不可視の鉄槌
「会いたいとは?」
「そのままの意味だよ。会って話がしたいんだって。」
「転校早々ナンパか?M豚よりましだとは思うが、高2にもなって自分のことを地獄の使者って言うような中二病患者はちょっといただけないな。」
「違うみたいだよ?そういう方向に持ってくってことは、凪っちはモテるんだねえw」
「それこそ違うような…。それよりも、例の転校生はこの先大丈夫なんだろうか…。中二病でもまぁ差別はせんが、のっけからアレだとぼっち確定だぞ。」
「やばいかもって言ったのに心配してあげるなんて、優しいんだねー。」
「な、だ、誰だって一人は嫌だろ…///」
「凪っちが照れるの初めて見た。かわいいねw」
同時刻、ウスワイヤ・冬也のレーダールーム
「今日も怪しい奴の接近はなし。まぁ、来たところで生きて帰れるとは思えないけど。」
ハイパースキャンを解除し、休憩に入る。いくら僕に集中力があるとはいえ、何時間も続けて発動していればさすがに疲れる。
「はぁ、僕もたまには外に出たいよ。そりゃ先輩たちの方が実戦経験もあるし身体能力も高いのはわかってるけどさ…。つか、ほんとこれなんなの。」
鞄から鉄槌を出して眺める。何一つ透視できない上、振ったりしても特に何か起こるわけでもない。
「僕が持っててもしょうがないし、早いとこ持ち主に…?」
返すことばっかり考えていたが、これの持ち主が必ずしも善人であるとは限らない。仮に危険人物だったら、返したところでどれくらいの被害が出るか…
「よく見たらデザインもなんか怖いし、これ絶対やばいものだよぉ!!俺なんで拾っちゃったのー!?俺のばかぁ!!(泣」
「冬也の奴また壁ドンしてるぞ。」
「神経使いっぱなしだから疲れてんだろww」
最終更新:2011年05月18日 21:01