朱鷺の想いと狐の想い
「スイネちゃん…どうして…」
「私だって聞きたいよ。誰があんなことを…」
「…凪姉はトキコ先輩と一緒にいてあげて。僕はスイネ先輩を探してみるから。」
「探す、か。それがお前のできることか。だったら全力でやれ。」
「はい!」
冬也はスイネを探すために手術室に残り、凪はトキコを連れて待合室に行った。
「ねえ凪っち」
「何?」
「凪っちはさ、冬也くんのこと好き?」
「トキコまでそんなことを言うのか。まぁ嫌いではないな。それがどうかしたか?」
「冬也くんは、凪っちが大好きなんだよ。」
「そうらしいなー。」
「そうらしいなーじゃなくて、ちゃんとそばにいてあげて。いなくなってからじゃ遅いんだよ…。」
「なんでお前が泣くんだよ。」
「だって…スイネちゃんが…冬也くんだって、そうならないって断言できないんだよ!?凪っちは冬也くんが大切じゃないの!?」
「大切じゃなかったら一緒にいないだろ。それと、お前も今度はもっと早く言えよ。他で何もできなくても、愚痴聞くくらいのことはできるからな。」
「凪っち、優しいね。本当にお姉さんみたい。」
「同い年です。」
「見つけた。場所は…えっ?あ、何でもありません!行きましょう!」
「あぁ。」
「うん!」
同時刻、風真の部屋
「部屋片付けろって言われてたな。よし、いっちょきれいにするか!」
部屋に散乱したゲームや薄い本を拾っていく。その中に、『アイスブラスター タイプF』と書かれた箱があった。
「これウスワイヤの誰だったかにもらって、使いこなせずにそのまま持って帰ってきちゃったんだよなーw」
自分の娘がそれをうまく使いこなすことを、風真はまだ知らない
最終更新:2011年04月02日 22:19