企画されたキャラを小説化してみませんか?
- 1
:サイコロ:2008/04/19(土) 08:47:37
- 男擬人ムリ香さんが立ち上げた「キャラ企画つれっど」で企画されたキャラを
ショートショートストーリー化(短編のアナザーストーリー化)してみませんか?
age sage構いません。
それと、できるだけ自分の企画したキャラを搭乗させましょう。
ナイアナのキャラは、性格を変えないように。
気に入らなければ消してください、(有)さん…
- 701
:akiyakan:2011/03/07(月) 17:26:18
- 「――え!?」
予想外の場所から聞こえてきた音に、思わずスイネは振り返った。そこには、バラバラに砕け散った機械のような物が、火を上げながら転がっていた。それが一体なんであるのか、彼女には覚えがある。
「パニッシャー……!?」
ホウオウグループが生み出した、過去の遺物。今となっては、無差別に弱い能力者を殺戮するだけとなった機械。それが今、スイネの目の前で壊れている物の正体だった。
何でパニッシャーがここにあり、そして壊れているのか。恐る恐る振り返ると、先程までライダースーツの周りに浮かんでいた光弾が無くなっていた。それが意味するところは、つまり、
(私を庇った……なんで!?)
たった今襲ってきた人物に命を救われ、スイネは訳が分からなくなった。高速で変化していく状況に、彼女は訳が分からなくなっていく。
と、その時、
「……チッ」
ライダースーツの人物が舌打ちをして、スイネに背を向けてその場から走り去っていった。一体何が起きたかと彼女が思っていると、バタバタとこちらに走ってくる足音が聞こえる。
「おい、なんか爆発の音がしたけどなんだ!?」
やって来たのは、ハヤトやシスイ、スザクと言った、アースセイバーに縁のある面々だった。
「あ、スイネ!? ここで何があったんだ!?」
「え、何、って……」
「この壊れているやつ……もしかしてパニッシャーか?」
「スイネ、お前が破壊したのか?」
「え、えっと……」
矢継ぎ早に質問され、動揺していた事も相まってスイネはどうしていいか分からなくなってしまった。
- 702
:akiyakan:2011/03/07(月) 17:26:48
- 「何、スイネがパニッシャーに襲われた!?」
その報告を聞いて、獏也は思わず声を上げてしまった。
「それで、彼女は無事だったのか!?」
「ええ。何でも、ハヤト達が駆けつけた時にはもう、パニッシャーは破壊されていたそうで……」
「そうか……」
無事と言う言葉を聞いて、獏也はホッと胸を撫で下ろした。ここのところ、戦闘能力の低い能力者には戦闘向けの能力を持つ者と一緒に行動するよう義務付けていたのだが、アースセイバー所属員が大勢いる学校の中で現れたのは今回が初めての事だった。あまりにも予想外の事態に、一瞬獏也は肝が冷えた。
「しかし……そのスイネの証言なんですが、どうにもおかしな点が……」
「何?」
「スイネがいたのは学校の体育館裏だったらしいんですがね、どうやら彼女、何者かによってそこへ呼び出されたらしいんですよ。その時現れたって言うのが、フルフェイスヘルメットにバイクスーツを着た人物で……」
「それは……まさか、あのスーツか?」
「ええ、おそらく」
数日前、聖が戦闘した少年。その少年が装着していたスーツを獏也は思い出す。そのスーツには鳥居のマークが入っており、ジングウとの関わりを暗に告げているようにも見えた。
「そのスーツの人物は、一体何をしたんだ?」
「スイネの証言曰く、その人物はどうやら彼女の能力を調べたかったようですね。何かしらの能力によって彼女を攻撃してきたようなんですが……ここが奇妙なところで、スイネではなく、その人物がパニッシャーを破壊したようなんです」
「何?」
獏也はその時の詳細を聞くと、尚の事不思議に思った。最初にスイネを襲った人物は、一体何がしたかったのか。
「……一番妥当なのは、その人物がスイネの能力を調べたかった、と言う事だな。スイネの能力を調べたいのにパニッシャーに殺されては困る。だから破壊したと見るのが……」
「と言う事は、やはりジングウ?」
「その線が濃厚だな」
一体何の為にジングウがスイネの能力を狙っているのか、それは分からない。しかし何にせよ、それを好きにやらせるのをこのアースセイバーが許す訳が無い。
「スイネに伝えておけ、極力一人では動き回らないように。2組の能力者なら、手の空いている者も多いだろう」
「同じクラスに、ケイイチさんとサヨリがいますが?」
「副長は副長で、何かを警戒しているらしい。1組では、昨年から超常現象関連で彼の友人が巻き込まれたりしているからな。おそらくその事だろう。サヨリはサヨリで任務がある」
「なるほど。その点を考慮すれば、2組の方が頼れる人材が揃っている、と」
「そう言う事だ」
報告をする所属員にそう告げてから、獏也は思う。
(ジングウ……今度は一体、何を企んでいる?)
動きの見えない危機の存在に、獏也は言い知れぬ危機感を抱いていた。
※と言う訳で、「ミツ潜入」にてサトさんの「スイネ」、スゴロクさんの「火波 スザク」、「火波 アオイ」、、しらにゅいさんの「トキコ」。「這い回る悪意と危機」にて引き続き「スイネ」、スゴロクさん考案の兵器「パニッシャー」、鶯色さんの「ハヤト」、ネモさんの「七篠獏也」をお借りしました!
※スイネの動かし方が分からないので、自分のイメージに従って動かしましたが……サトさん、あっていますでしょうか?(汗)
- 703
:大黒屋:2011/03/07(月) 20:20:50
- 旅行編さっさとかかないと時間軸に影響はしたくありませんから;
砂糖人形さんから「フウコ」「ネイロ」「ユウム」、十字メシアさんから「ユズキ」、しらにゅいさんから「玉置静流」、名前のみ樹アキさんから「緑音ののか」をおかりしました
また、旅行参加者募集中です;
学校でお誘い
由衣は、同じクラスのフウコに話しかけていた。
そんなに頻繁に話しかける人でもないが、できるだけ多くの人を店長提案の旅行に誘いたいのだ。
「よう、フウコw」
「ん?ああ、由衣ちゃんか。珍しいね、話しかけてくるなんて。」
「いいだろ、たまには?w」
「まぁねw」
話さなかった分へんな隔たりもない仲だ。由衣も不良を抜けてる(仮)ので、問題はない。
「な、今度の連休あいてるか?」
「連休?あいてるよ?」
「うちのバイト先の店長がさ、今度旅行を企画してくれてるんだよ。だから、できるだけ多くの人を誘いたくってさ。」
「いいの、私が行っても?」
「ああ!できるだけ多くの人を連れてこいって言われてるからな。なんなら、友達も連れてこいよw」
「じゃ、じゃあネイロとユウムもいいかな?」
「勿論だぜ!」
よし、とりあえず3人、と由衣はほっと息を吐いた。
特にネイロが来てくれるのなら、奏が変に緊張せずに済む。
「さて、ユズキ、お前は強制参加な。」
「こっちは段階全部すっとばすのかよ。」
「面白い絵の題材見つかるかもしれないぜ?」
「分かった。行く。」
即答だった。
正直、こんなに人と面と向かって話したことがなかった。
基本的に要求があれば直ぐに手が出ていた由衣だ。
こんなにも人と話すことが、緊張するとは思えなかった。
旅行の時は、もっと多くの人が来るのだろう。
聞いた話、あの女浪人も来るらしい。
それと、隣のクラスの引きこもりも誘うらしいのだ。
「…コミュニケーションちゃんと取れんのかな、私ってば…。」
くしゃくしゃと頭をかきまわしながら、廊下に出た。
「ん?どうしたの、由衣ちゃん?頭痛い?」
「…ああ、玉置先生ですか。」
保健室からたまたま顔を出したのは、玉置静流養護教諭。ウスワイヤ所属の能力者であることは、店長から聞かされていた。
面識があるということは、おそらく今回の旅行についてもきいているはずだ。
「先生は、旅行の件きいてるんですよね?」
「うん。昨日電話がかかってきてね。氏型さんの付き添いでついていってくれないかって言われてね。」
ということは、先生もついてくるのだ。
「でも、旅行の間マサムネとかどうするんですか?」
「ペット兼用のホテル探してくれるらしいからね。問題ないよ。」
ああそう、といいたかったが言ってしまえば殺されそうなのでそこはこらえた。
「あ、ならついでにののかも誘ってみたらどうですか?」
「ののかさん?ああ、それはいいですね!氏型さんとも仲良くしてくれそうですし!」
「じゃあ、そういう風に提案しておいてください!たくさんいた方が盛り上がりますし!」
「そうするよ。」
じゃあ、また休日に!と別れを告げ、由衣は足取り軽く教室に向かった。
人がこんなに集まるんだ。自分も人づきあいがよくなるかもしれない、と期待していた。
そしてまた、奏も楽しめるといいなと考えるところは、流石妹思いであった。
- 704
:サト:2011/03/07(月)
21:19:36
- みなさんがスイネを使ってくださるようになって感激で胸が熱い…!
キャラ把握のお手伝いになるように私も投下します
お借りしたのは
サイコロさんの『火波スザク』としらにゅいさんの『トキコ』そして『スイネ』です
うきうき、るんるん
今日はスイネちゃんとのデート!…なんて言ったらスイネちゃんに怒られてしまうかもしれないけれど、二人っきりで遊びにいくだなんてデート以外の何者でもないよ。うん
待ち合わせのオープンカフェでスイネちゃんを待つ。先に注文したレモンティーをじゅるじゅるストローで吸い込んでいると、何やら目立つ少女が向かい側からやってきた
あの空色のショートヘアーは、紛れもなく私の今日のデートのお相手、その人だ
『スイネちゃーん!こっちだよ!』
『…!トキコ…!』
急いで私に駆け寄ると、遅れてごめんと謝られた。対して走ってもいないのに、顔は真っ赤に染まっていて、その…と口ごもって、スカートをぴらりと指で摘まんだ
『わたし、慣れてないのこういうの。変じゃない?』
『まっさかあ!天使かと思っちゃったんですけど!』
『それは、いい過ぎだよ。』
『まぁ、座ってよ。なにか飲もう!』
『えっと、じゃあわたしカフェラテで』
しばらくして暖かいカフェラテが運ばれてきて、スイネちゃんがそれに口をつけると、ようやく人心地をつけたようにふぅとため息をついた
『もう3月ね。いかせのごれは随分暖かくなってきた』
『今日は特にあったかいね。スカートでばっちしだよ!で、今日は買い物ってことなんだけど、何か欲しいものがあったりするの?』
『え、あの。うん…』
顔を真っ赤にそめて俯いたスイネは、普段の大人びたそれではなく、恋する少女のそれに似ていた
『ほら、タカユキ君。誕生日近いじゃない。ひとりで買い物なんてしたことないし、だからその』
『わわわー、そっか。スイネちゃんタカさんが好きなんだもんねっ』
『す…き?』
先程とは一転して、悲しげに瞼を伏せた
よくわからない。と言うスイネちゃんの口許は微かに震えている
『わたしは、誰かをすきになる資格、ないと思うわ。…執着するってことじゃない、それ。離れがたくなってしまう。それにわたしは、もう…』
『なんで?執着することは悪いことじゃないよ。』
『トキコ…?』
『現に私は、いろんな人たちに執着して生きてるもん!そういうものじゃないの?』
『…時折、トキコが羨ましく感じるわ』
『そう?………でもさ、例えばスイネちゃんは、ケイイチといるときにはすごく寂しくて切ない顔、してるよ』
『……!』
バッと顔をあげて瞳を揺らがせたスイネちゃんは、図星ですという顔をして狼狽えていた。どうやら的確にスイネちゃんの突かれたくない場所を突いてしまったらしい
『あ…ごめんね』
『い、いいのよ』
『でもさ、タカさんといるときは、すごく嬉しそうに、楽しそうに笑ってるよ。』
『…え』
『気づいてない?』
にっこり笑うと、スイネちゃんは戸惑いながらも、ゆるやかに笑ってくれた
これはなかなか頑固だな。スイネちゃんは
早く気がつけたらきっと楽なのに
『大丈夫だよ!スイネちゃん。怖がる必要なんて無いし!』
『ありがとう、トキコ』
『いーえ!ははっ。じゃー買い物にいきましょーか、タカさんのプレゼント買わなきゃだもんね』
『う、うん』
スイネちゃんの手を引いて商店街に向かうと、スイネちゃんは照れながらもぎゅっと握り返してくれた
- 705
:サト:2011/03/07(月)
21:20:19
スイネちゃんは、シルバーアクセサリー専門店で足を止めて、ネックレスやブレスレットを見ていた
装飾品のことはよくわからないけど、変に宝石がじゃらじゃらついたものや、革のチョーカーとかよりは、シルバーの鋭い輝きは確かにタカさんによく似合いそうだ
『そういえば、スイネちゃん』
『んー…なに?』
真剣に品定めしているスイネちゃんに話しかけると、生返事が帰ってきた。
構わずに続ける
『この間のタカさんとのデート、どこに行ったの?』
じゃらっ
スイネちゃんの手のひらからブレスレットを置くトレイにシルバーアクセサリーが滑り落ちた
スイネちゃんの顔は真っ赤で、わなわなと震えている
いや、どうしたよ
『で、で、デートなんて、そんなんじゃ…!』
『どっちから誘ったの?』
『…………タカユキ君』
『それ、どう考えてもデートじゃ』
『ち、違うわよ!』
店員さんが、スイネちゃんを若干白い目で見つめている
スイネちゃんらしくもないこの慌てよう
なにかあるなと踏んでしつこくどこに出掛けたのかを問いただす
『で?どこに行ったんだってばあ』
『…おうち』
『ん?』
『………タカユキ君の、おうち』
…おお、ホウオウ様…
『ヒニン、した?』
『!?!?』
今度こそ口をぱくぱくして目を見開いたスイネちゃんは、ものすごい勢いで私の首を締めてきた
『うぐえー!!痛いよぅー!!』
『ちちち、違う!!そんな、ことしてないし、第一、あれは事故で別にそんなつもりじゃ!!』
『事故?』
『!!!』
スイネちゃんは、ふしゅー、と息を吐いて私の首から手を離して。綺麗にイニシャルの掘られたクロスのシルバーネックレスを会計して包装してもらっていた
そのまま店を出てアスファルトの歩道を歩く
無言で
『あのー、スイネちゃん?』
『何よ…笑いたければ笑いなさいよ…』
『あはははははは!!』
『笑うな!!』
笑えって言ったから笑ったのに、なんて理不尽な
むくれているスイネちゃんのほっぺたをつついて、『お洋服買いにいこう!』と呼び掛けると。またあの困ったような笑みを私に向けた。こんなにきれいで可愛いのに、なんでそんなに自分に自信がないんだろう
。
- 706
:サト:2011/03/07(月)
21:21:00
『…今日は楽しかったわ』
『そう見えないけどね。その疲れきった表情』
『まさか。助かったよ、トキコ』
スイネちゃんがにこりと笑って、買ったばかりのタカさんへのプレゼントを大事そうに胸に抱き締めて帰っていった
赤く染まっていく空はとてもきれいで。その赤にみいっていると、なぜだか脳裏には私を真剣に見つめる鳥さんが浮かんだ
ちくり、とうずく胸
なんでスイネちゃんと鳥さんを重ねてしまったのだろう。
鳥さんとスイネちゃんに、似通った場所なんて無いはずなのに
『…変なの』
まぁーいーや、と明るく笑って帰路につく
スイネちゃん、プレゼント渡せたらいいなぁ
仮初め幸福感
(この時から遥か未来に)
(スイネちゃんが)
(トキコが)
(お互いに最も憎み合うべき対象だと知る)
- 707
:(六x・):2011/03/07(月) 22:46:04
- >大黒屋さん
参加者募集中と聞いて
冬コンビが暇みたいなんで参加よろしいでしょうか?
爪ス^◇^ス旅行だってさ、楽しみだな。
Wリ・ー・)うん!
楽しい旅行になることを祈ります(六人-)
>サトさん
最後まで読むと泣ける(六x;)
そしてスイネちゃんとタカさんが進展していたなんて・・・
事故ってなんや!?気になるなあ・・・ww
- 708
:(六x・):2011/03/07(月) 22:48:35
- それでは本編いこうか
しらにゅいさんのトキコ、サイコロさんのスザクをお借りしました。
タイトル↓
壁│ヮ・)-゜)
「今日は凪っちの可愛い後輩、冬也くんの恋を見守りたいと思います!」
「なぜ僕まで」
「ひまそうだったから連れてきた!」
「これはひどい」
「思ったんだが、冬也は彼女とかいないの?」
「ふぇ?やだなー、いないよそんなのww」
「そうなの?お前可愛いし性格も悪くないからてっきりいるもんだと思ってたわ。」
「…よ」
「は?」
「ボクが本当に好きなのは一人だけですよ。」
「そっか。お前みたいないい奴に好かれる奴は幸せ者だな。姉貴分としてはそいつの顔が見てみたいなw」
「すぐそこにいるじゃない!凪っち鈍すぎ!!突撃してくる!」
「やめなよトキコ。(押さえつけ」
「鳥さん、やめて!はなして!HA☆NA☆SE!」
「!?」
「うーん、それはちょっと無理かも(目の前にいますなんて恥ずかしくて言えない///)」
「あ、二次元の人?別に構わんよ。うちの親父もおたくだから。昨日の夜も
『この子超可愛いな!』
『きもっ。いっぺん氏んで汚い部分落としてから蘇生してこい。』
・・・という会話をしてたんでな。そのときの母さんの養豚場のブタでも見るような目といったらw」
「凪っちのあれはお母さんゆずりだったんだねーw」
「あまり受け継ぎたくないものを受け継いでしまったな・・・」
「あの目つきって遺伝なんだ…(親子2代でドSとかこわい)」
「ん?」
「いえ、なんでもないです!そ、そういう凪姉は彼氏いるんですか?」
「いないし欲しくもない。」
「ええっ」
「全員がそうとは言わないが、女と付き合いだした男はヤることしか考えてない頭ん中真っピンクのどエロ野郎だそうじゃないか。吐き気するわ。」
「なんちゅう偏見だ・・・」
「親父がそう言っていた。」
「おじさん、いろいろと末期ですね。」
「ほんとだよ。まあそれは抜きにしても当分彼氏はいらないな。…少なくとも、ヘタレで甘えんぼな弟分が彼女作るまでは。お前だって私といるより好きな奴と一緒になれたほうがいいだろ。」
「凪姉…(ぎゅっ」
「うおっ。そういうことは好きな奴にやれよ。」
「んー///」
「はは、ほんとに甘えんぼだなお前wwよしよし。」
「きゅーん///」
「鳴いたΣ」
「よかったねー。」
「よかったのかな…」
- 709
:サイコロ:2011/03/08(火) 00:10:30
- あ、いつも楽しく読ませていただいてます、どうもサイコロです。
ふと気付いたのですが…
・・・スザクはスゴロクさん宅の子ですよ?
さて、そろそろ僕も新しく書かねば…。
- 710
:(六x・):2011/03/08(火) 00:47:20
- >>709
あ、ほんとだ
痛 恨 の ミ ス
サイコロさん、スゴロクさん、申し訳ございませんでした
(六x・)ジャンピング
川
( ( ) )
(六x-)TL 土下座
- 711
:スゴロク:2011/03/08(火) 09:17:19
- >(六x・)さん よくあることです、気にしないでください。
何しろ、最初のころは有さんも間違えそうになっていたくらいですから。
しかし、それにしてもスザクの出番多いな……私も早めに進めなければ。
- 712
:サト:2011/03/08(火)
10:55:29
『こんな所に呼び出して。なんですか?』
銀髪の前髪を鬱陶しそうにかきあげて
若年でありながらその才能を発揮し続けている科学者…ジングウは、目の前の男をねめつけた
『いつもにやついているあなたが、そこまで不機嫌だとむしろ珍しいですね』
『質問の答えになっていませんよ。クルセ君』
クルセと呼ばれた中年の男は、さも愉快そうにくつくつと笑って、
こちらにどうぞ。と、キーカードを挿し込み。自動のドアを開いた
ホウオウグループ直属の研究所の機械開発部の部長であるクルセを、ジングウは酷く嫌悪していた
能力の低さを見下しているのが一番だが、
何よりも驕りの凄まじい浅はかな考えがジングウにとっては目障りだった
こんな男を、同じ開発者として認める気はさらさらなかったが、
どうしても見せたいものがあると詰め寄られ、
この日は大した予定もなくしぶしぶこの男の誘いに乗ったわけだ
ドアが開くと。ツンとした薬品の臭いが鼻をつく
…これは
『…あなたは屑ですね』
『なんとでも』
巨大なガラスプールの中に、以前ジングウの開発した人工神が眠りについていた
それは、『神』でありながら性別をもった“アダム”と“イブ”だ。
聖書について詳しいわけではないが、もっとも相応しい名だと、
つがいである二神に与えた名だ
素晴らしい完成度には満足していた。
だが、ある日突然何者かに神が盗まれ、一時騒然となったのだ。
まさかこの男だったとは
やはり気に入らない
『で?アダムとイブを返していただけるのですか?』
『…ええ、お返ししますよ』
『何のために、こんな茶番を?』
『…これを見ても尚、“茶番”と?』
クルセが、その異様に細い指をついと滑らせ、指したのは
イブの不自然に膨らんだ腹部だった
『…こ、れは』
『子を成す事の無い人工神の交配実験の、賜物です』
『交配、実験』
『ホウオウ様の命令です。元々あなたに下されたものではあったのですが、
…いや失礼。忙しそうだったので代わりに僕が』
クルセが興奮気味にジングウに何か話しかけているが、
彼の耳には雑音にすらならなかった
目の前に映る、まるで全ての理想を反映したような美しいヒトガタ
これを作り出したのが横にいる屑であろうが、
見知らぬ誰かであろうがもうどうでもよかった
本来、子を成さない筈の人工神が
受胎されている
どうやって?どんなウイルスを使って?
どんな機械を使って?どんな技術を駆使して?
感動と、科学者の好奇心に、いつもの薄笑いはさらにその笑みを深めていく
この完成品をもっと知りたい
私の手元に置いて、もっと調べてみたい
荒くなる心臓の音の波
手を触れたくてしかたがなかった。このたった数センチのガラスが煩わしい
こんな高ぶりを、私は知らない…!
『奇跡、だ』
『そう。奇跡なんです。“奇跡の神の子”ホウオウ様の理想と崇高なる…』
『奇跡だ』
こんな低能の男の手により生まれたものならば尚のこと奇跡と呼ばざるを得ない
こんなにも能力を使いたいとおもった生物が他にいただろうか
ガラスプールを泳ぐ長い青い髪を、どこか恍惚に似た瞳で見つめていた
この日は、ジングウの中の
完璧の法則が崩れたとき
(それからその奇跡の子が産み落とされてすぐに)
(研究所が爆破された)
(私が“生きているうち”に)
(その完成品に触れる事はとうとう叶わなかった)
- 713
:サト:2011/03/08(火)
10:57:36
- お借りしたのは、akiyakanさんのジングウと、うちの子のスイネです
クルセはこのあとケイイチに殺されてしまうので、企画キャラカウントはしませんw
いわゆる雑魚ですから
akiyakanさんの設定と食い違う点がありましたらお知らせください><
- 714
:ネモ:2011/03/08(火) 15:06:44
- 「後始末屋」から「教官」への転換点3
なんかもうサブタイトル「コウタの発症」でもいい気がするなぁ。
「あっ!」「うぇ?」「おっと」「あぁ?」
モノクロ、シノ、アキヒロ、聖の4名がもれなくコウタの方を向く。
コウタは腕を顔の前で交差していた。まるで何かを防ぐ様に。
・・・そして。4人が予想もしていない点が一つ。
その両腕は。モノクロと同じような鎧で包まれていた。
「っテメェ、能力者か!!」
「おい、分かってるだろうがいきなり手を出すなよ」
「聖さん、落ち着くっす」
「そうですよ。本人にだって自覚があるかどうかも不明です」
「・・・あぁ」
「まぁ、一番驚愕してるのは・・・、本人っすから。
コウタ君、とりあえず深呼吸できるっす?」
混乱しているコウタをなだめるシノ。
自身の異変よりも、直後の聖の激昂に驚いている様だった。
「は、・・・はい」
「・・・3人とも、どう思う?」
「多分、病室での私と同じ状況かと」
「同意見っす」
「多分無自覚、だろなぁ・・・」
とりあえず落ち着きを取り戻したコウタは、自分の鎧を眺めていた。
そして目を閉じる。すると今度は両足に鎧が具現する。
「ぉおお・・・!」
「コウタ君、喜ぶのは後にしてくれないか?
先程説明した通りだ。・・・場合によっては、君を別の意味で保護する事になる。」
「っす。それに能力の乱用による副作用は、まだ分かってないっすよ」
「私が実演したのも原因の一つ、ですよねこれは;;」
「また面倒なのが1人、増えやがった・・・」
先程とは別の意味で、緊張した空気が流れる。
「えと、具体的には俺どうなるんやろか?」
「能力者という立場になった以上、生き方を変える事になるな」
「とりあえずは能力の制御が出来るまでの訓練っすね」
「暴走した時のリスクの把握、も兼ねますから」
「何すかそのダリぃパターンは;;」
「ま、制御さえできれば普段の生活に戻れるっすよ」
「ソレなんじゃけど、すぐ戻れる様にできひん?」
「記憶を操作して能力を封印すれば可能ですよ」
「情報の隠蔽もあるから、先程の戦闘やここでの事は忘れてもらうがな」
「ま、簡潔な2択って事だ。」
「ん”~~・・・」
- 715
:ネモ:2011/03/08(火) 15:08:34
- 『転換点4』
黙りこくるコウタ。意味不明な事この上ない状況であり当然である。
「いきなり決断しなくてもいいですよ。それまではここに居て貰いますが;」
「とはいえ長々と先延ばしにもできないっすがね」
「あ~、それなら1個、相談あるねんけど・・・」
「何でしょう?」
「えと、記憶操作なんやけど・・・。
能力だけ封印してよ、ここでの事だけ残せれんかな?」
「技術的には、できそうか獏也?」
「簡単ですが、時間はかかりそうです。能力の発動に関与する部分の見極めが特に」
「しかし規定としてはムリだな」
「どうして、忘れたくないんっすか?」
「ワケワカラン事に巻き込まれて、メンドーな事になりたくないからでよ。
それで親に心配かけるのもヤだしさ。それに恩人の事を、忘れたくねーんでさ。
・・・ま、自己満足つったらそれまでなんねけど」
「だ、そうだよアキヒロさん?」
「お前的にはそっちの方が嬉しそうだな;」
「理由としては十全と思うっすよ。」
「しかしその要求を丸呑みするのもムリですね」
「・・・先程、恩人と言ったな」
「え。あ、ハイ」
「忘れない代わりに、ウスワイヤに所属する一般人となって貰う。
市井での情報収集を担当して欲しい。交換条件だ、できるか?」
「あ、アキヒロさん?それ異例っすよ?」
「ま、人手不足の対処とも取れるがな。新手の勧誘?」
「どちらにしろ、しばらくの監視は付きそうですがね」
「・・・。それ、やります。やらせて下さい。
っじゃなくてえーと、有難うございます!」
「ほいっす、それじゃこれからもヨロシクっす!」(´・ω・)人(・∀・´)
「しかし所長、周りの人が黙っていませんよ?」
「人手を増やして備えるんだ、大丈夫だろう。
暴走のリスクが無いし、街中に出る能力者も居る」
「まぁ、そう言われればそうっすね」
「で、能力だけ封印してからどうするんです?」
「しばらくはそこの調整に当てつつ、組織に馴染んで貰う」
「規約にしろメンバーにしろ、だな」
「早速シノさんと仲良くしてますが、コレどうしましょう?」
「コウタ君、早速処置をしたいからモノクロさんに付いて行くっすよ」
「はい!あの、これからよろしくお願いします!
よかったらここでの事、色々教えてください!」
「はい、こちらこそ。所長、以上で解散でいいですか?」
「そうだな、3人ともご苦労様。」
「あ、モノクロさん、ご一緒するっすよー?」
- 716
:akiyakan:2011/03/08(火) 15:19:02
- >大黒屋さん
>>703 いよいよ、レストランメンバーによる旅行が近付いてきましたね! 普段が普段なのに、環とちゃんとコミュニーケション取れるのか悩む辺り、なんか由衣が優しい(いや、元々そうなんでしょうけど)。環のサポートに玉置先生がついてくる辺り、何だか彼らしいです。ウチの子らは、残念ながら参加させられそうなキャラクターがいませんので、見送らせていただきます・・・・・・(シスイは前回のに参加しているので。コロネは実質、立場は一般人だし)
>サトさん
>>704-706 スイネとトキコのデート! 何気ない、どこにでもいるような女の子達の交流。けれどもこれが、後に争い合う二人のやり取りだと思うと、本当に切なくなってきますね・・・・・・
>>712 そして思わず「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」とその場で立ち上がりガッツポーズを取りたくなるような話が・・・・・・! ついに、嫌われ者のジングウを使ってくれる人が来たよー! サトさん、貴方が女神か!?
「生まれ変わる」以前のジングウを、まさかここまで描写してくれるとは思いませんでした! しかもスイネの親に当たる「アダム」と「イヴ」の制作者って・・・・・・いいんですか、そんなおいしい設定もらっても!?
うおぉぉぉ、テンションがボルって来たあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!
>(六x・)さん
>>708 ゲンブの事を出歯亀扱いした彼女が、まさか出歯亀の立場になるとは一体誰が思っただろうか。しかもトキコも一緒とか、これはある意味ダブルデート!?
凪と冬也のやり取りはほのぼのしているのに、冬也の気持ちを考えると切なくなるのは何でだろう。かくも、人間の心は難しい・・・・・・
ってか、凪のSっぷりは親からの遺伝だったのか(笑)
- 717
:サト:2011/03/08(火)
16:14:34
立ち込める煙と、血の臭い
べったりと赤が張り付いたこの鎌はきっともう使うことができないんだろうな
ガラリとわたしの手のひらから滑り落ちた鎌の音に、
はっとしたように我に返った目の前にいる糸目の少年は、
カラカラな喉を振り絞って声を出した
『きみは…?』
『…あなたは…!?』
少年は、わたしの足元に散らばる骸たちをみて口元を押さえた
きっと、胃から何かが逆流してきているのだと思う
こういう類いのものは、嘔吐を誘うと言うから
わたしにはよくわからないのだけれど
実際、ひとの感情というものを感じたことがないのだから、
仕方がないのかもしれないけれど
『くるしいの…?』
『あなたは…だれだ!』
『わたし…?』
名前のことを聞かれてるのかな。
それとも立場のことを聞かれているのかな?
こういう場合はどう答えたらいいのかしら
『わたしは、ファスネイ・アイズ。“神の子”なの。ホウオウさまの、女神』
『…な…っ』
『きみは、だあれ?』
問いかけ返すと、がたがたと震えた唇から、
微かにケイイチという音が聴こえてきた
けいいち…これが、きみの名前かな
『はじめ、まして?』
『あ…ああ…っ』
『なぜ震えるの?』
『……なんて』
『え?』
『なんて、ひどい…!』
瞼を痙攣さえさせて、液体を垂れ流しているその瞳は、
ガラスのように透き通っていた
『なにが、ひどいの?』
『あなたのこと、知っています。
以前ホウオウ直属の研究所を爆破したときに…
人工神に受胎されている状態で』
『そうなんだ』
『あなたの存在意義を、その時に、そばにいた研究員に』
わたしの存在意義。改めて他人に確認させられたことはないな。
わたしの存在意義、それは
『ホウオウの…、慰みもの、だと…!』
『そうだね』
『あなたの意思じゃないはずだ!!』
『イシ…?』
イシってなんだろう。石、医師、縊死…もしかして意思のことだろうか
おかしなことを言う子だな
『わたしの意思はないよ?わたしはホウオウさまの“理想”だもの』
『……っ!?』
その場に崩れ落ちて嘔吐しはじめた“けいいち”を、少しだけ驚いて見つめる
驚く…?驚くって、これが?
『…あなたはまだ、こっちにくることができる』
『え…?』
『あなたはまだ一度も自分の意思で行動していないからだ!!』
『…な』
『こっちと一緒にいこう、間に合うから!さあ!』
差し出された幼い小さな手のひらに、ぐらりと足元が揺れた気がした
…この胸が粟立つ感じは、なに?わたしはこんな感覚はしらない
『…けいいち』
『…!?』
『じかんだから、…またころしにくるね』
はじめてついた、
情報としてしか認識していなかった“ウソ”をついて、
震える喉を押さえつけながら跳躍した
嫌だ嫌だ嫌だ。心拍数上昇。異常事態
継ぎ接ぎだらけの人形
(この異常事態をホウオウ様に報告すると、寝台に縫い付けられた)
(厚い胸板にきつく抱き締められると、
サイレンが鳴り響くようにわたしの頭には“けいいち”という音が響音して、
何故か初めての“嘔吐感”を覚えた)
補足として、ファスネイは年齢を重ねても外見に変化は見られません
故に、ケイイチと出会ったときから今まで代わった所は無いのです
今回お借りしたのはうちのスイネと本家のケイイチでした
みなさんスイネを使ってくださるようになってきたので早いうちに過去を
まとめていかないと…!
- 718
:大黒屋:2011/03/08(火) 17:03:52
- >(六x・)さん
もちろん歓迎します!
多い方が楽しいのは由衣の思考と全く分かりませんw
>akiyakanさん
環がなじむ…というか、独り立ちしてほしいのは自分も同じなので由衣にも心配してもらって(ry
あらら;それは残念ですが本人の意思なら仕方ありませんね;
別に一般人がどうこうの隔たりはなかったつもりですが、気がついたら皆能力者だったという;すみません;
- 719
:大黒屋:2011/03/08(火) 18:33:57
- (六x・)さんより「凪」、同じく名前のみ「冬也」、スゴロクさんより「ブランカ・白波」をお借りしました。
早く独り立ちしてくれ、環…orz
携帯でのお誘い
「…んで、今度の連休に、旅行にこねーかってことよ。」
『いいね、それ!ちょっと親に相談してくるよ!』
「いい子だなお前;」
学校の屋上で携帯を使う由衣。
相手は凪だ。誘おうと思ったら何故か今日学校を休んでいた。
そこで試しに電話をかけたところ、いたって元気な凪登場。
どうやら風邪をひいた冬也の看病をしていたらしい。
「病弱であるらしい」ことは噂で聞いていたので何となく納得する。
『…うん!大丈夫だ!』
「そりゃよかったw」
『で、もしよかったら、冬也も連れてきていいか?』
断る理由なんて何処にもない。というか大歓迎だ。
「勿論!確か奏と同じ位だったろ?友達になるかもしんねーしな!」
『じゃあ、今度の週末にレストランに集合でいいな?』
「ああ。1泊2日のつもりだからそんなに荷物は多くなくていいかもな。」
『了解!じゃあ、楽しみにしてるから!』
そう言って、電話は切れた。
画面を待ち受けに切り替えると、メールが1件入っていた。
店長からだ。珍しいな、と思いながら開く。
無題のメールにはこう書かれていた。
『能力を無効化する能力者って、誰かいなかったかな?』
そんな人、見当もつかなかったのでとりあえず『いや、知りません』とメールを返しておいた。
なんでそんなことを訊くのだろうと考えたが、さっぱり見当のつかなかった由衣は、
「間違って能力使わせないようにかなぁ…。」
程度にして考えるのをやめた。
元々頭を使うのがそんなに好きではないたちだったのもあったのだから、当然と言えば当然だが。
「…あー、やっぱりそんなに都合よく行かないか;」
携帯に帰って来たメールを見、店長はため息をついた。
「どこかにブランカちゃんみたいな能力使える人いないかと思って探してるんだけどね、なかなかうまくいかないわ;」
ブランカ・白波のような能力。つまり、能力を無効化する能力。
必要な理由は、氏型環のためである。
氏型環は何につけてもいいことがなく、過去の経験も重なって卑屈になっているという。
しかし、一度店に来た時になんとなく感じ取ったのだ。
「不幸体質」は「能力」じゃないのか?と。
もしそうであるなら、能力を無効化してしまえば、環も一般人と同じ。
何も起こることなく旅行を楽しみ、皆と仲良くなれるのではないかと考えたのだ。
「でも、思うようにはいかないなぁ…。」
亜音はそりかえり、椅子に体重を預けた。
能力がないならどうするか。
今はそれを考えることに専念するつもりだった。
- 720
:スゴロク:2011/03/08(火) 20:30:02
- >akiyakanさん おおっ、早速拾ってくれましたか。そしてまさかのパニッシャーまで!!
ありがとうございます。しかし、ライダースーツは何者……。
>(六x・)さん 今度はスザクが出歯亀に……相変わらずトキコに振り回されてるようで。ともあれ、冬也君の恋路に幸あれ。相手がこれでは当分進展はなさそうな……いや、これでいいのか?
今回は、ついに「奴」の登場です。
それぞれの思惑、それぞれの本音
「白昼堂々、しかもいかせのごれ高校で襲撃って……何が起こってるんだ、一体」
「後手に回るのは仕方ありませんわ、姉様。相手はそれこそ神出鬼没ですもの」
自宅に戻った僕は、アオイと話していた。内容は、放課後に突如起こったスイネ襲撃について。しかも、アースセイバーが始終警戒している「パニッシャー」まで現れたという話だ。ほんとに何が起きてるんだ。
―――ちなみにアオイについてだが、本当に僕の妹らしい。本人の記憶を元に、ゲンブと連携して当時の記録を探ってみたら、確かに僕の誘拐についての記事があった。その中にあった名前は、誘拐された当人たる僕、つまり「綾音」。そして、その双子の妹と書かれていた「綾歌」。これがアオイのことらしい。
「だな……というか、アオイ」
「はい?」
「せめて宿くらい確保してから来いよ。後先考えなさすぎだろ」
「す、すみません。姉様に会えると思ったら、いてもたってもいられなくなってしまったもので」
ドジというか、猪突猛進というか。とにかくそんなわけで、今は僕の家で一緒に暮らしている。
「とにかく、今の段階じゃ僕らに出来る事はない。シスイ達に任せるしかないな」
「そうですわね」
話を一旦切り上げ、ごろり、とベッドに寝転がる。天井を見つめながら思うのは、アオイと同じ日に現れた転校生。
(九条 光……)
長髪に青い瞳を持った、不思議な雰囲気の男(だと思う、多分)。当初はよくある話だ、と流していたが、実際その姿を見た時は、違和感を禁じ得なかった。
男子らしいのだが、男装した女子にも見える不思議な顔立ち。それでも大抵の場合は「ああ、良く見たら」と言った感じで判別がつくのだが、それがない。平均というか、中間。そんな印象がどうしても拭えない。
そしてその特徴は、僕にある人物を思い出させる。
ミツ。ホウオウグループの生体兵器であり、しかし欠陥品と断じられ、廃棄された放浪者。一人だけで戦った最後の相手。
あの時は一言も会話しなかったから、どういう人となりなのかはわからなかった。しかし、あの転校生の雰囲気は、奴によく似ている。見た目が全然違うから別人だと思うけど、それでも何か引っかかる。何か忘れているような気がする。
(………?)
考えたが答えが出ない。起き上がって頭を振り、思考を打ち切る。
「アオイ、ご飯にしよう」
「はい、姉様」
- 721
:スゴロク:2011/03/08(火) 20:30:37
- 姉様と向かい合わせになり、夕食の時間です。だけど、ああ、困りました。ついつい姉様の方を見てしまって、箸がちっとも進みません。
何度か注意されましたけれど、やめられません。だって幸せなんですもの、仕方がないでしょう?
「アオイ、早く食べないと冷めるぞ?」
「え? あ、はい、ただいま」
ああ、また上の空になっていました。早く慣れないとこの先問題ですわね。
とりあえず、卵焼きを一つ。
(ああ、美味しい)
口の中でふわっと広がる甘味が何ともいえず……どうしましょう、幸せすぎて感想が出て来ませんわ。
「姉様、料理がお上手ですわね。この卵焼きの甘い事……」
「えっ? それは出し巻きで……(ぱく)……甘い? うわっ、また間違えたーっ!!」
「ええっ?」
―――どうやら焼き間違えたようでした。それにしても、どうして出し巻きと普通の卵焼きを間違えるのでしょうか? 焼き方、結構違った様な気がしますけれど。
「姉様、明日からわたくしも手伝いますわ」
「そ、そうしてくれ……」
こうして姉様とお話が出来ると言う事が、本当に幸せです。父様と母様が失意のうちにお亡くなりになってから、わたくしはずっと一人でした。埋まらない寂しさを抱えたままの日々に、突如飛び込んで来た、姉様の知らせ。その時、わたくしはどれほど嬉しかったことか。
(今、こうしていられる日々……)
それを守るための剣が在り、それを脅かす者たちがいます。それなら、
「姉様」
「?」
箸を加えたまま、姉様が顔を上げます。そんな姉様に向かい、わたくしは自分の決意を告げました。
「もし戦いが起こったなら、わたくしも及ばずながら、力をお貸しします。どうか、ご遠慮はなさらないでください」
「………」
しばしの沈黙。ややあって、
「わかった。その時は、頼むな」
そう言って、姉様は微かに笑いました。
- 722
:スゴロク:2011/03/08(火) 20:34:22
「不覚を取ったか……俺とした事が」
ぶつぶつ言いながら、俺は街を歩いていた。スザクに似た少女―――アオイというらしい―――に一杯喰わされたのはついこの間の話。
あの後よくよく考えて見ると、俺は拳銃など持っていなかった。くそ、俺とした事が油断した。あの眼を見ると認識や感覚がかく乱され、外部情報が役に立たなくなる。というか、解除されないと、認識を操作されているという自覚すら持てない、最高に厄介な能力だった。しかも射程が不明。
(ジングウの奴め、ここぞとばかりに嫌味を言いやがって)
この間報告に立ち寄った際、出くわしたジングウに散々嫌味を言われた。人が失敗したとなると途端に調子づく。奴の根性はきっと、ドリルのようにねじくれているに違いない。それでいて独自に生体兵器を回収したり、スパイに仕立て上げたり、パワードスーツを開発したりと、何がしたいのかさっぱりわからん。ともかく、警戒を怠るわけにはいかん。
「まったく、ままならん世の中だ」
「かーらすさんっ、こんばんわー」
「誰が鴉……何だ、お前か」
突然横から声をかけられた。顔を上げて見ると、そこにいたのはトキコだった。……が、何でそんなに楽しそうなんだ?
「どうした、やけに機嫌がいいな」
「んっふふ~、でしょ?」
ノリがいつもと微妙に違う。これは何かあったな。聞いて見るか。
「何かいいことでもあったか?」
「そうそう。でも、内緒ねっ」
「何だそれは? 気になるだろうが」
何度か聞いて見たが、流されるばかりで答えが返って来ない。「鳥さん」がどうのと口走ったきりだ。いい加減疲れて来た、ここらで切り上げるとしよう。
「ま、いい。それより、いかせのごれ高校で何か動きはあったか?」
「動きって……鴉さん知らないの?」
「何かあったのか、おい」
そんな意外そうな顔をするな、仕方がないだろう。俺のところに連絡が来るのは珍しいことだ。伊達に暇人と呼ばれてはいない。いや、自慢ではなく。
「なにそれ……ま、いいか。あのねー」
呆れ顔のトキコから齎されたのは、謎のライダースーツが「スイネ」なる女子生徒を襲った事、その少し前に、かつて放棄されたはずの人造人間が転校生として現れたこと、そして俺に一杯喰わせたアオイという少女も同じ日に現れたことだった。
どれもこれも初耳だ。どういうことだ。
「そのスーツは何だ? 新兵器か?」
「知らない。そんな話は聞いてないよ」
スイネという女子については、能力者であるという以外の情報はなかった。
ライダースーツはそいつを狙ったらしいが、前後の事情が不明。一体何が起きている? 奴か? それとも俺達が知らないだけか?
(……これは、もう一度足を運ぶ必要があるな)
俺はトキコに別れを告げ、その場を後にした。
- 723
:スゴロク:2011/03/08(火) 20:35:32
- 「……旅行?」
某日、とある喫茶店。その男は、隣に座る少年から話を聞いていた。
「ああ。例のレストラン、今度全員で旅行に行くんで、しばらく休みらしい」
「そうか。また行こうと思っていたが、残念だ。……話はそれだけか?」
男が問うと、少年は「いや、ここからだ」と答えた。
「マナから聞いたんだが……不幸を呼びよせる能力の持ち主が参加するらしいんだ」
「何だそれは? 何の意味があるんだ、その力に」
「知らないよ。能力がその人のためにばかりはならない、ってことの証明じゃないかな」
言い得て妙だ。全ての能力が、能力者自身に益となるとは限らない。ナイトメアアナボリズムなど、その最たるものだろう。
「それで、あなたに頼みがある」
「俺に行けと? それは構わんが」
「それならありがたい。すぐにでも行ってやってくれ」
カラン、とグラスの中の氷が鳴る。男は目を―――見た者全ての能力を封じるその目を少年に一瞬だけ向け、言った。
「わかった。これから行くとしよう」
「了解。スザクとゲンブの方は僕が止めておくよ」
「そうしてくれ、エイト」
「任せてください」
「……?」
その日、いつものように窓際で読書に興じていたマナは、店内に入って来た「その人物」を見て目を眇めた。
見た感じでは20代後半に見えるが、雰囲気はかなり老成している。
無精髭が目につき、墨を流したような黒髪は、やや雑ながらも切りそろえられ、その眼は闇そのものの如くやはり黒い。ジーンズの上下を纏うその体は、小柄なマナからだと、見上げる程大きい。
何よりも、気配がほとんどなかった。流れた空気が頬に当たるまで、その男が入って来たことにまるで気付かなかった。
「おっ、いらっしゃーい。ご注文は?」
カウンターにいた店長が応対する。
「アイスコーヒー。ところで……」
「ん?」
厨房に戻ろうとした店長に、男はさらに声をかける。
「全員で旅行に行くらしいな?」
「ああ、そのつもりだけど」
「知人から聞いた。不幸を呼ぶ能力者も行くらしい、とな」
途端、店長の目が鋭い輝きを帯びる。
「……それ、誰から聞いた?」
「誰でもいいだろう。それよりも、俺も同行させてもらうが、構わんか? 無論自分の分は出す」
あまりに突然の切り出し方に、店長はもとよりマナもきょとん、とした。
「な、何をいきなり」
「連れて行って損はないと思うが」
そう言って、男はす、と何かをカウンターに差し出した。マナからは見えない位置のその紙―――名刺には、こう書かれていた。
『異能殺し 白波 シドウ』
――――異能殺し、いかせのごれに現る。
というわけで、後半部分は大黒屋さんの旅行話に便乗させていただきました。能力を無効化、ならばこいつしかいないでしょう。
お借りしたのはしらにゅいさん「トキコ」、大黒屋さん「楠原 亜音」です。
- 724
:akiyakan:2011/03/09(水) 11:33:54
- >ネモさん
>>714-715 最初はちょい役だったのに、ついに企画キャラとして参戦を遂げたコウタ! この少年が後にいかせのごれ高等学校の教員になるとは、一体誰が予想した事か・・・・・・
>サトさん
>>717 「ファスネイ・アイズ」だった頃のスイネの話ですね。やっぱ神の子なんで、老化しない設定なんですかー。
しかしどうでもいい話、この時ケイイチの奴「ホウオウの慰み者」って言葉の意味、完全に分かってたんかな?(苦笑) もし知ってたら、ユウキに「この耳年増!」って言われそうだ。
>大黒屋さん
>>719 ここで環の能力へのカウンターとしてランカの親父さんが出てきますか・・・・・・能力が本人にとって必ずしも役に立つとは限らない。これは特殊能力を得ると言う進化の形が、袋小路に入った結果とも見えますね。
>スゴロクさん
>>720-723
アオイの出現で一悶着あると思っていましたが、それ程ごたつく事無く高校に居着いたようですね。何より何より。
そしてアオイのシスコン振りが・・・・・・これが何か、悪い形にならないと良いんですが。
ってスザク――!? お前やっぱりドジっ娘なのかww ドジな姉さんとか、萌え過ぎるわw
しかし、割とすんなりアオイが戦う事をスザクは許可しましたね。その辺の感覚は、何か一般人的ではないスザクっぽさがありました。
ちょww クロウよ、ジングウはそこまで嫌みな奴じゃないよww 皮肉を口にしないわけじゃないけど、だからと言ってだらだらそれを口にするようなみみっちい男じゃないですw
まぁクロウの事だから、「それ位嫌だった」って事なんですかね?
そして大黒屋さんの話にリンクする形で、ついに白波シドウが登場! 異能殺しの男は、これから先どんな風に関わってくるのか・・・・・・
・・・・・・しかしシドウって、思ってたより若いんですね。設定では40歳って・・・・・・あれ!? 何、若作りなの、親父!?
- 725
:akiyakan:2011/03/09(水) 11:37:17
- ※なんか最近、二連投稿ばっかだな・・・・・・
経過報告Verミツ→ジングウ
『ほう……パニッシャー、ですか……』
スイネがパニッシャーに襲われた事をジングウに告げると、彼は興味深そうに反応した。一方、ミツとしてはたまったものじゃない。
「……スイネさんの警備、頑丈になってしまいました。迂闊に接触できません」
『それでも、何とかちょっかい出す手段はあるでしょう? どうにかして、スイネさんについて調べてくださいよ』
この男は、無理難題を平気で言う。ミツは頭が痛くなりそうだった。
いかせのごれ高校潜入から数日。最初はぎこちない部分もあったが、ようやく日常的である事がどういう事なのか、ミツは理解していた。しかし、そう振舞う事が不慣れである事に変わりはない。ボロが出るのを恐れて迂闊に仲間であるホウオウグループのメンバーを頼る訳にもいかず、ミツは実のところ難儀していた。
そんな状況で、ガードの固くなったスイネに接触しろと言うのだ。失敗した時のリスクの大きさを考えると、気が遠くなりそうになる。
『まぁ、今のはあくまで贅沢に、そして欲張った意見です。取り敢えずは、「表向き」の任務を続けて体を慣らしてください』
「そうします……」
一先ずは、「人間を振り」を覚えなければならない。ホウオウグループ製の人造人間としては珍しい五年もの長い稼動経験を持っているとは言え、社会経験は実質ゼロ年なのだ。ホウオウグループ内では不要にしても、一般社会に溶け込む技能は後々役に立つかもしれない。そう言った意味では、「表向き」の任務は非常に有意義だし、何よりミツ自身が望むところだった。
「……ところで、博士」
『はい、何でしょう?』
「スイネさんについて、いい加減知っている事をすべて教えてもらいたいのですが……この命令の意図が読めません」
下の者が、上の者の命令に異を唱える。ましてやそれが、道具と所有者の関係にあるならば、それがどれだけ分相応な行為であるかはより際立つ。実際少し前のミツならば、ここでジングウからの命令に疑問を抱いたりしなかっただろう。しかし、今のミツは違う。自分がただの創造物ではなく、意志を持った一個の存在である事を「彼」は自覚していた。この質問は、その自覚故のものだった。
『おやおや? 思いの外、疑問を覚えるのが早かったですね』
「博士の意図が読めないから、疑問を覚えた。ただ、それだけの事……ミツは間違っていますか?」
『いいえ、間違いではありませんよ。理解が出来ないから理解しようとする。それは正しい行為だ。最近の子供は分からない事を分からないままにしておく事が多い。そう言った意味では、貴方は彼らよりずっと賢いでしょう』
「そんな事より、理由を教えてください」
ジングウ自身は、純粋にミツの事を賛美したに過ぎない。しかし「彼」にとっては、それが何時もの回りくどい言い回しにしか聞こえなかったようだ。ぼそりとジングウが「せっかちですねぇ……」と漏らしている。
『教えても構わないですが、この事はスイネさんが元々ホウオウグループに属していた事同様、他の所属員には他言無用で。それこそ、トキコさんの耳にでも入れば一大事です。最悪、血の雨でも降りかねない』
「分かっています。ミツは誰にも、ここで聞いた事を口にはしません」
『……いいでしょう、貴方を信頼します』
そしてミツが聞かされたのは、「彼」の予想の範疇を遥かに超えたものだった。
人工神。それはとある目的から作り上げられた、神を模した贋作。しかしそれとは別にかつて「前のジングウ」は、二人の人工神を作っていたと言う。名前は「アダム」と「イヴ」。神として造られながら、雌雄を与えられた特殊な人工神だった。
なぜホウオウが、そんな神を作らせたのか。最初ジングウには、全く理解出来なかった。しかし、後に彼は悟った。ホウオウは人工神同士の交配実験により、「神の子供」を生み出させようとしていたのだ。
本来、子を成す筈の無い人工神。なぜなら「そう言う風に作っている」からだ。しかし事実とは異なり、神は子を成した。人造とは言え、模造とは言え、神と神の間に生まれた子。それがファスネイ・アイズ。後のスイネだった。
- 726
:akiyakan:2011/03/09(水) 11:37:53
- 「……冗談?」
『……サヨリさんもですけど、何で貴方達って私の話を初めから信じてくれないんですかねぇ』
「だ、だって……」
トキコもそうだが、スイネにそんな過去があるとは、ミツには到底信じられなかった。「彼」が見たスイネは、虫も殺せないような大人しい少女に見えたのだから。
『彼女がそんな人間には見えなかった、と?』
「!」
『それを言うなら、ケイイチや都シスイはもうご覧になりましたか? 彼らは表向きただの学生だ。しかし――私やホウオウと言った強大な力を持つ者達を、悉く打ち倒している。そんな特別な人間であるように、彼らが見えましたか?』
ジングウの意見に、ミツは黙り込む。二人が特別な人間に見えたか否かで言えば、それは否であったから。贔屓目に見ても、二人はどこにでもいる学生にしか見えなかったのだ。
『人間というのは、表面から理解出来る事なんてたかが知れているんですよ。勉強になりましたね?』
「……それにしたって、なぜスイネさんを調べるんです?」
スイネが人造とは言え、神の子であるのは理解出来た。だがしかし、それだけでは漠然とし過ぎていて「なぜ」の答えにはならない。もっと具体的な答えを、ミツは求めていたのだ。
『……ミツさん。人間は、知を欲する生物なのです』
「はい?」
『私はアダムとイヴを作りました。彼らには元々、生殖し繁殖する機能なんてありません。神にそんなもの不要ですし、そもそもそれらの機能を私は与えていなかったらです……しかし、蓋を開けてみればどうですか。何かしらの細工をされたにせよ、二人は交配し、そしてイヴは子を宿した。彼らは、創造主である私の想像を超えて見せたのですよ……この時の私の気持ちが、貴方に分かりますか?』
その時受話器から漏れる声が、ミツには歓喜に酔った声であるように感じられた。
「幼い」彼には理解出来なかったが、それは欲情した人間の声だった。ジングウの声には、抑えられぬ知的好奇心・探究心への欲求が滲んでいる。性的欲求への渇望ではないにも関わらず、人が聞けば同質の声だと感じられたに違いない。その時ジングウは、間違い無く知的探究心によって「欲情」していた。
『私は知りたい……奇跡の子、ファスネイ・アイズ。彼女のすべてを、私は知りたい……ッ!』
狂気。生まれて初めて、ミツはその時「狂気」というものを感覚的に感じ取った。ゾクリと冷たいものが背筋を抜けていく。受話器の先にいるのが、まるで得体の知れないもののように感じられ、ミツは思わず携帯電話を取り落としてしまった。
『おっと!? ……どうかしましたか、ミツさん?』
「い、いえ、電話を取り落としてしまいました……すみません」
何でも無い事を装いミツは応えるが、「彼」の胸の鼓動は早さを増していた。
生まれたてであろうが何であろうが、それはミツにでも分かった。この男は――ジングウは――まともではない。
『まぁ、そう言う訳です。今後もお願いしますよ、ミツさん?』
「……はい」
偶然にも垣間見たジングウの異常性。そこから感じられた、未体験の恐怖。ミツは戦慄するのを止められなかった。
- 727
:akiyakan:2011/03/09(水) 11:40:06
- ※二本目!
ジングウの野望(ユメ)
「唐突ですが、ジングウさんの夢ってなんです?」
「はい?」
ホウオウグループ施設、屋上。そこで私達は、夥しい数のシーツや枕カバーを干していた。全部それぞれの所属員の物であり、本来はこう言ったものの選択は個人個人で行う筈なのですが、私がいる事をいい事に、何名かの横着者はその仕事を私達に押し付けているのです……全く、人が黙っているからいいものを。
――しかしメイド二人で洗濯干しとは、随分と絵になるな。
それはともかく、私とサヨリさんの二人でそんな仕事をしていると、不意に彼女がそう聞いてきたのです。
「何ですか、藪から棒に」
「それはそうですけど、会話の始まりって大体そんなものだと思いますが?」
「はぁ……」
「それで、ジングウさんの夢はなんです?」
「その前に、何故そのような事を聞こうと思ったのか、そっちを聞きたいですね……」
パン、と小気味の良い音を立てながらシーツを張る。 ……この仕事をやり過ぎて、すっかり洗濯物を干す作業が得意になってしまいましたよ……いっその事、本物のメイドに転職してやろうか。
「えっとですね……ホウオウ様やジングウさんみたいに何者にも頼らない人は、きっと自分が抱いている夢を支えの柱にしていると思ったんです。だから、ジングウさんが支えにしているもの、ジングウさんの夢って一体なんだろうなー、って」
「……貴方、私が夢見るような人間に見えます?」
かるーく皮肉に聞こえましたよ、今の。意訳すると、「夢を見ないあんたの夢って一体なんなのさ」的な。
「無いんですか、夢?」
「そんな可愛げのあるものを持っていたら、こんな捻くれた人間に育ってませんよ」
「あ、自分で捻くれている自覚、あったんですね?」
「世間に受け入れられない。それは即ち、「捻くれている」、或いは「歪んでいる」という事にはならないのですか?」
「それは……まぁ……」
……まぁ、ここで言う「世間」と言うのは、一般世間だけでなくホウオウグループも含めてなんですがね。
「うーん……だったら、ジングウさんの信念は?」
「……今度は信念、ときましたか」
信念。己が信ずるべき理念。自分の中心に据える事で、己が揺らがないようにする柱と言う意味では、夢と同じ働きを示すもの。
――ああ、だったら答えは一つだけですね。
「ラプラスの魔は、やはりこの世に実存しない……ですね」
「ラプラスの魔? なんですか、それ?」
「ニュートン力学(今日の古典力学)によって仮定された、「この世のすべてを理解するモノ」の呼称ですよ。もしもこの世に存在する原子の位置と運動量を知る事が出来る知性が存在するならば、それはこの世に起こりうるすべてを見通すであろう、と言う理論です。もっとも、量子力学が主流の現在では、「そんなものは存在しない」という事になっていますがね」
「はぁ……」
「しかし――量子力学によってラプラスの魔が否定されなくても、私はそんなものは存在しないと言い切る事が出来ます」
この世のすべては不確定であり、何者によってもそれを見通す事は出来ない。それこそが、私の信念。
「かつての私」は、凝り固まった常識に囚われた囚人でした。この世のすべては理屈で、そして化学的によって証明する事が出来る。この世には一見して非常識な事が溢れているが、そのすべてを理論でもって説明をつける事が出来るのだと。
しかしあの日――あの二人が、そんなものは幻想であったと気付かせてくれた。
アダムとイヴ。私が創造を担当した、つがいの人工神。私が創ったのであるから、二人のすべてを私は理解している筈だった――理解しているつもりだった。しかし二人は、私の想像を超えて見せた。本来子を宿さぬ筈の人工神の間に、自分達の子を宿してみせたのだ。
その時です、私が悟ったのは。人工物でさえ、創造主の予測を簡単に上回ってしまう。ならば、この世に常識や定説など在って無いものだ。どんな知性であれ、どんな存在であれ、この世のすべてを理解する事は叶わない――そう、量子力学がラプラスの魔を調伏してしまったように。
- 728
:akiyakan:2011/03/09(水) 11:40:56
- 「この世は「ワカラナイ」事だらけなんですよ」
「はぁ……なんか意外ですね、科学者であるジングウさんがそんな事を言うなんて」
「科学者であるからこそ、自分には理解出来ないのだと自覚するものですよ……それと、確かに私は科学者ですが、出来れば錬金術師と呼んでもらいたいものですね」
「錬金術師って……あの、鉛を金に変える?」
「それ以外に、何があると言うのです?」
「いやだって……錬金術師って、どっちかと言うとオカルトの方面じゃないですか。ジングウさんにはあってないような……」
「いいえ……これ程、私にとって適切な言葉はありませんよ」
先程、「夢は持っていない」と私は言いましたがね……それでも、「野望」でしたらあるんですよ。
ホウオウグループの実権を握る? いいえ、そんな小さい事ではありません。
それなら世界征服? いつぞや、そんな事を口走った気もしますが、実のところ、それにはあまり興味が無いんですね。
ホウオウを超える……ある意味、その通りだと言えるのでしょうかね。
私の野望は、グノーシス主義者の極地。即ち、上天に座す神をその玉座から引き摺り下ろし、それを踏み越えながら更なる高みを目指す事――神を、超える事です。
「……ふ、ふふ……くっくっく……」
「神を超える」、か。かつての私であれば、一笑に伏した事でしょうね。神などこの世に存在しない。そして存在しないならば、それを超える事など出来はしないと。しかしその価値観は変わった。変えてくれたのはアダムとイヴ、貴方達だ。貴方達が起こした奇跡が、私に神は存在するのだと証明してくれた。貴方達には、本当に――嗚呼、本当に感謝している。
「……ジングウさん?」
「おっと、失礼……」
サヨリさんが怪訝そうな顔をして私を見ていました。 ……いけないいけない、油断するとすぐこれだ。
「ところでサヨリさん、納得していただけましたか?」
「確かにジングウさんの信念は聞けましたけど……でも、「この世はワカラナイ事だらけ」って、それって信念って呼べるのでしょうか……」
「何を言っているんですか、立派な信念ですよ。何せこの考えがあるから――私は世界に興味を持ち続ける事が出来る」
「ッ――!?」
科学者にとって一番最悪なのは、自分が調べたい事が無くなってしまう事、調べる意欲を失ってしまう事。これ程の悲劇は無い。しかし幸運な事にも、世界はこんなにも未知で溢れている。世界がワカラナイ事だらけであってくれるから、私はそれに興味を失わずに済む。調べ物が無くなる事は無い。
「ジングウさんは……」
「はい? なんですか?」
サヨリさんがポツリと呟き、私はそちらを振り返る。彼女は俯き加減で、その表情をよく見る事が出来ない。
次に紡がれる言葉の続きを、私は待っていました。しかしサヨリさんは不意に顔を上げると、不自然な笑顔を作って私に笑いかけたのです。
「いえ、何でもありません! さっさと、洗濯物を干しちゃいましょう!」
「え? え、ええ……」
彼女の様子に、私は違和感を覚えました。しかし大した事ではないと思い、それ以上追求する気にもなりませんでした。
(今、目下の研究対象は、人工神から生まれた神の純血統種、ファスネイ・アイズ……スイネさんです)
彼女の事を考え、思わず私はくっくっくと笑みを漏らしました。
(さて……貴方は一体何を見せてくれますか?)
『この考えがあるから、私は世界に興味を持ち続ける事が出来る』
ジングウがそう言った時、サヨリは気付いてしまった。
彼は根本的に「独り」であると言う事を。
- 729
:スゴロク:2011/03/09(水) 15:02:24
- >>724
akiyakanさん クロウは普段、ほとんどジングウと口を聞きませんからね。ばったり出くわした時に一杯食わされた件が向こうの耳に入っていて、二言、三言言われたのが、当人には「ここぞとばかり」と取れたんですね。
個人的にジングウが嫌いなのも大きいですけど。
- 730
:しらにゅい:2011/03/09(水) 16:00:05
- 例の如く感想を書き連ねますよ!乱文ですが(´・ω・`)
>>694
あやや・・・!ユウムちゃんが勝負をしかけてきただと・・・!?
数的には2対1・・・ですが、実戦経験はおそらくユウムちゃんの方が上ですから、
実質1対1の戦いとなるでしょうね。うーん・・・どうなることやら・・・
続きに期待です!
>>695,>>703,>>719
旅行のお誘いありがとうございます!やったねたまちゃん!
ノリノリで付いていってくれる皆も優しいなぁ、まぁ由衣ちゃんは人も良いですからね、
それに亜音さんのお誘いともなると・・・私なら断れませんなw
この楽しい旅行が環ちゃんにも星さんにも良い影響を与えることになることを祈ってます!
>>697-699
トキコにギタギタのギニャーにされるミツ君・・・容易に想像出来ました・・・orz
うーん、これは簡単には動かせないな・・・!中の人は別に嫌いじゃないんですが、
どうもトキコが絡むと必ず血を見そうな展開に・・・あわわ(;´Д`)
とりあえず泳がせておこう、うん←
しかしこの社会経験がミツ君の人格に良い効果を与えるものだと期待していますよ!
>>700-702
ど、どういうことなんだ!?一体どういうことなんだ!?(゜Д゜;)=(;゜Д゜)
ライダースーツが襲ってきた理由も、パニッシャーがスイネちゃんを庇った理由も・・・
今の僕には何一つ理解出来ない・・・orzしかし獏也さんの推測だと辻褄が合いますね。
>>725-728
この二つの話は、ジングウという人物をより深く知ることが出来る話ですね・・・
一方は作戦の狙いをミツに打ち明けがらも研究者としての狂気を見せるジングウ、
もう一方は自身の夢をサヨリに語るジングウ、しかしその合間に見えたのは夢を追うが故に、
常に孤独であるという真実の姿・・・うーん、彼にもまた救いがあれば良いのですがね。
>>704-706
何度見てもこの話切ない・・・!だって、だってこんなに楽しそうな二人が最終的には・・・
う、うわぁぁぁん(´;ω;`)
>>712
スイネちゃん出生の秘密がここにあった・・・だと!?
というかジングウが神を作ったですと!?いや、天才の彼なら作れなくもなさそうな・・・うーん、
凄いなぁ(´ω`)知に貪欲な研究者であれば、目の前の二対の神の産んだ奇跡の子は、
まさに格好の素材・・・奇跡も時には残酷なものとなるのですねぇ・・・うーん・・・
>>717
これがスイネちゃんとケイイチとのファーストコンタクトですか・・・
仲間を殺した(例え自分の意志でなくても)のにスイネちゃんを説得しようとするケイイチ、
彼はどこまで優しいんだ・・・!いや、でも当時の彼なら敵でも気遣っていただろうなぁ・・・
ケイイチとこの日出会ったことがまさに彼女にとっての「奇跡」だったでしょう。
>>708
出歯亀が癖ついちゃったよどうしてくれるんだいゲンブさん(ぇ
凪ちゃんのS疑惑は遺伝によるものだったことが判明しましたね、というか親父www
おたくな親父ってwwwよくお母様もお付き合いしましたなぁ
そして冬也くんのデレに全私が死んだ←
>>714-715
コウタくん、いやコウタさんが正しいのか?非現実を目の当たりにしながらも、
能力のみを封印する、という判断はなかなか賢いかと思いました。
頼もしいアースセイバー員が増えましたね!
>>720-723
アオイちゃんが幸せそうで何よりです(*´ω`)
しかし根本的に作り方を間違えるスザク姐さん・・・ドジっ子おいしいですドジっkおや誰かきたようだ(ry
アオイちゃんがスザクを守る為の盾となるわけですな・・・頼もしい妹様ですわ!
そしてやっぱりクロウさん叩かれたー!個人的にこの2人はもっと喧嘩しても良いと思うんですが←
意図の読めない出来事の数々・・・もしやクロウさんのように深くも浅くもない、グレーゾーンにいるような人が
今回観測者として必要なのかもしれませんね。
そしてここにきてランカちゃんのお父さん登場!旅行についていくだと!?一体どういう意図があって・・・!
これは旅行編見逃せませんな!
- 731
:しらにゅい:2011/03/09(水) 16:05:55
- 「たぁのしそぉだなぁ」
(猫、フェンスに腰掛けながら目下の戦場を見下ろす)
「つっても俺関係無いしな、つまんねぇ。」
(猫、腕を組んで悩む)
「妹ちゃんとこ行って癒されようかしら、
それともゼンじぃのとこに行ってこようか。」
(猫、腕を組んで首を傾げる)
「あぁ、俺も存在が確かなものであればこんなに暇を持て余すこともなかったのに!
なんと悔しいことか!!」
(猫、両手を挙げ、外側に倒れる。しかし奇跡的に足が引っかかり、落下は防止。)
「そうだ!隠者の近くにいたら面白いんじゃね!?」
(猫、思いつくと同時にフードの猫耳もピンと張る。)
「どうせバレるこたぁないし、いやバレたらバレたでそれは面白い!」
(猫、消失。)
(猫、数秒後にフェンスの内側にて現れる。)
「隠者の近くには確か機械人形と・・・パンドラボックスだったかな、
うぉー、面白そう面白そうオラワクワクしてきたっぞ!」
(猫、独りクカカと笑う。)
「あぁ楽しい!人は思考するからこそ楽しい!人ラブ!
いやこれ有名な台詞だからやめておこううん。」
(猫、熱が冷め再び思案する。)
「さて、どんな『存在』で隠者に接触しようか、ねぇジングウさん。」
表題
「猫、実に楽しい計画を独りで練って独りで楽しむ」
「我はチェシャ猫・・・ドリーマーである!・・・うーん違う、ドリーマーってなんか、
こう堂々としているようなイメージは・・・あ、でもしたらゼンじぃ堂々しすぎじゃね?
うーん!」
これにて終劇?
- 732
:しらにゅい:2011/03/09(水) 16:13:24
- 猫独白による誰得小話でした。
名前のみでお借りしたのは、妹(本家様)、ゼンジ(むぐらさん)、
そしてジングウ(akiyakanさん)でした!
ドリーマーは本編であまり出ていないので、こんなに暴走していいのやら・・・
でも私だってジングウと交流してみたいんだ!でもキャラネタもないし、
2人は確実にアウトだし・・・ということでチェシャに出っ張って貰いました。
グレーゾーンを行くグレーな野郎なのでシカトしてもよかですよジングウさーん!
ドリーマー設定は本編で明かされ次第修正していきたいと思います、とりあえず
今は妄想という形で勘弁してください(;´Д`)ヒイイイ
- 733
:しらにゅい:2011/03/09(水) 16:21:01
- 「コヨリ!今帰りか?!」
「えっ?まぁ、そうだけど…」
「ちょーっと付き合ってくれねーか?」
「えぇー、別にいいけど・・・くだらないことだったら許さないよ?」
「大丈夫大丈夫!コウスケ様が保障するって!」
「…教室?やだコウスケいやらしー。」
「ちげぇって!今日の俺様健全モードだから!」
「へぇー、健全じゃなきゃやってるんだ?」
「……ま、まぁとにかく入ってみろって!」
「はいはい。」
「…せーの、」
「「「「コヨリお誕生日おめでとう!!」」」」
「え?な、何これ…?」
「コヨリー!お誕生日おめでとう!」
「今日コヨリのお誕生日でしょ?だから皆でサプライズしようと思って!」
「・・・みんな・・・」
「けどコウスケのせいで、そんなに準備出来なかったけどね。」
「モコはいーっつもタイミングが悪いからのぉ」
「で、でもお前らが協力してくれたおかげでそれなりの準備は出来たし!
ほら、奮発してチューハイも…」
「あー!いけないんだ!未成年はお酒を飲んじゃいけないんだよ?」
「マオさんの言うとおりだよ、というかどうやってそれを仕入れ…」
「・・・・・・・・・」
「ま、まさかタカユキくんがこれを、」
「のまのまイェイ!!」
「ふごっ!?」
「ケイイチー!しっかりしろ!まだ始まったばっかりだぞー!?」
「警官志望のシゲナガがまったくのノータッチだと…!?」
「誰だよ、シゲナガの飲み物にお酒入れたの…」
「うるせー!いいから始めるぞお前ら!!」
「うっさいコウスケ。」
「仕切んなコウスケ。」
「コウスケ爆ぜろ。」
「ウェ!?」
「……あはは、相変わらずだなぁ、皆。」
「コヨリ!」
「あ、コウス………凄いことになってるね、頭が。」
「あー、うん…俺も予想外…酒入れたのがまずかったか?」
「学校で飲酒してるとこ見られたらまずいんじゃないの?」
「そこはきっとトモコ先生がなんとか!いざという時はタカに出っ張ってきて貰うし。」
「あ、意外に対策立ててるんだ。」
「って、そんなことを話にわざわざ抜けてきたんじゃなかった…ほらよ。」
「!…これ、」
「あー、捨てるなら今のうちに捨てとけよ。その、
後で捨てられてそれを見つけたらすっごいへこむし…」
「…すっごい嬉しい。ありがとう、コウスケ!」
「えっ?お、おぉ!喜んでくれたなら、俺も選んだ甲斐があるっつーか、なんというか…」
「コヨリ、それコウスケが二時間くらいかけて選んだ奴なんだよ。」
「!てめっ、それ言うなって約束だろ!?」
「あははー!!」
「こら待てや!!………くそー…」
「コウスケ…」
「…笑うなら笑えよ。」
「ありがと。」
「…どういたしまして。ま、これからもよろしくなコヨリ!」
「・・・、…うん、よろしくね、コウスケ!」
コヨリの誕生日
(せめてもう一年欲しかっただなんて)
(彼にも)
(決められた『設定』にも願うことは出来なかった)
- 734
:しらにゅい:2011/03/09(水) 16:30:21
- 遅れましたが、コヨリ誕生日小話を書かせて頂きました!
本編キャラがほとんどなのですが、一応記載させて頂きます。
コヨリ、コウスケ、B子、ナオヤ、マサカズ、マオ、ケイイチ、
タカユキ、ユウキ、トモコ、その他モブ勢の学生さん達
そして、コヨリにカミングアウトしたうちの娘トキコ
ちょっと投稿に悩みましたが、文化祭話も投稿されてたしなぁ・・・と思い、
それに甘えて投稿してしまいました・・・だって、だってコヨリの誕生日だから、
これを祝わないわけには・・・!コヨリお誕生日おめでとー!!3日遅れだけど!
最近あやふやな小話しか投稿してないなぁ私・・・orz
- 735
:(六x・):2011/03/09(水) 21:01:03
- (六x^)感想&お返事だよ。小説は後ほどね。
>akiyakanさん
ドSは親からの遺伝でした。
凪は冬也のこと男の子としてみてないですねw本当の弟のように思ってるから。
>大黒屋さん
お誘いありがとうございます!
授業さぼって看病してあげる凪姉マジお姉さん。
爪ス-◇-ス奏ちゃんと仲良くしてあげてね。でも手ェ出すなよ。
Wリ・д・)コウスケ先輩じゃあるまいし出しませんよ!
>スゴロクさん
スザクはトキコに振り回されてるイメージがあるのでこんな話になりました。
はい、当分進展はなさそうですw
アオイちゃん可愛いですね!冬也とシスコン同盟組もうや…(おい
>しらにゅいさん
凪の親父はおたくですがとっても優しい人です。あとイケメン。
「俺と結婚してください!」
「本来ならふざけんなよキモオタ氏ねと言って上段回し蹴りをかましたいところだが、お前をもらってやるような女はたぶんいないと思うので結婚してやろう。ただし、私を幸せにするという条件つきだけどな。」
「もちろんです」
冬也くんのデレは殺人的です。凪姉にはあまり効きませんがw
- 736
:大黒屋:2011/03/09(水) 21:22:31
- スゴロクさんより「白波シドウ」「夜波マナ」をおかりしました。
これからの展開の鍵を握るだけあって、シドウさんの扱いが怖くてうまくいかない自分。
そして先に謝っておきます。疑わしい連呼してすみませんでしたoyz
疑わしきは…?
「はぁ?店休んで姉さんもいく!?;」
その宣言はあまりに突然で、星は思わず身を乗り出した。
平日真昼のレストラン。
客と言えばマナだけだったので、星がいなければ静かなままだった。
それゆえ、その星の声は店内に響き渡った。
年中無休だったのに、急に行くとなれば話は別である。
「どうしてまた。月光も店に手伝いに来るって言ってただろ?;」
「それが、そうもいかなくなったのよね。」
亜音はそういうと、ポケットから名刺入れを取り出した。
そこから一枚の名刺を引き抜き、星に見せた。
「『異能殺し 白波 シドウ』…?」
「昨日この店に来たんだ。ぱっと見、なかなか胡散臭い男だったよ。」
店長は顔をしかめる。
「でも、言ってることに嘘偽りはまずなかった。『異能殺し』とはその名の通り、能力を無効化する力らしくってね。現にその時だけ、私も「人体移動」を封じられて使えなくなった。」
「そんな力があるのかよ。」
でもそういえば、そんな能力を持つ人がいたら誘ってくれないかという連絡は前に彼女自身からはいっていた。
能力の存在自体は、彼女自身知っていたかもしれない。
見たか見てないかは別にして。
「その男が、今度の旅行に参加するという話を持ちかけてきた。自費は負担するし、困ることにはならないだろうと言っていたが、どうにも信じられない状態なんだ。」
「弟たちのこともあるだろうからな。そりゃ今のあんたなら警戒するだろうよ。」
「一応月光君にもついてくるよう言っておいて。大人が多ければなんとかなるわ。まぁ、一人だけ差別はしたくないから、彼の分もまとめて払うけどね。」
「ああ。特に月光は能力関係ないからな;」
「まぁとにかく、大切なのは子供たちの安全だから。ごめんね、リフレッシュのつもりで誘ったのに…。」
「いいんだよ。あんたの優しさは譲れない。」
星は立ち上がった。
「そういや、そこの女の子は誘わねぇのか?」
「マナのこと?こないってさ。まぁ、人それぞれだから強制はしないけど。」
「そっか。残念だけど仕方ないか。」
星はマナに手を振ると、店を出た。
その直後だった。
「胡散臭い男で悪かったな。」
ついさっき通ったレストランのドア。
そして、星の背との間に、その男はたっていた。
「…いつからいやがった。」
「君が叫ぶあたりから。」
「全く気がつかなかった…。」
「気配を消すのは得意でね。」
警戒するように星は向き直った。
予想していたよりかなり若い男だ。ただ、作り出す空気がどうにも星は好きになれなかった。
「どうしてまた、旅行に参加する気になった?」
「極端に悪くなきゃ誰でもよかったみたいだったからね。それに、能力を封じておいてほしい人がいると聞いたから。」
環のことだろう、と星は直ぐに気がついた。
しかし、何処の誰だか知らない男が、何故そんなことを知っているのかが分からなかった。
「皆警戒しているようだけど、悪いことは何もしない。約束する。」
「信用ならないな…。」
男を睨みつける星の眼は変わらない。
この息苦しさが誰かに似ている気がしないでもなかったが、「記憶を失っている」星には、それが誰なのか見当もつかなかった。
「でも、『異能殺し』は信じるだろう?現に今、君の力は通用していない。」
「!」
思わず左手を上げる。『異能殺し』は確認のうえ、振り向いた時から「重力操作」を発動していた。
しかし、封じるどころか使う瞬間まで把握された。
こいつ、ただものじゃないと星は一層警戒を強くした。
「…まぁ、疑われても仕方ないか。」
あきらめたように男は息を吐いた。
「いいよ、どんな風にとらえてもらっても。」
男は軽く笑うと、踵を返そうとした。
「おい、まてよ。」
星が呼びとめ、男は店のドアの取っ手をつかんだまま止まった。
「お前、『白波』を名乗ってたよな。ブランカと関係があるのか?」
行き成り核心を突き、動揺を図る作戦だ。だが、男は動じることもなく静かに答えた。
「さぁね。ただ、これだけは約束しよう。私は嘘は、絶対に吐かないと。」
店の中に消えていった男の背を、星はただ茫然と見送っていた。
- 737
:rye@カケラ1/1:2011/03/09(水) 22:56:52
- ナイトメアアナボリズム~引き裂かれた糸のカケラ~
前の小説は忘れてください。(byらい
第1話 計画実行
此処はいかせのごれにある学園である。面倒なのでいろいろ省略。
そこに少女はいた。かつて、あの少女を失った…少女が。
彼女の名は高見沢弥風。まだ高校生。春くらいにこのオツ…何とか学園に転入してきた。(有氏ごめんなさい)
まだ高校2年生である。某空間少女並みの百合少女でもあります。
「はぁ…学校とかもういやだ…」
といいつつも彼女のクラス・2年1組が目の前にあった。
弥風はまたユウキが騒動起こしたら私も巻き込まれるのかな…と考えながら思い切り引き戸を開ける。
そしていきなりノートの角が弥風の頭に突撃する。
「もっと熱くなれよおおおおおおおおお」
ユウキの大きな声で弥風は思った。黙れと。
血が少し出ているが気にせずユウキを突き飛ばす。思い切り。
「そげぶっ!」
ああ、今日もこんな調子かとケイイチは苦笑する。
クラスのみんなも驚きのあまり、一瞬その場で止まった。ユウキは窓に飛び出してガラスとともに下へ落ちる。
「こらっ弥風ちゃん!」
その声はみんなを元に戻してくれた。そして弥風はやっとというかのように目をキラキラさせた。
B子が教室についたのを弥風が一番に気が付いて弥風はB子に抱き着く。
「B子…やっと来たね、愛し「言わせるかっ」
B子がとっさに弥風にツッコミを入れる。皆は待たアレな話ですかーと思いながら笑う。
とそこへ、ユウキが戻ってきた。
「すまん、ついノートの角を…えーっと…魔法少女Q&B?」
そのボケは伝わりにくい。むしろ、きゅうべ(ry。
- 738
:スゴロク:2011/03/09(水) 22:57:07
- >大黒屋さん
いえいえ、シドウの扱いはそんな感じです。当人も当人で、疑われる前提で訪ねてますから。
- 739
:rye@カケラ1/2:2011/03/09(水) 23:02:18
- 「誰が契約したんだ?あ?!」
弥風はユウキに対してはキレる。理由は腹立つもう腹立つ無理絶対無理とのことらしい。
ていうか、つっこむところは契約とかではないはずだ。
「じゃあ、装備はあれか?ネギか?」
「ねーよ」
やはり弥風も誰もユウキにはついていけない。全然言ってる意味が分からないからである。
私はわかるけど(殴
わかった人は結婚してくれ。百合でな。
まぁそんな戯言は置いといて、ユウキは弥風と一緒にぎゃあぎゃあ騒いでいたがあの男のせいで弥風は吹っ切れる。
「おお!弥風」
シゲナガである。以前ミキと付き合っていたがあることによってミキはいなくなった。
弥風は見てしまったのだ。2人があんなことになっていたことを。
シゲナガがミキを*してしまうところを見てしまった。それで弥風はシゲナガを憎んでいる。
それが許せないのだ。いつまでも。どうしても。
「…ユウキ謝れ、私に」
「いや、さっき」
「もういい」
弥風は顔をシゲナガに見せず、席に座りうつぶせ状態になる。
「チゲ、お前何かしたのか?」
ユウキは名前を間違えたのを気にせずシゲナガに話しかける。
シゲナガは弥風があの場にいたことを知っており、自分がやったことについては黙っていた。
「俺が…いや、なんでもない。気にするな」
皆が気になるのをシゲナガは無視して弥風に近づく。
「わ、わ「なんで、なんで**を*******この**!!!」
シゲナガが言おうとした途端弥風はぼそぼそと声を荒げていう。
シゲナガは黙ったまま、弥風から離れた。
- 740
:rye@カケラ1/2:2011/03/09(水) 23:05:21
- 追記:まぁここまでですよ。またかきますつん
- 741
:akiyakan:2011/03/10(木) 16:47:20
-
しらにゅいさん、質問です。ミツの奴、どの程度までトキコと絡んで大丈夫なんですかね? ジングウ本人ではないにしても、実質あいつはジングウの部下、或いは配下みたいなものなんで……トキコがジングウのみならず、ジングウに関係する者すべてがNGだと困るので、ちょっと確認しておきたいのですが。
- 742
:しらにゅい:2011/03/10(木) 19:13:04
- >akiyakanさん
トキコはジングウ単体が嫌いなので、ミツくんやレリック、サヨリさんといった、
ジングウ周囲の方々に関しては絡んでも問題ないかと思います!
トキコの彼らへの認識は今のところは、「アレの部下」という程度しか把握していないので、
特別嫌悪はしていません。強いて言うなら「普通」ですかね´`;
けれど交流次第によっては仲良くなれる存在だと思いますよ~
キャラの設定上とはいえ、扱いにくくしちゃってすいません(´・ω・`)
とりあえずジングウが話題に出なければ大丈夫かと!
・・・しかし、なんだかジングウさんの扱いが酷くて申し訳ない・・・orz
- 743
:akiyakan:2011/03/10(木) 19:44:44
- 〉しらにゅいさん
ラジャーです! よっしゃ、ミツとトキコを絡ませられるー! 後、ジングウが扱いにくいのは、どう考えても親である私が原因かと。外道で誰の味方でもないようなスタンスですから……扱い酷いのは、むしろ妥当だと思います(笑)
- 744
:大黒屋:2011/03/10(木) 20:00:36
- そろそろ旅行編書きだそうと思います!
自キャラオンリーです。ただし、スゴロクさんの「白波シドウ」を、名前を伏せた状態で話題に挙げています
清算
「…参加者は17人と1匹だな。」
「こんなに大勢、大丈夫なんですか?」
「平気よ。今まで休みなしで働いた分でなんとかなる。」
参加者リストを見ながら電卓をたたいていた指で、店長は参加者の名前をなぞった。
「悪いな、調子に乗って学校で誘いまくった結果だ;」
「いいのいいのw大勢がたのしいんだからw」
最近由衣と店長が似てきたのは気のせいだと信じたい。
「部屋割はもう決めてるんだ。文句はいわせないからね~w」
「まじかよ;頼むから女ばっかりの部屋にはいれないでくれよ;」
「わかってるって。まぁ、女の子多いのはあるけどね;」
大まかになら人の好みを把握してる店長だ。店に来てなくとも、由衣の話で性格程度は把握している。部屋割もそこに基づいて分けた。
…ただ、1グループを除いて。
「ん?星と月光の部屋が違うみたいだな。」
「そうなのよ。星ちゃんには悪いけど、月光君には環ちゃんとこの部屋に行ってもらうことにしたから。」
「もしかして、「あの人」絡みですか?」
「…そ。信頼できるまでは、我慢してもらわないとね。」
珍しいな、店長が人を疑うとは、と由衣は感じていた。
まぁ、出会いが出会いだけに当然とは思っている。
しかし気になるのは星の方なのだ。
昨日たまたますれ違ったのだが、彼女は何か深く考えていた。
記憶に触れている時の苦痛はなかったようだが、なにかが引っかかるのだろうか。
考え込んでいるようだったので、そのまま通り過ぎたのだが。
「…なにも、ないといいね。」
奏が呟いた。
そう、なにも起こらなければいい。
「ああ、そうだな。」
由衣は、今夜のところは楽しむことだけ考えて寝ようと決めた。
- 745
:(六x・):2011/03/10(木) 22:10:08
- 本編だお(六x^)
大黒屋さんの「携帯でのお誘い」とリンクしてたり。
本家様よりアキヒロさん、十字メシアさんのシノさんをお借りしました。
冬也の受難と決意
「冬也は可愛いな…どのくらいかっていうと食べてしまいたいくらいだ。」
「ボク、凪姉に食べられるなら本望ですよ。」
「じゃあいいよね。」
「はい?」
「なぁ…スケベしようや…」
「そ、そっちの意味だったの!?凪姉・・・あっ///」
「はっ!(夢だったか…安心したような残念なような」
「目が覚めたか。まだちょっと顔赤いけど、熱も下がったようだな。バイトがんばるのもいいけどほどほどにしとけよ。」
「ボクなんかのために学校休んで・・・ごめんなさい。」
「今日の授業、クソつまらんのばっかりだからいいんだよ。ところでアイス食うか?」
「んー、今はいいです。」
\冬也ー/
「おばさん帰ってきたみたいだし私行くわ。早く直せよー。」
「はい。これから学校ですか?」
「家帰るんだよ。」
「あはは・・・ありがとうございました。」
- 746
:(六x・):2011/03/10(木) 22:16:46
- 「あの・・・所長、今度の連休はお休みしても大丈夫でしょうか?」
「ダメですといいたいところだが、たまには休むのも仕事のうちだ。許可しよう。」
「ありがとうございます。その代わり、何かあったらすぐ報告します!」
「ああ、でも無理はするなよ。(実際この前も風邪で倒れたしな・・・」
「あ、これ持ってくといいっすよ~。バッテリーが切れるない限り何発でも撃てるから戦闘も安心っす。」
「光線銃・・・さすがに旅行中に実弾ぶっ放すのはちょっと」
「万が一ってこともあるからな。お前の射撃の腕は確認済みだ。」
「そうそう。冬也くん、狙ったとこに必ず撃てるから大丈夫っすよ!」
「・・・」
俺はいつも凪姉に守られてばっかりだ。
何もないことを祈るけど、もし「万が一」が起こったら、そのときは俺がみんなを守るんだ。
冬也は非戦闘員ですが、有事に備えて暇なときは射撃訓練してます。
こんな話書きましたが、旅行中に何もないことを祈っております(六人<)
- 747
:樹アキ:2011/03/11(金) 00:55:49
- お、お久しぶりです…。久しぶりすぎて少々緊張しております…。
また会話文ですがお楽しみ頂けたら幸いです…!!
「たまちゃん!!ちょっと聞いてよう!!!!」
「おおう!?ど、どうしたんですか?」
「しー君が私のおやつ食べたー!!!」
「名前書いとけよー」
「チルロチョコに書けないもん!!」
「ああ…そう言えば保健室の棚のお菓子にも名前書いてますね」
「どっかの誰かさんが食べるから」
「ぼかしながら指さすなよ!」
「もうほんっと!ほんっとに!!しー君ありえない!」
「だってチルロチョコがが俺に食ってくれって言うから」
「頭冷やして出直せばいいんだチクショイ!!!」
「っつめてえ!!お前何を何処で発動してんだちょっと!」
「これが噂で耳にした…、ののかさんの絶対零度ですね」
「冷静に判断すんなよ!!聞いて!?ののかちゃん聞いて!?」
「チルロの恨みは強いんだからね…!!」
「し…、しかしこれは…さすがに保健室で出す技じゃない…かな…」
「下から凍っていけばいいんだ…!!」
「おっと僕までとばっちりが…!!あ、足元氷始めてるんですけど…」
「俺はもう大分凍ってるし!ののかマジちょっと話をしよう!!」
「おい何とかしろよシスイ」
「急に裏になるのやめてくださいよ!!」
「ほらマサムネもあんなののか初めて見たからビビってるだろ」
「よし分かったののか!!駅前のクレープで手を打とうぜ!!だからお前この氷解除してく冷たっ!!」
「………苺とプリンのスペシャル…」
「よしきた任せろ!!!」
「じゃあ決まりね!しー君ゴチになりまーす!」
「……凍死するかと思った…」
「それは…、ある意味自業自得だけどな」
「俺もう二度とあいつのお菓子には手ぇつけねえ…」
「トラウマになってるじゃねえか」
「なるだろコレは…」
「玉置先生、絆創膏もらえます…って寒い!」
「お、おおユウイ…、よかったな惨劇の後に来て」
「何が起きたの…」
「あ!ゆいちー!スコーン食べる?紅茶もあるよ!」
「どんどん私物化されてるけど…、いいんですかこれ」
「構いませんよ、美味しく頂いてるんで」
「おい玉置先生はよくて俺は駄目とかずるいだろ!!」
「たまちゃんは場所を提供してくれてるもーん」
「平和条約が交わされてるんで」
「いえーい!」
「いえーい」
「………何だろう、このコンビ怖い」
「俺も凄く怖い」
「怖いとか可愛い後輩に失礼すぎるー」
「おや、ののかさん、そろそろコーヒーが切れそうですよ?」
「じゃあ明日買ってきまーす」
「お願いしますね、あ、そうだパンダのマーチ買ってきたんだ」
「食べる!!」
「………保健室っていつもこんな感じなのかな」
「………多分…、もう本人達楽しそうだからいいんじゃないか?」
保健室の二人組
(仲いいから余計怖い)
(何か凄いよからぬこと企んでそう…)
- 748
:樹アキ:2011/03/11(金) 00:58:09
- そして連投失礼します…!!
「うーちゃんってさあ」
「ウツロです、なんですか?」
「…ホウオウ様のこと、好きじゃないよね」
「………そうですね、好きではないです」
「…ふぅん」
「嫌いでもないですけど」
「へ?」
「普通、です」
「ふつう…」
「はい」
「………微妙な返事だなあ」
「当たり障りないでしょう?」
「あ、もしかしてはぐらかしてる?嘘ついてる?」
「いいえ、嘘ではないですよ?」
「ホントにぃ?」
「何も思いませんよ、別に」
「それはそれでムカツク」
「…あの人はどうして僕を生かしたんでしょうね」
「いやなのー?」
「ええ、嫌です、凄く」
「うーん、私うーちゃんのそゆとこ嫌い」
「トキコさんなら殺せると思うんですけどねー」
「だって時間かかるしめんどくさいし」
「…飽きますよね」
「すっごい飽きる」
「反撃したら飽きませんか?」
「飽きないかもしれないけど、怒られちゃうじゃん」
「はあ…、何とかならないかなあ…」
「もうずーっとフラスコの中居れば?」
「うわあ生き地獄だ…、只でさえ着実に三桁に近づいてるのに…」
「死なないの別にいいじゃーん」
「……めんどくさいんですよ、戦うのも恨まれるのも」
「変なの」
「正直に言っていいですか?」
「いいよー」
「トキコさんに変って言われたくないです」
「……うーちゃん3回くらい殺していい?」
「3回なら問題ないです、どうぞ」
「おおおうお前ら何室内で戦闘態勢取ってんだ!?」
「だってリオトー、うーちゃんが」
「何時もの死にたがりの癖か!何処ででも戦えると思うなよ!」
「怒られてしまいました」
「じゃあ場所変えてやっちゃえばいいじゃん!!」
「…なるほど、名案です」
「ああもう!!お前らちょっと大人しくしててくれよ!!」
「随分騒がしいな」
「あ」
「珍しいですね、あなたがこんな所に居るなんて」
「カラスさんだー、いつもフラフラしてるのにね」
「…フラフラはしてないだろう」
「どっちかって言うとウツロの方がフラフラしてるよな」
「あ、確かに!うーちゃんよく居なくなるしね!」
「いや…まあ…」
「培養液が嫌で逃げてるんだろう」
「………クロウさん、あんまりストレートに言うのは」
「何か病院嫌がる子供みたいだなあ」
「うーちゃん子供みたいだー」
「トキコさんに言われたくないです」
「さっきと同じ流れになってるぞ!?」
「カラスさん!うーちゃん見つけたら言ってね!!」
「そろそろフラスコ入れないと俺ら全員が怒られるから」
「…仕方ない、協力しよう」
「やったー!」
「これで一安心だな」
「ちょっとトキコさん!?リオトさんまで!?」
こんなある日
(…く、クロウさんから逃げ切れるかなあ)
(逃げる気か)
(わああああ!?急に現れないでくださいよ!)
- 749
:樹アキ:2011/03/11(金) 00:58:58
- お久しぶりです樹です…!!
お察しの通り死んでました。
でももういい!!受かったからもういい!!(笑。
1つ目にお借りした子:しらにゅい様宅タマキ先生、紅麗様宅ユウイちゃん、akiyakan様宅シスイ君。
もう何か、すいません趣味です大好きです。
保健室の仲良しコンビに振り回される皆の図が大好きなんですホント。
そしてユウイちゃんには毎度申し訳ない、今回も振り回してます…!
何時ぞやにしらにゅい様が保健室私物化してるwwwって言ったら
「かまわんよ!みんなの保健室だもの!」と言ってくださったのでこうなってました。
反省してます、後悔はしてません(笑。
多分ちょっとしたお茶会が開催できると思う、保健室で。
ちなみに、ののかは自分用のマグカップとか普通に置いてると思います。
2つ目にお借りした子:しらにゅい様宅トキコちゃん、紅麗様宅リオトくん、スゴロク様宅クロウさん
はい、すいません趣味です大好きです全部趣味だよチクショオオイ!!
何となくホウオウグループな皆さんは仲がいいんだか悪いんだか、なイメージなので
ワイワイしてるけどちょっぴりバイオレンスになりました、ホント仲がいいのか悪いのか。
後、どうにかしてウツロをただの死にたがりじゃなく、人間臭い死にたがりにしたかったんです…が
あれえ、クロウさんが保護者みたいだぞ…!?
沈んでた間にも家の子がきゃっきゃしてて嬉しさいっぱいです…!
またこれからも少しずつ遊びに来れたらいいな、と思っております!
- 750
:十字メシア:2011/03/12(土) 00:50:49
- ※akiyakanさんの「都シスイのお仕事系列」と若干関連します。
自分からは「シノ」「ミユカ」(名前のみ)「シグマ」(名前のみ)、akiyakanさんから「都シスイ」、スゴロクさんから「蒼井 聖」(名前のみ)
本家からは「アキヒロ」(名前のみ)「アイ」(名前のみ)をお借りしました。
名前のみ多くてすいません・・・
『ある日の白澤』
「暇っすね~・・・」
アタシは今、ウスワイアの屋上で寝転がっていた。
目の前にペンキの様な白い雲が漂う、真っ青な空が広がっている。
普段、アタシはレーシングスーツに―――たまに白衣を羽織り―――長い、茶色の髪を後ろに束ねているけど、
今は白いシャツに黒のスキニーパンツの格好。髪も束ねていない。
「平和だから、いいかな~」
ほどよい日差しと心地のいい風に、アタシは幸福感を感じた。
この前までのウイルス騒動が嘘の様に感じる。
まあ、また大変な事が起こるかもしれないけど。
「・・・今思えば、過去の事も嘘の様に感じる・・・・・・」
物心ついたときから、実験体として過ごしてきた幼少期。
薄暗い研究所、冷酷な研究員、毎日繰り返された実験。
そして―――自分の運命が変わったあの日。
不可解な実験により、アタシは脳死した―――はずだった。
自分に死因を与えた「知識」の耐性を得る為、アタシはナイトメアアナボリズム、「知識の悪夢」の力で生き返った。
そしてその力を使って研究員達を殺し、研究所を破壊した。
そしてウスワイアに保護され、「天才的な頭脳」を買われたアタシはアースセイバーに加入。
今に至る、というところ。
皆は今でこそ、アタシの事を「天才」だって言うけど、アタシは自分の事をそんな風に思った事は、一度も無い。
確かに他人から見れば、「知識を無限かつ永遠に記憶する」能力を持つアタシは、天才に見えるかもしれない。
でも只それだけだ。
天才というのは、少ない知識であらゆる事に応用する者の事。
記憶力だけが並以上に良いアタシは、只の「物知り」。
それでも皆はアタシを「天才」だと慕っている。
最初はそれに戸惑ったけど、今はこんなアタシでも役に立つと、嬉しく思っている。
その時ふと、ショウさんに言われた言葉を思い出す。
―――「人の手で作り出された知識の獣」。お前はまるで「人工白澤」だな。
アタシは「人工白澤」という言葉を呟く。
と同時に、あの日の実験の事を考える。
最初は何が目的か分からなかったけど、多分、あいつらはホウオウグループのアイの様な天才を、人工的に作り出そうとしたのかもしれない。
アタシが「一度死んだ」為、表面的には失敗したが、悪夢の力によって、アタシはそれに近い頭脳を手に入れた。
皮肉ながら、実験は成功したようなものだ。
「あ、シノさん。ここにいたんですね」
横から誰かがアタシを呼んだ。
起き上がって見てみると、黒髪黒目の少年―――シスイがいた。
「シスイっすか。何すか?」
「いや、何かアキヒロさんが言いたい事があるって・・・」
「あー・・・あの事か・・・」
「?」
「いや、実はこの前、ミユカがシグマを連れて外出するのを、見逃したんすよ」
「え゛。確かシグマ君って、身分は・・・」
「アースセイバー加入『予定』のウスワイアの能力者っす」
アタシの脳裏に、満面の笑みを浮かべるミユカと、好奇心で満たされた目をするシグマが浮かんだ。
あまりにも楽しそうだから見逃したんすけど、遂にバレたか・・・
アキヒロさんの「言いたい事」っつーのは、ほとんどが説教。
見逃したとはいえ、何故あんなくだらない物を聞かなきゃダメなのか。
そんな物聞くぐらいなら、大好きなバイクに乗れないほうがマシな気がする。
というかバイクに乗って逃げたい。出来れば北海道まで。
「シ、シノさん?」
「あ、ごめん。現実逃避してたっす」
「そんなに嫌なんですか・・・?」
「当たり前っす」
「ははは・・・」
「まあ、ミユカとシグマは楽しかったみたいだし、2人の為にも大人しく受けますかね」
「じゃあ俺はこれで・・・」
ガシッ
「・・・シノさん、この、肩に置かれた手は?」
「シースーイー?アタシは何も「1人」でとは言ってないすよ?」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!俺何もしてないですよ!?」
「あんたが自覚してないだけじゃいんすか?どっちにしろ道連れにするっす!」
「そ、そんなーーー!!!」
最終更新:2011年05月24日 20:27