「さあ、お喋りはそこまで。ご注文は?」
ミユカ達の会話を制した店長は、ミユカと
シグマにメニューを渡す。
「…?」
使い方が分からない様子のシグマ。
そこに由衣が助け舟を出す。
「これに載ってるやつから、食べたい物を選ぶんだよ」
「食べたい物…」
ミユカは決まったらしく、メニューから顔を離した。
「私はカルボナーラ!後、デザートにヨーグルトパフェね」
「はいよ。そっちは?」
シグマはまだメニューを凝視している。
「う~…」
「シグたん、まだ決まってないの?」
「だってさー、どれも食べた事ない物ばかりだぜー?」
その言葉に、店長の顔つきが一瞬変わった。
「じゃあ、私のやつと一緒にする?デザートも付けて」
「でざーと?」
「甘い食べ物の事だよ。どうする?」
「…ミユカと同じにする!」
「んじゃお願いしまーす♪」
「…由衣、私は2人と話すから、代わりに作ってくれる?」
「あ、はい。分かりました」
再び由衣は奥へと戻る。
「店長、話って…?」
「…ミユカ、その子…どうしたの?」
「え?」
店長の突然の言葉に、ミユカはキョトンとした表情になる。
「その子、あまりにも『知らな過ぎる』からね…さっきだって、食べた事ない物ばかりって言ってたし」
「あ…」
レストランのメニューには、シグマぐらいの子供でも知っている食べ物もいくつか載っている。
それが不自然に思ったのだろう。
最終更新:2011年04月06日 14:38