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企画されたキャラを小説化してみませんか?_ログ-251~300

  企画されたキャラを小説化してみませんか?

1サイコロ:2008/04/19(土) 08:47:37
男擬人ムリ香さんが立ち上げた「キャラ企画つれっど」で企画されたキャラを
ショートショートストーリー化(短編のアナザーストーリー化)してみませんか?
age sage構いません。
それと、できるだけ自分の企画したキャラを搭乗させましょう。
ナイアナのキャラは、性格を変えないように。

気に入らなければ消してください、(有)さん…

251大黒屋:2011/02/03(木) 15:18:55
スゴロクさんの「ザ・スクールライフ」にうちの子ノルンが出ていた感動がとうとう抑えきれなくなりました(
短めになると思いますが、ノルン視点で書きます。

「正直、面倒でした。」とでもいいましょうか。
敬愛するホウオウ様のためなら何でもやると言ったのは紛れもなく僕な訳ですが、まさかこんな落ちこぼれ高校に転入しなければならないとは…。

そもそも学校というものを僕は知らずに生きてきました。
昔から一人が好きだったものですから。
ホウオウ様に拾われてからも、基本的に単独行動。
パートナーをつける話も上がっていましたが、進展を知らせてくれないあたり、停滞しているのでしょう。
まぁ、誰であろうと構いませんけど。

「…と、ここですね。」
僕は扉の前に立つと、部屋の名前を確認しました。
『保健室』。
この高校に転入して早一ヶ月。一通り挨拶したつもりではいましたが、養護や事務の先生を忘れていました。
まぁ、挨拶しておくことに問題はないでしょう。
ある程度信頼を置いておけば、後々「有利」になりますし…。

252大黒屋:2011/02/03(木) 15:37:42
「失礼します。」

扉を開けると、中には二人。
片方が玉木 静流養護教諭。長身にきっちりと着こなされた白衣、乱れた髪と、それに似合わないくらいのベビーフェイス。
見るからに「好青年」な彼は、天使といっても過言ではないでしょう。

そしてもう片方が火波 スザクさん。僕の一つ上の方です。
人目を引く白髪と赤い瞳。女性で「僕」の一人称を使う彼女は、印象に残って離れることはないでしょう。
様子を見ると、どうやら手の手当てをしていたようです。
どうやら僕はお邪魔してしまったようですね…。

「ノルン、とか言ったか」
自分の名前を呼ばれて、思わず顔をあげました。
「おお、覚えてくれましたか。嬉しいですねえ」
安堵が自然と口元を緩ませます。
比較的目立たない顔立ちに「していた」ので、記憶に残ってないかと思っていましたので。

「どうした、怪我でもしたか?」
「いえ、事務や養護の先生には、まだちゃんと挨拶をしていませんでしたので」
嘘を吐く必要はないので正直に答えます。
その様子に玉木先生は笑顔を向けますが、スザクさんがこちらをにらんできます。

『勘づいているのでしょうか』

本能で察した僕は、逃げるように保健室から出て行ってしまいました。

253大黒屋:2011/02/03(木) 15:52:33
屋上は、この退屈な生活を幾分ましに見せてくれる力があるのでしょう。
僕はフェンスによりかかり、目の前に広がるいかせのごれを一望しました。
この世界は嫌いじゃありません。ただ、もっと笑顔がほしいのです。
…なんて台詞、僕が言ってもいいのでしょうか。

以前、話に聞いたことがありました。
敬愛されるべきホウオウに関わりながらも離れた能力者がいると。
一人や二人ではありませんので、覚えようともしませんでしたが、はっきりと分かりました。

火波 スザクさんはその一人であると。

特徴的なその見た目や物腰は、僕の記憶にも残っていました。
入っていたかどうかは別として、僕にはその理由が分かりませんでした。
なぜなら…。

「…!」
足音。誰か来ます。
そう感じた僕は、咄嗟にフェンスをよじ登っていました。
入口は一つ。ここにつながる階段も一つしかなかったからです。
そして、なりふり構わず飛び降りていました。
飛び降りた後に「この後どう着地するか」を考えるくらいしか余裕があらず…。

254大黒屋:2011/02/03(木) 16:05:43
…ひどく大きな音がしていないことを祈るしかありませんでした。
盛大に上がる土埃。風に舞う枯葉。
アスファルトの欠片でありましょう、小石を払いながら立ち上がりました。

「ああ、制服が破れてしまいました…;」
膝元を見ながらつぶやいていました。
怪我は「彼」のお陰で、膝をすりむいて、手の平を切ったくらいで済みました。
「上級幹部までの細胞をもらっておいて正解でした…。」
そう呟いて、立ち上がりました。

が、それと同時に玉木先生がこちらに気付きました。
「どうしたんだ!?ぼろぼろじゃないか!」
僕に駆け寄り、手を取ります。
「ああ、大したことないですから。ちょっと悪ふざけに乗せられてしまいまして…。」
「大したことだよ!おいで、治療しよう。」
「いえ、結構d…」
断ろうとした瞬間、重圧感が突然襲い掛かりました。
それも目の前…、玉木先生から。
ここで信頼を失うとまずいでしょう。
いえ、その前に殺されそうなんですが。
「…やっぱり、お願いします。」
僕の笑顔は、引きつっていたことでしょう。

255大黒屋:2011/02/03(木) 16:15:23
流石は養護教諭。ほとんど痛みがないほどにしっかりと治療してくれました。
制服が破れたことは悪戯に巻き込まれたことにし、一日を終えた僕は、暗い地下に帰っていました。

そこで告げられた、僕の運命。
「彼」との二人一組行動という命令。
学校で会った玉木先生と、スザクさん。
今まで保たれた均衡が崩されるような緊張感を身に覚えました。

敬愛なるホウオウ様。
僕がしていることは、正しいことなのですか…?

――――――――――

今さらではございますが失礼いたしましたorz

本日はしらにゅい様の「玉木 静流」と、スゴロク様の「火波 スザク」をお借りしました!
「彼」に関しては後日企画キャラに投稿しようかと思っています。
参考に>>150「ザ・スクールライフ」を使わせていただきました!

ありがとうございます!今さらでした!済みませんでした!o...rz

256スゴロク:2011/02/03(木) 18:46:48
>大黒屋さん おお、ノルン視点ですか。「彼」の正体が気になります……。
当時のスザクを知っているということは、ノルンはあの施設の関係者、あるいは被験者だったんですかね。

257大黒屋:2011/02/03(木) 19:27:50
>スゴロクさん
「彼」は近々出すつもりですw
元々二人一組でしたのでw

そこまで深く考えていませんでした…orz
何分その場のノリで書いたようなものですから;
なんか、設定に影響してしまいそうですね;すみませんorz

258スゴロク:2011/02/03(木) 19:48:35
>大黒屋さん いえいえ、こちらとしては大いに結構です。
むしろネタが増えましたよ、フフフ……。ところでですが、ノルンの過去は決まってますか?
特に決定していないのでしたら、ちょっとこちらで使わせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?

259大黒屋:2011/02/03(木) 19:58:12
>スゴロクさん
いいえ、特には決まっておりません;
自分の能力はホウオウにしか認められないという設定があるので、何かしら作らねばと思っていたところでしたから
うちの子でよろしければどうぞお使いくださいoyz

260大黒屋:2011/02/03(木) 20:02:45
失礼、認められていないと「思い込んでいる」ですね;

261スゴロク:2011/02/03(木) 21:22:54
>大黒屋さん わかりました、ありがとうございます。
では、早速行ってみます。


「……おや、スザクさん。奇遇ですね」
「ノルンか……」

放課後、突然背中からそう声をかけられ、振り返った僕の視線の先にそいつはいた。
丁寧に整えられた、青の混じった黒の短髪。

「何か、用なのか」
「いや、たまには屋上で夕涼みでも、と思いましてね」
「そうか」

気のない返事を返し、僕はフェンスに体を預け、沈みゆく夕日に細めた目をやった。
色々と今日は疲れた。王様ゲームとかいう、よくわからない遊びでえらい目にあったし(どうなったかは聞かないでくれ……思い出したくない)、「スイーパー」とかいう奴に鉢合わせて妙なプレッシャーをかけられたり、ジャックに対する部活への勧誘になぜか巻き込まれたり、不本意なことばかり起きてさすがに疲れた。
そんな僕に気を払うでもなく、ノルンは隣にやって来て夕日を見つめた。

「綺麗な夕日ですねぇ」
「ああ」

返事には相変わらず気が入らない。しかし、ノルンには気にした様子もない。ちらりとそちらを見ると、完全に夕日に目を奪われていた。――――眩しくないのだろうか?

益体もないことを考えていると、突然ノルンが口を開いた。

「私はね、スザクさん」
「?」
「かつて、とある施設にいたのですよ」

何を言いたいのかわからず、目線だけそちらに向けたまま話を聞く。

「そこは、まさに地獄でした。兵器となるか、死を迎えるか。どちらにせよ、そこに囚われた者たちには、人としての道は用意されていませんでした」
「…………」
「私もその中の1人でしてね。この身に秘めた力を、狙われたのですよ」
「…………」

こいつは何を言っているんだ。自分が異能の力を持っていると、ばらしたようなものじゃないか。僕がただの人間だったら、どうする気なんだ。
そんな逡巡には気付くはずもなく、ノルンは夕日を見つめたまま続ける。

「厳しいというか、そんなことを感じる余裕もない日々でした。ですが、転機は突然訪れました」
「……転機?」

ええ、とノルンは頷く。

「施設が、誰かに攻撃されたのですよ」
「え?」
「何もかもが壊れ、呑まれ、消えて行く中、私は死を覚悟しました。しかし、炎にまかれる私の手を引き、ゆっくりとその場から連れ出した方がいたのです」

――――思わず絶句していた。それは、まるで…………

「私はその方に連れられ、とある場所に向かいました。そこで、私は別の方にお会いしたのです」
「……誰だ?」

思わず刺のある声音で問いかける。しかし、ノルンの態度はまるで変わらない。
当たり前のことを話すかのように、淡々という。

「さて、ね。ただ一つ言えるとすれば」


「誰もが恐れ拒んだこの力を、唯一受け入れてくれた方。そんなところですね」


「…………」

もはや間違いなかった。ノルンは………。
しかし、その思考を呼んだかのように、短髪の男はこちらに向き直った。変わらぬ笑みを浮かべたまま。

「どうして、それを僕に話す?」
「さあ。何となくですよ。あなたなら、馬鹿にせず聞いてくれそうだと思ったので」

どこを見てそう思ったかは知らないが、少なくとも警戒する材料にはなる。――――が、なぜか敵意は湧かなかった。ノルンの目は、トキコのそれとは明らかに違う、人の目だったからだ。

「スザクさん。この事は、話題にしてくださって結構です」
「……どういうことだ?」
「なに。他愛もない世間話ですから。もしかすると、私の言った事は全てただの作り話かもしれませんよ?」

なにせ私は人が悪いですからねぇ、と締めくくり、ノルンはその場を立ち去った。残された僕は、いつの間にかすっかり日が沈んで星が照らす屋上で、ひとり立ちつくしていた。

「……悪いが、話題にはならない。僕が話さないからだ」

ノルンの去って行った屋上入口の扉を見つめ、ひとり呟く。

「――――しばらくは、よろしく」



余談。

「こんな時間まで学校に残るんじゃないっ!! 下校時間はとうの昔に過ぎてるんだぞっ!!」
「「……すいませんでした」」



というわけで、ノルンの過去話を考えてみました。いかがでしたでしょうか。

262akiyakan:2011/02/03(木) 21:23:52
>>250 >ネモさん
どうもー、イメージ通りと言って頂けて嬉しさよりもホッとした心地です。もし間違っていたらどうしたものかと。
なんと、獏さんにはそんな設定があったとは……鎧纏の悪夢。名前だけ聞くと、「ど、どうやって死んだんだ!?」って言うような悪夢ですね。

>>251 >大黒屋さん
企画キャラで色々なホウオウグループ側の人間が生まれている中、ノルンも特殊な事情を抱えているみたいですね。いかせのごれ高校の様々な面々との邂逅を経て、彼は果たしてどこへと向かうのか。

263大黒屋:2011/02/03(木) 21:30:34
>スゴロクさん
すごく…いいとおもいます(
うちの子使ってくださりありがとうございました!
情景とか心境の表現がうまくて、うらやましいです><;
これでまた世界が広がりそうですねw

264大黒屋:2011/02/03(木) 21:35:10
>akiyakanさん
そうですね。彼の性格は決して完全にホウオウ側ではないので、この先どうなるかいかようにも考えられると思います
彼の成長も描き描かれを繰り返し、その末路までの旅路を楽しみにしていきたいと思います。
ありがとうございましたw

265akiyakan:2011/02/03(木) 22:40:02
※時系列は、前回の「その痛みから彼は何を学ぶ?」の続きです。
※十字メシアさんの「シノ」をお借りしました。彼女の口調、これであってるかな?(汗)

 違和の音

 翌日。目を覚ました俺は、ウスワイヤの施設内を歩いていた。
 向かう先は研究棟。先導してくれているのは、レーシングスーツのような服の上から白衣を羽織るというちょっと変わった格好をした女性。歩く度に、一つに束ねた茶色の髪の毛が左右に揺れている。

 「歩く大図書館」、「未完成のアカシックレコード」、「人工白澤」。アースセイバー一の天才と呼ばれる能力者、シノさんだ。

 彼女はかなり初期の段階で発見されたナイトメアアナボライザーの一人で、そして能力に直接攻撃能力を持たない珍しいタイプのアナボライザーでもある。

 死因に対する耐性を得るのがナイトメアナボライザーなのだが、彼女が得たのは「脳内記憶力に対する耐性」。

 シノさんは「記憶」と言う行為で脳がオーバーワークを起こす事は絶対に在り得ない。彼女の頭脳は自分で見、聞き、感じ、体験したありとあらゆる事象・行為を吸収し、蓄積する。正に「空っぽのアカシックレコード」そのものである。

 「無限に知識を記憶する」。言葉にすれば単純であるが、実に恐ろしい事実だ。人間の記憶には限界がある。なぜなら、脳にしか人間は記憶手段を持っていないからだ。記憶を収める容器が脳に限られている以上、それに収まりきらない知識は入らない。

 シノさんの存在は、その大前提を覆してしまう。「脳に入る要領」が決まっていながら、彼女は万象を記憶する。脳から溢れ出た記憶はどこへ収めている? 「記憶行為による死亡が起きない」という耐性を手に入れるために、彼女は人体の法則さえも無視してしまっているのだ。

 もっとも、彼女はそんな疑問に対してそれ程深く考えていなくて、

「さぁ、心にでも刻んでいるんじゃないの?」

 と、言ってのける。その答えがあまりにもシノさんらしくなくて、俺は目が点になったのを覚えている。
 でも、今ならあの言葉の真意が、俺には分かるような気がした。

 シノさんはきっと、自分の能力の原理についてあまり考えたくないのだろう。もし自分の能力について解明してしまったら、その時はきっと自分は人間であると言う自信が無くなってしまうから。彼女は、自分の能力について全てを知るのが怖いんだろう。

 「人工白澤」。とある人物がシノさんを比喩した言葉だ。
 「人の手で生み出されし知識の獣」。胸糞悪いが、端的にシノさんを表していると言える。
 もっとも事実がどうあれ、シノさんはシノさんに違いはないけど。

「なーにー、シスイ? さっきからじっと黙り込んで、考え事すか?」

 シノさんがこっちを振り返り、そう聞いてきた。俺は慌てて何でもないように振る舞い、「い、いえ、傷がちょっと響くだけです」と適当な理由を口にする。幸い彼女は俺の事を疑う様子もなく、それで納得してくれた。

 ……おかしいな。こんな事を考えるなんて俺らしくもない。

266akiyakan:2011/02/03(木) 22:41:02
そうこうしている内に、俺達は研究棟のとある一室の前にいた。部屋を示す表札には、「解剖室」と書かれている。
 ここには、昨日俺が戦った相手。あの怪物トカゲが保管されている。俺がここに来たのは、自分が戦った相手について知る必要があるからだ。

 シノさんが電子ロックにカードキーを通す。それで部屋の扉が開き、俺は彼女に続いて中に入った。

 部屋の中心に解剖台が置かれているが、その上にあの怪物の姿は無い。何せあの巨体だ、「人間用」の解剖台で間に合う筈がない。果たしてそれは、部屋の隅に敷かれたブルーシートの上に寝かされていた。

 ガサ、とシノさんがシートを剥がす。目を閉じている事を覗けば、それはスザクが止めを刺した時と全く同じ姿で存在していた。胸から頭部にかけて切り裂かれた致命傷も、はっきりと残っている。

「ねぇ。これ見てどう思うっすか?」

 シノさんが横目で俺に問いかけてくる。少しの間考えてから、俺はこう答えた。

「爬虫類をベースにした生物兵器、ですかね。大きさと形態から考えて、コモドドラゴンの変異体だと思うんですけど……」

 なるほど、と呟くと、彼女はシートを怪物の上に被せ直した。それから今度は、部屋にあるパソコンの方へと歩いて行く。

「これから見せるのは、シスイにとってちょっと厳しい現実かもしれないっす。それでも、見る気あるっすか?」
「え?」

 パソコンに座ると、それを操作する前にシノさんはそう俺に前置きした。一体どう言う意味だ? シノさんの言葉の意味を完全に汲み取れなかったが、俺は頷いた。
 例えどんな現実であれ、俺は知るべきだろう。結果的にあれの命を奪ったのはスザクだが、俺だって怪物を殺そうとした事に違いない。自分にとって辛いからと言って、知る機会を与えられていながら見てみぬ振りはムシが良すぎる。

「そうすか……」

 一瞬、シノさんは何やら諦めたような、悲しそうな表情を浮かべた。しかしその後真剣な表情に戻り、パソコンを起動して操作を始める。
 カタカタと、キーボードを叩く軽快な音が室内に響く。
 やがて出てきたのは、二重螺旋の図形。どうやら、遺伝子構造らしかった。画面を中心から二つに割り、二つの図形が表示されている。

「これは、シスイが戦ったの怪物のDNAと、既存の生物の中で一番それに近いものとの比較図っすね。これらを二つ掛け合わせると……」
「……全然、合ってないですね」
「そう見えるっしょ? でも、これはあの生物の遺伝子が正常な状態から変異して新生物になってしまった結果なんす。これを変異する前の形にシュミレートして変形させると……」

 シノさんがキーボードを叩くと、それに合わせてグネグネと画面上にある図形の形も変形した。そうして変形が落ち着き、再び二つの図を合わせると完全に一致していた。

「あ、一緒ですね」
「でしょ? ……でね、シスイ。このDNA、一体なんの生き物か分かるっすか?」

 ぞくり。

 何だろう。シノさんはただ俺に聞いてきただけなのに、嫌な悪寒が背筋を這う。

「……爬虫類の、ですか」

 平均的な高校生の学力しか持たない俺には、シノさんの質問に対する答えとしてそれしか持っていなかった。見た目が爬虫類だから爬虫類の遺伝子。単純な答えだ。

 それに対して、シノさんは首を横に振る。やっぱり、そんな単純な訳がないか。

267akiyakan:2011/02/03(木) 22:41:41
「このDNAはね……ヒトのDNAなんすよ」

 …………は?

 一瞬、俺はシノさんが一体何を言っているのか分からなかった。

 ヒトの……遺伝子だって? そんな馬鹿な。俺は思わず、シートが被せられている怪物と、目の前にいるシノさんを見比べる。あれとシノさん、ひいては俺が同じ生き物?

 そんな馬鹿な。

「シスイは、ヒトがどうやって猿から人類へと進化したか分かるっすか?」
「……え?」

 困惑する俺に向かって、シノさんはいきなりそう言ってきた。

「突然何を……」
「キリンはね、ああ、ここで言うキリンはシスイの麒麟じゃなくて動物のキリンの事なんすけど。その化石を調べると、キリンがまだ首の短かった化石は見つかるんだけど、現在に至る中間の長さの化石は見つからないんすよね。最初、この事実に動物学者達は首を捻った……でもね、ある科学者がこういう答えを出したんすよ。キリンの首は自然の流れによって伸びたのではなく、ウイルスによる突然変異によって伸びたのだ、と」

 ウイルス。生き物を様々な病気にする、あのウイルスの事だ。
 ウイルスの中には、遺伝子を書き換えてしまうウイルスが存在し、それらはプロ・ウイルスと呼ばれている。シノさんが言ったキリンの突然変異とは、このプロ・ウィルスの存在から考えられた説だ。

 突然変異。その単語が頭に浮かんで、再びぞくりと嫌な悪寒が背筋を這った。
 まさか、シノさんの言いたい事は、

「人間の進化の説には、キリンの進化の説と同じものがあるっす。プロ・ウイルス、つまり〝突然変異を促すウイルス〟に感染した結果、猿から人間に進化したって説が」

 だから、つまり、あの怪物は、

「死因に対する耐性を施す事がナイトメアアナボリズムで言うところの進化であるなら、あれは〝突然変異を促すウイルス〟よって進化した人間なんすよ」

 ぐらっと、眩暈がした。吐き気がする。胃の内容物がせり上がってきて、俺は無理矢理それを押し込む。

 あれが、人間? あんなものに変わる事が進化だって? 
 そんな馬鹿な事があるか!

 気持ち悪さのあまり立っていられなくなった俺は、思わず壁に手をついて下を向いた。依然として吐き気はあり、気を抜いたら何もかも嘔吐してしまいそうだ。

「ホウオウグループ……なんて、なんて非道いものを……!」

 人間である事をやめさせるウイルス。そんな狂ったものを作るなんて、奴らなんて恐ろしい事を考えるんだ。
 スザクの過去を聞いた時も酷いと思ったが、今回のはそれ以上だ。奴らの頭の中は、とっくに人間である事を止めてしまっているのか。

268akiyakan:2011/02/03(木) 22:42:27
 ――ダガ待テ、ソレハ少シオカシイ。

「……え?」

 そこまで考えたところで、場違いにも俺の頭の冷静な部分は、ある違和感に気が付いた。そう思った瞬間、感情に支配されかけていた頭の中がスッとクリアになっていく。

「…………」
「? どうしたんすか、シスイ?」

 黙りこくった俺を心配したのか、シノさんが声をかけてくる。けれども俺は、頭に浮かんだ疑問に俺は気を奪われていた。

「……こら!」
「痛!?」

 バシ、と頭を叩かれ、思考から意識が抜けた。振り返ると、シノさんが不満げな表情を浮かべていた。

「落ち込むのも分かるけど、人が声かけたら返事するっす! 心配になるじゃないすか」
「す、すみません……」

 俺はシノさんに頭を下げる。すると彼女は、ポンポンと肩を叩いた。

「取り合えず、ストラウル跡地にはアタシからの進言で一般人の立ち入りは禁止するっす。また何か分かったら追って連絡するんで、シスイは傷が治るまで安静にしてるっす」
「あ、はい……」
「仕事の事は他のアースセイバーに任せるっす。なーに、大丈夫っす。シスイは今まで、働き過ぎな位頑張ってくれてたっすから、仕事の事は忘れて気楽に休むっすよ」
「……はい」

269akiyakan:2011/02/03(木) 22:43:18
「……とは言われても、気にしちゃうよなぁ……」

 シノさんと別れて一人施設の中を歩きながら、俺はぽつりと呟いた。

 人間を止めさせるウイルス。そんな物をホウオウグループが開発し、そもそもストラウル跡地に今まで眠っていたと思うとゾッとする。もし都市部に拡散でもしたら、それこそ空想の産物だった「バイオハザード」が現実のものになりかねない。

 でも、冷静になって考えるといくつかおかしいところがある。

 まずウイルスであるが、それはおそらく跡地にあったカプセルの中にあったと見て間違いないだろう。
 だがしかし、カプセルは内側から思いっきり破られていた。ウイルスが漏れ出したとして、あんなにも激しいカプセルの破損が起きるだろうか。

 第二に感染だ。
 カプセルの発見は一昨日の事で、そして詳しく調べたところ、カプセルが破れたのは約一ヶ月前と言う事が分かっている。それだけの時間があれば、ウイルスが空気中にバラ撒かれ、多くの感染者が出ていても珍しくはない。しかし実際はどうか。噂通りなら、今回回収した怪物トカゲを含めて全部で三人いる。逆に言えば、一ヶ月かかってたった三人しか感染していないという事だ。もっとも、これはウイルスの感染力が初めから低かった、と考える事も出来るのだが。

 第三に、このウイルスの性能はホウオウグループの主義に反する。
 ホウオウ、ひいてはホウオウグループの目的は、「非合理的な現行世界を合理的に再構築する」と言う事だ。これはケイイチさんがホウオウ本人から直接聞いているらしいので、おそらく間違いは無い。

 ホウオウグループは、言うなればホウオウの手足であり、グループの意志は即ちその総帥たるホウオウの意志だ。ホウオウグループが百人以下の小規模組織であるというのも頷ける。奴らは少数精鋭であると同時に、非合理な異物の存在をグループ内に認めていないのだろう。

 だからこそ、あのウイルスの存在はそんなホウオウグループには似合わない。
 あのウイルスは使い方次第なのであろうが、それでも生み出すのは「混沌」であって「秩序」ではない。「秩序」は「合理化」に適しているが、「混沌」は「合理化」を妨げる。つまり、合理化を目指すホウオウグループには適さないものなのだ。
 だからこそ破棄されたとも考えられるが、それにしたってウイルスを処分せずにそれも容器ごと、果たして放置するだろうか。自分達の障害になるものは何人であれ排除するホウオウグループには、いささか一致していないように思える。

 カプセルにあのエンブレムがあったのだ。今回の一件にホウオウグループは無関係であるとは言わない。しかし、こうして違和感を辿っていくと、浮かび上がるのは「これはホウオウグループのやる事ではない」という結論だ。

「まさか、ホウオウの意志に関係無く動いている人間がいる?」

 ホウオウグループに所属していながら、ホウオウの意志に従わない人間。
 我ながら突拍子もない考えだと言える。しかし考えれば考える程、答えがそれなら納得がいくのだ。

「スザクに……聞いてみるか」

 良くも悪くも、スザクの身の上話を聞けたのは正解だった。幼い頃とは言え、ホウオウグループの施設にいた彼女ならきっと、そう言う人間に心当たりがあるかもしれない。

 予想では、ウイルス感染者はまだ二人残っている。事態はまだ収束していない。
 善は急げと、俺は一先ず学校へ向かう事にした。

270紅麗:2011/02/03(木) 23:57:03

失礼しますっ

今回は我が家のユウイとリオト、そして樹アキさんの『緑音ののか』ちゃんをお借りしました!


─彼はピンク玉の生き物なのか?─


「…どういうことなの」

それは、とあるレストランでユウイが発した言葉だった。
目の前にはパーティーでもしているかのように沢山の料理が並んでいる。
このレストランに来ている他の客が二度見どころか三、四度見してしまいそうな程の料理の多さだ。
呆然としている彼女の目の前には凄い勢いで並べられた料理を食べているリオトがいた。
みるみるうちに料理が減って…いや、消え去っていくと言うべきか。

「…リオ君や」
「……ん?」
「そんなに食べて腹壊さないの?」
「全然」

それだけの短い会話を終えるとリオトは再び料理を口に運ぶ。一体、彼の胃はどういう造りになっているのか。
ユウイは周りの客の唖然とした表情に気付き、苦笑いをしながら自分が注文したチョコパフェを一口分口に入れた。
口いっぱいに甘い味が広がって…
「…………こない。」
ユウイはスプーンをくわえたまま固まっていたが、五秒程すれば自分の口からスプーンを取り出す。
銀色のスプーン。すっからかんになったパフェと皿。
そして、リオトの口元についている茶色のソースのようなもの。

『……ちょっと待て』

とユウイは心の中で呟いた。

『アタシがこのパフェから目を逸らしたのは十秒くらい前だろ?……え?この短時間で何があったの?』


「リ、オト?」
「何?」
「アタシの…食べた?」
「おう、食べた」
「へー……そう……ってぇえ!?どうやって!?…じゃなくて…、なんでアタシの食べんだよ!」
「オレの腹がパフェを呼んでたから」
「あ、そう…アハ、アハハハ…」

リオトの冷静な切り返しにユウイはもう失笑しかすることが出来なかった。



数分後、彼女達はレストランを出た。
勿論、目玉が飛び出る程の金額だったが全てリオトが払ってくれた。
「おふくろから貰った」
とか言っていたが、本当なんだろうか。





暫く二人で並んで歩いていると、近くから『ぐぅ』という間抜けな音が聞こえてきた。
ユウイはその妙に嫌な予感のする音に、顔をひきつらせながらリオトを見た。

「……」
「ユウイ…」
「ま、まさか…お前…」


「腹…減った…」


あぁやっぱり!とユウイは頭を両手で抱えた。
リオトの方は一時間前に物凄い量の料理を腹に入れたというのに、力無くふらふらとしていた。
そんな死にかけの彼を支えながら周りを見渡すと、前方に自分の知り合いが見えた。
緑音ののか、というユウイ達の後輩だ。

「ののっ!助けてくれ!緊急事態!emergency!このままじゃリオトが餓死しちまうっ」

ユウイはそう叫びながらリオトを引きずるようにして運び、驚愕の表情を浮かべている後輩、ののかのもとへと走りだした。
…手に巻いてある幾つかの包帯が気になったけど、対したことではない……と思う。


その後、リオトは菓子を分けてもらい、なんとか一命をとりとめたそうな。

────
あわわ…ののかちゃんほぼ名前のみですみませんっ!(汗)
チキンなもので中々話をさせることが出来ず…


今度は戦闘モノを書いてみたいなあ…

271akiyakan:2011/02/04(金) 09:16:05
270>> >紅麗さん
リオトww リオトの燃費は最悪だww 
能力使用直後で血が足りなかったのでしょうか。それにしても良い食べっぷりww

272akiyakan:2011/02/04(金) 11:32:47
※紅麗さんの「高嶺利央兎」、しらにゅいさんの「朱鷺子」を登場キャラに。会話文中のみの登場として、「榛名有依」、樹アキさんの「ウツロ」、スゴロクさんの「火波スザク」、本家様から「ケイイチ」、「ホウオウ」、「KEA」をお借りしました!
※自キャラ出てないじゃん! という内容ですが、ストーリーテリング上、どうしてもホウオウサイドのやり取りを書きたかったので……もし不都合がありましたら、変更しますー。
※時系列は、「違和の音」の続きです。

 密談

「トキコ。町を騒がせている噂について、何か知ってる?」

 俺、高嶺利央兎は休み時間、自分と同じホウオウグループの所属であるこいつ、朱鷺子にそう聞いた。

「何の事ー?」
「いや、最近町で「怪物を見た」って噂が色々挙がってきてる。トキコなら、何か知ってるんじゃないか、と」
「えー、怪物? どんなのどんなの?」

 両目を好奇の光で光らせながら、トキコが俺にずいと迫ってくる。その様子ははっきり言って無邪気な子供のようであり、もっと悪く言えば歳相応以下だ。
 ……やり辛い。ホウオウグループでの顔とこっちの顔で、こいつはあまりにもギャップが激しすぎる。

「……で、しょーじきなところ、何なの、それ?」

 そんな俺の心を読み取ったかのように、トキコの顔が日常の顔からホウオウグループとしての顔に変わった。

「分からない。何せ、俺自身直接その怪物とやらを見たわけじゃないからな」
「何それ? つまり、いるのかいないのかよく分からないって事じゃない」

 トキコの興味が失せていくのが分かる。がっかりしたように、こいつはため息をついた。

「……そうでもない」
「え?」
「お前、さっきシスイの奴を見たか?」
「一角君? そう言えば、今日はまだ会ってないかなー」
「あいつ、一限を休んで二限から来た」
「じゃあ、会わなくても仕方ないよねー」
「……あいつ、大怪我してた」

 俺の一言に、ぴくりとトキコが反応した。好奇心をくすぐられたらしく、こいつの口元ににやにやと笑みが浮かんでいく。

「それは何かの見間違いだよ、きっと。一角君、どんな傷でも麒麟の守りですぐに治しちゃうから」
「いや、肉体に直接作用するタイプの能力は反動が大きい。おそらくは、仲間の誰かに能力の使用を禁止されたんだろう」

 肉体の治癒機能に干渉する事が出来る能力は、能力者本人の生存能力を引き上げてくれるので非常に使い勝手がいい。俺の能力にしたってそうだし、同じくグループに所属しているウツロなんかいい例だ。死なない、死ににくいって言うのは便利だ。

 けれどもその一方で、不死性の代償が「自滅の可能性を持つ」というのは皮肉なものだ。体が処理しきれる範疇を超えて能力を使用すれば、当然能力は暴走を引き起こす。再生能力者はそれが顕著で、死なないからと言って慢心し、その結果自滅していく馬鹿を俺は何度も目にしている。もっとも、中にはウツロみたいな本物の不死身とかいたりするわけだが。

 シスイが能力の使用を止めて自然治癒に任せているのは、つまりそう言う事なのだろう。あいつ自身、再生能力者と言うわけではないが、自滅のリスクは少ないに越した事はない。

273akiyakan:2011/02/04(金) 11:33:53
「それで? 一角君の怪我と、さっきの話にはどんな関係性があるの?」
「昨日、俺はあいつを街で見かけた」
「ああー……リオ君、ユーイちゃんとデート中だったんだよね」
「ッ!? ……お前、見てたのかよ」
「にっひっひっひ」

 こいつの、時々人をからかう性格はどうにかならないものか……そう言えば、火波スザクもこいつの性格に手を焼いていたな。

「……それはともかく、アースセイバー所属のあいつが街を歩いていて、その翌日大怪我をして学校にやって来ていた……街に流れている怪物の噂、あながち間違いじゃないのかもしれない」
「ふぅん……で、その話と私達にどんなカンケーがあるの?」
「大有りだ。俺達の目的はあくまで〝あの人〟のものと同じ。つまり、世界の合理化だ」

 こいつ、分かってて俺に聞いてるだろ。内心で思わずそう呟く。
 グループに所属する全員がある意味〝あの人〟の信者と言えるのだが、その中でもこいつはとびきりだ。トキコは病的と言えるほどに〝あの人〟を敬愛している。それこそ〝あの人〟、ホウオウと呼ばれるその人が唯一絶対の神であるかのように。
 
「世界の合理化に怪物の存在は不合理だ、悪戯に混乱を招いて世間から統制を奪う。幹部勢が作戦を開始しようとしている中、不確定要素は排除しておきたい。どんな完璧なものでも、たった一つの綻びから崩れてしまうからな」

 例えば、それはケイイチのような――

「――ホウオウ様はかんぺきだよ、ぜったい」
「ん?」

 見れば、トキコが不機嫌そうな顔をしている。口をきゅっと真一文字に結び、俺を見上げていた。その様子は、ある意味怒っているようにも見える。

「ホウオウ様は絶対なの、本当ならケイイチになんか負けたりしないの」
「いや、何も俺はそこまで意図して言ったわけじゃ……」
「今までのは……今までのは、ただ単に不幸が重なっていただけで……」

 ……なんだ、この違和感は。

 よく見ると、怒っているかのようなトキコの瞳の奥で、その実こいつが動揺している揺らめきのようなものが見えた。それにトキコの言葉は表向き俺の言葉に反論しているだけのように見えるが、聞きようによっては自分に言い聞かせているようにも聞こえる。

 なんだ、こいつは。俺の目の前にいるのは、本当にあの「朱鷺子」か?
 今そこにいるトキコは、子供のような振る舞いの中に絶対的な自信と強さを秘めたいつものトキコじゃなかった。
 その姿はまるで、外見の強さを取り繕いながら、大切なものを必死で守ろうとする「歳相応」の少女だった。

「……もちろん、〝あの人〟は完璧だ。そんな事ぐらい俺にも分かっている。それに歴史的観点から見ても、偉業というのは成すべきものの大きさに比例して障害は大きくなるものだ。〝あの人〟の場合でも、その例に当てはまっただけだろう」

 今まで見た事のない朱鷺子の姿をこれ以上見ていたくないのか、気が付くと俺はそう口走っていた。その言葉で納得したのか、(或いは安心したのか)、トキコは「そうでしょ? 変な事言わないで」と最後に文句を言った。

 そう言えば、コヨリがいつか言っていたな。「人って変だよね。「ある」と思っていたものが突然「ない」って事になると、急にパニくり出すんだもの」と。

 今のトキコは、きっとそう言う状態だったんだろう。あいつの持つ言い知れぬ自信は、その実あいつ自身が持っている自信というわけではなく、ホウオウ様という絶対的なものを信じているが故の自信だったというわけか。

「……なんだ、意外に可愛いところあるじゃないか」
「何か言った?」
「別に」

 こいつなら聞こえなかった振りをしてあえて聞いてくるような気もするが、ボソッと呟いただけなのでおそらく聞こえていない筈。
 後一つ勘違いのないように言っておくが、俺はユウイ一筋だ。今の「可愛い」発言だって、見たまんまの感想を述べただけだ。浮気なんかしないぞ、絶対。

274akiyakan:2011/02/04(金) 11:34:48
「っとと、話が脱線した……とにかく、お前にこの話をしたのは、その怪物って言うのが実は幹部達が進めている計画の一部で、ホウオウグループが作り出した生物兵器の一種なんじゃないかと思ったからなんだけど……その様子だと、そう言うわけじゃないらしいな」
「私知らないー。第一、ホウオウグループ製の生物兵器はKEAの裏切り以来、うんよーに問題があるからってコトでもっぱら開発がとうけつされてるじゃない」
「それもそうだな」

 生物兵器は恐ろしく運用が難しい。なまじ意志があるから従順であるとは言い切れず、かと言って強力な洗脳を施したり自我を取り払ったりすると性能がガタ落ちするし、そもそも自我がいらないなら機械製の機動兵器やロボットを作るのと何も変わらない。それに、時にはデザイン・クリエイトしたこちらの予想につかないほど化け物然した生き物が生まれ、作った本人達の手に負えなかったりもする。その癖製造からその維持にかけて高コストだったりとか、とにかくハイリスクで洒落にならない。

 今回の作戦で使用されるのがボルカノンやトラストラ、そしてコヨリと言った機械製兵器群で構成されているのも、生物兵器の運用の難しさ故だ。もっとも機械は機械で、与えられたスペック以上の事は出来ないところが難点なのだが。そこはまぁ、一長一短だ。

「分かった。つまり、街を騒がせている怪物とやらと、ホウオウグループは無関係なんだな?」
「まぁ、そうだねー……で、リオ君はどーすんの?」
「決まってる。作戦に支障を来さないためにも、不確定要素は徹底的に取り除く」
「放っておいてもいいんじゃないかなー。ほら、怪物が人を襲ってくれたおかげで、アナボライザーに覚醒する人間が出てくるかもしれないじゃん。怪物の悪夢、うーむ、つよそー」
「それは希望的観測だろ。大体、どう言った条件でアナボライザーに覚醒するかなんて、まだ誰にも分からないのだし」
「……ちゃんなら、もしかしたら分かるかもね」
「ん、なんだって?」

 今何か、トキコが口走ったような……しかしもう一度聞き直そうにも、トキコは「ううん、何も言ってないよ」と言う。俺の気のせいか?

「とにかく、俺は怪物について少し調べてみる」
「無駄足かもよー?」
「それならそれで、作戦の障害になる心配が無くていい。どっちにしろ、噂の真偽をはっきりさせておく必要がある」

 そう言うと、俺は自分の教室へと戻っていく。もうすぐ休み時間も終わりだ、有益な情報は得られたし、こんなものでいいだろう。

「待った」

 すると突然、歩いて行こうとする俺をトキコが呼び止めた。

「何だよ?」
「何年か前の話だけどさー……生物兵器の開発研究主任にいたじゃん、あの人。えーっと……」
「ジングウか」
「そうそう、その人」
「そいつがどうかしたか? ジングウは確か、自分で作った生物兵器の実験中、その暴走に巻き込まれて死んだだろ」

 記録でしか確認した事が無いので何とも言えないが、ジングウとは当時のホウオウグループで生物兵器関連の開発研究の主任を務めていた男だ。生物学に関しては天才的な頭脳と才能を持っており、いずれは幹部昇進もあったらしい人物だ。しかし不幸な事に、自身が生み出した生物兵器の実験中、それが暴走して食い殺されたそうだ。

 しかしまた、何だってそんな奴の名前をここで出すんだ?

「その人ってさー……本当に死んだのかな?」
「あのな、お前は何を言ってんだ。生死不明ならともかく、そいつの死体はあったんだぞ(と言っても、食い残し、だけど)」
「だよねー。いやね、何となくなんだけど、その人の事がとーとつに頭の中に浮かんだんだよね、これが」
「…………」

 トキコの直感は馬鹿にならない(本人曰く、「女の勘、ってやつなのさー!」とか言っているが、絶対違う)。一応、頭の端にでも記憶に留めておくか。

275akiyakan:2011/02/04(金) 11:36:26
「あ、そーそー。リオ君、リオ君」
「ん、なんだ?」
「リオ君、怪物を倒すのは計画の支障にならないように、って言ってるけどさー」
「?」
「実際のところ、ユーイちゃんに危ない目にあってほしくないからでしょ?」
「なッ!?」

 な、な、な、な。こ、こいつッ……!

「あははは~。もう少し、自分に正直になった方が長生きするよー」
「う、うるさい!」

 してやったりな表情を浮かべるトキコに、ついつい俺はムキになって反応してしまう。

 前言撤回。こいつ、何にも可愛くねぇ……!

 そんな俺達を注意するかのように、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。

※話の流れから分かる通り、「都シスイの仕事」から続く一連の出来事はナイアナ本編よりも前の出来事として描いています。このような体裁を取ったのは、ナイアナ本編が三十話の段階で時系列として三日しか話が進んでおらず、迂闊に本編より先の時系列で話を書いて後々矛盾が発生してしまうのを回避するためです。

※紅麗さん、語り部としてリオトをお借りしました。もし彼のキャラクター像と一致していなかったらすみません。

※しらにゅいさん、作中で朱鷺子が「あんな事」になっていますが、もししらにゅいさんのイメージから剥離していた場合はすみません。これを書くに当たって朱鷺子の人物像について考察したところ、私はこーゆー答えに行き着いてしまったのです……不都合でしたら言って下さい。「無かった事」にします……

276スゴロク:2011/02/04(金) 15:32:29
>akiyakanさん ありゃーっ!? シスイの話は過去話だったんですか……これはうっかり。
そうだよ、まだ本編三日しか経ってないんですよ。なまじ話が多いんですっかり忘れてました。何たる迂闊。
というか、よく考えたら校舎がある時点で過去確定ですね。無意識にパラレル化してました。


……ボルカノンの一件はどうしましょう。「タタカイカタ」より後の話ですよ、あれ。
もっと早く気づくべきだった・・・・・・!!

277大黒屋:2011/02/04(金) 15:43:08
昨日の今日です。
「ザ・スクールライフ(ノルン編)」を由衣視点で失礼します。

「…なぁ、ユズキ。もう昼飯食った?」
「…Zz。」
「寝てたんかお前!紛らわしい!」

暇で仕方ない午後。
由衣はいつも通りユズキのもとへ。
別に特別な理由などない。
転校した時に最初に話しかけてくれたからという理由で、仲良くしている程度だ。

青い目に女の様な顔立ち。黒いニット帽から乱れた金髪が覗く。
ガラこそ由衣に似ていたものの滅多にしゃべらない彼は、本当に由衣と仲がいいのかさえ分からない。

でも、それでもいいと、彼女は思った。
前に住んでいた所では散々暴れまわってて、思った以上に(悪い意味で)名前が広がっていた。
そのせいで怖がって誰も近づかなかった。
ユズキを除いては。

「なぁ、なんかまたかかねーの?」
「…何もかくのないからかかない。」
「屋上とかいかね?」
「もう何回も行った。ネタがない。」
「…つまんねーやつ。」

由衣は大きく伸びをすると、何気なく窓の外を見た。
その時だった。
一瞬しか見えなかったが、由衣には確かに見えた。

…上から人が降って来た。

278大黒屋:2011/02/04(金) 15:43:40
「うぇ!?」
思わず窓を開けて見下ろすが、ベランダのせいで死角になり、誰が落ちたか分からなかった。
「ちょ…おい!ユズキ!今の見たか!?」
「何?うるさいなぁ。」
「人が今上からふって…!」
「屋上から飛び降りたんじゃないの?」
「あ?」

ユズキは体を起こし、大きく伸びをした。
「屋上のフェンス低いからね。やろうと思えば簡単に超えられるよ。」
「…お前、落ちた奴心配じゃねぇのか?」
「君が言えた台詞?」
少しカチンと来るが、拳を握りしめて抑える。
「うちの学校、ろくなやついないから落ちようが死なないよ。」
「つき落とされたとかないわけ?」
「学校でそんな事件起こそうって方が馬鹿だと思うよ。」

何か知ったような口調で言われたのが、由衣には気になった。
「な…なんだよ、その言い方?」
「うちの学校にはね、「救世主」がいるんだよね。」

机からスケッチブックを取り出し、鉛筆を走らせ出す。
「救世主?」
「自称だけど?いままでこのいかせのごれ守って来たんだって。」
「自称って…。そんなん脅しにもなんねぇだろ。」
「いや、彼は本当に救世主だよ。」

279大黒屋:2011/02/04(金) 15:44:16
真剣な目はスケッチブックに向けられたままだ。
しかし、根拠もないことを断言する彼を、由衣は意外だと感じた。
「お前…そんな噂信じるタイプなわけ?」
「いや?噂は聞き流すタイプだよ?」
「じゃあなんで…。」
「あの人…常人じゃありえないような才能もってるよ。」

「なんで分かるんだよ。」
「本能っていうの?彼を描く度に思うんだよね。」
形作るように動いていた鉛筆が、上下に動きだす。
「彼はちょっとガラの悪い友達に囲まれてるけど、その友達に忠告したり、馬鹿にされても落ち込まないで。それはきっと、彼はその才能に気付いていて、信じられるから出来ることだと思うよ。」

鉛筆の動きが止まった。
スケッチブックを由衣に見せる。
そこに描かれた彼の姿。
いつもの雰囲気とは違う凛々しい姿。
その右手には、不思議な光を放つ「剣」…?

「僕にはこう見えるんだけど、どう思う?」
ありえない、と否定したかった。
それなのに、衝撃がひどく強くて、声が出ない。
もしかして、こいつも気づいているのか?

私の「才能」に…。

「…ねぇ、今度は君を書かせてよ。」
スケッチブックを一枚めくった。
「僕に君がどう映るか、見てみたいでしょ?」

素直に「うん」とは、言えなかった。

280大黒屋:2011/02/04(金) 15:45:46
今回は自キャラ「夏香由衣」と、十字メシア様の「ユズキ」をお借りしました!
なんかユズキのキャラが悪くなってしまいました…orz
お粗末さまでしたっ!;

281スゴロク:2011/02/04(金) 15:49:22
ざっと見直しました。話の流れからいくと、
「都シスイの仕事」

「狂気と翼のオラトリオ」

「麒麟と朱雀」

「麒麟の産声」

「いつか「私」であるために」

シスイ、生物兵器と戦闘

「その痛みから彼は何を学ぶ?」

「違和の音」

「密談」、ですね。
どう考えても私の作品が矛盾を引き起こしてますね、すみません。
ギルギガントの一件は、明らかに「タタカイカタ」の後のボルカノンの一件で「この間」ってなってますし。
私が勘違いさえしなければ……。

282akiyakan:2011/02/04(金) 16:20:48
>>276
>>281 >スゴロクさん
仕方ないと思いますよ。本編の流れが「本当に三日の間のやり取りかよ!?」って位濃厚なので……鶯色さんが作成してくれた年表が無ければ、私も見落としているところでした。
「狂気と翼のオラトリオ」はスゴロクさんが「麒麟と朱雀」から数日後と時系列設定してくださっているので、問題無いと思います。つまり「狂気と翼のオラトリオ」を時系列で最新の話にしてしまえば、最悪あの話は「タタカイカタ」から数日後の話になりますから……
ゼアがギルギガントの破損を「先日」って言ってますけど、この「先日」を拡大解釈して「一月前」にしてしまいましょう! そうすれば、矛盾は解決するかと……(汗)

283akiyakan:2011/02/04(金) 16:32:18
>>277 >大黒屋さん
由衣とユズキのやり取りですね。
何気にラストのユズキが格好良い。物事の本質を見ているかのようですねぇ。
それに対する、由衣の躊躇も雰囲気出てました。

284大黒屋:2011/02/04(金) 16:35:56
>akiyakanさん
ほんとはもっとほのぼのにするつもりだったんですが、そういう類はどうも自分には苦手なようです;
しかし、雰囲気ちゃんとでていましたか!
心配だったのでうれしいです!
ありがとうございます!

285樹アキ:2011/02/04(金) 17:00:02
た、沢山の方にうちの子を使っていただいてる!!!
感無量です!きゃっきゃしてる…楽しそうだ…!
まとめてお返事させていただきます!!><

>>188
何と言う超大作…!!そんな中ちゃっかり居る家の子!!
皆様の思う『日常』に、ののかが含まれてると嬉しいです。

>>202
うわああああああすげえええええ!!!
なにこの子超幸せ者や……!!(´;ω;`)ぶわっ!
保健室に入り浸ってそうだ…、もう自分用のお菓子の棚とか作ってそうだ…!
そんな大目に見てもらったら家の子調子のりそうだぞ!(笑。
こんないい話書いてもらったら、ののか1歩前進させるしかない!と思い
細々と書いてるんですが、まあ…あんまり進んでません…!書くぞ!!

>>209
慣れるほど言ってるこの子…!!
先輩とか関係なく無遠慮な子で凄く申し訳ない…、アホなんです…!
多分よく一緒にいる=仲良しだと思い込んでるんだと思います。
あれ、一方的に一緒にいる…ん、でしょうか…?

>>243
わあ気付いてねえ!!と思わず笑ってしまいました皆可愛いなあ!
その後のスザクさんとトキコちゃんが気になって仕方ない…。
してやったりの顔してそうだなあ…、和む…!

>>270
なんて可愛い二人なんだ…!!
家の子は「任せてー!!」とか言って鞄からアホみたいにお菓子出すんでしょうねえ(笑。
その後もちょいちょいリオト君にお菓子せがまれそうだ…。
むしろ2人でお菓子パーティーをしてそうだ!ユウイちゃんに呆れられそうだ!!

>>272
さっそくウツロが使われてる!!有難い!!!
彼の再生力は能力じゃなくて体質ですからね…。
再生しすぎるのも面倒だろうなあ、と思い彼が生まれてました。

ウツロの話もちょっと書きたかったりぬうん…。

286樹アキ:2011/02/04(金) 17:13:11
短い会話文で失礼します!
お借りした子・しらにゅい様宅:玉置先生。紅麗様宅:ユウイちゃん。

「たまちゃんってその内イリオモテヤマネコとかも呼び寄せそうだよね」
「本望だ!!」
「それ特別天然記念物じゃないのか…」
「たまちゃんなら立派に育てられるよ?」
「いや、そうじゃないだろ…」
「沖縄からはるばる僕のところへ来てくれるオモテは居ないかなあ…」
「……なんでちょっとノリノリなんだよ」
「その時は抱っこさせてね!!」
「やめとけ一緒に怒られちゃうぞ!?」
「ののかさんは何時も保健室の備品整理を手伝ってくれてるので特別ですよー?」
「やったあ!!」
「駄目だこいつら早く何とかしないと…」
「ゆいちーも抱っこしたいでしょ?」
「へっ?いやあ…別に…」
「絶対可愛いよ!!」
「榛名さんはオモテの可愛さがわからないんですか!!」
「お、お前らなんか目が怖いぞ!」
「榛名さん、そこに座ってください」
「へ?」
「そうだよゆいちー!!」
「な、何?何が?」
「放課後、お時間ありますか?」
「え………えっと、はい」
「1時間ほどお付き合いいただけますね」
「…え、そんなに?」
「ゆいちーは放課後、たまちゃんのアニマルトークショーだよ!」
「えええ!?い、いや、ごめん用事が…」
「用事が?」
「……なんでもないです、ごめんなさい」
「ならいいんです!」
「…ののか」
「なーに?」
「た、助けて…」
「んと…、ごめん、これはさすがに無理」
「はあああ…もうどうにでもなれ…」


すいませんでした…!!!!

287砂糖人形:2011/02/04(金) 19:05:20
のわあああああ!少し見なかった間に小説がいっぱい!!

ネイロへの質問があるので答えますよっ
>(六x・)さん
凪ちゃんはデコが得意だなんて羨ましい!

はい、あれはネイロが自分でレースやらフリルやらをいっぱい付けました。
フリフリしたものがないと落ち着かないようですww

288スゴロク:2011/02/04(金) 19:40:10
>akiyakanさん 
それも考えましたが、トキコとの「約束」がここでネックに……。
ゲンブとの会話は、時間軸で言うと「オラトリオ」の後で「麒麟の産声」の前ですから、ここで時間軸がループするという。
しかも拡大解釈で対応しようにも、スザクの台詞がそれを阻んでいると言う……。明らかに「オラトリオ」とその後を引きずった発言ばっかりですし。
ちなみにこうなってしまった原因は、私がアナザーの世界観を「もしも」のワールドと勝手に解釈して書いてしまったことが原因です。
本編の裏話的な側面があったのをすっかり忘れてました……もし一連の時間軸が「いかせのごれ高校襲撃がもっと先に起きた場合」と考えれば一気に解決するんですが……。
これはさすがに難しいですかね?

289akiyakan:2011/02/04(金) 19:47:47
>>288 >スゴロクさん
うーむ、実に難しい……動画を見る限り、校庭はコヨラとナオヤ達がどんぱちやったせいで耕され、畑を作れますよって状態なんですが、
恐ろしい事に校舎自体にダメージは無いんですよね……

かくなる上は、一連の流れに限って展開を無理矢理繋げるしかないですかね……

290スゴロク:2011/02/04(金) 20:01:36
>akiyakanさん 
ですね。……まあそれを言ってしまえば、本編が未完の状態でアナザーストーリーを完璧に作ろう! というのがそもそも無茶なんですが。
繋げるにしても、シスイ視点の話は過去話で、スザク視点の話は本編中というこの矛盾。
今さら書いた作品をなかったことには出来ませんし……それではこういうのはどうでしょうか?

ボルカノンは前の事件でも出て来たことがあったんですよ。その時は電車ではなく違う形というか試作状態で、ラーの「この世の全ての物質を貫通する弾丸」は普通に効いたと言う。
ただし、Σ搭載の通常の弾ではダメだと。その時の記録がアースセイバーに残っていて、本編の完成機にはそのデータが通用しなかったと。
結構無理ありますが、それを言ったら「オラトリオ」の両方の視点で、スザク参戦の理由が既に食い違ってますし。
多少の齟齬はこの際無視するとして、一番大きな時間軸のもつれを解消するにはこれがいいと思うんですが、強引ですかね?

291akiyakan:2011/02/04(金) 20:07:56
>>290 >スゴロクさん
それしかないですね、もう
ボルカノン・プロトタイプかー……なんか、外装ついてない骨組みだけのイメージがある

292スゴロク:2011/02/04(金) 20:11:07
>akiyakanさん 
まさにそんな感じですね。
というか、「いかせのごれ」という長編の中には、有さんが絵や文字に起こしていない部分の事件もきっとあったと思うんですよ。
その時に出て来たって事で。

293紅麗:2011/02/04(金) 21:21:02
>akiyakanさん
ふおわああ!リオトが!
こんなに目立たせてもらって宜しいのでしょうか!
慌てっぷりが可愛いな、なんて思ってしまったり
いつか怪物と戦わせてやりたいです!

>大黒屋さん
屋上から人が降ってきたらそりゃビ…★うぇっくり★しますねw
そして超冷静なユズキ君…

>樹アキさん
ここにも私の娘が…!
ユウイは突っ込みきれずに二人に振り回されてるって感じですねw

294しらにゅい:2011/02/04(金) 21:26:07
>>247 あばばばばwwwwなんという出落ちwwww
うーん・・・本当にシスイくんが真っ直ぐな子です。獏也さんや莉絵さんみたいに
言ってくれる人がいないと、彼は無茶しっぱなしでしょうね。
どうか真っ直ぐな彼の心がこれからも穢れないように。
>>265 心に刻んでいる・・・シノさん、かっこいいっす・・・!
な、何・・・ホウオウグループとは別に動いている人物だと・・・!?うぉぉぉ!!
燃える展開ですね!!今は多くを語りませんが・・・とりあえず、今後の展開に
期待ですww
>>272 なんだか皆さん・・・トキコのキャラを扱うの上手いですね・・・!本人びっくりですよw
全然問題ないですよー!リオ君の言葉に動揺したのは、まさしくその通りだと思います。
「子供」と同じように、信じてるものを絶対に疑わないのがトキコです。誰かがそれは違うと
否定すれば、子供のように駄々こねるのです。それこそ、信じて疑わないものを守るかのように。
恐らくリオ君があのまま言葉を続けてたら、実力行使をしていたでしょうね・・・
そして・・・ほほう、ジングウですか・・・もしや、もしやと思わせるようなこの歯痒い展開は一体(ry
次が楽しみですー!!

>>251 ノルン君に天使といわれた!あざーっす!!←
なんか良いですねぇ・・・こうやって他のキャラとの繋がりが増えていくと言いますか、
その分こちらとしては設定が濃くなっていきますのでニヤニヤさせて貰ってますがw
交流企画ですから、スザクとノルンのように共有設定を持ってもオッケーですよー!
こういうのが企画の醍醐味だと思うんですよ、ね(´ω`)w

>>261 どうなったかを詳しくhあごめんなさいスザク姐さん冗談です(ry
同じ境遇を抱えながらも、それぞれ別の未来を今歩んでいるわけですなぁ・・・
うーん・・・ノルン君の話しぶり、私としては知って欲しかったという思いもあった
のではないかなー、と思いました。話さない、といったスザク姐さん・・・!
一生付いていきますぜ!!
>>277 ユズキ君何者っすか!?・・・いや、彼ももしかしたらコロネちゃんみたいに、
見抜く力があるのかもしれませんなぁ・・・。うーん、気になる・・・気になるぞユズキ君・・・!
この前埋もれても平気でしたからね!!←

>>270 ギャグ回と聞きまして!w
確かにピンク玉並の物凄い吸収力・・・!というか、十秒間でパフェを消費するとか
もはやある種、匠の領域ですか(ry
で、この食べた分が能力として消費されるわけですね・・・畜生、羨ましいぞ・・・!(ぇ

>>286 タマちゃんがナチュラルに黒いぜ・・・彼の影響かww
自分用のお菓子棚作っちゃっていいんですよ!保健室は皆の場所ですからw
覚醒してない限りは絶好の癒しスポットです←

>時系列について
ぬぁ・・・こんな良い話をなかったことにするなんてモッタイナイ!!
けれども、確かにアナザーの世界観については「本編沿い」と「本編外」の
二つの捉え方がありますよね。うーん・・・困った困った(´・ω・`)
そもそも、アナザー自体をちゃんと把握してなかった企画主にも責任があるわけで・・・orz
しかしこの場合の時間軸に関しては、作者であるakiyakanさんとスゴロクさんの判断に
任せるしかないですね・・・すいません;;
私としては、スゴロクさんの言うように、「いかせのごれ」という長編の中での話、として
扱えばいいんじゃないか、って思います。絵や文にされてない部分はどんどん作っちゃって
世界を広げていければなぁ!とも思ってますので><・・・本編に影響しない程度で←

295しらにゅい:2011/02/04(金) 21:58:19
「おっ、一角君だぁ」
「ん?トキコ、と・・・ナツカさん?」
「どーも。」
「一角さーんのお昼はなぁに!?」
「ちょ、飛び付くな!ご飯が零れる!」
「ウホッ、これは良いタコさんウインナー・・・いただきますっ!」
「アーッ!!」
「こら、トキコ。他人のご飯を食べたら駄目だろ?」
「だってお腹減ってたんだもん・・・」
「と、とっておきの・・・タコさんウインナーが・・・」
「・・・あー、都、私の食べるか?ほら、タコさんウインナー。」
「ごちなりやす!!・・・・・・!?ゴファッ!!?!?!」
「え、ちょ、なん・・・・・・!!しまった、これ奏に作らせてたのすっかり忘れてた!!」
「見て見てゆーちゃん、口から泡出てる!!」
「一大事だろ!?し、しっかりしろ都!!」
「・・・じ、爺やと婆やが向こうで手を振ってる・・・」
「向こうに行くなぁああああ!!!」

・・・

「すまん、都・・・」
「し、死ぬかと思った・・・」
「一角君の顔面白いぐらい青かったねー!もっと見たかった!」
「・・・トキコ、それ、洒落ならんから・・・」
「いや、そのー・・・たまには私が作る、って奏が聞かなくて・・・あはは、断れなかったんだ・・・ごめん。」
「奏、・・・って、もしかしてナツカさんの妹?」
「ああ。」
「でも料理の腕が壊滅的に駄目なんだって!」
「・・・否定出来ないのが悔しい。」
「あ、あはは・・・まぁ、練習すれば上手くなるんじゃね?」
「だったらいいんだけどなぁー・・・」
「・・・先客?」
「あっ、ネーちゃん!ネーちゃんもお昼ー?」
「うん、まぁね。」
「女子に囲まれてモテモテですねぇシスイの旦那、エッヘッヘッヘ・・・痛!?」
「やかましいッ!!」
「え?照れ隠し?いやー意外に初なの・・・っだだだだ!!!やめて!!キャラメルクラッチはやめて!!」
「あれ、ネイロ・・・今日はお菓子じゃないんだな?」
「・・・この前ユウムにもっとしっかりしたもの食べた方が良いって言われたから、試しに作ってみたの。」
「へぇー、おいしそう!!ね、ね!一角君!これ美味しそうだよ!?」
「ん?・・・おー、ホントだ。凄く美味しそうな卵焼きだな。」
「・・・食べてみる?ちょっと自信ないけど。」
「え、いいのか!?」
「う、うん(な、なんでそんなに嬉しそうなの?)」
「一角君!半分!半分は私にー・・・あっ」
「いただきまーす、・・・ん・・・・・・・・・・・・!?ブホァッ!?!!?」
「シー君汚いwwwテラワロスwww」
「ちょ、ちょっと・・・大丈夫・・・!?」
「っがは!!っげほっ、・・・っゲロあまぁぁああああ!!!??」
「え?・・・そう?砂糖10杯入れたぐらいなんだけど。」
「10杯!?」









みんなでイーティングin屋上
「お昼ご飯」

「・・・・・・俺・・・もし女子と付き合うとしたら料理の上手い子がいい・・・」
「恋愛相談があると聞きまして!!」
「呼んでねぇ。」

296しらにゅい:2011/02/04(金) 22:14:11
というわけでお昼でした。
使用キャラは次のとおりです。

都シスイ(akiyakanさん)、夏香由衣(大黒屋さん)、音色(砂糖人形さん)

再びシスイ君ごめんなさいの回でした←
スザク姐さんのようにシスイ君をどうしたいんだ私・・・
勝手な妄想ですが、きっと由衣ちゃんは奏ちゃんの料理の腕を改善させたいと
思っていると思うんだ!だからたまにお弁当とか作らせてると思うんだ!
その度にどうなってるかは知らないけど(ry
ネイロちゃんが単独行動好きなのに誰かと一緒に来てなかったかとか
お思いでしょうが・・・幻覚ですっ(キリッ←あごめんなさい石投げないd(ry

297樹アキ:2011/02/04(金) 22:28:05
またまた短い会話文失礼します!
とりあえず家の子はいつになったら正しい名前で皆を呼ぶようになるんだろうか!

お借りした子・しらにゅい様宅:トキコちゃん、紅麗様宅:ユウイちゃん、リオト君、
akiyakan様宅:シスイ君、スゴロク様宅:スザクさん


「りっくんおはよー!」
「……リオトね…何回言ったらりっくんって呼ばなくなるの…」
「え、えーっと……」
「…もういい」
「哀れんだ目やめて!!」
「おー、ののかは今日も小さいなあ」
「しーくん失礼すぎる!すぐ伸びるもん!!」
「え?」
「ちょっ、りっくん哀れんだ目やめてよう!!」
「ま、まあ……うーん…無理かな」
「なんでソコで諦めちゃったの!?」
「…伸びると思うか?」
「………絶望的」
「2人ともひっどおい!!!」
「目測153センチってとこかなー?」
「きゃあ!!トキちゃん頭ぺちぺちしないで!!」
「ちゃんと食べてるのか…?」
「あ、しゅざくっち」
「いや、確か両親が海外って言ってただろ?」
「そだよー。でもご飯は毎日美味しく食べてます!」
「鳥さん知らないのー?ののちゃん馬鹿みたいに食べるんだよー」
「も、トキちゃん余計なこと言う!普通だもん!!」
「普通の女子は昼休みに1.5倍のラーメンとおにぎり3つも食わねーだろ」
「しーくん見てたの!?そ、その日はたまたま…」
「ののかって1.5倍デフォルトじゃね?」
「しかもトンコツ!」
「それをベースにプラスαだよな」
「昨日のお昼ご飯は1.5倍食べた後にカップヌードルだったような…」
「あれ、昨日私と放課後にクレープ食べにいったよ?」
「え、あれだけ食ったのに?」
「ごめんなさい私が悪かったですそれ以上言わないで…」
「………うわあ」
「ほらみろスザクが絶句してんじゃん」
「食費とかどうしてるんだ…?」
「あー、こいつホントは超金持ちだから」
「りっくん指差すのやめてよ!」
「うりうりー」
「ほっぺたつっつくのやめてよう!!ゆいちー助けてえ!!」
「…朝から元気だなあ」


おしまい!!

やっぱり日常会話でわちゃわちゃしてるのは書きやすいし楽しいです!私が!!(笑。

298akiyakan:2011/02/04(金) 22:30:12
>>286 >樹アキさん
ののかと玉置先生大暴走www と言うか、シリアス以外の展開なら企画キャラ中最強なんじゃないのか、この二人www

>スゴロクさん
最終手段は「企画小説は別の地平線」という、本物のアナザー化ですけどね。でも、やっぱりそれは避けたいところ……

>>293 >紅麗さん
リオトとトキコのやり取りは、若干シスイとスザクのやり取りの対になるのを意識して書いた、という裏話があったりします。
 片やアースセイバーの戦士、片やホウオウグループの戦士ですからね。

>>294 >しらにゅいさん
はい。もう、ナイアナではお馴染み「あの」叫び声です。本家は電撃ですが、こちらは中途半端にかかった麻酔での頭の縫合という、ちょっとした拷問を味わってもらいました。
温室育ちのお坊ちゃんなので、シスイはとにかく真っ直ぐな性格に書きました。獏さんも莉絵も、片や教官、片や看護師。年下を気遣うキャラクターとしてすごい絵になります。

本当はいっその事、ホウオウグループとは別の敵勢力を出してしまった方が本家様の設定と摩擦が起きなくていいかな、と考えたのですが、迂闊に新規勢力を作るのはかえって混乱を招くと思い、「ホウオウグループでありながらその意志に従っていない何か」という形に落ち着きました。

トキコのキャラは、原典から離れていないようですね。良かった、よかった。

>>295 あれ!? 確かにこれ、シスイ以外女の子しか出てない!? 何コレ、おいシスイその場所変(ry
タコさんウィンナーを生贄に、華畑と失敗料理を召喚! ……これ、代償と利益の割があってんだか、合ってないんだか……
最後のシスイの台詞に哀愁を感じるww こんな体験したなら、思わず口走ってしまうわなw

299akiyakan:2011/02/04(金) 22:35:20
>>297 >樹アキさん
なん、だとww リオトに続くフードファイターがここにいたwww
和やかでいいですねぇ、みんなでガヤガヤやってる日常風景が目に浮かぶようです。

300スゴロク:2011/02/04(金) 22:54:29
>akiyakanさん 
私としても、確かにそれは避けたいです。プロトタイプの設定を使って現時点での時間軸を整理すると

過去の事件(プロトタイプ出現)→「都シスイの仕事」→「麒麟と朱雀」→「オラトリオ」→スザク、ゲンブに呼び出される→「麒麟の産声」→「いつか「私」であるために」→シスイ、生物兵器と戦闘→「その痛みから彼は何を学ぶ?」→「違和の音」→「密談」ですね。
これなら何とか大方の整合は取れたはずです。お騒がせしました。

>樹アキさん
ののかが色々と凄い……スザクが絶句してる姿がリアルに浮かびましたよ。
こういう「みんなでわいわい」的な雰囲気はいいですよねぇ。



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最終更新:2011年05月24日 20:07