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とある巨木と帰った「東」

とある巨木と帰った「東」


知ってる?

知ってる?

白い闇は

壊れた朱鷺と見えない波紋を

玩具にしちゃったってさ

南に遊びに出掛けるんだって

その闇を追うように

帰って来た

帰って来た

欠けた「東」が帰って来た

遠くから聞こえる小鳥の合唱。
浮世を見る鳥のその歌に、僕は心を寄せていた。
ああ、それはとても喜ばしいこと。
くずれかけたこの世界に、「東」が戻って来た。

全てのモノは5つの要素からなる。
一つでも欠けるものは、全てが崩れ落ちる。
埋め合わせの必要はもうない。
帰って来た「東」が、仲間とともにこの世界を守ってくれる。

ほっとした。
それと同時に寂しくなった。
僕の役目は、これでおしまい。
やること何も、なくなっちゃった。

動けないのだから、ここにいることに変わりはないんだけど。
どうしようかな…なんて思いを巡らせてみる。
動けない以上はこの周辺の管理でもしていようか。
とりあえず主への報告が先なんだろうけれど。

肩の荷が下りた。楽になった。
これからは自由だ。
そう呟いてみるのに
何故か空虚な感覚がしていた。

この「空白」は、何…?

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最終更新:2011年04月29日 19:32