企画されたキャラを小説化してみませんか?
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:サイコロ:2008/04/19(土) 08:47:37
- 男擬人ムリ香さんが立ち上げた「キャラ企画つれっど」で企画されたキャラを
ショートショートストーリー化(短編のアナザーストーリー化)してみませんか?
age sage構いません。
それと、できるだけ自分の企画したキャラを搭乗させましょう。
ナイアナのキャラは、性格を変えないように。
気に入らなければ消してください、(有)さん…
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:大黒屋:2011/02/20(日) 20:58:32
- 何時までノルンの話題引きずるつもりなんだろうね、自分は。
スゴロクさんの「一条寺 正人」をおかりしました
「…こんにちはー。」
「ん?…おお、正人!バイト来るの久しぶりじゃね?」
由衣は、裏口から入って来た黒髪の青年に声をかけた。
赤と黒のオッドアイをもつ彼は、店長のレストランでバイトをしている。
ただこのところ学校でも姿を見ておらず、由衣は心配していたのだった。
「店長も心配してたぜ。ちょっと顔出してきな。」
「ああ、そのつもりだったし。」
正人は笑うと、中に入って行った。
店長はその顔を見るなり、ふっと微笑んだ。
「やっと来たね、正人。」
「お待たせしました、姉さん。」
「ごめんね、急にあんな頼み事しちゃって。」
「いいんです。少しでも役に立てるのなら。」
正人は近くの椅子を引っぱりだすと、店長に向かい合って座った。
「ノルンとノア…でしたよね。間違いないようです。」
「やっぱり本気だったか…。ま、疑ってたわけではないんだけどね。」
「ただ、それを向こうがつかんでる可能性もあります。そうでなくとも、つかむのは遠くないでしょう。」
「…。」
どうしたものかね、と店長は頭をかいた。
「できれば無事に抜けさせて、ここで預かりたいんだけどねぇ…。」
「外部の者に何もできないのは、どんなところでも同じでしょう?」
「分かってる。でも心配でね。ホウオウ抜けるって、絶対ただ事じゃすまない気がしてさ。」
「確かに…。」
「…他人に見えないんだよね、ノルンのことが。」
「えっ…?」
おかしいかもしれないけど、と前置きをし、店長は語りだした。
「私さ、やっと物心ついたくらいに襲われてさ。お父さんとお母さんと弟二人、なくしたんだよね。」
「!」
「で、当てもなくウロウロしてたら、アースセイバーに拾われたって次第。」
「…そうだったんですか…。」
「でも、3年前、ノルンに…てったって、あの時は生物兵器になり済ましてたわけだけど、出会ってはっとした。」
ちらりと正人を見、店長は言った。
「初対面なのに、他人な気がしなかった。そして、直感で、この子を守りたいと思ったのよ。」
「…。」
「…おかしいよね、ホウオウグループの味方を、ウスワイヤがするなんてさ。」
「…そんなことないと思います。」
- 552
:大黒屋:2011/02/20(日) 20:59:34
- 「えっ?」
顔を上げた店長。正人は彼女を真っすぐ見据えていた。
「守りたいものを守る。自分の信念を曲げない。それが大切なのは、貴方が何より知っているはずです。」
「…。」
「俺はこれ以上、姉さんに後悔させませんから。」
「…信じて、いいのよね。」
「勿論です。」
その返事に、安堵の笑みを浮かべ、そっと抱き寄せた。
「店長ー!注文入りましたー!」
カウンターから由衣の元気な声。
店長は正人の頭をなでると、カウンターへと出ていった。
残された正人は、しばらく自分の手を見つめると、皿洗いのためにスポンジを手に取った。
- 553
:スゴロク:2011/02/20(日) 21:44:14
- >しらにゅいさん 拾ってくれてありがとうございます、やっと気分が楽になりました。
シスイ、スザク、そしてトキコ。この奇妙な関係、どこまで続くんでしょうね。
>大黒屋さん お、正人ですか。やっぱりノルンが気になるんですね、あいつも。
そして店長、意外と事情通? コードネームしか知られてない「アルマ」=正人の図式を知っているとは。
- 554
:大黒屋:2011/02/20(日) 21:48:54
- >スゴロクさん
まだまだ謎が多い人物ですからね、店長は。
事情通にもほどがあるほどの事情通ですねわかります(
- 555
:ネモ:2011/02/21(月) 12:27:18
- >スゴロクさん
誰と言われても、ぶっちゃけ未定です。
噛ませ狗って役割ですので、企画キャラであげるのもナーって処です。
少年についても以下同文。ですが2人とも裏設定みたいなのはあります。
・戦隊
名前:ゴウ。ホウオウグループにおける遊撃担当。
肉体強化と[CYR-00Aのパンチのアレ]が出せるスーツ着用。
セキが開発してゴウが試用⇒調整はグループ内恒例行事。
・少年
名前:コウタ。いかせのごれ高校所属(現職員)
[サボる為の]努力を惜しまないタイプ。いわゆるハイエナ状態。
例.夏休みの課題は[休暇前に終わらせた奴のを写してから]満喫する。
・・・いつか活かそう。
- 556
:スゴロク:2011/02/21(月) 13:25:00
- >ネモさん
わかりました。いや、あまりに印象に残ったので、気になりまして。
- 557
:砂糖人形:2011/02/21(月) 18:24:20
- 投下!
「よぉし!今日も実験するわよ!ええと、この試験管をあっちに持ってってと・・・」
彼女はそういうと、だぼだぼの白衣の裾をまくり上げ、試験管を手に持った
「ここをこうして、よいしょ!」
ちょっと婆臭いかけ声を発しながら彼女は慣れた手つきで次々と試験管の中の液体同士を混ぜる
「ちょっと!メイ!さっきからご飯っていってr「なによ五月蠅いわね叔母さんが!」
アイが実験室からメイを呼び出そうとすると急に罵声を浴びせられた
「なんですって・・・?」
「五月蠅いって言ってんのよ!あんた叔母さん通り越しておばあさんにでもなったの?」
「むかつくクソガキだね!」
「メイはあんたのクローンなんだから自分にクソガキって言ってるようなもんよ。
そんなことも解らないの?本当バカなんだから」
「それからすると、あんたもバカって事になるんだけど」
「はっ!な、なによ五月蠅いわね!出て行きなさいよ!バーカバーカ!」
「そんなこと言われなくても出て行くわよ!ホウオウ様が待ってるんだから早く来なさいよ!」
アイはそういうと扉をばたんと勢いよく閉めた
「全く、五月蠅い叔母さんだったわ!夕飯に行かないとホウオウ様にも怒られるから早く行こうっと」
メイとアイ
- 558
:しらにゅい:2011/02/21(月) 20:51:44
- 一区切り、ということで感想書かせて貰います!
>>536 勇ましいけど恥ずかしさも持ってくださいな凪ちゃんww
おぉ、新キャラ冬也くん・・・って半分剥いじゃだめー!!(;´Д`)
キャストオフ的な意味なら大歓g(ry
>>537-539 様々な視点から今回の騒動が描かれているわけですが・・・
こうしてみると、本当にとんでもないことしてしまったんだなーとwww
だが私は後悔しない!!←
クロウさんが上手い具合に壊してくださったおかげで事故で済みましたが・・・
その内露見してきそうで怖い´`;w
なるほど、姐さんそうきましたか!ニヤニヤが止まらないwwwしかしそうきますと、
確かに「約束」が果たせなくなりますね・・・ううん、でもマナさんの言うとおりだ!
殺し合いという形を回避できるほうほうはきっとあるはずです。・・・って何他人事のように
私はいけしゃあしゃあと(ry
そしてついに眠り姫がお目覚めに・・・!
>>540-541 若かりし頃のバクさんの敬語にときめかないわけがなかった←
私もスゴロクさんと同じく、ちょい役の二人が気になってしまいましたw
・・・って現職員ですと!?うぉぉぉ絡みたい(ry
>>543-544 麒麟パワーありがとうございましたァァァアア!!!おかげさまで
トキコちゃんは元に戻りましたwやっぱりシスイ君はお兄さんだな~(*´∀`)
いっつも良くも悪くも周囲に振り撒いたり与えたりしてるトキコですが、今回は
シスイ君に貰っちゃいましたなぁ・・・さぁどうしようかフフフフ←
>>547 ノア君ー!イメージ通りの口調な上にめっちゃええ子じゃないですか!
いかせのごれ高校は良い人ばっかりですからねぇ、影響を受けないはずがないw
なんだかこの二人、運命共同体みたいな素敵なコンビ・・・今後も期待です(*´∀`)
さぁどうしようかフフフフ(ぇ
>>551 なるほど・・・守りたいものは守る、かぁ・・・そっちのほうが姉さんらしいです。
確かに立場上敵対する関係ではありますが、その前に彼らは一介の学生・・・子供ですからね。
あれ、そういうコメントなんか結構したような気が(ry
>>557 なんかほのぼのするなぁ、なんでだろwwお姉ちゃんと妹って感じがします><*
- 559
:akiyakan:2011/02/22(火) 12:49:09
- >大黒屋さん
ノルンとノアの離反に、店長の想い。事象が起きている場所は違うけれども、こうしてみると「同じ地平線上の出来事」としての実感がもてますねぇ。
>しらにゅいさん
シスイ、と言うか、私自身荒れ事が嫌いな人間なので、「ぬぉおおおおお、何とかせなー!!」とほとんど衝動的に書いてしまいました……「この後の展開、しらにゅいさんが考えてたらどうしよう……」と投下してからビクビクしていましたが、むしろ幸いだったようで良かったです。
>砂糖人形さん
ついにメイが動いた……って、何このやり取りww 叔母さん呼ばわりしてるけど、どっちかと言うと「歳の近い親子」みたいだw
- 560
:akiyakan:2011/02/22(火) 12:51:56
- 二作品、連続投下で参ります!
天帝の印
「都シスイを捕獲したい、だと……?」
「ええ、そうです」
私からの申し出に、ゼアは顔をしかめた。
「捕獲と言うより、彼を我々の側へ引き入れたいと言う話なんですがね」
「それで一体何のメリットがある? 「天子麒麟」とか言ったか、奴の能力は。リオトやトキコからの報告で前から知っていたし、お前の寄越した戦闘データからもそれなりに強力な能力者だと言う事も分かった。だが、同系統の能力者としてなら、トキコの方が戦闘能力において数段上だ。アースセイバーから引き抜いてまで欲しい能力者とは思えないが……」
私の意図が読めないらしく、ゼアの眼差しが私の腹を探ろうとしているのがよく分かる。
もっとも、簡単に尻尾なんて出してやりませんがね。
「答えは簡単です、彼が「麒麟」だからです」
「何?」
「ゼア……貴方は「麒麟」と言う生き物について、どこまで知っていますか?」
「…………」
「麒麟は幻獣……龍や鳳凰、四聖獣と言った瑞獣に分類される生き物です。その出現は吉兆を表しますが……一方で、麒麟が持つ「徳性」はそれだけではありません。麒麟は天帝の印です」
「天帝の印……だと?」
「中国の伝承において、麒麟の出現は仁徳のある王の誕生の象徴とされ、そして麒麟は王に相応しい者を選ぶとされています。麒麟は天帝、つまり俗世間で神と呼ばれているモノが、その地を治めるに相応しい者だと定めた証なのですよ」
「……何が言いたい?」
「……いずれ、この世界すべての覇者とならんとするホウオウ様です。それに仕える者として麒麟の力を持つ者がいるとすれば……それは王たる証だとは言えませんかね?」
私の言い分を一通り聞き終えて、ゼアは顎に手を当てて少しの間考えているようでした。私は静かに、ただ彼の返答を待ちます。
「……お前の言い分は分かった。ホウオウ様自身に関係する話だ、私から直接進言しておこう」
「おお、ありがとうございます」
私はわざとらしく――じゃなかった、恭しく頭を下げるとその場を後にする。やれやれ、メイド服でなければ、もう少し様になったんですがね。
「終わりましたよ、サヨリさん」
「ああ、そうですか」
部屋を出ると、廊下でサヨリさんが私を待っていました。
「どうでした?」
「一応、聞き入れてくださったようです」
「はぁ、珍しいですね。ゼアさんがジングウさんの意見を聞くなんて」
「……それは一体どう言う意味でしょうかね、サヨリさん? 直接、そのポジトロンな頭脳に問いただしましょうか?」
「じ、事実を言ったまでじゃないですかー!」
私が指をワキワキさせながら迫ると、サヨリさんはその分私から距離を取ります。やれやれ、大分パターン化してきましたねぇ、この子の反応も。
「コトがホウオウの存在に箔をつける事にも繋がりますからねぇ。ホウオウグループにとって決して無利益な話ではありませんから、ゼアとしても思うところがあるんでしょう」
……ま、私の意図を読みたい、或いは、意図が読めないから様子見ってのが、本音なんでしょうけど。
「で、ジングウさん。その都シスイって子を私達の仲間にしようなんて、突然どうしたんです? 私も戦闘データを見せてもらいましたけど、その子って確か、ジングウさんを負かした相手じゃなかったでしたっけ?」
「ええ、そうですよ」
「普通そう言う相手って、復讐したくなるもんじゃないですか?」
「それについては一理ありますが、だからと言って自分の利益にならない行動を選択するようでは、器の程が知れますよ」
そう私はサヨリさんに言って聞かせますが、彼女は「はぁ、そう言うものですかねぇ」と、イマイチ私の言いたい事が分かっていないようです……まぁ、此間もそうでしたけど、実質「生まれたて」である彼女には、そう言う話はまだ難しかったですかね。
「つまるところ、シスイって子を味方に引き入れようと言うジングウさんの進言。貴方には一体どんな意図があるというんです?」
「分からなら直球ですか。ま、私と違って素直でよろしいんじゃないですかね……つまるところは――」
そこで区切ると、私は振り返ってサヨリさんの方を向く。人差し指を立ててから思いっきり思わせぶりな態度を取ると、
「ただの、暇潰しです」
そう、言い放った。
- 561
:akiyakan:2011/02/22(火) 12:52:26
- 「……は?」
「暇潰しですよ、暇潰し。池に小石を放り込んで波紋を作るようなものですよ」
「そ、そんな事の為にゼアさんのところへ意見しに行ったんですか……?」
呆れたように、がっくりとサヨリさんは肩を落とす。あらあら、この子ったら私に一体どんな期待をしていたんですかね。
「ゼアはホウオウに直接進言するような事を言っていましたが、十中八九却下でしょうね。あの男は「神」と名の付くモノは大嫌いですから。『神に決定などされずとも、私が絶対者だ』とか言うでしょうね、きっと」
「きゃ、却下されると分かってて、ゼアさんに意見したんですか?」
「ええ、まぁ。それに、もし意見が通って都シスイをホウオウグループへ勧誘する事になれば、それはそれできっと楽しいですよ。何せ、「真っ白なモノを、真っ黒に塗り潰す」事になるんですから」
トキコさんやリオト君の報告で読ませてもらいましたが――まぁ、この都シスイと言う少年は、実に興味深いパーソナリティを持っている。今時珍しい位の純真さと誠実さ、それに人一倍優しい性格の持ち主だ。流石は麒麟の加護を持つ人間と言うか、麒麟「そのもの」を彷彿とさせる人格です。彼を色で表すならば、「純白の白」ってところでしょうか。
限り無く「灰色」が多いこの世界では、実に生き辛い存在です。もっと言えば絶滅危惧種ものだ。よくもまぁ、今まで生き永らえていたものです。
(価値観を百八十度変えさせられるような出来事と遭遇したとすれば、一体彼はどうするんでしょうねぇ……)
真っ白な純白を汚泥のごとき黒に染め上げる。そこに生まれるのはどんな色なのか、実に、嗚呼、実に興味深い……
「……ジングウさん? どうしたんです?」
「おっと、私とした事が……」
いけないいけない。楽しそうな事を考えると、ついついにやける癖はいい加減直さないと。これでは何時まで経っても不信がられて当然だ。
「お見苦しいところをお見せしましたね」
「もう見慣れましたよ。ジングウさんって、気味の悪い笑い方しかしないんですもの」
「あららら……そう言えば、レリックは一体どこへ行ったんです? 姿が見えないようですが」
「りーちゃんですか? あの子なら多分、ジングウさんのお部屋だと思いますよ」
「私の?」
「多分、ジングウさんのパソコンで色んな映像見ているんじゃないですか?」
「ふむ……」
……様々な映像を見る事は、レリックにとって悪い事ではない。あの子の成長を補助する一因になりますからね。ですが、「体験」に勝る学習は他にはありません。
「……そろそろ、外へ出る必要がありますね」
レリックは、箱入り娘になっては困ります。むしろ、外で裸足になってはしゃぎ回るくらいが丁度いい。そうでなければ、あの子のすべての「性能」が発揮される事はありませんから。
「サヨリさん、明日は施設の外へ出ますよ」
「え、本当ですか?」
「ええ。こんな穴倉に何時までもこもっていたら、カビが生えますから」
心なしか、サヨリさんの表情が嬉しそうに見えますが、まぁ気のせいではないでしょうね。彼女は四六時中私を監視しているせいで、ここしばらくはお天道様と付き合いがありませんでしたから。
(……さてと。明日は何をしましょうかねぇ)
※遊び盛りの学生Lv15さんより、「ゼア」をお借りしました!
- 562
:akiyakan:2011/02/22(火) 12:54:09
- ※ちょい役ですが、スゴロクさんの「蒼井 聖」をお借りしました。
ジングウの観察
「お、来ましたね」
それがやって来るのを見つけると、私は双眼鏡を構えた。
私達がいたのは、いかせのごれにある港を一望出来る丘の上です。そして私達が見ていたのは、そこにある倉庫区画。今は使われていない、廃倉庫の区画です。
現れたのは、黄金に輝く巨大な蛸のような生物兵器、「アウルム・テュランヌス」。そしてもう一つ、アースセイバーが保有する飛行艇「ラー」です。
「ラー」は、「テュランヌス」を発見するとすぐさま機銃を掃射しました。「テュランヌス」はもろに銃撃を浴び、無数の手足が千切れ飛びます。
「あらら、あっと言う間に終わっちゃいそうですね」
私の隣にいるサヨリさんが言いました。その隣には、興味津々な様子で見つめるレリックの姿があります。
ちなみに、二人とも双眼鏡は持っていません。サヨリさんは瞳を望遠レンズに可変して遠くのモノまで見えますし、レリックはそもそも視力がいいのです。
「ぐー、あうるむ、よわい」
「はてさて、それはどうですかねぇ……」
私がそう呟くと、間も無く変化が始まりました。「テュランヌス」の千切れた手足が再び生え、胴体に穿たれた傷も塞がり始めたのです。
「おお、あしなおった!」
「テュランヌス」の変化が面白いのか、レリックがはしゃぐような声を上げます。それに対して、隣にいるサヨリさんは首を傾げていました。
「アウルム・テュランヌスに、あんな機能ありましたっけ?」
「通常仕様のテュランヌスには、再生機能なんかありませんよ」
「それじゃ、あれは一体……」
「あれは「ヤーゴ・プロジェクト」によって強化された特別なテュランヌスです」
「えーっと、「ヤーゴ・プロジェクト」。アーカイヴにアクセス……ああ、これですね」
「ヤーゴ・プロジェクト」。既に製造されていた生物兵器、或いは生産ラインが確保された生物兵器を更に改良・強化する事で、より高性能な生物兵器を生み出すプランです。成功するか否か曖昧な新型の生物兵器開発よりもずっと成功確率が高く、非常に有意義なプロジェクトでした。
「ですがこれ、ジングウさんいなくなった後にプランは凍結され、しかもその時製造されていたもののほとんどは五年前に廃棄処分になっていますよ?」
「と言う事は、ヤーゴ・プロジェクトの成果物の多くは、レリックの血肉に消えたわけですか」
「そうなりますけど……だったら、あそこにいるは一体……」
私達が見ているその場所で戦っている「アウルム・テュランヌス」は、我々の保有している生物兵器とは異なるものです。サヨリさんが問い合わせたところ、施設の格納庫には我々の「テュランヌス」が格納されたままだと返事が返ってきましたので。
「……おそらく、死滅せずに生き残ったテュランヌスの幼体が、栄養分の豊富な海に出て成長したものなのでしょう。しかしよくもま、あんなに大きくなるまで誰も気付かなかったものです」
「ところで、何で私達こんな所にいるんでしたっけ?」
「……ピクニック?」
「何で疑問系なんですか」
まぁ、冗談はさておき、私達がこんな場所にいるのは、「いかせのごれで発生する超常現象について実地で調査がしたい」とゼアに申し出たからです。私が外へ出る事にゼアは難色を示しましたが、私が改良してからもサヨリさんが今まで通り機能しているので、とりあえず了解が出ました。いやー、サヨリさん様様ですね。
「あうるむ! もっとがんばれ!」
「……ところでレリック。あんまりはしゃぐんじゃありません」
まるでプロレスの試合でも観戦しているように、レリックは「テュランヌス」と「ラー」の戦闘を見つめています。もっともさっきから繰り広げられているのは、「ラー」の銃撃を「テュランヌス」が一方的に受けるだけの、極めて一方通行な戦いですが。
「ですが、そろそろですかね……」
「? 何がですか?」
私が答えるまでもなく、その変化は「ラー」に起きました。突然、「ラー」の銃撃が止まったのです。
「ぐー、らーのこうげき、とまった!」
「……まさか」
「弾切れ、ですね」
機体の大きさが軽自動車程度。それなら、積載出来る弾数にも限界があります。あれだけひっきりなしに撃ち続ければ、自ずと弾切れにもなる。そして私の見立てを裏付けるように、「ラー」は廃倉庫の影に下りました。
- 563
:akiyakan:2011/02/22(火) 12:55:20
- 「サヨリおねーちゃん、だれかでてきた」
「アーカイヴにアクセス……一人は蒼井聖、武装転送能力「サモンアームズ」の使い手です。でも、もう一人はデータ不足で「UNKNOWN」の表示になってますね」
サヨリさんが言う通り、私もその男を見るのは初めてだった。
時代劇のような髷ではなく、ポニーテールの様に髪を結わえた「チョンマゲ」。左手に持っている長物は刀だろうか? その姿は一目で「サムライ」という印象を私に抱かせた。その一方、男が身に付けていたのは身体のラインがはっきりと見えるダイバースーツの様なものであり、そこにイメージの差異のようなものがある。
「……待てよ、確か――」
あの男、確かどこかで目にしたような……
「え!?」
「おー♪」
そんな風に私が考えていると、隣で二人二様の反応が出た。
一体何に驚いたか。正直、私もそれには驚かされた。
一言で言うなら、それは「大剣」だった。
否、正しく言うなれば「大刀」なのだろうか。男が刀を鞘から抜いた途端、その刃が男の身の丈程にまで巨大化したのだ。しかも、ただ巨大化しただけではない。その刀には、幾つかの機械が融合した独特の形をしていた。
また、変化はそれだけではない。男が刀を抜いた直後に、光の粒子が男の身体の周りに出現した。それらは男の身体に纏わり付くように集まると消失し、代わりに男の全身が鎧兜によって覆われていた。その鎧兜も刀同様に、機械と融合したフォルムをしている。まるで鎧兜と言うよりも、パワードスーツと言った姿だ。
そこに至って、私はようやく男が何者なのか思い出した。
「ヨリミツ……!」
源頼光。それは鎌倉時代に実在した人物であるが、私の視線の先にいる男の名も同様だ。奴が歴史上の人物と同一人物なのかどうかは定かではないが、ただ一つ言えるのは奴は強いと言う事。「前の私」がホウオウグループに在籍していた頃、私の生み出した生物兵器は悉く奴の手で葬り去られた。まるで阿修羅のような鎧兜に身を包み、斬馬刀のごとき刀を振り回すそのその姿を私が忘れる筈も無い。
「根無し草だと思っていましたが……なるほど、アースセイバーに身を置きましたか」
私がそう呟いた、直後だった。
「がああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ――!!!!!!」
戦闘エリアから遠く離れた、この場所にまで伝わってくる程の咆哮。ヨリミツが上げたものだ。当時の私にとって、あの咆哮は私の作品が滅び行く合図のようなものだった。
ヨリミツが「テュランヌス」へと飛び出していくのに対し、聖はその場から動かなかった。代わりに虚空からミサイルランチャーを引き寄せ、それを構えて「テュランヌス」へと向ける。なるほど、彼は支援砲火ですか。
咆哮を上げた後、ヨリミツは不気味な位に静かになる。雄叫びの代わりに振るうのは大刀だ。四方から迫ってくる「テュランヌス」の触腕を、その刀を一振りするだけでバラバラに切り刻む。すぐさま「テュランヌス」の再生が始まるが、そんな事ヨリミツは全く構わない。再生を始めた部位ごと、再び刀を振って切り抉る。その姿は侍なんて上品なものじゃない。むしろ「チョッパー(解体屋)」だ。あいつの手で、私の作品が一体何匹肉塊に変えられた事か。
- 564
:akiyakan:2011/02/22(火) 12:55:51
- 「…………」
そんな事を知ってか知らずか、レリックが表情は強張っていた。今まで彼女が、何かしらに対して恐怖を示した事は一度も無い。よく見ると、彼女の手がサヨリさんの服を掴んでいる。その時レリックの表情に浮かんでいたのは、紛れも無い恐怖だった。
(本能的に、感じ取っているんですかね。ヨリミツの刀が、今まで自分の仲間を何匹も血祭りに上げてきた事に……)
「……行きましょう、サヨリさん」
「え、いいんですか?」
「この程度のデータ収集でしたら、いずれまた機会があります。それに、これ以上この光景をレリックに見せるのは、あまり得策ではありません」
「あ、はい!」
私の言葉を聞くと、サヨリさんは急いで立ち上がった。それからレリックを抱き抱えるようにして立たせ、彼女を安心させるように頭を撫でる。
ヨリミツの戦闘をこれ以上見続けて、下手にトラウマでも植え付けてしまったら、レリックの戦闘能力は大幅に下がってしまう。それを私は避けたかった。もっともサヨリさんは、別の意味でこれ以上この光景をレリックに見せたくないようでしたが……
「あの、ジングウさん」
「何でしょう?」
「りーちゃんの気分転換の為に、街中をちょっと歩きたいんですけど……」
「……それが何を意味するか、貴方は分かっています?」
私はゼアに、あくまで「超常現象の実地調査を行う」と言う名目の下、今こうして外に出ています。現在調べられている段階で、私が起こした「生物兵器騒動」を除き、街中でそれらしい事は起きていません。つまりここで街に行く事は名目から外れる行為であり、命令違反に値します。
命令違反など、私には全く関係の無い事です。ですが、サヨリさんは違います。擬人兵であり、私の監視担当です。組織の「所有物」である以上、組織の歯車として動く事が基本。そもそも命令違反など犯せないように出来ており、何かの間違いでそれを犯せば、最悪解体処分もありえます。「所有者」の意に従わない道具など、不良品以外の何物でもありませんから。
「……はい」
しかしそれにも関わらず、彼女は命令違反を行った。レリックの為に、と。
「……ふふふ」
いいです。実に良いですよ、サヨリさん。それでこそ、私が電子頭脳を改良して「人間に近付けた」甲斐があったと言うものですよ。他人の意に従うだけの、自我があって無いようなお人形さんに、私は用などありません……!
「……いいでしょう。ちょっと街中を歩きましょう。レリックにとっても、良い刺激になる筈です」
「…………」
「ただし、報告に関しては貴方が言い出したのではなく、私から言い出した事にしておいてください」
「……え?」
「貴方が解体処分になって、むっさい男の、それも融通の利かない頭でっかちが監視についたりしたらどうするんです? それはお願い下げですよ」
「ジングウさん……」
人の心の機微に関して、私は聊か疎い部分がありますが、それでもその時彼女の言葉は喜んでいるように思えました……私もまだまだ人間って事でしょうか、悪い気はしませんねぇ。
――ですが、私に感謝しようなどとは思わない事ですよ。
私もホウオウグループも、目的が違うだけで、貴方を利用している事に変わりは無いのですから……
余談
四月○○日未明、大型の生物兵器出現。
アースセイバー所属、蒼井聖、ヨリミツ両名によってこれを迎撃・撃退。細胞片を回収し、現在調査班による解析中。
尚このすぐ後、市内にて「ミイラ男のような包帯塗れのメイドが現れた」と言う報告が一般人より寄せられている。
超常現象なのか否か、現在調査中……
- 565
:しらにゅい:2011/02/22(火) 19:57:29
- 「おはよー、シスイ。」
「あ、・・・あぁ、おはよう。」
「おはよう、シー君。」
「・・・おはよう。」
「ようシスイ!おはよ!」
「・・・・・・はよ。」
「あ、一角君おはよう!」
「シスイ、おはよう。」
「・・・・・・・・・」
「どったの?その『あ、ありのままに今起こったことを話すぜ』的な顔は。」
「とりあえず一言だけ言わせてくれ・・・スザク、その頭についているのは一体・・・?」
「猫耳だよ、一角君そんなのもの知らないの?」
「知ってるよ!!知ってるから聞いてんだよ!!少なくともスザクはそういうの
自主的につけるキャラじゃなかったよな!?」
「私が無理やりつけた!」
「無邪気な笑顔でさり気なく酷いことをこの子はっ・・・というか、スザク、抵抗しなかったのか?」
「いや、最近トキコに対して態度が甘くなっているんだよな・・・僕。猫耳も無抵抗だったし・・・」
「あぁ~・・・なんかそれ、分かるかも・・・」
「トキコー!猫耳なくなった!」
「あ、ミユカちゃん!ストックあるよ!」
「マジで?ありがとー!キシシシッ」
「ケイくんにつけてきた?」
「バッチリバッチリ!あとはリーダーだけ!」
「じゃあ、マサカズはミユカちゃんに任せた!」
「おっけー!キシシシ!!」
「「・・・・・・・・・」」
「あの、トキコさん」
「なぁに?」
「さっきの物騒な会話とその右手のリストは一体・・・」
「これ?にゃんにゃん計画。」
「にゃ・・・!?」
「今日2月22日はにゃんにゃんにゃんで猫の日なんだよ!
だから、知り合い皆に猫耳つけようと思ってるんだけど、一人じゃ皆につけて回れないから、
協力して付け回ってるの!」
「ハ、ハヤトやののかやコウスケやすれ違う人皆猫耳つけてたのお前の仕業だったのか!?」
「私だけじゃないよ、ミユカちゃんやユウムちゃんとか、あとシンジくんと正人くんも。」
「っ正人が!?」
「嘘。」
「「・・・・・・・・・」」
「い、意外に協力してる人がいるんだなぁ!俺びっくりしちゃったー!」
「・・・で、皆に猫耳つけて何が楽しいんだ?」
「んー、一致団結?みたいな。だってこの学校ぐらいじゃん、こうして馬鹿騒ぎ出来るのも。」
「まぁ、確かに・・・お人好しな人達が多いからね。」
「そうだねー、歩くお人好しもいるしね。」
「自覚してるけどなんか視線が痛い。」
「まぁとりあえず、はい!」
「・・・え?」
「付けないの?」
「え、いやー、ほら、俺そういうキャラじゃないし・・・そういうのは女の子につけてこそ、」
ガッ
「ウェ!?」
「トキコ、やれ。」
「合点しょーちのすけ!」
「ちょ、スザクさん何故に羽交い絞め!?」
「お前だけ逃すわけないだろ、シスイ。」
「ま、マジで無理無理無理!!!キャラに合わない!!!むしろ俺が耐えられない!!」
「大丈夫だよー、そういう系のおねーさんに大ウケすると思うし!」
「なにそれこわい!!」
「シスイ、お前男だろ?男だったら腹をくくれ。」
「だが断る!!あ、ちょ、髪掴む、な、や、やめ・・・アーッ!!!」
みんなでにゃんにゃんにゃんin教室
「いかせのごれ高校編」
「・・・いいなぁー、シスイ。女子に板挟みで。」
「ハヤト、あの二人に挟まれたいの?」
「特定はしないけどよー、女子に挟まれるとか夢じゃない?」
「知らないし・・・男の子じゃないから。」
「まぁリオトくんは猫耳ユウイちゃんが見れて満足ですよねー?」
「ゴファッ!!?っげほ!!ハヤト、てめっ」
「え、なになに?」
「ななななんでもない!なんでもないから!!」
- 566
:しらにゅい:2011/02/22(火) 20:09:17
- やっぱりやらないとね!うん!全力でごめんなざい!!
お借りしたキャラは次の通りですww
都シスイ(akiyakanさん)、火波スザク(スゴロクさん)、ミユカ(十字メシアさん)
ハヤト(鶯色さん)、高嶺 利央兎、榛名 有依(紅麗さん)
名前のみで、緑音ののか(樹アキさん)、コウスケ、マサカズ(本家様)、ユウム(砂糖人形さん)
一条寺正人(スゴロクさん)、貝塚真二(町中の熊さん)
あえて多くは言うまい・・・姐さんも麒麟くんも若干キャラ壊れててすんません、全力で土下座ッ!!
あ、ミユカがトッキーって呼んでない・・・!うっかりしてました(´・ω・`)
そしてコウスケに次ぐ「ウェ!?」の似合う男、都シスイだと信じて疑いません。(ぇ
ウスワイヤ編もあるぜ!猫の日だからあの人が黙っているわけがない!w
とりあえずお目汚しサーセンでした(´・ω・`)
- 567
:大黒屋:2011/02/22(火) 20:38:07
- オリキャラが沸いてやみませんorz
伏線張りも大変ですね;
自キャラオンリーです。
「身体強化型特殊能力?」
とある浪人の家に寄った由衣は、唐突にその言葉を聞かされる。
目の前にいる女浪人は、ああ、と一言だけいい、かったるそうに頬杖をついた。
「一言に特殊能力といっても、種類が結構あるのは知ってるはずだろ?身体強化型はその名の通り、自らの肉体を変化・強化させる能力。例えるなら、あんたのとこの店長みたいな感じだ。」
「成程な…。」
「まぁ、「ナイトメアアナボリズム」なるものがあるくらいだからな。」
この女浪人。僅か26歳で人生の栄枯盛衰を全て経験したらしいのだ。
幼少期に「改造手術」を施されたために学校にいけず、ウスワイヤに保護される。
その後、小女時代に探偵を、青春時代に弁護士を経験する。
しかし、とある策略にはまり、地位も名誉も全て剥奪された。
ウスワイヤからの保護で、幼馴染の男と二人、なんとかやっていけている状態らしい。
そんな彼女、「暇つぶしの一環」として、今回由衣の依頼を無償で引き受けたのだ。
「で、それが今回の調査と何の関係があるんだ?」
「…店長の親族の話だったな。全員亡くなったとお前は聞いたらしいな。」
女浪人は、男が注いだコーヒーを一口すすっていった。
「…生きてるかもしれないんだよ、店長の兄弟が。」
「えっ!?」
「あくまで「かもしれない」ってだけだけどな。確か弟が二人だったな?」
「聞いた話な。んで、店長は死んでると思ってる。」
「さっき話した、身体強化型特殊能力。自分の体に負担をかけるものが多いから、そう多くはいないんだよ。」
「…つまり、その能力者を当たれば…って話か?」
「既にウスワイヤに頼んで何人か目星をつけてる。ホウオウに入った可能性もあるが、あたれるだけ当たってみるよ。」
「ありがとう。助かった。」
「良いんだよ。店長のこと、知りたいって言ったのお前が初めてだしよ。」
由衣は立ち上がり、玄関へ向かった。二人も見送りのためについていく。
「…最後に、聞いていいか?」
「…なんだ?」
「あんた、店長と知り合い?」
「…さぁな。」
追記
「「私ら絶対キャラ被ってるよな!!orz」」
- 568
:しらにゅい:2011/02/22(火) 21:13:43
- 「あ、ショウさん!これから仕事ですか?」
「・・・そうだが、何か用か?」
「これをどうぞ、もしもの事態に使える道具です。」
「ああ、ありが・・・」
ベシッ
「アーッ!!何するんすか!?」
「それはこっちの台詞だ。おい、これは何だ。」
「え、ついに過労で正しく物を認識することさえままにならなく・・・?」
「ぶっ飛ばすぞ・・・?」
「・・・猫耳ですよ。」
「あ?なんで猫耳なんだよ。」
「え、だってショウさん普通に歩いてたら絶対不審者かやくざ扱いされそうじゃないですか。
だからそのおっかない雰囲気を少しでも和らげる道具を・・・ほら、今日猫の日でもありますし。」
「猫耳をつけて堂々歩くと逆に不審者度合いに拍車がかかるだろうが。」
「えー、大丈夫ですよ。だってショウさんに猫耳つけたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぶっ」
「・・・おい、何吹いてんだ。」
「すいませ、っくく、いや、別に・・・ぶ、ショウさんの・・・猫耳、ぶふっ」
「(イラッ)」
「と、っとにかく、これ、持ってたほうが、きっとショウさんの為に・・・っあはは!!合わない!!
ぜったい似合わない!!あははははは!!!」
「・・・・・・・・・」
「あれ、ショウさんにタマちゃん、どうかしたっすか?・・・タマちゃんすっごい爆笑してますけど。」
「あははは!!!っくははは!!!」
「・・・シノ、何でお前頭に猫耳つけてんだ?」
「タマちゃんが猫耳つけようキャンペーン実施中って・・・断れなくて。」
「・・・はぁ・・・」
「で、タマちゃんはどーして爆笑してるっすか?」
「っくく、ね、ねぇ、シノさん、っぷくく、・・・ショウさんに、猫耳って似合うと思う?」
「え?・・・えー・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・っぷ」
「おいこっち向けや。」
「む、無理っす・・・今ショウさんの顔直視出来ない・・・!」
「シュウトくーん!ねぇ、ショウさんにー」
「増やすな!!被害者を!!」
「・・・これ、付けるべきなのかな・・・?」
「つけてみよーよ!すいねちゃん!けあくんやちーちゃんや、あとばくやさんやしょちょーさんもつけてたよ!」
「・・・え?」
みんなでにゃんにゃんにゃんinウスワイヤ
「ウスワイヤ編」
【裏に聞いてみた】
「・・・猫の日つったらあれだろ、女の子とにゃ」
「アウトォォオオオ!!!何言い出そうとしてんのお前!?」
「女の子に猫耳つけてそのまま」
「なんでスルー!?ちょ、ここ全年齢指定小説板ですけど!?」
「男ならそういう発想すんのが当たり前だろ、むしろしないとかどんだけ。」
「自重というものを覚えるべきだと俺は思う。」
「うるせーガネメ。」
「ガッ、ガネメ・・・!?」
「え、なになにー?女の子とにゃんにゃんだって?」
- 569
:しらにゅい:2011/02/22(火) 21:19:43
- 猫の日ウスワイヤ編でした。
お借りしたキャラは次の通りです!
蒼井聖(スゴロクさん)、シノ(十字メシアさん)、スイネ(サト様)、シホ(傾児さん)
アズマミキヒサ(鶯色さん)、エダタカシ(ヨシダサン)
名前のみでKEA、チサト、アキヒロ(本家様)、七篠獏也(ネモさん)、森山修斗(サイコロさん)
ちなみに中の人的には聖さんの猫耳見てみたい。←
そしてやっと絡めたよアズマ先生・・・!やっぱりツッコミ属性でしたがww
- 570
:名無しさん:2011/02/22(火) 21:27:10
- >しらにゅいさん 猫の日ネタで来ましたか!! フフフ、最近のスザクはあれで正しいんですよ。意地を張らなくなったと言うか、なんというか。
そしてシスイが何とも……あのコンビから逃げるのは無理ですね、まず。
- 571
:しらにゅい:2011/02/22(火) 21:33:41
- そして感想をつらつらと・・・
>>560-561 おまえはわたしをおこらせt(ry
ここにきてジングウのドS・・・じゃなくて外道っぷりを久しぶりに見た気がしますw
なるほど、天帝の証ですか・・・うーん、でもその後のジングウのホウオウに対する見解も
頷ける気がしますなぁ、絶対者はホウオウ様なのですから。
勧誘がもし通れば黙ってはいられませんね、こちらとしてもw
またまた一波乱きそうな予感がします><;
>>562-564 レリックが可愛すぎる件について。というかヨリミツさん強ぇぇえ!!
頼もしいなぁ!ホントアースセイバーは強者揃いですね(*´∀`)そしてここでも
ジングウは黒かった。いや彼のキャラが出てる思案だとは思いますがねw
しかし最後のニュース・・・冷静に考えれば結構怖いwww
>>567 生きているかもしれない・・・だと・・・?い、一体その兄弟はいずこへ・・・!?
この浪人さんも気になりますなぁ、確かに店長さんのことをよく知ってそうな・・・?
まさかのキャラ被りですとwww口調にござるとかつけてみr(ry
- 572
:ネモ:2011/02/22(火) 23:29:12
- 後日談ならぬ当日談。。
獏也 「・・・なぁ。このネコ耳はどうするべきだと思う?」
KEA「え?白猫が嫌だから俺の黒猫と交換しろってハナシ?w」
修斗 「あっそうだったんですか教官?」
チサト(*≧∇≦)
莉絵 「チサトさんも似合ってますよ~♪」
- 573
:(六x・):2011/02/22(火) 23:56:09
- >>558 しらにゅいさん
>恥ずかしさも
爪ス-◇-スん?パンツは見えたらいけないとこを隠すものだろう。大丈夫だ、問題ない。
Wリ>へ<)大丈夫じゃない、問題だよ!ちゃんと隠してー!!
凪さんは恥ずかしがるポイントが変ですw
冬也をキャストオフなんかしたら腐女子とショタコンが飛んできますよw
猫の日便乗しつつ、能力について語ったり
凪姉とボク 中2編
「凪姉、頭どうしたの?」
「精神異常者みたいに言うのはやめろ。猫の日だから猫耳着用とかなんとかでつけられた。私がやってもきもいだけだがな・・・」
「だったらボクがつけようか?貸して」
「はい。」
「にゃー Wリ・ω・)」
「うわ・・・犯罪級の可愛さだな。お前もともと猫っぽいからなおさら似合うわ・・・。種類は髪の色とかで鯖虎猫か?」
「えへへ。凪姉も可愛いよ。」
「お前が言うとイヤミにしか聞こえない件について。」
「どや Wリ`・ω・)キリッ」
「お前最初から似合うってわかってただろwwところで、小学生のときに言ってた『へんなものが見える』ってのはまだあるのか?」
「・・・」
「その様子だとまだ見えてそうだな。見たくなくても見えるってんなら仕方ないが、頭おかしいと思われるからそういうのは絶対人に言うなよ。うちのクラスにも一人似たような奴がいるからな。」
「そうだね・・・大丈夫、言ってないよ(ケイイチさんのことだろうなぁ。)。凪姉はさ、もし自分にそういう能力がついたらどうする?ほら、漫画でよくある風とか炎操って戦うような」
「変なの見えるからって私まで中2に引きずりこむ気か?まあいい、可愛い弟分のために少し乗ってやるとするか。そうだな、炎は危ないから氷とか。」
「炎は凪姉のイメージじゃないよね。氷が一番あってる。冷凍ビームとか出すの?」
「それもいいけど、氷の剣のほうがいいな。」
「凪姉、ゲームでも剣士キャラ使ってるもんね。」
「ちなみに西洋剣派だ。」
「そういえば騎士っぽいカッコでしたね。」
- 574
:サイコロ:2011/02/23(水) 05:11:07
- nyanyanyanyanyanya!
・・・全キャラが踊ってる所を想像してしまった。
乗り遅れましたがシュウトサイドのみんなでにゃんにゃんにゃんInウスワイヤ。
「ネコミミかぁ…。」
シュウトは頭に付けたネコミミをいじりながらつぶやいた。
「うーん。あ、そうだ。」
物入れに仕舞ってあった小さな小箱を取り出す。
「ハロウィンでも何でもない上に珍しくもなんともないものだけど…」
手でクルクルと弄ぶと、パッと隠した。
「ま、使ってみようかな。」
「シュウトくーん!ねぇ、ショウさんにー」
名前を呼ばれてシュウトがくるりと振り向くと、
ショウさんが少しイラつき、タマちゃんが笑い、シノさんが笑いをこらえていた。
「ああ・・・ネコミミですか。ショウさんは普段こんな感じですもんね」
ニコニコと笑いながらサッと自分の顔を撫でると、次の瞬間目にはネコ目のカラーコンタクトと牙が付いていた。
しかし次に顔を撫でると
「今ならこれを一緒に付けると何と良イメージ3割増し!」
カラーコンタクトは無くなり、牙の代わりにファンシーな猫の口が。
「因みに今回の付属品としてこのお面が付いてきます。」
某青ダヌk・・・猫のキャラクターなどのお面をパッと数枚広げて握っていた。
「コワモテなあなたもこれで解決!」
流石のシノさんもこれには笑いが堪えられなかったらしい。
「「わははははは!あっはっははは!」」
ピキピキ青筋を立てるショウさんの隣で腹を抱える二人。
「用意良すぎっす!駄目、どれつけててもシュウさんには違和感しか・・・ワハハ!」
「もう腹筋が、腹筋が痛い!笑い過ぎで死んじゃう!あはははは!」
- 575
:サイコロ:2011/02/23(水) 05:34:03
- 蒼井聖(スゴロクさん)、シノ(十字メシアさん)、玉置静流(しらにゅいさん)を使わせていただきました。
きっとシュウトはこういう笑わせかたもすると思うんだ。
ちなみにシュウトのショウに対する態度は鶯色さんの『モンダイ』の時の仕返しが含まれてます。
- 576
:akiyakan:2011/02/23(水) 18:04:36
- >しらにゅいさん
にゃんにゃんにゃんの日WWW いかせのごれ高校もウスワイヤも猫耳フィーバーだ! 後一日この事実に早く気付いていれば、ジングウの馬鹿に大暴れさせてホウオウグループもにゃんにゃんにゃんデーにしたのに(笑)
コウスケに次ぐ「ウェ!?」の似合う男ってWWW 何時の間にかシスイに変なイメージついてるWW
>大黒屋さん
店長に弟ー!? 凪に続く兄弟キャラか、これは!?
>ネモさん
順応率高いな、お前らWWW KEAまでノリノリだしWWW
>(六x・)さん
凪のアイスブレードの所以にはそんな経緯が・・・・・・
>サイコロさん
ここにもにゃんにゃんにゃんの日レスポンスがWWW 聖にとって、受難の日過ぎるWW
- 577
:しらにゅい:2011/02/23(水) 19:14:52
- にゃんにゃんレスポンスがwww予想GUYです・・・
>>572 意外に猫耳をつけることに抵抗のないナイスガイ、獏也。
おぉっと、教官にお似合いの灰色猫耳がここに・・・(ぇ
確かに順応率が高すぎるwww流石アースセイバーだぜ!w
>>573 =(「・ω・)「(ぇ
冬也くんのどや顔が可愛い件について。お持ち帰りしちゃっても良いですか!?
昔から見えてたってことですか・・・ほむほむ。冷凍ビームもいいなぁ、って言ってると
なんかそのうち出せそうな気も・・・w
>>574 それはあざといダンスの方ですか(ぇ
ナイスシュウト、ナイスプレー!やはり根に持ってたかwww
にしてもわざわざ付け替えずにテンポよく切り替えていくシュウトマジックは
凄いですねー・・・うん、確かにこういう笑わせ方もしてそうですw
>akiyakanさん
まだ間に合う、まだ間に合います!まだ一週間の猶予が!(ぇ
>スゴロクさん
ある意味最強タッグですねwww
- 578
:大黒屋:2011/02/23(水) 19:49:12
- スゴロクさんの「クロウ」をおかりしました!
キャラ崩壊してなきゃいいけど…;
後ろから呼びとめられ、立ち止まる。
ノアとセットじゃない。自分だけが止められた。
正直、どんな顔をすればいいのか分からなかった。
だから、笑顔を「作って」振り向いた。
彼は眼鏡越しに睨みつけるように見た。
「…聞いたぞ、ノルン。抜けるんだって?」
「…噂って、流れるの速いですね。」
ノルンはため息を吐くと、真っすぐ向き直った。
「その通りですよ、クロウさん。」
「しかし、あくまでホウオウを裏切るわけではありません。どちらともつかぬ立場で、のんびりやっていこうと思ってます。」
「能力者がのんびりできるものか。」
「…あっさり切り捨てるんですね。」
はは、と笑うが、クロウは一向に笑顔を見せなかった。
「…正直、貴方には感謝してますよ。道具として使われていた僕を、貴方は引っぱりだして、「家族」を作ってくれたのですから。」
「命令だったんだ。深い意味はない。」
「僕にとっては大きな意味です。」
「その意味をお前は捨てるのか?」
「違いますよ!」
思わず強くいってしまい、はっとして口を押さえた。
そして遠慮がちに見ながら、言葉を続けた。
「…自分が生きる意味を、探したくなったのです。」
「それは、ここにはないと?」
「分からないから、探すのです。そして、その意味がここにあるのなら、もう一度戻ってきます。」
「一度抜けたものが、もう一度戻れるとでも…?」
その保証は限りなく、ない。
それでも一度決めたことは、ゆるぎない。ゆるげない。
だから、いずれにしろクロウには言いたかったのだ。
「…もうすぐ、お別れですね。」
「…。」
「ありがとうございました。」
「!」
何か言いかえす前に、ノルンはノアを率いて立ち去ってしまった。
残されたクロウはただ一人、茫然と立ちすくんでいた…。
- 579
:スゴロク:2011/02/23(水) 21:18:33
- >大黒屋さん どちらにとっても正念場ですね。よくも悪くも「歯車」のあの男はどうするのか。
ノルンの道はどこにあるのか。期待です。
- 580
:十字メシア:2011/02/23(水) 22:07:36
- 知らない内に何か盛り上がっていたというww
>しらにゅいさん
キュンときましたかw
実は彼女の怒ると無意識に蛇の目になる癖は、過去と深い関係があったりします。
過去話はまた近い内にします~
そして猫の日ww
ミユカとトキコのタッグは最強かもしれないw
後リーダー逃げろぉおおお!!!(ぇ
>サイコロさん
シュウトさんwww
何という仕返しw
流石はフォレストマジシャンですな~
そしてシノ大笑いw
ぼちぼち自分も取り掛からねば~
- 581
:大黒屋:2011/02/24(木) 19:40:05
- いい加減本題書き出してます。早めに出来上がるといいなぁ。
自キャラオンリーです。ただし、名前はどちらも上がってません。
早めに企画に挙げられるようがんばります。
「…なー、なんか面白いことねーかな?」
「…知らんぜよ。」
「ちぇ、つめてーやつ。」
半壊の椅子にふんぞり返り、女浪人は大きな欠伸を一つ。
それを見ながら、元助手の男はため息をついた。
この光景は、彼らがであった5歳のころから全く変わっていない。
探偵の時、弁護士の時、そして「特殊な職」をかかえる今も…。
誰にでも怖がられ、嫌われていたあのとき。
皆自分の異様な「左目」を指さし、怖がり、差別された。
ただ一人…彼を除いては。
それからだ。常に一緒につるむようになったのは。
金髪を少しだけとってくくった髪型。
水色のパーカーと、ボロボロのデニムは彼女なりのおしゃれだ。
そして、左目全体を覆うように巻かれた包帯。赤い星の髪留めで髪ごと留めている。
皆が恐れたのは、この包帯の下にある。
これに触れるたび、出会ったあの日を、人生を変えた日々を思い出す。
そして、懐かしい顔ぶれも…。
「たまにはクランケに電話かけてみよっかな…?」
「やめるぜよ。あの人も仕事じゃし、そもそも地下には繋がらんぜよ。」
「だよなぁ…。」
「…ところで、由衣氏の依頼はどうなったがか?」
「一応報告したけど、あの後も色々調べてる。」
「それはしっとる。というか毎日一緒なんじゃし…。」
「…で、案の定ホウオウグループに気になる奴がいてよ。」
「気になる、というとやっぱり血族がか?」
「そうだとは言い切れない。けど、可能性は高いな。」
先程の暇そうな目とは打って変わり、鋭い光が宿っている。
探偵時代の経験は、今もまだ生きている。
「もし、確定したら、事実を向こうに伝えに行くがか?」
「伝えるだけ伝える。あとは好きにさせておく。そもそも本業別だし。」
「無責任じゃね、全く…。」
男は頭を抱えた。その様子を楽しむように、女はけらけらと笑った。
「…お、もう夜中の2時か。」
「こんな時間に仕事に仕事するから、夜型の生活になるんじゃよ。」
「しゃーねーだろ。奴らが夜の住民なんだからよ。」
女は一つ伸びをすると、きしむ椅子から立ち上がった。
「…んじゃ、行きますか。「怪盗狩り」に。」
- 582
:(六x・):2011/02/25(金) 01:31:37
- >>576 akiyakanさん
そうです。なんで剣士なのかはまた別のお話で。
凪の戦闘も書きたいけど、氷で倒せそうな兵器はないなあ。エンジンとか精密機器部分とか凍らせて機能停止ならいけるか?
>>577 しらにゅいさん
可愛いってさ、よかったな冬也!
もって帰りたいとなΣ どうぞどうぞ。でもいじめないであげてね。
こうなります↓
Wリ;へ;)グスン
爪ス♯゚◇゚スおい!泣かした奴誰だ!
本家様よりワズカちゃん、樹アキさんのののかちゃんをお借りしました。今回は冬也視点でお送りします
冷たさと優しさ+?
「冬也くん、凪っち先輩きてるよ。これからデートですか?」
「ちょっ、ののか!か、帰るだけだって///」
「それでもデートだよねvがんばって^^」
「な、え・・・///」
「何あわててるんだよ、おいてくぞ。」
「待ってよ凪姉ー!!」
「ケイイチ先輩がユウキ先輩になんかされてたんだけどあれ何?」
「気にしてたらきりないぞ。ん?」
「おら!かえるさん だせっ!(げしげし」
「きめえんだよおまえ!(げしげし」
「・・・(>へ<)」
うわぁー男子2人で女子いじめてる。これは注意しないとね。
「ちょっとボク達、女の子いじめるのはよくないよ。」
「なにこのじじい」
高校生でもうジジババかよ・・・軽くへこんでいると凪姉が子供を一人持ち上げた。
「うわ!なにすんだよばばあ!」
「ばばあか。まあお前らからしたらそうだろうな。でも今それは関係ないのだよ。この子に謝れ。」
「俺悪くねえよ!こいつがきもいから悪いんだよ。」
「そうそう!」
「あくまでも自分は悪くない、と・・・私基本的にガキって嫌いなんだけど、お前らみたいなクソガキ一番嫌いだわ。人の痛み知らないわ自分勝手すぎるわで本当最低。中学のとき変な先生いたんだけど、そいつ自分がクズだからって他をクズ扱いして優越感にひたってたの。お前らもそうなりたいの?それと、この子がどういう気持ちでいるとか考えたことあるのか?ないだろうな。」
「うわっ!」
「ひ・・・」
「凪姉、投げるのはちょっとやりすぎ・・・寒っ!」
凪姉の周りが異様に寒い。体から冷気でも出てるのか?
「・・のか?」
「「え?」」
「この子にごめんなさいって言うのか、言わないのか。どっちなんだ?」
「「ごめんなさい・・・」」
「・・・許してあげるか?」
「うん・・・」
「だってさ、よかったな。次はないと思えよ。」
「「うわぁああぁ!!」」
「大丈夫か?次なんかされたら私に言えよ。お前は悪くないんだから。じゃあな。」
「うん・・ありがとうございました。」
「ガキは嫌いなんじゃなかったの?」
「嫌いに決まってんだろ。弱いものいじめはもっと嫌いだ、あれ見逃す方が異常なのだよ。」
「ボク、凪姉のそういうとこ大好きだよ。」
「それはありがたい///」
- 583
:ネモ:2011/02/25(金) 02:20:29
- ・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
「 ノ ロっ!・・・・モノクロっ!!」
所長に呼ばれたので中断し、目を開ける。
見ると。モノクロの右腕は鎧の様な物で覆われていた。
「っ!?」
「うぇ!?何があったんすかその腕は!?」
急な異変に頭が真っ白になる。
「な、何なんっすか今のは・・・」
「私にもさっぱりで。敵の装備に似てた気がするんですが;;」
「何か関係がありそうだな。
何を見たか、・・・できれば説明を頼む」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
「そっすかー、現場ではそんな事が。
ひょっとするとこの現象も何かの能力っすかね?」
「だとすると、聖を向かわせたのは幸か不幸か・・・。」
「・・・現場で能力者だとバレてたら聖さんに消されてたでしょうしね」
「しかし所長、これ聖さん呼んで確認取った方がいいっすよね?」
「その前にこちらでも問題をハッキリしとこう。
モノクロ、その『鎧』は再度出せそうか?」
「・・・どうでしょう。この現象を制御してるのがこの子なのかどうかも。。」
「再現性の確認っすか?だったらまた条件揃えないとっすよね?」
「『記憶操作』しつつ、だったな。もう1度試してくれ」
「了解です。」
再度、右腕を伸ばすモノクロ。するとすぐに左腕が鎧に包まれる。
「あれ?さっきのと外観が違うっすよ?」
「『鎧』というより防具だな。不安定な処を見ると、やはり難しいか?」
モノクロは目を開け、左腕と2人の方を見て
「あ、いえ。わざとですスイマセン。・・・ある程度、勝手にしました」
「え;どういうことっすか?」
「結論から言うと今、『記憶操作』してません。」
- 584
:ネモ:2011/02/25(金) 02:21:10
- 「・・・は?ぇ、だって再現するには記憶操作が必要なハズっすよね?」
「再現性はもういい。どういう風にしたのかを。」
「はい。最初は普通に記憶操作を行使するつもりでした。
そこでふと、[重要な処からでいいのでは?]と思いまして。トドメの一撃の処を
意識しつつ始動しかけたら、腕に違和感がありまして。」
「それで記憶操作のフリをしたワケか。」
「そうです。そこで更に『他の部位で再現できそうか否か』を試したんです。
脚を意識したのですが。・・・しかし、結果は見ての通り」
「それじゃぁさっきの現象も、モノクロさんが制御してたって事っすか?」
「だろうな。・・・一旦小休止にしよう。念の為、この子への対処は後回しにする。
それと・・・。シノ、今日今後の予定は?」
「主に待機なシフトっす。」
「では、この子とホウオウグループの一員について調査を頼めないか?」
「それ位ならオッケーっすよ」
「すまないな。モノクロは1時間後に訓練室へ向かってくれ。
聖とその子を連れて行ってから『鎧』の調査を継続する」
「了解です。それまでシノさんに情報を渡しておきます」
「息抜き程度でな。では各自行動開始。」
そう言って足早に立ち去るアキヒロ。
シノは携帯型の端末を起動し
「ではモノクロさん、今までの戦闘記録を基に探すんで情報くださいな」
「あ、はい。」
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
一時間後、モノクロとシノが訓練室に向かうと、人影が3つあった。
アキヒロと聖。そして興味と恐怖が半々な雰囲気の少年。
壁際の休憩用のイスに座って話していた。
少年にウスワイヤの施設の説明をしているようだ。
「・・・すいません、遅くなりました。」
「調査もそこそこ終わったっすよ~」
「つっても5分前、ねぇ。。流石裏方ってトコか」
「2人ともご苦労。早速だがシノ、報告を」
「ほいっす。まずそこの少年君(ビシィ)いかせのごれ高校のコウタ君、で合ってるっすか?」
「うぇ、あ、ハイ!」
「畏まらなくてもダイジョブっすよ~」
「シノさんが気軽すぎませんかねぇ;」
「だわな」「そうだな」
「wwwww、あ、スイマセン」(`・ω・)
コウタの顔から緊張の色が薄れ、真顔と興味の混じった感じになる
「うぇ~~、気にしてないっす~orz。
いいっす、次いくっす。聖さんが戦ったタイツっすね。
・・・ホウオウグループの遊撃担当。名前は『ゴウ』っす」
「短時間で、よく分かったな」
「ゴウについては聖さんのが詳しいかと。今回よりも前に撃破してますし」
「あ?そうだっけか?」
「テキトーな報告書なんで探すのに苦労したっすよ?」
「目立ちたがりで陽動や突撃を得意としてますね。
前回は片手武器を換装する戦法での長期戦をしてます」
「あ~、なんか居たな、そういうの」
「聖さんの記憶を消した覚えはありませんが」
「ヘタに戦術が被ってしまったからな。長引くワケだ」
- 585
:ネモ:2011/02/25(金) 02:22:07
- 「それってさ、今回もその陽動とかじゃね?」
「え?」「あ?」「む?」
それまで「ふむふむ」や「?」を出してたコウタの突然の発言に驚く3人。
「あ、いや何でもねーです。ホントゴメンナサイ」
「・・・別に土下座しようとしなくていいですよ」
「お前もタリィだろ」
「で、どうなんだ?その点は」
「あ、エネルギー反応は周辺、全体でも無いんで単に性能テストかと。」
「そうか。・・・ゴウについてはこれでいいだろう。さて次だ」
「・・・???」
「ゴウの『鎧』の性能の再現、っすね」
「・・・多分、可能かと。やってみます」
立ち上がり、モノクロは皆と少し離れた位置に、3人に背中を向ける形で移動する。
「一応、制御不能や余波を警戒してください。何せ初めてなので」
「っす」「あぁ」「あいよ」
左手を額に当て、集中する。
間もなく、右腕に『鎧』を具現し、右腕を上に掲げる。
「・・・ぇ?」(ガクブル)
その時、コウタの目が茶色に変化したのを、3人はモノクロに注視していて見逃していた。
「・・・これでよし、と。行きます!3、2、1、・・・石礫衝っ!」
叩き付けると同時に、衝撃波が円範囲に発生する。
「は~」「ふむ」「ほぅ」
モノクロと3人の真ん中位で止まり、その半径内は床が多少隆起する。
「っうわああああああああああああああああああああああああああああああああ」
- 586
:akiyakan:2011/02/25(金) 18:35:51
- ※三日遅れだけど、「あの日」の出来事をホウオウグループVerで行くぜ!
※スゴロクさんの「クロウ」、遊び盛りの学生Lv15さんから「リイ」、地獄振起さんから「チネン」、「ナナ」、アルファルグ・フォーデスさんから「スキュアロウ・バルカンチ」をお借りしました!
2.22事件
「ジングウさん。ジングウさんがホウオウグループに戻ったのは2002年の四月中なので、2月にいるのはおかしいんじゃないですか?」
「サヨリさん、忘れてはいけません。創造主ハタラキ有はこうおっしゃいました。「いかせのごれは、無数の平行世界の積み重ねである」と。ならば、私が2月にホウオウグループに復帰している可能性もある、という事です」
「つまり?」
「これは、少しだけ異なった地平線上でのお話、と言う事です」
「な……」
「あ、クロウ。おはようございます」
「…………」
「? 私の顔に何かついていますか?」
「いや、顔ではない……リイ、その頭についているのは……」
「見ての通り、猫耳ですが?」
「何故」
ホウオウグループの施設内とは思えない光景に、クロウは唖然としてしまった。
「あ、クロウ。おはようございます」
「やぁ、クロウ。おや? そんな顔をしてどうされました?」
「チネン、ナナ!? 何でお前達まで……」
「よぉ、クロウ。何驚いてやがるんだ?」
「す、スキュアロウ――!?」
施設内のどこを見ても、そこにいる人の頭の上には猫耳が。見れば、ワズカ(アイ)やサイナまで頭に猫耳がついており、先程すれ違ったバツやセキまでも猫耳をつけていた。周りの歯車が狂いまくっているこの光景に、クロウは軽く眩暈を覚える。
(こんな馬鹿な事を考える奴は――)
そう思い立つと、クロウはたった一つの部屋を目指してズンズン進んでいく。そして彼は、扉をぶち破らん勢いで開いた。
果たして、そこには――
「あ、クロウさん」
「おや、クロウではありませんか」
「からしゅ!」
――三匹の、猫耳メイドがいた。
「……この騒ぎは貴様の仕業か、ジングウ……」
「騒ぎってなんです。私は、ホウオウグループにとって不利益になるような真似は何もやってませんよ?」
「とぼけるな! だったら何だ、その猫耳は!?」
「見ての通りですが?」
「そうじゃない! なぜお前らだけではなく、他の構成員まで猫耳をつけている!? これは一体何の真似だ!?」
「? なんで、からしゅはおこってるの? きょうは、にーにーにーのひ、なのに」
- 587
:akiyakan:2011/02/25(金) 18:36:23
- クロウが声を荒げて追求していると、不意にジングウの傍にいたレリックが答えた。
「に……にーにーにーの日?」
「今日は2月22日です。にーにーにー。もっと正確に言えば、にゃんにゃんにゃんの日、と言う事です」
「……それで?」
「いやねぇ。トキコさんがいかせのごれ高校の生徒全員を猫耳にしようという計画を耳にしましてねぇ……これは面白そうだと」
「それで一体ホウオウグループに何の利益があるって言うんだ!? 貴様、外の惨状を目にしたのか!?」
「さ、惨状って……クロウさん、流石に目くじら立てすぎですよ……」
これがユウム辺りの悪戯だったら注意程度で済ませたのであろうが、犯人がジングウであるせいか、いささか過剰反応してしまっているらしい。運動したわけでもないのに、クロウはぜーぜーと肩で息をしていた。
「と言うわけで、」
「……なんだ、その猫耳は」
「見ての通りですが? てめぇもつけやがれ、って事ですよ」
「断る! 貴様の起こした馬鹿騒ぎに付き合えるか――」
しゅるるるる、ビシィ!!
「ぐ!? な、何だ、この包帯は!?」
「ふ、ふふふふ……私をただの木乃伊冥土と侮った結果ですねぇ……生憎ですが、私は「怪人:木乃伊冥土」なのですよ」
「い、意味が分からん! 何が違うって言うんだ!?」
「ま、細かいところは抜きにして……」
ガシイィ!!
「う!? き、貴様ら!?」
「からしゅ、かくごしろ!」
「すいません、クロウさん……まぁここまで来たら、「毒を食らわばテーブルクロス」と思って」
「朱に交われば赤くなる! さぁ、貴方も朱に染まろうではありませんか!」
「は、離せジングウ! ぶっとばすぞおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「残念ですが、君もこれでお仲間です」
「や、止め――ア゛――――!!!!!!!!!!!」
この後、施設内で猫耳を装着したクロウが何人かの所属員に目撃されるのであるが、心なしか元気が無かったそうだ。
尚、猫耳は頭部に癒着する仕様であり、本物の猫耳のように動かせる一方、「2月22日」が終わるまで取れないように出来ていた。
この事件を、ホウオウグループでは後に「2.22事件」と呼んだとか、呼ばなかったとか。
※スゴロクさん、ご免なさい。ラストの「ぶっとばすぞおぉぉぉぉ!」は、どうしてもクロウに言わせたかったんです
- 588
:スゴロク:2011/02/25(金) 18:41:03
- >akiyakanさん な、なんという不憫なやつ……いや、クロウなら言います。
普通は言わなくてもジングウに対してならば言います。沸点が95℃下がりますから。
私もいい加減進めなければ。
- 589
:砂糖人形:2011/02/25(金) 21:09:13
- メイとエン
「邪魔するわよー!」バーン
(また来た・・・)
メイは、エンの家の扉を勢いよく開けると中にずかずかと入っていった
「今日もホウオウ様のために戦いに来たわよ!さあ、私と勝負しなさい!」
「嫌だよ」
メイはエンに戦いを挑んだが、あっさり断られてしまった
「何でよ!戦いなさいよ!バーカ!チービ!」
「嫌なものは嫌だよ」
またもあっさり断られてしまった
「もー!何でもするから戦いなさいよ!!」
「何でもするなら帰って欲しいんだけど」
ガールズトーク ネイロ&フウコ&ユウムの場合
「ねえねえ、ネーちゃん」
「何?」
フウコがネイロに話題を振った。なんだかそわそわしている。
「ショウタ君が、ネーちゃんのこと好きって知ってた?」
すると、ユウムの顔が青ざめた
(バカアアアアアア!フウコ!そこで言っちゃダメえええええええ!)
「え、そうなの?」
(本人知らなかったああああ!こんなに広まってるのに!)
「でねでね、ネーちゃんはショウタ君のことどう思ってるの?」
(ぎゃああああああ!聞かないで!聞かないで!それだけは聞かないでええええ!)
ユウムの顔はますます青くなっていた
「え、まあ、別に嫌いではないけど・・・///」
「・・・私用事出来たからちょっと行ってくるね」
彼女はそう言い残すと、ダッシュで教室から飛び出していった
「え、ユウムちゃんどこに・・・。行っちゃった」
(ショウタめ待ってなさいよおおおお!フルボッコにしてやんよおおおおおおお!)
この後、ショウタはボッコボコにされましたとさ。めでたしめでたし
「めでたくないんだけどおおおおおお!」
またまた四コマシリーズ二本立てという割にはそんなに豪華じゃありませんでしたw
少し暴走してしまいました。反省しています。でも後悔は(ry
- 590
:スゴロク:2011/02/25(金) 21:47:27
- >akiyakanさん ちょっと気付いたんですが、アイの偽名は「ミズハ」じゃなかったですか?
- 591
:akiyakan:2011/02/26(土) 05:59:03
- 〉スゴロクさん
あ、ほんまですね。自分か間違っとります。
- 592
:大黒屋:2011/02/26(土) 13:49:38
- やっと書きあがりました。店長兄弟編(?)クライマックスです。完結ではないけど。
スゴロクさんの「夜波 マナ」「火波 スザク」を、本家様より「KEA」をおかりしました。
親愛なるホウオウ様
僕は、巣立ちを決意しました。
決して、裏切りなどではありません。
でも、僕はもっと広い世界がみたいのです。
今までありがとうございました。
そして、これからもお元気で。
貴方の健康を心から祈って
ノルン
「あれ、あの龍は…;」
「どう見てもホウオウの生物兵器だな、うん。首筋にマークはいってる。」
「ちょ、何呑気にしてるがか!丁度「怪盗狩り」の時間じゃし、早く止めないと…!」
「いいんだよ。あいつを止めるのは、私らじゃない。」
「でもこのままじゃと街に…!」
「…たく、しゃーねーなぁ…。」
彼女は生物兵器を睨む。
その瞬間、生物兵器はビクリと反応し、そのまま倒れ込んだ。
「…これでしばらく大丈夫だろ。」
彼女は立ち上がった。
「こいつにとどめをさすのは、「あの人」なんだからよ…。」
- 593
:大黒屋:2011/02/26(土) 13:51:05
- その日、レストランに轟音が響いた。
その音に驚いた店長、由衣、奏は、慌てて外に飛び出す。
見上げるほどの生物兵器。
大きさこそ違えど、その姿に、店長は見覚えがあった。
いや、それどころではない。
かつて、店長が最大の後悔を残した、忘れられない生物兵器。
「3年前の事件」の生物兵器だった。
「姉さん!?危ないだろ、外に出てちゃ!」
遠くから誰か走ってくる。
「KEA!どうしてここに…。」
「どうしてもこうしても、出動命令が出されたんだよ!」
最悪だ、と、店長は唇をかんだ。
なんでよりによってKEAなんだと。
なんでよりによって「この子」がいるんだ…と。
「ホウオウの野郎…どこまでも卑劣な…!」
店長の意志がKEAにも通じたのだろう。舌打ちをしながら悔しそうに声を上げる。
一方、由衣と奏はなにが起こっているのかさっぱり分からず、黙って成り行きを見守っている。
KEAは店長の肩をつかんだ。
「姉さん!これは緊急事態だ!またあの時みたいにぶっ飛ばして…。」
「…無理だ。」
「姉さん…?」
「忘れたのか?3年前も、私だけじゃ全く歯が立たなかったろうが。これは以前の数倍は大きさがある。強さも比例してるはずだよ。」
「でも、俺たちがやらないで誰が…。」
「私は3年前に戦線離脱してるんだよ。」
「それをまだ引きずってるのかよ!今はそれどころじゃ…!」
上から振り下ろされる爪に反射的に気がつき、KEAが咄嗟にだした幻龍剣で防いだ。
「!?」
その光景に、由衣と奏が驚く。
能力者の存在を知らないわけではなかったが、龍義真拳を初めてみたのだ。驚きを隠せないのも当然である。
「ぐっ…;」
流石のKEAでも重いのだろう。横に弾いてなんとかかわしたが、手が震えている。
「姉さん!そこの女の子二人任せた!」
それだけ叫び、KEAは突っ込んだ。
「KEA!!」
呼びとめる声を振り切り、KEAは果敢に生物兵器と戦う。
何もできない店長は、二人を連れて建物の陰に隠れた。
「おい!KEAを放っておいていいのかよ!」
「よかないわよ!でも、私たちの力じゃどうしようも…。」
「…店長、いつもの店長じゃないみたい…。」
奏が小さく呟いた。
「奏…?」
- 594
:大黒屋:2011/02/26(土) 13:52:08
-
「いつもの店長は、どんな時でも笑って飛ばすみたいな余裕とか、的確に判断する冷静さとか、そういうのが感じられるはずなんです。なのに今の店長は焦ってて…なんだか…。」
「…私も同感だ、店長。」
由衣は立ち上がった。慌てて店長が止める。
「何する気!?」
「戦うんだよ、私も。生憎能力の応用の仕方ははっきりわかっちゃいないけどな。」
店長の手を振り払い、由衣は建物の陰から出た。
「あんたっ…、能力者ってばれたらウスワイヤに搬送なんだぞ!」
「自分の事情なんて二の次に決まってんだろ。…私が初めて守りたいと思った場所なんだしな。」
「っ…!」
両手を下に構える。
そこから黒い砂のようなものが現れ、形作っていく。
出来上がったのは無数の鉄柱。過去、由衣がみた「倉庫の惨劇」の鉄柱そのものである。
「いっけぇ!!」
前方に大きく振るう。鉄柱が一斉に飛んで行き、生物兵器に次々と当たっていく。
見た限りダメージにはつながってないようだが、攻撃の軌道を反らせることができた。
当然KEAは由衣の方を見る。
「お前…!?」
「へっ、悪いな。あんたばっかりに良い顔させてたまるかっての!」
軽く笑い飛ばすと、また両手に黒い砂…砂鉄を集めていく。
今度は形が出来上がる前に爪が振り下ろされた。
「危な…っ!」
KEAが飛び出すのを横目に見ながら、由衣は鉄の塊を振り上げた。
頭上すれすれで止まる爪。
その間にあるのは巨大な剣だった。
両手剣より大きいであろうその剣を、由衣は片手で軽々と持ち上げる。これもナイアナの力なのか。
「…っだりゃぁ!!」
大きく弧を描き爪を弾くと、一度間をとった。
「由衣、お前能力者だったのか!?」
「ずいぶん前からな。気付いたのはつい最近の話だけど。」
由衣は大剣を担ぐ。
「でもKEAのも初めてみて吃驚した。強いんだな、それ。」
「たりめーだろ。弱かったらあいつも救世主やってねぇし;」
二人が会話してる間にも、奏の視線は生物兵器に向いていた。
弾かれたために傷ついた爪を見る。あの大剣でやられたのだ。掠っただけでも相当深い。
しかし。みるみるうちにその傷がふさがっていくではないか。
「え…!?」
完全にふさがるまであっという間のことだった。
爪が治るのをみとめると、再びそれを振り上げた。
「お姉ちゃん!!」
後ろから飛び出す白く淡く光る縄。
生物兵器を絡め取ると、そのまま引き上げて間をとらせた。
「…。」
「奏、あんた無意識に能力を…。」
店長が呟く。当の奏は放心していた。
- 595
:大黒屋:2011/02/26(土) 13:53:45
- 「…はぁ、姉妹そろってナイトメアアナボライザーか;どう報告するかな;」
KEAは頭をかいた。が、直ぐに生物兵器を見、突っ込んでいった。
「龍精落!!」
両手から放たれた光の球は、真っすぐに生物兵器の腕を貫いた。
巨大な腕は、激しく土ぼこりを上げて地面に落ちた。
「よし、これで幾分有利に…?」
ところが、腕が千切れた部分から直ぐに蘇生しだしたのだ。
そして、ものすごい速さで元の腕が生えてきた。
「なんだよこれ!前の時はそんな性能なかったのに!」
「蘇生能力…まさか…!」
傍観していた店長の顔が更に青ざめる。当然だ。あれは間違いなく…。
生物兵器は咆哮一つあげると、大きく口を開け、火炎を放った。
3年前からかなり性能が上がっている証拠だろう。
「店長!!」
「姉さん!」
その炎は、真っすぐにレストランへと――!
耳に響く、独特の音。
それに眼を開けると、今までいなかったはずの少女が、右腕を上げて立ちはだかっていた。
上へと逸れる炎を見上げ、店長は名前を呟いていた。
「…マナ…。」
「…スザクもきてる。騒ぎ、聞き付けたって。」
「えっ?」
前を見ると、由衣達をかばうようにスザクがたっていた。
「あんたたち、何時の間に…。」
「…言っておくが、「助太刀」に来ただけだから。」
幻龍剣を取り出し、スザクは言った。
「分かってるはずだろう、あれが「誰」なのか。そして、誰があれを止めなきゃいけないか。」
「!」
彼女は店長を見た。
「店長…いや、亜音さん。戦線復帰してください。」
「…でも私は、アキヒロさんに…。」
「したくないんでしょ、後悔。」
「!!」
気がつけば、全員が店長を見ていた。
「久しぶりに暴れちまいなよ!」
「私を更生させた力だろ?負けるわけないってw」
「そうですよ。いつもの強い店長さん、みたいです!」
「責任は私たちがとる。だから…。」
「皆がいるんだ。怖くなんかないよな?」
「…皆…、ありがとう…。」
泣きたいのをこらえ、店長…いや、楠原亜音は立ち上がった。
力に耐えきれず、縄が引き裂かれる。
自由になった腕を古い、亜音に真っすぐその爪を振り下ろした。
対する亜音は微動だにせず、その爪を見…。
「素手で」しかも「片腕で」受け止めた。
「「「「!?」」」」
由衣、奏はもちろん、生物兵器も、更にはスザクも、その力に驚いた。
異常なまでの力を持つ生物兵器に、何の抵抗もなく片手で相手をしている。
「…。」
軽くはじき、正拳突き。それだけで生物兵器を後ろに動かした。
「…あれが姉さんの「始まりの能力」…。」
KEAが呟いた。3年前まで一緒に戦ってた仲だ。知らないわけがない。
「「ナイトメアアナボリズム:強力の悪夢」。正確にいえば、そっちの方が後からついたわけだが、先に発動させたことで、「人体移動」の存在に気がついた。」
「…店長に何があったんだ?」
由衣がおそるおそる問う。KEAは由衣を見ると言った。
「「人体移動」は生まれた時から持っていた。そして、ある事件で姉さんの家族が殺されたとき、姉さんも素手で首をへし折られて死んでるんだ。そこで能力がついた。」
「店長さん…。」
彼女は思い切り飛び上がる。
能力の影響で簡単に生物兵器の目の前にたどりつくと、鼻先を踏みつけ、もう一度飛び上がった。
バランスを崩したのを見計らい、彼女は首筋のエンブレムに、強力な蹴りを見舞った。
「KEA!スザク!龍精落だ!」
二人は反応し、両手に光をため込んだ。
「「龍精落!!」」
放たれた光が腹部に命中した。
そしてたたみかけるように、亜音は両手を固めて振り上げた。
- 596
:大黒屋:2011/02/26(土) 13:54:30
- 喉元からはがれていくように、生物兵器の体が消えていく。
そこから現れたのは、ノアとノルンだった。
転落しそうになったところを、すかさず亜音が抱きかかえ、着地した。
そして、構わず二人を抱きしめた。
「ごめん…ごめんね…、「乃流」、「乃亜」…!!」
ぐしゃぐしゃに泣きながら、ごめんを繰り返す。他のものはただ静かに、彼女を見ていた。
気絶していた二人だったが、しばらくして眼を覚ましたのだろう。ノアが目を開き、亜音の頬に触れた。
「乃亜…?」
「…ありがとう、姉さん(ねえさん)。俺たちを止めてくれて…。」
流石ノア。傷はあっという間にふさがっていく。
そしてノルンも、眼を開いた。
「…姉さん(ねえさん)のおかげで、僕たちはホウオウから抜ける決断を下せたのです。」
「乃流…!」
「これで最後です。これで、僕たちはホウオウと縁を切りました。これからは、姉さんとともに生活できるんです…!」
二人も亜音に抱きついた。
「「今までごめんなさい。そしてこれから…よろしくお願いします!」」
しばらくの間、3人はお互いの再会と復縁を静かに喜んだという――。
追記
「あんたの頭のよさにも感服するよ。由衣から依頼をうけたときから、ここまで想定してたなんてね。」
『別に?私はそうやって、兄弟仲良くしてほしいなって思っただけだぜ?』
「生物兵器が朝にここに来るように仕向けたのもあんたでしょ?」
『というか、夜見かけたんでしばらく動けないようにしてた。』
「あんたらしいったら;」
『お、そろそろ時間だから切るぜ。』
「あ、もう2時だね。あんたもまだ「怪盗狩り」つづけてるとか、物好きだよね。」
『仕事ができないんだからこれしかやることないんでな。』
「じゃ、気をつけていってきなさいよ。」
――天河 星。
- 597
:スゴロク:2011/02/26(土) 16:01:18
- >大黒屋さん これで一つのエピソードに決着がつきましたね。お疲れさまでした。
店長関連の話は「もしや」と予想してましたが、やはりそう来ましたか。
- 598
:しらにゅい:2011/02/27(日) 11:58:04
- >>578,>>581,>>592-596
店長さんの過去話・・・これにて一件落着(?)ですね!お疲れ様でしたー!
夏香姉妹の言うとおり、焦ってる店長なんて店長らしくないです。
いつも悠然と構え迎え入れる、そんなスタンスこそアネさんなのですから、
過去と向き合い、それに打ち勝つことが出来た彼女の姿を見てホッとしました!
また、守りたいという意志によって夏香姉妹も「悪夢」と向き合うことが出来ましたし、
スザク姐さんのような守りたい場所があるからこそ戦う能力者、として昇華出来たのでは
ないかと思います。・・・しかし、これを見てると色々な疑問が残りますね。
生物兵器はノアとノルンによるもの・・・ということは無理矢理何かをさせられたということ
ですかね?それと、女浪人さんの存在、怪盗狩り・・・ぬあー!気になります!
続きはまだかー!(ぇ
>>582
正義感溢れる凪姉さんだなぁ、かっけーね!
無意識に能力が出てるようでちょっと見ててひやひやしてしまいましたw
>>583-585
ふむふむ・・・『鎧』と能力者・・・能力の再現・・・?
んー、色々疑問に残るところが多い回ですね・・・続きが気になる!
>>586-587
よくぞやってくれましたwwwwうっはーい!!これが見たかったです!!←
やはり首謀者はジングウ、そして被害者はからしゅことクロウさんでしたかww
この二人の因縁は修復されることなく永久に続きそうですね、今回の事件も含め(ぇ
それにしてもホウオウグループの人達はこれぐらいじゃ揺るぎませんでしたか・・・
流石ホウオウグループ、我々の一つ上を行く!
冷静に突っ込むことができそうなのはクロウさんとゼアぐらいですかねw
クロウさんの猫耳つけた哀愁漂う姿・・・ご愁傷様としか言いようが(;´ω`)w
>>589
言ってることは物騒なのになんだかほのぼのしますねぇw
キー!とか叫びながらポカポカ背中を叩いてそうなメイだ・・・
ネイロが意外に天然っ子説が発覚・・・!?そしてユウム→ネイロなわけですね
分かりまs(ry
ショウタくんも・・・ご愁傷様として言いようが(;´ω`)ww
- 599
:しらにゅい:2011/02/27(日) 12:36:45
- 「『始めは独りを好んでいた彼でしたが、数奇な運命によって出遭わされた相棒、
この学校に集う稀なる存在達、そして過去の過ちによって戦士としての役目を追われ、
今は小さな店を営む女性により、自身の意味を探すべく、彼の恩人である鴉に仇を返し、
相棒と共に長く険しい旅に出るのでした。これにて終劇。』
「「!!」」
(ノア、ノルン、同時に振り向く。)
(猫、気持ち悪い笑みを浮かべながら二人を見る。)
(ノア、喋る。)
「お前、どこから入ってきた?」
「おいおいおい、そんな警戒しないでおくれよ。」
「いきなり現れ、かつ見知らぬ人物に気を許すほど、僕らは優しくありません。」
(ノア、ノルン、猫を睨む。)
(猫、悠然と笑う。)
「でも、君たちはその見知らぬ人物を打ち負かすほどの力はないんだろう。
そもそも、君たちの能力はあまり戦闘向きではない。」
「それはどうでしょうかね・・・!」
(ノルン、エバーチェンジ。アイに変化。)
(アイ、能力発動。猫を捉える。)
(猫、消失。)
(ノア、驚く。)
「消えただと!?」
「違う、君たちが存在を認知できなかっただけさ。」
「・・・どこに隠れた?」
「隠れてなどいないさ、おいらはここにいるよ。」
(猫、出入り口の上に現れる。)
「まぁ、おいらは君たちにちょっかいを出しにきたんじゃあないよ。
家から飛び出し、鬱蒼とした森へと迷い込むヘンゼルとグレーテルに、
ちょっとしたアドバイスをしにきたのさ。」
「ヘンゼルとグレーテル・・・僕らを比喩してるつもりなのですか?」
「さぁねぇ。」
「っこの・・・」
「ノア、相手のペースに呑まれては駄目です。」
(猫、ケラケラと笑う。)
「そうさ、得体の知れない敵には近付かない方が良い。とはいっても、
ホウオウグループでは自ら積極的に関わる少女もいたような気がしたがねぇ。」
「その何でも見透かしてるような態度・・・気に入らねぇな。」
「見透かしてるような、じゃあないよ。おいらはどこにでもいるし、どこにもいないからね。」
「貴方も能力者、というわけですか。」
「それは黙秘権を行使しよう。」
「・・・・・・っけ、相手にしてらんねぇ。行こうぜ、ノルン。」
「・・・そうですね、僕らにはまだやるべきことがある。」
(ノア、ノルン、屋上から出て行く。)
(猫、独り取り残される。)
「あーあー、しーらないよぉ?」
表題
「ノルンとノア、猫と遭遇する」
「君らが抜けようとする話は、もうすでに大きく広がっているということ。」
「そして、抜けるという意味がどれだけ大きいことか。」
「君たちは露も知らないから、おいらが警告しようと思ったのに。」
(猫、笑う。)
これにて終劇
- 600
:しらにゅい:2011/02/27(日) 12:40:46
- というわけで、>>547直後のお話を今更ながら書かせて頂きました。
ぶっちゃけあってもなくてもどっちでも良い話です。
お借りしたのはノルン&ノア(大黒屋さん)でしたー!
こういう話が書けるのも未来の特権ですよね!←
最終更新:2011年05月24日 20:22