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『教官の仕事』

『教官の仕事』

「去説、どうしたものか・・・」
シュウトに相談を持ちかけられた直後、自室でバクヤも同様に考察していた。
手数・戦略に長けると評価されている自分のプライドが許さないのである。

(俺もまだまだ、って事か;
 武器庫に向かわせたはいいが、同行すべきだったか)

本人がインスピレーションで考察するなら、こちらは経験で弾き出す。
さっそく机の上にルーズリーフ、隊員の資料、能力のメモ帳を広げるバクヤ。


現状考察:能力での支援については次回
護身用に、小振なナイフの扱いを最初に教えた。
銃の扱いも悪くはない。体術も基礎体力もある。

(・・・しかしてこれだと、携行した通常の武器のみに限られる)

能力の酷使による反動・暴走を考えれば、現状で不満は少ない。
乱用するといった性格、思考でもない。


よって条件として遠近両用。刃こぼれ、弾切れへの対処。
(ここは紐状の利点をどうにかするかな・・・)
素材になるのはロープや鋼線など紐状。
それでいて対多数であれば好ましい。


・・・となれば。
手持ちのナイフに鋼線を繋いで、即席のフレイルというのはどうだろう。
これなら能力に頼り切らずとも運用でき、使用すれば幅が広がる。
リーチに不足なし、円周の軌跡で範囲も対処できる。

「よし、中距離だが、これを勧めてみるか。唯一難点を挙げるなら・・・」
否。シュウトなら気づくだろうし、その状況下なら能力で対処できる。
「過信は禁物、だな。支援については今度にするか」

生徒にちょっとした問題を渡すのも教官の仕事だ。

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最終更新:2011年04月27日 22:19