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とある日の放課後。(仮)

「…最近、雨降ったり止んだりめちゃくちゃ晴れたり変な天気だな」
「…そうだな」
とある日の放課後。
アタシ達は一組の教室の窓から曇る空を眺めていた。

"あの時"以来、アタシ達の関係はとてもギクシャクしてしまったように感じる。
いや、そう思っているのはアタシだけなのかも知れないけど。

「リオさ…昔からあの変な"力"持ってたのか?」

アタシが作り出した大量の尖ったシャーペンが刺さって血が流れても、直ぐに傷が塞がった時のことだ。
アタシはずっと昔からリオトと一緒に居た。

…いつの間にこんな非人間的な人間になってしまったのだろう。
リオトは暫く外を見たまま黙っていたけれど、アタシが強く彼を見つめていると彼は観念したように口を開いた。

「まあ…3、4年前かな。オレがとある人に自分から頼みにいったんだよ」
「な、なんで!?」

アタシは驚愕する。
アタシなら自分から進んであんな人間らしくない能力は手に入れたくないから。
多分、アタシに限らず皆がそう思うだろう。
そんなアタシの驚きっぷりにリオが喉の奥からくつくつと笑い声をあげた。
そして、彼の片手はアタシの頭の上に。

「ユウイを守りたかったから」

……とくん。
心臓が一際大きく跳ね、時が止まったかの感覚に襲われた。
アタシが何も言えずにいると、リオトはアタシの頭に手を置いたまま話を続けた。

「でもな、最近はユウイを守れる自信がないんだ。理由は言わないけど…」

──…だから。

途端に消えていく頭の上の温もり。
ふと彼の方を見ると、アタシに向かって男らしい大きな手を軽く差し出していた。

「オレが良いところに連れていってやるよ。ずっと、一緒にいられるぜ?」

小首を傾げ彼は笑顔でそう言う。
その笑顔には明らかに狂気が含まれていた。
外は雨が降っているのか、土の色が濃くなっていた。

──…差し出された彼の手を

───…アタシは…

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最終更新:2011年05月14日 23:40