「店長ー!」
勢いよくドアを開けるミユカ。
店長こと、楠原亜音は
レストランの奥から顔を覗かせる。
「この前、ウスワイアに保護された新入りだよ。
シグマって言うの」
「そっか、よろしくシグマ」
「お、おお!」
戸惑いながらもシグマは返事をする。
「ミユカ、ここは何だ?」
「ここはレストランって言って、ご飯を食べる場所だよ」
「れすと…らん?」
「そそ」
シグマが上手く「レストラン」と発音出来た事に、ミユカは満足そうに頷く。
「ほらほら、入り口に突っ立ってたら邪魔だよ。早くテーブルについて」
「あ、ごめんごめん」
店長に窘められて、ミユカとシグマはテーブルにつく。
と、同時に、奥からミユカのクラスメイト、夏香由衣が出て来た。
「あれ?ミユカじゃん」
「こんちわー、ゆいっちー」
「今日って、日曜日じゃないよね?」
普段、ミユカがこのレストランに来るのは決まって日曜日である事を知っている由衣にとって、土曜日に来るのは不思議で仕方なかった。
「今日はたまたまだよ。シグたんを外に連れていきたかったから」
「シグたん?」
ふと、由衣が視線ずらすと、そこには周りをキョロキョロと見渡すシグマがいた。
最終更新:2011年04月01日 23:01