KEAが出て行こうとしたときエダが呼び止めた。
「まて……ちゃんと女の子紹介しろよ」
「…あ、ああ」
チャドはだめだぞ」
「ぐっ…」
「たまには違う子がいいなあ。。そうだあの髪の毛の青いかわいい子いたろ?あの子は…」
エダの言葉を言い終わる間もなくKEAは声を荒げた。
「だ、だめだ!!!あいつはだめだ!スイネはだめだ!」
「なにがだめなんですか?」
KEAはどきりとした。
なぜなら、その話題の本人の声が聞こえてきたからである、恐る恐る後ろを向くと、そこにはスイネがいた。

続く



作者 登場人物
ヨシダサン エダKEAスイネ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年04月01日 15:52