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朱雀と朱鷺、図書室ひとこま

「鳥さーん、何読んでるのー?」
「ん? トキコか。これだよ」
「んー……『魔法使いサラバント』?」
「恋人を亡くした魔法使いの物語だよ。ええと、どんな話かって言うと」
「あー、言わないで。読む時楽しくなくなっちゃうから」
「ん、それもそうだな」
「他にはー?」
「そうだな……『恋人を射ち墜とした日』とか『永遠の少年』とか『タナトスの幻影』とか色々あるけど……好きなのはこれかな」
「? うわっ、それ持って来たの? 全部?」
「ああ、『黒の預言書』シリーズだ。これは凄いぞ、全然別の話なのに全部繋がってるんだ」
「???」
「読めばわかるさ。貸そうか?」
「う、ううん、いい。頭痛くなりそう……」
「そうか? 面白いのになぁ」


朱雀と朱鷺、図書室ひとこま

(読んでいた本は全て持参)
(蔵書は一冊も読もうとしない)
(図書委員の二人はため息をついた)

余談。
「ところで鳥さん、一番好きな本は?」
「これかな、『LOST』シリーズの『緋色の風車』と『緋色の花』。続けて読んだら泣きそうになるぞ、悲しくて」
「……何だって、わざわざそんなの読むの? 元気出るの?」
「いや、全然。むしろ落ち込むかな」
「…………鳥さんって、一体……」

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最終更新:2011年04月12日 23:39