『どういう…こと…?』
《だから何度も言ってるだろ?!スイネがあぶねーんだよ!!
早く来い!》
『なんでそんなことになってるんだよ?!こっちはそんな…
そんなそぶりスイネには無かった…!』
《ぐだぐだ言ってたって仕方ねーだろ?!》
『…へ?』
『はじめまして、今日から同じクラスになります
スイネと言います。よろしくお願いします』
ありきたりな挨拶…とかは今どうでもいい
それよりも今現在こっちが驚いている理由が
もっと重大なことだからだ
何事もないように平然と椅子に座るスイネ。
クラスの全員は、じっとスイネを見つめていて、
嫌な汗を背中にかく
肘をついて窓辺を見つめるその姿は
最後にみたあの日からなにも変わっていなかった
…いや、正確に言えばはじめてあったあの時から
姿形は変わらないのだけれど
隣の席になったのは
コウスケだったようで
早速質問攻めを食らっていた。
スイネはそれに笑顔で丁寧に答えている。
じっとスイネを見つめていると、ちょいちょいと肩をつつかれた
その方向に首を動かすと
そこにはこっちの想いを寄せるマナさんが
じっとこっちを見て小さく問いかけてきた
『けんちゃん、スイネさんと知り合いなの?
さっきからずっと見てるけど』
『え?!…あ、いやその…』
そんなにジロジロ見ていただろうか。
…まずったな。スイネと口裏を合わせていない分
なんて返したらいいかわからずに口ごもると
あ!と納得したようにマナさんが満面の笑みで
間違った解釈を口にしだした
『一目惚れしたんだ!スイネさんに!』
『ちちちち違いますよマナさん!!そんなんじゃないです!』
ガタンと席を立ってそう弁解すると
いつものメンバーにじとりと見られた、は、恥ずかしい…っ
スイネが、呆れたように
(すこし寂しそうに見えたのは見間違えかもしれないが)
見えて、何故かちくりと胸が痛んだ
君とこっちの距離感
(この旨の動悸は)
(母を失ったあの時に)
(よく、にている)
※加筆修正有り(2013/06/15)
最終更新:2013年06月15日 10:21