ガシャン!
いくつかの医療器具を道連れにシスイの身体が床へと叩きつけられた
リエは、シスイを抱き上げると彼の顔色を見てため息をついた
『無理をしすぎよ。リバウンド気味になっているわ…これ以上は…』
『う…ぐ、まだだ、もうすこしなのに…!』
『シスイ!てめーはちょっと休んでろ!』
『嫌だ!ここでスイネを死なせるわけにはいかない!』
『シスイ!!』
そのときだった
バン!と手術室が大きな音を立てて開いた
そこには、幼い少女と
ボロボロの軍服を纏った青年が立っていて
必死に
ハヤトと由依がその二人を止めていた
『なんだよてめぇら!手術中ってランプ見えねぇのかよ!』
『菌持ち込むわけにいかねーだろ!やめて!』
少女の腕を掴んだハヤトに、大きな鋏を突きつけた青年
それに反応して戦闘体勢を取るメンバー
少女は青年を制すると
『大丈夫!あたしたちは敵じゃないからっ』
にかっと笑ったその表情は顔形こそ違うものの
今現在生死をさ迷っている少女のそれとよく似ていた
『…君は誰だ?』
『あたしはスイ…んんっ!えーと………?』
『春美でありマス』
『あ、あはは。そうそれ、春美ちゃんです』
『どうでもいいけど見てわかんねぇのか?!
ちょっかいなら後にしてくれ!
今手を休めるわけにいかねーんだよ!』
エダがすさまじい剣幕で二人を睨み付ける。
手を休めることなく処置を施してはいるが
一向によくなる気配はない
少女はくすりと笑うと、意識の無いスイネの元に歩み寄る
シスイがそれを拒もうとする
『ありがと、頑張ってくれて。なんとかなりそーだよ』
『え…』
『みんな、彼女に触れて』
『おい、お前…』
『助けたいんでしょ?なら早く!』
皆一様に戸惑いながらも、スイネに触れる
最後に少女がスイネの頭に手を添えて瞼を下ろす
『彼女の中に入るよ。』
『中…?』
『目、閉じて。雑念を消して。』
『…?!』
スイネと少女の身体からまばゆい光が漏れだして、
スイネに触れたウスワイヤの面々の身体を包んでいく
その光は…
もどっておいで
(皆の心がひとつになる)
最終更新:2011年04月06日 18:09