企画されたキャラを小説化してみませんか?
- 1
:サイコロ:2008/04/19(土) 08:47:37
- 男擬人ムリ香さんが立ち上げた「キャラ企画つれっど」で企画されたキャラを
ショートショートストーリー化(短編のアナザーストーリー化)してみませんか?
age sage構いません。
それと、できるだけ自分の企画したキャラを搭乗させましょう。
ナイアナのキャラは、性格を変えないように。
気に入らなければ消してください、(有)さん…
- 951
:スゴロク:2011/03/30(水) 20:49:19
- >大黒屋さん おおっ、さっそく琴音さん使ってくれましたね、ありがとうございます。
いやいや、こんなタイミングだからですよ。彼女はとにかく娘(とくにスザク)が行動の第一理由なので間違いなくウスワイヤに行くはずです。
それに、守る事自体はどこにいても出来ますからね、この人の場合。
ちなみに時系列としては「駆ける朱雀」とほぼ同じでしょうかね。
- 952
:大黒屋:2011/03/30(水) 20:52:12
- >>スゴロクさん
ほんとすみませんでしたorz
琴音さんが出てきたくらいからこういう流れはちょっとだけ考えていたのですが、なんの風の吹きまわしかこんな形に;
同じくらいになるとおもいます。
強いて言うなら「駆ける朱雀」より若干後になる程度かと
- 953
:十字メシア:2011/03/30(水) 23:33:38
- かなり空けてすいません;
「店長ー!」
勢いよくドアを開けるミユカ。
「おや、ミユカ、と…そっちの子は?」
店長こと、楠原亜音はレストランの奥から顔を覗かせる。
「この前、ウスワイアに保護された新入りだよ。シグマって言うの」
「そっか、よろしくシグマ」
「お、おお!」
戸惑いながらもシグマは返事をする。
「ミユカ、ここは何だ?」
「ここはレストランって言って、ご飯を食べる場所だよ」
「れすと…らん?」
「そそ」
シグマが上手く「レストラン」と発音出来た事に、ミユカは満足そうに頷く。
「ほらほら、入り口に突っ立ってたら邪魔だよ。早くテーブルについて」
「あ、ごめんごめん」
店長に窘められて、ミユカとシグマはテーブルにつく。
と、同時に、奥からミユカのクラスメイト、夏香由衣が出て来た。
「あれ?ミユカじゃん」
「こんちわー、ゆいっちー」
「今日って、日曜日じゃないよね?」
普段、ミユカがこのレストランに来るのは決まって日曜日である事を知っている由衣にとって、土曜日に来るのは不思議で仕方なかった。
「今日はたまたまだよ。シグたんを外に連れていきたかったから」
「シグたん?」
ふと、由衣が視線ずらすと、そこには周りをキョロキョロと見渡すシグマがいた。
- 954
:ナイアナファン ◆ovDwR2rfNs:2011/03/31(木)
03:21:38
- 他小説とは一切関係が無い(ry
どこか哀愁のただよう男が騒がしい店内を訝しげに見渡してから、席につく。
「いらっしゃい、何にする?」
「俺は酒は駄目なんだ。コーヒーを頼む」
「あら、シブキメなのにお酒は駄目なの?酔ったらどんな風になるのか楽しみだわ♪」
「勘弁してくれ、あとブラックで。」
「ミルク入れろよお前!」
全身白スーツの男が大げさなポーズを取りながら意味不明なダンスを踊りつつ男に話しかける。
「あら、貴方たちも一緒に来たの?」
「yes」
「yes」
「ラブプラス面白いよ」
「貴方がたは…えーっと、」
「コイツら水でいいぞ」
「ちょ!ボスぅぅ!」
「もう俺なんでもいいよ」
「はぁ、寧々さぁん…」
「騒がしい連中だ、騒ぐなら外で頼むぞ」
黒い格好のグラサンをかけた男が、ブラックコーヒーを啜りながらつぶやく。
「っていっても…」
『テメェコラッ!おととい貸した金100円つけて返せ!」
『スーダララッタースーダララッタースーダララッターホイッ』
『ユウキ!首をボールにしてサッカーするのは止めろ!』
「この騒がしさ、どうにかできるもんじゃないわ」
「………」
いっそう不機嫌そうに男はコーヒーを啜る。
「まぁそうしかめっ面すんなって、おっちゃんここに居るってことは…」
「ああ、能力者だ」
「そりゃどんn…」
「変身」
たちまち男の姿が変わる。少々気味が悪いが風貌は誰が見ても『正義の味方』
に違わない。
「オッサン、それ…」
「ああ、変身能力だ」
『うわぁ!化け物だ!』
『化け物面のナイアナファンが何を言う!』
『拙者にもそのくらいは出来る。変身!』
『ユウキ!わけのわからない化け物に変化するのは止めろ!』
- 955
:ナイアナファン ◆ovDwR2rfNs:2011/03/31(木)
03:29:04
- 「…!」
男はわけのわからない化け物に変身した意味の分からない高校生、
『ユウキ』と呼ばれる存在を睨みつける
「貴様もしや」
「…」
「まさかアレがお前だというのか、それともなんだ、ドリーマーの類か!」
「sorry.Ican't speak Japanese」
『ユウキ』と呼ばれる存在は壁を通りぬけて逃げて行った。
「あいつは…」
『待てユウキ!飛行はズルいぞ!おのれラー起動!』
『待てユウキーッ!」
『おいコラ!料金俺にたかんなや!おいケイ!おおおおい!!』
「おいオッサン」
「・・・・・・・」
「何があったのか知らないが」
「どうもイモです」
「どうも」
「どうも」
「何があったのか知らんが、騒ぎを起こして客が皆逃げちまった」
「俺は残ってるぞ、デュフッ」
「帰ってくれ」
「はい…」
「客が逃げちまったんだ、それは謝罪しろ」
「…」
「おい、なんとk」
「勘定だ。釣りはいらない」
「おいオッサン!」
「どうもイモです」
「許さんの家に投げつけるぞ?ああ?」
「ごめんなさい」
男はバイクで走り去って行った。
「宮崎ちゃん!今夜は俺が高い酒飲みまくるから元気だしなよ!」
「消えろ豚が」
「あ、もっと言って下さいソレ」
不気味な男が『宮崎』と呼ばれるマスターに踏みつけられ悶えている。
「宮崎さん、元気だしてイモリスやりましょ?ね?」
「クソゲーはやりたくないわ…」
「ちょっと首吊ってくる」
「つる首が無いくせに」
「ちょ、ちょっと君たち!!」
- 956
:ナイアナファン ◆ovDwR2rfNs:2011/03/31(木)
03:33:23
- さきほどの男が息を切らして店内に入ってくる。
「おいテメェ!さっきのオッs…」
「さっき俺のような顔をした愛想の悪い男がこなかったか!?」
「はぁ!?」
「バカモノ!!!そいつがルパンだ!」
まんま同じナンバープレートのバイクで逃げるように去っていくオッサン。
彼なりの謝罪だったのかもしれない。
「さて」
白スーツの表情が厳しくなる。
「そろそろ本題に入ろう」
「前フリが長いわぁ…」
少女、いや女性はため息まじりにつぶやく。
続く。
- 957
:大黒屋:2011/03/31(木) 10:28:37
- 今回はちょっと短め。「偶然必然」の後になります。直後とは言いませんがそんなに時間も経ってません。
そして春美とキリも無茶して巻き込むという(
前回同様、名前はあげてませんがスゴロクさんの「火波 琴音」をお借りしました。調子に乗りました。はいorz
暖人騒然
夕刻、一瞬何かが寺の横を通り過ぎるのを本を読んでいた春美は感じた。
「ん?」
本から顔を上げ、少しあたりを見回す。
「…キリ君、今寺の外誰か通らなかった?」
「…いや、何も感じなかったのでありマス。」
「そう?おかしいなぁ…。」
春美はそう言いながら立ち上がった。
「気になるからちょっと見てくるよ。危険じゃないだろうし。」
寺の外に顔を出すと、遠くの方に誰かが見えた。
「…なんだ、あの人か…。」
山吹色の髪を揺らしながら急いでいる後ろ姿。
「滅多に見るもの」ではないので、暫くその後ろ姿を眼で追っていた。
「誰かいたのでありマスか?」
後から来たキリも顔を出す。
「うん。女の人が走って通って行ったみたい。」
「しかし、寺の外を通る人…霊とかも含め、結構な人数がいるはずでありマスが、なんであの方だけ?」
「あの人、多分「精神体」だよ。」
「「精神体」というと、本人が死亡した後その当人が強く思っていたことが具現化する、あの…。」
「実際に見るのは初めてだけどね。浄土に行かずに彷徨っている霊とはわけが違うし。」
そう言いながら、春美は道端に出た。
「あの人、かなり穏やかな人だと思うよ。まとっていた空気がそうだった。でも、その人が急いでるってことは、何かあったんじゃないのかな?」
「あの先…確かウスワイヤがあったかと。」
「能力者絡みかな?そう決まったわけじゃないけど。でもただ事ではなさそうね。」
春美は一度寺に戻り、小さな鞄をとって戻って来た。
「追ってみよう。何かあるかもしれない。」
「了解でありマス。」
キリの姿が消えたのを確認し(当然春美には見えるわけだが)、先程女性が走って行った道をたどりだした。
- 958
:スゴロク:2011/03/31(木) 11:17:47
- >大黒屋さん おっ、今度は春美&キリですか。ウスワイヤに向かう面々がどんどん増えているような……。
しかし、見事に設定を拾って下さって本当にありがたいです。
ちなみに、琴音さん視点の話は基本書かない事にしています。妖怪の皆さん以外とはまともに接触のしようがないので。
全く突然ですが、スザクの恋路は野猿の「GET DOWN!」がぴったり来ると思ったこの頃。
- 959
:大黒屋:2011/03/31(木) 11:27:18
- >>スゴロクさん
自分のとこだけやけに多い気がするのは多分気のせいじゃないですごめんなさいorz
確かに、精神体である以上接触のしようがありませんもんね。
でも琴音さん扱う度に指がふるえてます。本気で(
ああ、たしかに言われてみればしっくりとww
- 960
:大黒屋:2011/03/31(木) 14:19:53
- 今の流れから外れて、何時か書きたいと思っていた環の学校生活をちょっとだけ
しらにゅいさんより「玉置静流」を、また名前のみ樹アキさんより「緑音ののか」をおかりしました。
最後にフラグっぽいものを立ててみましたが、回収は自由です。様子がなかったら自分で回収します(
4日くらい消えますが、これで暫く安泰かなと。
氏型環の保健室生活
「先生、この瓶は向こうの棚ですよね?」
「ああ、そこの3段目に入れておいて。」
引き戸を開き、彼女は瓶を仕舞った。
旅行から数日。シドウに自分の体質が「能力」であることを諭され、その使い方を教わった。
その結果能力にオンオフがつき、日常生活に支障がなくなった。
学校で大事故を起こすこともなくなったのだ。
そのまま教室で勉強しててもよかったのだが、過去の経験上人と触れ合うのを苦手とする彼女は保健室登校から始めたのだった。
養護教諭の玉置先生には優しくしてもらい、「遊びに」来るののかちゃんとはいくらか仲良くなった。
彼女自身も玉置先生の仕事を手伝いながら少しずつ勉強している。
「環ちゃん、さっきの棚の2番目から湿布とってくれる?」
「あ、はいー。」
環は立ち上がると、先程の戸棚を開いた。
と、その時。重なっていた湿布がばらばらと落ちてきた。
避ける間もなく頭の上の落ち、そのまま転んでしまった。
「ちょ、大丈夫!?;」
「てて;大丈夫です;」
「しかしなんだ?急に湿布が落ちてきたような気が…。」
「あ、それ私のせいなんです。」
環はてれたように頭をかいた。
「シドウさんに教えてもらったんです。私のは「不幸を呼びこむ能力」じゃなくて「物質に意志を持たせる能力」なんだって。だったら、意志を持った物質が意図的に私を嫌ってたんだと思うんです。」
湿布を整理しながら環は話す。
「なら、私が皆に好かれるようにならないとって。そして、能力を使わないんじゃなくて、うまく使えるようになるんだって。」
彼女の様子を見、玉置先生は思った。
特別頭の悪い子ではない。引きこもりがちだったために色白で細いが、栄養を取った上で体を動かせば中肉中背になると思う。
引きこもる原因は性格にあったと考えるのが妥当なわけだ。
しかし今、彼女は少しながら前を向いている。
このまま流れに乗れば、彼女は普通の学生になれるかもしれない。
彼はそう思いながら湿布を仕舞う環を見ていた。
その環を、扉越しに誰かが覗いているとも知らずに。
- 961
:大黒屋:2011/03/31(木) 14:39:38
- すみません、名前のみスゴロクさんの「白波シドウ」もお借りしておりました!;
- 962
:しらにゅい:2011/03/31(木) 18:06:39
- 感想投下!
>>941,>>945
エダ先生のお話キター!!(*゜∀゜)
セクハラ気味ではあるものの、医者としての鏡ですねエダ先生は。
そしてドジっ子看護士さん可愛いです(*´∀`)ウフフ
まぁ確かに女の子が第一なエダ先生とったら筋肉塊のKEAくんなんて、
触りたくnあれKEAくんどうしたギャアアア!!!
関わった患者だから命を粗末にすることは許さない、そのエダ先生の言葉が
なんだか重いなぁ・・・けどその気持ちは分からなくもないような気がします!
スイネちゃん逃げて超逃げてェェェ!!!狙われてるよォォォ!!!
>>943
親父がカマかけよった・・・だと・・・?(ぇ
でも親としては当然の心構えでしょうね、娘の護りたいという意志を尊重したいものの、
戦場に送り出すのですから・・・(´・ω・`)
>>946-948
イモwwwそして乳首銀行www
あれですか、例の増産ホウオウ様方ですかもしや!?w
一喜一憂が激しそうな・・・w
>>954-956
今回は薫さんがメインのお話なんですかねっ?
ユウキが摩訶不思議過ぎる存在・・・まさに本編通りww
そしてイモwwwお前は一体何なんd(ry
>>949
パラレルワールドのスイネちゃん・・・不覚にもときめいてしまt(ry
しかしこの子の言葉が深くスイネちゃんに圧し掛かる・・・!
でもその言葉も彼女の優しさなのかもしれない、と思うと・・・うう(´;ω;`)
>>950
姐さんのお母様が登場なさったぞー!===ヽ(*´∀`)ノ(ぇ
妖怪さんの視点からだと琴音さんは見えそうですね、同じ系統・・・と言いますか、
人の世から少し浮き出た存在と言いますか・・・あれなんか失礼(ry
>>957
ウスワイヤに団体様が着きそうな予感(ry
春美ちゃんもキリさんも来るなんて、オラワクワクしてきたぞ!
これがきっかけでアースセイバー員が増えたりとか・・・(チラッ(ぇ
例え作者様のキャラが多くなったって、現実的に考えれば皆他人ですから
大丈夫ですよ!多分!←
>>960
保健室に段々と女子が増えていってプチハーレム状態nギャアアアア!!!
環ちゃんも環ちゃんなりに努力をし始めたってことは、
彼女自身に大きな変化が現れてきたんですね!
早く普通の学生に戻れれば良いですな・・・しかし何やら最後に不穏な空気が・・・
ウェ!?4日消えるんですか!?そうですかぁ・・・(´・ω・`)
よしこのフラグは私が貰t(ry
- 963
:しらにゅい:2011/04/01(金) 21:39:35
- *「麒麟の決意」より一夜明けた翌朝の学校でのお話です。
「おっはよー!」
朝。
トキコはいつもと同じように教室に入ってくると、人のいない席がいくつかあり、
隣のクラス同様、普段より人数が少なかった。
しかし彼女はその変化に対し特に気をかけず、いつものように自分の席へ座ると、
鞄を開いて整理をし始めたのであった。
片付けも終わり、しばらく外を見て黄昏れていると同じクラスメイトである利央兎が
教室に入ってきたので、トキコは声をかけた。
「リオ君おはよう!」
「あぁ、おはようトキコ。・・・昨日はどうしたんだ?それに、その怪我・・・」
声をかけてきた彼女よりも先に利央兎の目に入ったのは、
手首に巻かれた包帯と顔に貼られた絆創膏、そして所々に見える痣。
誰が見たって普通ではないと見て取れる状態にも関わらず、トキコは笑顔だ。
ああ、これ?と彼女は自身の傷を見てこう言った。
「実は、一昨日の帰り道に山に入ってたら転んじゃってさー。」
「・・・は?なんでお前山に・・・」
「山菜食べたかったの。」
「・・・」
「で山菜取ろうとしたら、崖から落ちちゃって、気が付けば一日経ってたんだよ?
びっくりものだよね!」
「・・・はぁ・・・」
嘘か本当かは分からないが、普段からハチャメチャなトキコであれば、
無茶の一つや二つもするだろう、とにかくいらない心配をしたようだと利央兎は悟った。
しかし、一日山の中に居たとしたら両親は心配しないのだろうか?・・・そもそも、
トキコの両親ってどんな人なんだ?
不意に聞いたことあるようでない疑問が彼の頭の中に浮かんできたので、
それを質問しようとしたが、先にトキコが口を開いた為、それは阻止されてしまった。
「ねぇ、」
「何?」
「鳥さん見なかった?」
「いや、見てないけど・・・お前の方こそスザクを見なかったのか?」
「見てないから聞いてるんじゃん。」
「けど、お前等仲が良いだろ?いつも一緒だろうし・・・!?」
不意に、利央兎を得体の知れない悪寒が襲う。
バッ、とその源に目を向ければ、笑っているトキコがいた。
・・・しかし、その笑みはいつものような人懐っこい子供の笑みではなく、
冷酷な笑み、それに近い、冷たい笑顔であった。
慄いている彼を余所にトキコが笑みを浮かべながら喋った。
「仲が良いからって、なんでも知ってるわけないじゃん?」
「・・・・・・・・・」
「まぁ鳥さんがいないなら仕方ないか!うっかり屋さんの鳥さんだから、
もしかしたら遅刻かもしれないし・・・あ、ユウムちゃーん!」
トキコは同じ組織に属するクラスメイトの姿を見つけると、
利央兎の元から立ち去ってしまった。
残された彼は先程の悪寒の名残に微かに身体を震わせたが、一つの疑問が頭に
引っかかり、呟いた。
「・・・心配、じゃねーのかよ・・・?」
その問いに答える者は、誰もいなかった。
朱鷺と学友
(少しずつ、少しずつ)
(何かが違えていく)
- 964
:しらにゅい:2011/04/01(金) 21:50:06
- >>963 お借りしたのは高嶺利央兎(紅麗さん)、ユウム(砂糖人形さん)、
名前のみで火波スザク(スゴロクさん)でした。
ウスワイヤサイドに関しましてはキャラがいないわけではありませんが、
主軸の方々にお任せする形となってしまいました・・・!
ちなみに「朱鷺と学友」に関しましては、どれくらい情報が行き渡って
いるのかを配慮しまして、名前は最低限出さないようにしました。
なので、ウスワイヤの方々に関しましては、登校している、遅刻、
欠席、どれをとっても違和感ないようにはした・・・はず(ぇ
あ、もちろんこれ以降前日のお話を書いてはいけないわけではないですから、
後でも前でもじゃんじゃん書いてください!
とりあえずの進展話でした´`;
- 965
:スゴロク:2011/04/01(金) 22:00:18
- >しらにゅいさん い、一体何がーっ!? 様子が明らかにおかしいですし、一夜に何が……
トキコの道がどんどんおかしな方向へ進んでいる気がするのですが……。あぁ、なぜに企画キャラは苦労人が多いのか。
……では、こちらでも進めて見ますかね。
- 966
:紅麗:2011/04/01(金) 22:27:51
- 皆様お久しぶりです><
受験等が重なり、中々ログイン出来ない出来ない状態でした(汗)
>しらにゅい様
あああ…トキコちゃん暫く見ない間に凄いことに…!
そりゃリオトもビビるわ…!
- 967
:スゴロク:2011/04/01(金) 22:50:16
- *スザク一人語りです。「朱鷺と学友」に微妙に被ったタイミングの話です。
――――結局、僕には何が出来たのだろう。
「………」
登校した僕は、一旦教室に向かいかけて、しかしその足で屋上に出て風に吹かれていた。今日はやけに風が強い。自慢の赤い髪が、スカートが、上着が風に揺らされるけど、どうでもよかった。
頭の中を支配するのは、昨夜の出来事。
「………」
由衣を引っ張ってウスワイヤに急行する途中、突然マナから飛び込んで来た連絡。すなわち、
『白波家に異能殺し帰還。至急集合』
スイネは心配だったけど、僕にとってはそれ以上に優先すべき事態だった。由衣をその場に残し、とんぼ返りでランカの家に向かった。
そこで待っていたのは、ゲンブ、退院したランカ、連絡して来たマナ、同級生のエイト、
そして、探し続けた「異能殺し」の男。
口をついて出たのは怒りの叫びだった。ランカを置き去りにしたこと、連絡一つ入れなかったこと、今頃になって戻って来たこと………。
だけど、異能殺しの男は反論も言い訳もせず、ただ沈痛な面持ちで、僕の叫びを受けていた。ランカが止めてくれなかったら、あのまま殴りかかっていたかも知れない。
ゲンブが僕を落ちつかせ、異能殺しの男―――シドウさんは全てを語った。
その「異能殺し」の力が後天性のものであること。
ヴァイスと名乗る能力者の愉快犯によって強制的に能力者にされ、それが原因でアカネさん―――ランカの母親が亡くなってしまったこと。
ランカや僕達に危険が及ぶ可能性を危惧して、あえて何も言わず去った事。
エイトを使って情報を集め、行動していたこと。
そして、トキコに関する今回の事件のことを知り、僕達を守るため帰還を決意した事。
全てを語った後、シドウさんはただ、頭を下げた。
『……すまなかった』
僕は、何も言えなかった。
ランカはただ喜んでいたし、ゲンブは不承不承ながらも納得した様子。エイトは元々行動を共にしていたし、マナに至っては無表情のまま。
ランカは、父親が返ってきたことをただ喜んでいる。それなら、僕が言う事は何もない。けど、何も言えなかったのはそれが理由じゃない。
その時、僕の心を支配していたのは、諦念にも似た虚脱感。
何も知らないままに怒り、憎み、異能殺しを追い続けた。「身勝手な父親」である男を。
だけど、彼が姿を消したのは娘のためであり、僕達のためだった。大切な人たちを守るため、あえて離れたのだった。
―――それなら、僕がして来たことは何だったんだろう。
アースセイバーに協力していたのも、大本は「異能殺し」の情報を探るため。
ホウオウグループと戦ったのも、関連を見つけようとしたため。
それら全てが徒労だったとしたら、
(僕のしたことに、何か意味はあったんだろうか)
シドウさんが戻って来たのは自分の意志。そこに僕の行動は全く関わっていない。
僕は、ランカのために何をしてやれただろう。行方の知れない父親を探すより、もっと他に出来ることがあったんじゃないのか。
「………」
何とも言えない、空っぽの感覚に身を任せ、空を仰ぐ。頭に浮かぶのは、昨夜の大騒動の中心。
「……スイネ、大丈夫かな」
彼女の治療が成功したのかどうか、あれから聞いていない。でも、シスイやみんながいたんだから、きっと大丈夫だ。そう信じたい。
- 968
:スゴロク:2011/04/01(金) 22:50:48
- 「………」
また、心を虚無が支配する。親友のために、家族のために、僕は何をしてあげればよかったんだろう。
今でも、答えは出ない。
「……こんなだから、恋もうまく行かないのかな」
さっき、ちらりとトキコの姿を見かけた。やたらに明るかったけど、何があったんだろう。僕が最後に見たのはスイネの部屋で、酷く傷ついていた。今もそう変わらないけど、あの時感じた、どこか所在なげな雰囲気とはまるで違う。いつもと同じ―――というより、あれは、そう、「狂信者」のトキコに近かった。
(………僕は……)
約束は忘れていない。トキコへの気持ちも変わっていない。
―――ああ、だけど。それなら、どうして。
彼女を見ても、いつものように胸が高鳴らないんだろう。
何だか、風景を見ているような気分だ。こんなに大好きなあの子のことが、今は風景にしか見えない。
いや、待て、それは違う。今のトキコは、何か「違う」。
かつての「強い」だけの僕だったら、彼女に合わせてどこまでも壊れていっただろう。だけど今は、「綾音」としての自分を受け入れた僕は、良くも悪くも「僕」でしかない。トキコのように、変われない。
多分、僕はそこに温度差を感じているんだ。それに、僕が今の今まで失念していた事実がひとつある。
それは、
(トキコは、僕のことをどう思ってるんだろう)
これが問題だった。今のままじゃ片思いに過ぎない。トキコの方の気持ちを聞いてなかった。けれど、今は聞くのがあまりに怖い。フラれるかも、という次元じゃない。
トキコが本当に「もう、どうしようもない」という事実に直面してしまうかもしれない。それを思うと、震えが止まらなくなる。
(僕は……)
さっきの、リオトとの会話も、遠かったけど聞こえていた。
あのあっさりした反応が、僕に対するある種の信頼とすれば、まだ安心できる。だけど、本当に「他より仲が良いだけ」と考えられていたとすれば……ダメだ、どうしてもネガティブな思考になってしまう。
いつものようにパッと立ち直れない。
おかしいのはトキコか? リオトか? それとも僕自身か? あるいは全てか?
答えの出ないまま、疑問だけが積み重なっていく。フェンスによりかかっていた姿勢から、ごろりと転がり、大の字になって空を仰ぐ。雲一つない快晴だけど、その雄大さも僕の心の空白を埋めてはくれない。
(あぁ)
―――空が、遠いなぁ……。
視界が滲む。いつもなら元気をくれるはずの大空が、今は、果てしなく遠くに見えた。
彷徨える朱雀
(想いの行方に)
(在るべき道に)
(朱雀は迷い、惑う)
- 969
:十字メシア:2011/04/02(土) 00:13:29
- 「あ…この子?」
「うん」
ニカッと笑うミユカ。
彼女の右手は、自然とシグマの頭を撫でている。
「何でもウスワイアの新入りらしいよ。名前はシグマだってさ」
「ふぅん…」
由衣は改めてシグマを見る。
だが当の本人は由衣の視線に気づくと、ミユカの横に隠れてしまった。
「あ、ごめん」
「……」
シグマの反応にミユカは苦笑する。
「シグたん、あまり人に慣れてないから…」
「……」
ミユカの横から由衣を見つめるシグマ。
すると突然、彼が口を開いた。
「…お前」
「え?」
シグマの反応に由衣は一瞬、目が点になった。
「『ゆいっちー』ていう名前なのか?」
「えっ、えーと、名前じゃなくて…あだ名」
「何であだ名があるんだ?」
「へっ?」
シグマの質問に由衣は素っ頓狂な声を上げる。
「何でお前もあだ名あるんだ?」
「ど…どういう事?」
由衣が縋るような目でミユカを見る。
助けを求められたミユカは少し戸惑いながらもシグマの質問を簡潔に解釈する。
「何で自分以外で、あだ名で呼ばれてるのかなーって事かも」
ミユカの解釈に「ああー」と納得する由衣。
「んー…友達だからかな」
「友達?」
再び聞き慣れない言葉に、シグマは首を傾げる。
そんなシグマを見て、ミユカは「友達」の意味を教え始める。
「友達っていうのはね、自分の身近にいる、大切な人の事だよ」
「大切な…人?」
「うん。一緒に遊んだり、話したり、笑いあったり、支え合ったり…自分を幸せで楽しい気持ちにしてくれる人…それが友達」
「自分を…幸せで楽しい気持ちに……してくれる…」
ニッコリ笑って、ミユカは再びシグマの頭を撫でる。
「何か二人とも…姉弟みたい」
「え、そうかな?」
頷く由衣。
「だって、その子に色々教えたりしてるじゃん」
「んー…まあ、そうだけど」
横に座っているシグマを見るミユカ。
―――確かにシグマって、弟みたい。
ミユカはそんな事を思うのだった。
- 970
:サト:2011/04/02(土) 00:17:42
タカユキは苛立っていた
あれからもう何時間か、待合室で待たされたまま
一向に人の気配はない
不自然なまでに
どうなっている?
爪先を地面に叩きつける音が大きくなっていく。……おとなしく待っているべきだとは思うが
そう思っていた瞬間、バン!と勢いよく診療所のドアが開いた
先ほどあの医者が鍵をかけていたはずなのに、妙だな
そう思ってそちら側を振り向くと
息を切らした朱の髪の少女が、顔を涙で濡らしてそこにいた
『タカさん?!ねぇ、スイネちゃん知らない?!
スイネちゃんは?!』
『てめぇ、なんか知ってんのか』
『いないの!スイネちゃんの部屋でずっと待ってたのに、いなくて…!!いなくて…!!』
ガキィン!と凄まじい音がして、思わず振り返ると
無惨な姿になったドアと
緑髪の少女と幼さの残る少年がそこにいた
『スイネが大変なんだって?』
『大丈夫?!僕が来たときにはまだ手術中だって…』
『手…術…?』
顔を真っ青にさせたトキコが、手術室へと駆けていき
止めようとしたが妙な気配の無さに不信感を募らせていたタカユキは
無言でそれに続いた
『スイネ…スイネちゃん!』
驚異的な破壊力で手術中のランプが光る厚いドアを蹴破り中にはいる少女
続いた三人は、その場の光景を見て唖然とした
『あ…あ…』
手術台にはおびただしいまでの血液。
手のつけられていない手術道具
それが意味するものは
『どこ?!どこなの?!手術中なんじゃないの?!
なんでスイネちゃん、怪我してるの?!』
『トキコ、落ち着け!』
『凪ちゃん、ねぇ、どうして、どこにいっちゃったの?!』
『落ち着いてよトキコさん!
…手分けして探そう。もしかしたら別の病院に
輸送されたのかもしれな…』
『おい!タカユキどこに!』
凪の制止の声も聞かずに病院を飛び出したタカユキ
力無くうなだれたトキコの肩をだく凪は、ギリリと唇を噛んだ
『シスイ、無理はよくねぇぞ』
『大丈夫だ…』
エダは、ゴム手袋をした手を患部にゆっくり沈めていく
シスイの力が流れたスイネの体は、徐々にエダの能力を受け入れ始めた
『…よし、いいぞ!』
『シスイ、もう少しだけ頑張って』
『おお…!』
『術後の拒否反応が心配ね。本来効かない能力を無理に増幅させてるわけだもの』
『それでも、ここで死なせるよりはマシだろ。
……クッソ、ここにこいつの設計者でもいたらよかったんだが』
『……設計者?スイネは人間だぞ!?』
『シスイ!気を乱さないで!』
- 971
:サト:2011/04/02(土) 00:18:06
『ハヤトどうなってる?!』
『ああよかったスザク!……じゃねぇし。なんで由衣?』
『スイネの容態は?!』
『いや、話を聞けって…』
到着した由衣は、手術室の前に待機していたハヤトに掴みかかる勢いで詰め寄っていた
それに若干押されながらも状況を説明するハヤトだが、
この場にいないスザクが気がかりだった
『スザクは?』
『スザクは…よくわからない。いけなくなったって…』
『あの馬鹿…あいつがいなくちゃ話になんねぇのに』
『スイネの様子は確かに変だったらしい。
けど心当たりはないそうだ』
『そっか…』
『助かりそうか?』
『今必死だよ、みんな』
『ついたね。キリ』
『そうでありマスね』
『中はだいぶ慌ただしいみたい。中に入るのはあまり得策じゃないかも』
『困りましたなぁ…』
《まったくー。迷惑ばっかりかけるんだから》
『え?』
《あれ?》
ウスワイヤの付近に到着したキリと春美は、明るい少女の声を聞いた
しかし、生の声ではなく、浴槽で響くようなエコーのかかった
ある種人間離れしたそんな声を
《わぁ、すごい。見えるひとがいた》
『あなたは?』
『…!』
『キリ!大丈夫。この人敵じゃないよ!』
《そ、そ。ていうかあたしは
あなたたちに直接何もできないし。あはは~》
『で、あなたは?』
《あ、失礼。こん中で死にかけてる子の……姉妹?かな?》
『いや、聞かれてもさ…』
《…思いの外ひとが集まってきてて嬉しいな。
もしかしたらあの子。助かるかもしれない》
『え?』
《あなたの身体を貸して?……みんなで“スイネ”、迎えにいこ?》
そして救済へ
(全員の意識が溶ける)
(彼女の深層のプールへ)
- 972
:砂糖人形:2011/04/02(土) 07:29:11
- 朱鷺と学友の少し後の話です。
『朱鷺と優夢』
「ユウムちゃん、おはよー!」
「トキちゃん、おは・・・うわあ?!どうしたのそれ?!」
ユウムはトキコのあまりにもひどい傷達を見て驚いていた
「へへへー、ちょっとやっちゃった」
「やっちゃったって、大丈夫なの?」
その言葉を聞いた瞬間トキコはユウムを見ながら驚いた
「心配・・・してくれてるの?」
「へ?当たり前でしょ!仲間なんだから」
「ふぅん・・・そっか」
焦点の曖昧な眼差しでトキコは窓からの空を見た
「ユウムちゃん、鳥さん、見なかった?」
「スーちゃん?あたしは見てないよー。
トキちゃん、スーちゃんと仲良いから今日も見てるのかと思ってたんだけど」
「それ、リオ君も同じこと言ってたよ」
「うん、言ってたねえ。スーちゃんのこと、心配なの?」
「・・・どっちだと思う?」
いつもとは違う、冷たい視線でお互いの目を見つめた
- 973
:砂糖人形:2011/04/02(土) 07:34:16
- しらにゅいさんの「トキコ」ちゃん、
名前だけ、紅麗さんの「リオト」くん、スゴロクさんの「スザク」ちゃん
お借りしました。
しらにゅいさんの「朱鷺と学友」で、ユウムの名前を出していただいたので少しですが書いてみました。
- 974
:(六x・):2011/04/02(土) 22:09:54
- >しらにゅいさん
親父、あれでも人生の先輩ですから。
娘と共闘する話が書きたいぜー(ムリダナ
>サトさん
冬コンビ使用ありがとうございます!
無惨な姿になったドア…凪姉、まさか斬ったのかwww
サトさんの「そして救済へ」の続きとなっております
しらにゅいさんのトキコちゃんと、名前のみですがサトさんのスイネちゃんお借りしました。
朱鷺の想いと狐の想い
「スイネちゃん…どうして…」
「私だって聞きたいよ。誰があんなことを…」
「…凪姉はトキコ先輩と一緒にいてあげて。僕はスイネ先輩を探してみるから。」
「探す、か。それがお前のできることか。だったら全力でやれ。」
「はい!」
冬也はスイネを探すために手術室に残り、凪はトキコを連れて待合室に行った。
「ねえ凪っち」
「何?」
「凪っちはさ、冬也くんのこと好き?」
「トキコまでそんなことを言うのか。まぁ嫌いではないな。それがどうかしたか?」
「冬也くんは、凪っちが大好きなんだよ。」
「そうらしいなー。」
「そうらしいなーじゃなくて、ちゃんとそばにいてあげて。いなくなってからじゃ遅いんだよ…。」
「なんでお前が泣くんだよ。」
「だって…スイネちゃんが…冬也くんだって、そうならないって断言できないんだよ!?凪っちは冬也くんが大切じゃないの!?」
「大切じゃなかったら一緒にいないだろ。それと、お前も今度はもっと早く言えよ。他で何もできなくても、愚痴聞くくらいのことはできるからな。」
「凪っち、優しいね。本当にお姉さんみたい。」
「同い年です。」
「見つけた。場所は…えっ?あ、何でもありません!行きましょう!」
「あぁ。」
「うん!」
同時刻、風真の部屋
「部屋片付けろって言われてたな。よし、いっちょきれいにするか!」
部屋に散乱したゲームや薄い本を拾っていく。その中に、『アイスブラスター タイプF』と書かれた箱があった。
「これウスワイヤの誰だったかにもらって、使いこなせずにそのまま持って帰ってきちゃったんだよなーw」
自分の娘がそれをうまく使いこなすことを、風真はまだ知らない
- 975
:(六x・):2011/04/02(土) 22:20:05
- 最後はフラグ立ててみましたw自由に拾ってくれてかまいません。
しかし、風真にとって一番戦ってほしくない人が適合者とは皮肉な話になってしまった…
あれの効果についてはまだ秘密ですw
- 976
:ネモ:2011/04/03(日) 04:33:14
- その5 引き続き「聖」と、名前のみで「シノ」、本家様より「ラム」をお借りします。
そして、数ヶ月の月日が流れた。
訓練室に、モノクロと聖が居た。モノクロの腕と聖の全身には鎧が付いている。
「ふっ、はっ!」
肘打ちや裏拳といった基本的な打撃の流れから、大降りの叩きつけ。
「石礫棍!」
モノクロの数歩先、聖の足元に、人間サイズの石柱が隆起する。
しかし「遅い」と余裕で後ろに避ける聖。
駆け寄り、両足に鎧を具現し蹴りで砕く。散弾の様な攻撃を右に動いて無効化する。
脚が着地すると同時に再度、石柱を具現。今度は聖の左右と背後の3つ。
モノクロの渾身の右ストレートを、聖は鉄山靠で相殺しつつ片手銃を召還。
銃撃に対し石柱を壁状に展開する。
そこで、時間経過と終了を告げるブザーが鳴り、二人は休憩に入る。
「しかしまぁ、そこそこ動ける様になったじゃねぇか、モノクロ?」
「そうでも、ないさ・・・。鎧の効果も否めない」
「ま、その能力の制御も上等ってのは喜んでおけば?」
「・・・応」
「ところで、今まで保護した奴の能力まで流用できそうか?」
「いや、全員とまではいかなかった。先天性のがそうだな」
「やっぱり『死に損ない』ばっかりか」
「その言い方はよせ。能力者を憎んでるのは分かるが・・・」
「ま、自重はするさ」
その時、扉越しにラムの声が通る。
『ショウさん、モノクロさん、今いいですか?』
「お~、入れ」
「大丈夫ですよ~」
「お疲れ様です。モノクロさん、先日の件、受けてくれて有難うございます」
「モノクロ、お前何を引き受けたんだ?」
「簡単に言うと、私の手伝いを少々」
「ま、将来的には代役だがな」
「いや、だから何をって」
「「新人教育」」
「ぇ、なにモノクロが?つか声揃えるな」
「私が前線に出ない分、裏で新しく保護した能力者の訓練を受け持ってますが」
「技術職も担当してるから、手が回らない時もあるそうで」
「モノクロさんの訓練の継続、もといショウさんをあまり裏に引き止めない様にする
為の、アキヒロさんの配慮も含めて熟考した結果」
「私がそこを受け持つ事になったんです」
「・・・何でお前らそんなに仲良くなったの?」
「裏方で、保護から訓練に管轄が変わるときの引継ぎだが?」
「保護した能力者と3者面談っぽい感じで話してる内にです」
「ま、裏方が連絡を密にするのはいーんだがな;」
「それにその『鎧』は防御がメインで、訓練中の負傷も減らせますし」
「石柱は『機能』で暴走の不安も少なめだからな」
「なにその訓練向け後付風味なノリは:」
「そういうショウさんもモノクロさんと仲良い方だと思いますが」
「・・・ま、この喋り方も聖さんの影響と取れなくも無いが・・・」
「いや、そんなぶっきら棒な話し方してるか?」
「少なくともあの丁寧さが消失したのは確かだな」
「シノさんも驚いてましたよ、『いつから呼び捨てになったっすか?』と」
「・・・俺、もうあんま裏に来ねー様にすっから。まぁ頑張れ」
「応」「お疲れ様です」
『何だかなぁ』という表情で立ち去る聖。
さらに数ヵ月後、モノクロは「後始末屋」から「教官」とも呼ばれる様になる。
「モノクロ」から「七篠獏也」に代わるのは、また後の話。
- 977
:しらにゅい:2011/04/03(日) 14:45:48
- *「朱鷺の想いと狐の想い」直後の話となります。
凪っちと冬也くん、その二人と診療所を出た私の目の前に現れたのは、
見慣れた制服に身を包んだ女の人であった。堅苦しい雰囲気とは裏腹に、
柔らかな笑みを浮かべたとても優しそうな女性。
いきなりの来訪者に戸惑っている姉弟をよそに、
女は私に近付いてこう言った。
「あら、トキコちゃん。探したのよ?どこに行ってたの?」
「・・・・・・・・・」
彼女はしゃがんで、両肩に手を乗せて私に言い聞かせる。
その様はさながら母親を思わせるけれど、私がスイネちゃんに抱いた、
あの温かさは欠片もない、むしろ父親を目の前にしたあの時の感情と同じだ。
全身から血の気が引いて、喉がカラカラになる。
「・・・あの、どちら様ですか?僕ら急いでいるんですけど・・・」
冬也くんが女に問い掛けると、彼女は彼の方に顔を向けてにっこり笑った。
「・・・貴方達は、トキコちゃんのお友達かしら?」
「はい。」
「初めまして、トキコちゃんのお父さんのお友達の、メアリーって言います。
・・・この子のお父さんに言われて迎えに来たの。」
「迎えに?」
凪っちが訝しげに女・・・メアリーを見つめる。
けどメアリーは表情を変えず、そう、と言葉を続けた。
「トキコちゃん、凄い大怪我をしたのに無理してお友達を追ってきたんでしょう?
お父さん、心配してたわよ?怪我が悪化したら大変だ、って。
・・・だから迎えに来たのよ。」
「・・・っ・・・!」
なんで、知ってるの・・・!?
冬也くんが一瞬きょとんとしたけど、私を見るとその表情を一変させた。
「・・・!ホントだ、トキコ先輩、凄い怪我してるじゃないですか!」
「い、いいの・・・これ、平気だから・・・!」
「そんなこと言って、トキコちゃんいつも無理してるじゃない。
ほら、怪我が悪化する前に帰りましょう?」
「い、嫌・・・っそんなことより、ス、っあの子が気になるの・・・!」
私はスイネちゃんの名前を言いかけたけど、引っ込めた。
メアリーの言う『お友達』がスイネちゃんを指しているのか分からない。
けど、私の周りの友達が・・・ただでさえ、今鳥さんがあいつらに
目をつけられてるっていうのに、これ以上巻き込みたくない。
それは今この場にいる、凪っちと冬也くんも同じだ。
駄々こねる私を見て、メアリーはため息をつく。
「だーめ!そんなこと言ったって、結局いつも悪化して帰ってきてるでしょ?
それにもうこんな時間帯だし・・・ね?いい子だから一緒に帰りましょう?」
そう言ってメアリーは、困ったように笑った。
冬也くんが近くでどうしたいいのか分からない表情を浮かべている。
それはそうだ、メアリーの言っている事は偽りであれ、こっちの家庭事情だ。
言っていることも正論かもしれないし、容易に口出し出来ない。
それに人の良い彼なら、無理にでも連れて行こうなんて出来ないだろうから。
不意に、凪っちが口を開いた。
「あの、トキコの友達が重症なんです。・・・彼女の安否だけでも
確認させてあげられないでしょうか?」
「・・・・・・・・・」
メアリーが、凪っちを見つめる。
そしてまた、困ったように笑ってこう言った。
「気持ちは分かるけれど、これ以上トキコちゃんを無理させたくないの。
・・・代わりに見に行ってあげて貰えないかしら?」
「・・・・・・その気持ちも分かりますが、でも」
「ところで、」
凪っちが言葉を続けようとしたが、メアリーがそれを遮った。
私を一瞥してから、ニコリと笑って言う。
「そのお友達の名前はなんていうのかしら?」
「え?・・・ス、」
「!!」
私は反射的に凪っちの目の前に飛び出して、その口を手で塞いだ。
もちろん彼女も冬也くんも驚いた、メアリーは・・・笑ってた。
そして捲くし立てるように私は凪っちに言う。
「っごめん、私の代わりに・・・あの子のこと、看てきて。」
「でも、トキコ、」
「行って!!」
「・・・」
「トキコ先輩!一体どうしたんですか!?」
「いい、冬也。・・・行こう。」
凪っちは私の言う事を聞いてくれて、冬也くんを連れてその場から立ち去った。
- 978
:しらにゅい:2011/04/03(日) 14:46:40
- 残されたのは、私とメアリー。
「・・・ふふ、あの子冬也くんって言うのね?」
「手を出さないで。」
「ください、でしょう?」
「・・・手を出さないで、ください。」
「よく出来ました。」
メアリーは満足そうに嗤う。
彼女には今の私の行動の意味は、分かっていたようだ。
「大丈夫よ、あなたが余計な真似さえしなければ、
地の果てまであの子を追っかけるようなことはしない。」
「・・・・・・・・・」
「一般人を追いかける看守なんて、ただの犯罪者でしょう?」
「・・・迎えに来たんでしょ?早く連れて行きなさいよ。」
「あらあら、お父さん同様、貴方も可愛げがないわねぇ。」
「・・・・・・・・・」
私がメアリーを睨めば彼女は肩を竦め、目の前に停まっている車に私を乗せた。
黒の車に乗せられた私は何も考えず、ただぼんやりと外を眺めていた。
頭の片隅で、スイネちゃんが無事な事を祈りながら。
朱鷺と女
(そして私は)
(そして、わたしは・・・)
(己の過ちに、気付くのだった)
- 979
:しらにゅい:2011/04/03(日) 15:10:42
- >>977-978 お借りしたのは凪、冬也((六x・)さん)でした。
二日目の回想シーンに入れようと思ったのですが、力尽きましたorz
ちょっとキャラが把握出来ていないと理解が難しい話となってしまいました・・・
が、縛られてるトキコを書きたかったんです、書きたかったんです!
他の方々の話を汲み取りつつも、やっぱり自分の中にある流れがぶれるわけには
いかないので・・・!
ちなみにシギ関連のキャラは企画キャラとしては参戦させないちょい役ですので、
ここで簡単に詳細をあげときます。
アルト 男
シギの同僚で副看守長。
トキコの元へ訪れる際よく同行しており、後始末などを進んでやっている。
性格は至って標準、能力を持たない一般人。
メアリー 女
シギと同じ刑務所に勤める看守。
笑顔の素敵な糸目のお姉さん、だが本質はドS。
能力者。
能力は『発見次第捕獲(サーチアンドハーフキル)』
対象の「顔」「名前」「性別」さえ把握していればほぼ100%の確立で
相手を見つけ出すことの出来る能力。身長や声、性格などより細かなことを
知っていれば知っているほど発見率は高まり、相手を捕獲するまでの身体能力は向上される。
ロビン 男
シギの上司。
- 980
:スゴロク:2011/04/03(日) 15:29:13
- 今回は短いです。スザクはちょっと退場、アオイの話になります。「彷徨える朱雀」から4時間ほど後の事です。
「……ああ、やっと見つけました」
思わず、安堵のため息が零れました。
朝、珍しく早くに登校した姉様でしたが、昼前になっても姿を見せないので、心配していました。そこで、昼休憩を使って屋上に来てみたのですが、
「案の定、ここにおられましたのね」
姉様にとってここは憩いの場所。姿がないのなら、必ずここにいると思いました。
床に転がり、どうやらお昼寝の最中のようでした。
(お疲れなのですね……)
何しろ、ここ数日は色々なことがありすぎましたもの、ね。先生方には上手く話して置きますから、今はゆっくりとお休みなさいませ。
―――その時、なぜ無理にでも姉様を起こさなかったのか。
「………やれやれ、何てことですか」
思わずワタシはそう呟いていました。
「まさか、このワタシが『操り返される』とは」
あのシギという男をどう破滅させるか、考え考え道を歩いていた、ついさっきのことでした。ワタシの目に、何かが映ったのです。最初は通行人だと思いました。次に、周りの人間がその人を気にしていないことに気付きました。そして、その人が生きていないことに気付いたのです。そして、その人が能力を持っている事も。
(下手に手を出したばかりに……)
能力者の幽霊など聞いたことが在りません。物珍しさから「マニピュレイト」をかけたのですが……それが失敗。目が合った瞬間に意識が飛び、気が付いたら「跡地」にいました。
おぼろげな記憶に残るのは、どこかの屋上で眠る赤い髪の少女。
「意図はわかりませんが……実に、女は強し、ですねぇ……」
「…………姉様?」
昼休憩の終わりを告げるチャイムがなり、そろそろ授業へ戻ろうと姉様に声をかけ、わたくしはようやく異変に気付きました。
思えば、先ほどから姉様の反応がまるでありません。胸が上下していることから呼吸はしているようですが、肉体的な反応、寝返りを打ったり光に瞼が動いたりなどが、まるでなかったのです。
「姉様、どうなさいましたの?」
軽くゆすって声をかけます。――――答えは、ありません。
どころか、姉様の表情は欠片も動きません。
「姉様……ねえ、さま?」
言い知れぬ恐怖にかられ、激しく揺り動かし……何も、変わりません。
「姉様!? スザク姉様!?」
「………」
姉様は答えてくれません。何、ひとつ。
「姉様、姉様! 目を開けて、返事をしてくださいませ! 姉様、答えて!!」
思わず抱き上げ―――その温かさに一瞬安堵し、直後、その重さに、その感覚に戦慄しました。
―――心が。
「――――ッ!!」
瞬間、全てが真っ白に――――
「綾音姉様ぁぁぁぁぁっ!!!」
朱雀が墜ちた日
(羽ばたく力を)
(飛ぶべき空を)
(なくした鳥は、墜ちて行く)
- 981
:スゴロク:2011/04/03(日) 15:39:59
- 名前のみしらにゅいさん「シギ」をお借りしました。
スザクを設定した時点で一度「墜ちる」ことは決めてましたので、今回書いて見ました。
これもまた、私の中の流れですから。
琴音さんの紹介に出て来た父親について少々。
名前:火波 綾斗(ひなみ あやと)
享年:38
火波姉妹の父親で琴音の夫。能力は持たない、普通の人間。
スザク(綾音)の失踪以来、東奔西走して行方を捜していたが、手掛かり一つ掴めぬまま逝去。
面倒見のいい性格だったが、やたらドジなのがたまに傷。
- 982
:しらにゅい:2011/04/03(日) 15:50:04
- >>967-968
うおぉぉぉ!!!切ない!!(´;ω;`)
ランカちゃんの願いは確かにお父さんが帰ってくることではありますが、
今までランカちゃんの為に頑張ってきたのにそれが徒労だなんて・・・
スザク姐さんのしてきた事が全部無駄だなんて思いたくない・・・
確かに肝心のトキコの気持ちは聞いてませんでしたね・・・
でもスザク姐さんが想いを打ち明けてしまったら、
今まであった関係が崩れてしまうのかもしれない・・・
なんだろう、スザク姐さんが一生懸命考えてるって言うのに、
私はニヤニヤが止まらない!←
>>980
は、え、えぇ!?Σ(;゜Д゜)
うぉー!リアルタイム更新だー!と思ってたらなんか
とんでもない展開になっているのですが!?
ね、姐さん!どうした、姐さぁぁぁん!!!
>>970-971
タカさんどこに行くん!?Σ( ゜Д゜)
でもタカさんは言葉にする前に行動しそうなタイプだよね!
ちょっとそう思っただけさ!←
色々混乱するよなぁ・・・血で塗れた手術台なんて見たら(´・ω・`)
おぉ!シスイの部分拾ってくださってありがとうございます!
由衣ちゃんに春美ちゃんキリコンビも辿り着いて、そしてこの子は・・・
もしや!?
>>972
『仲間』だから心配するユウムちゃん、なんて優しい・・・!
ありがとう、とか素直に言えれば良かったのですがね・・・
トキコの今の心情じゃ、ちょっと無理かもしれませぬ(´・ω・`)
>>974
大切なものを失いかけているトキコの言葉にも、凪さんは平然として
応えられる。凪と冬也の間にもある種の固い信頼関係があるからこそ
かもしれませんね(´ω`)bΣ
>>976
いつも一緒にいる人の影響を少なからず受けるとは、
まさにこのことでしょうね・・・!w
でもこれで今の獏也さんがある理由が分かりました。
丁寧語の獏也さん・・・(´・ω・`)オシイ(ぇ
- 983
:スゴロク:2011/04/03(日) 15:56:25
- >しらにゅいさん
スザクが「墜ちて」しまった理由については後の話で明らかになるので、もう少々お待ちを……。
ちなみに、鍵は「あの人」ですよ……フフフ。
- 984
:スゴロク:2011/04/03(日) 16:50:41
- 忘れてました、感想です。
>>978-979 トキコが蜘蛛の巣に絡め取られていくのが目に見えるようです……。
思わぬ方向からのアプローチ、この先何が待っているのか……。
>>960 環が少しずつ前に進んでいるようで、何だか元気の出るお話ですね。
というか、最後の視線は誰!? ふ、不穏な空気が……
>>963
前に書きましたが改めて。と、トキコに何が……? 立ち位置が立ち位置だけに、ダークな展開は必然なのかもしれないですね。
……アースセイバー側とホウオウグループ側、という本編大筋とは一味違う展開になって来ましたね。待っている結末は果たして……。
スザクとトキコについて考えていると、脳内で「緋色の風車」が再生されるこの頃。
- 985
:大黒屋:2011/04/04(月) 10:10:23
- ただいま帰ってまいりましたノ
少し見ない間にえらいことになってて驚いております;
スイネちゃんがたすかる兆しが見えたと思ったら
トキコちゃんに不穏な空気が…;
そしてスザクさん!?なにがあった!「堕ちた」の意味がかなり気になります!!
過去編書きながら再び首を突っ込むタイミングをねらっておくことにしまs(
>しらにゅいさん
どうぞどうぞ、フラグお持ち帰りくださいw
最後のが誰でも影響はないはず。多分(
- 986
:スゴロク:2011/04/04(月) 11:27:43
- >大黒屋さん
おお、おかえりなさいです。スザクはこんなですが私は元気です。
「墜ちる」の意味についてはこの後の話で書く予定ですが……ぶっちゃけた話、スイネ関連の話が一段落しないと登場人物が使えないので。
これ、「麒麟の決意」の翌日の話ですから。ちなみに「墜ちる」タイミングは、トキコ関連が不穏になって来たので合わせて見ました。
……「墜ちる」の意味には「鳥の死」が含まれているそうで。今日まで知りませんでした……。
- 987
:大黒屋:2011/04/04(月) 13:00:29
- ながれとは全く関係ありませんが、先に上げときます。
本家様より「KEA」をお借りいたしました。
店長の素性―プロローグ―
「…もしもし、KEA?」
閉店後の店内。店には店長しかいない。
静かな店内で受話器にそう、店長は呼びかけた。
『…なんだ、姉さんか。珍しいな。どうした?』
「大した用はないんだ。ただ、久しぶりにあんたの声が聞きたくなってさ…。」
『アースセイバーにこればいいのによ。』
「昼間は店がある。夜遅くの訪問も迷惑な話じゃない?」
『そりゃあ、確かにな。』
「由衣の様子はどう?」
『大分慣れてきたよ。ていうか戦闘慣れしすぎだろあいつ;』
「はは、そりゃそうかwあの子が望んだことだからね。せいぜい鍛えてやってちょうだいよ?」
『…姉さん、もしかして由衣見てて、過去回想してたのか?』
「…よくわかったね。流石。」
店長の口の端が少し上がる。
『姉さん、ずっと人を信用できない人生を過ごしてたもんな…。』
「ちがうよKEA。多分これからもそうだ。」
楠原 亜音。
生まれはごく一般的な家庭だった。
両親は一般人。彼女には、生まれたばかりの双子の弟がいた。
いかせのごれに引っ越した当時も、ごくありふれた幸せな家庭で生活していた。
しかし、転機は突然訪れた。
「お母さん!お父さん!何処なの!?」
泣き叫ぶ少女。
夜遅く物音に目が覚めてみれば、眼の前に広がる世界は見なれたものではなかった。
崩れた壁。
倒された家具。
折れた柱。
赤く燃え盛る炎に囲まれていたのだ。
近くにいるはずの母親も父親もいない。
既に飛び火で火傷した体は、ほとんど動かすことができない。
横たわった体のまま、近づいてくる炎を、涙のたまった目でぼんやりと眺めていた。
しかし、彼女は気がつき、叫んでいた。
「乃亜は!?乃流は!?どこにいるの!?皆何処に行っちゃったの!!」
できたばかりの弟だ。この火事の中、一番最初に犠牲になってしまう。
「お姉さん」になったが故、自分よりもそのことが心配になり叫んでいた。
…そう、このとき叫ばなければよかったのだ。
誰かの足音がかすかに聞こえる。
誰かが来たんだ。親かもしれない。わずかな希望が眼の前に現れた。
「お父さん!?お母さん!?私、ここにいるよ!助けて!」
精一杯声を張り上げ、彼女は叫んでいた。
その声が届いたのだろう。こちらに向かってくる。
よかった、たすかっt――。
「!!??」
不意に首をつかまれ、軽々と持ち上げられた。
気道がふさがり、息苦しくなる。
黒いマスクで隠された顔は、誰だか判別がつかなかった。
しかし、彼女は気がついた。
この人は、自分の親じゃないと。
「…使えないな。」
低い、機械的な声が頭に入ってくる前に、首に鋭い激痛を覚えた。
「うあああああああああああああっ!?」
悲鳴が上がる。そのまま体は投げ出され、もろい壁にあたって伏せこんだ。
不自然な方向に首が曲がる。
痛さが薄れ、意識が遠のいていく。
何が起こったのか分からないまま、その眼から光が消えた。
「…そこの餓鬼二人は連れて行け。こいつはもう始末した。」
仲間であろう黒ずくめが数人、二人の赤ん坊を連れ去る。
それを確認したあと、自分も立ち去ろうとしたその時だった。
何かが足首をつかんだ。
そこをみやると、「殺したはず」の少女が、足首をつかんでいた。
「…返してよ…。」
憎悪を込めた声でそう言われると、そのまま足首の骨をへし折られていた。
焼失した家から泣き声が聞こえた。
近所の人がそこへ行く。
火傷だらけで泣いている少女と、骨という骨を折られ死んでいる男がそこにいたという――。
- 988
:大黒屋:2011/04/04(月) 13:03:37
-
「弟たちにきいたんだけどね、あの後「黒ずくめ」が逃げてる途中にホウオウに出くわして、片方を奪われたらしい。奪われた側が乃亜で、そのまま施設に連れ込まれたのが乃流だった。」
『本当に子供のころ、離れ離れになってしまったんだな…。』
「人間不信は私だけじゃない。きっと、弟たちもそう思っている。でも、先が長い二人だけでも、人を信じられる子に成ってほしい。」
私はもう、と小さくつぶやいた亜音。
なだめるようにKEAがいう。
『で、でも今は俺たちがいるし、姉さんとこにも由衣ちゃんとか奏ちゃんとかいるだろ?大丈夫だって!』
「…そうだといいわね。」
「ごめんなさいね、こんな夜遅くに。」
『いいんだよ。俺も姉さんの声、聞きたかった。』
「じゃあ、無理しない程度に頑張って。元気でいるのよ。」
『ああ。お休み。』
受話器を置き、月の光が差し込む窓を見た。
ここ最近集中して起こる騒動。自分は極力成り行きを見守るつもりだ。
しかし、苦しんでいる皆を見ても、このところ何も感じなくなっている。
働き過ぎかもしれないけど、自分の無常さに絶望した。
「本当の意味で人を信用できる日、か…。」
「…一生、こないだろうな。」
月はただ冷たく、紅の髪を照らし出していた。
※補足ですが、スゴロクさんの「施設」の従業員を話題に挙げております。
矛盾が生じそうでしたらお申し付けくださいorz
- 989
:鶯色:2011/04/04(月) 14:03:33
- あと11レスでこのスレも終了ですか、早いものですね
それで新スレの時期ですが、私が立ててもよろしいでしょうか?
イラスト化スレ(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/28084/1295199336/)
のように色々とURLや注意事項などを書きこみたいので。
もし立てるとしたらこんな感じになる予定です
http://www22.atwiki.jp/naianakikaku/pages/703.html
意見や返事などあればお願いします
- 990
:大黒屋:2011/04/04(月) 14:07:14
- >鶯色さん
問題ないと思います!
新スレの件に関しては丸投げの予定でしたので(
御手数おかけしますがよろしくお願いしますoyz
- 991
:スゴロク:2011/04/04(月) 15:25:09
- >大黒屋さん ほうほう、「施設」の連中ですか。
あれ、グループから切り捨てられた末端……という設定だったんですよね。
しかし描写が足りなかったか……クロウの「後輩」発言だけですからね。
では、フォローの意味で、「大脱走とその後の話」の過去話をば。
「やれやれ、ワタシとしたことが先走り過ぎましたかね。能力への覚醒を確認する前に連れ去られるとは……存外手が早いですね」
とあるビルの屋上で、黒を纏った男がため息をついた。
「赤ん坊を能力に目覚めさせればどうなるかと思ったのですが……情報を流すのが少々早かったですか。仕方ない、別を当たりましょう。確か……」
ちらり、と目線を転じる。
「あの家に、女の子がいましたね」
「おい、あいつはどうした!」
「後で確認する! それより、今はこいつらを『施設』に移送するのが先だ!」
黒ずくめの男たちは、二人の赤ん坊を抱えて夜の道をひた走っていた。彼らの所属する『施設』―――『UHラボ』。ホウオウグループに属する……いや、正確には「属していた」者たちが独自に立ち上げた、究極の生体兵器の開発研究を行う場所。その道のエキスパートであったジングウが一枚噛んでいたとの情報もあるが、真偽のほどは定かではない。
そして彼ら、施設の職員達は、どこからか齎された情報をもとに「素体」の回収を行い、引き揚げる途中だった。彼らにとっては、いつものこと。
ただ一つ不運だったのは、走っている道に「その少女」がいたこと。
「………」
「!? なん―――」
その姿を認め、声を発しようとしたその瞬間には、男の首は宙に飛んでいた。傍らに抱えていた赤ん坊は、滑り込んで来た少女が受け止め、そのまま後ろに距離を取る。
一拍遅れて残った体から鮮血が噴水の如く吹き出し、
「う、うわあああっ!?」
「な、なんだこいつは!」
残された面々はパニックに陥り、ばらばらに逃げ出した。少女は一拍置いて、
「―――目標1、確保」
抑揚のない、無機質な声音で呟き、
「目標2、ロスト……了解、追跡を開始します」
小脇に赤ん坊を抱えたまま、男達の一人を追った。都合のいい考えに浸る「離反者」達の企図を挫き、あわよくば利用するために。
しかし結局、少女は「目標2」を捕捉できず、そのまま引き上げることとなった。
- 992
:スゴロク:2011/04/04(月) 15:25:43
- 3年程後。
「……ほう、その情報は確かか?」
「以前と同じソースからです。信憑性は不明ですが、可能性は高いかと」
「いいだろう。では、『回収』に向かうぞ」
その場所は、固く秘匿されていた。「施設」にて新たな「素体」の情報を得た「彼ら」は、その「回収」に向かった。
その先は……。
「~♪」
「ほら綾音、ボールはちゃんと投げて使え。汚れてしまうぞ」
「あら、いいじゃないですか、綾斗さん。子供の遊びに常識は関係ないですよ」
「いや、まあ、それはそうなんだが」
とある家の庭先で、家族の光景が広がっていた。
狭くはない庭先でボールを持ってはしゃぎまわっている長女、火波 綾音。
家の中で母親に抱かれて寝息を立てる次女、火波 綾歌。
娘を抱きかかえて揺り椅子に座る母親、火波 琴音。
庭で長女を見守っている父親、火波 綾斗。
山吹色と桜色、特徴的な髪の両親を持つ姉妹は、やはり特徴的な髪の色を持っていた。
長女・綾音は、炎のような赤を。
次女・綾歌は、雪のような白を。
正反対ながらも、その顔だちはよく似ている。しかし、性格は真反対。綾音が非常に活発で物怖じしないのに対し、綾歌はおとなしく、素直な性質だった。
そんな彼女達は、今日も両親に見守られて平穏に過ごしていた。
「ほらっ、行くぞ」
「ん~ぅ、えいっ」
父親を相手に、ボール遊びを全身で楽しむ綾音。転んだりつんのめったりしながらも、その表情には陰りの一欠片もない。
「やーっ」
「ぶっ!? こ、こら、顔を狙うんじゃない!」
「あはは~っ」
「綾音、あんまりお父さんを困らせちゃだめよ」
嗜める琴音も、その表情は楽しげに笑んでいる。やれやれ、と肩を落とす綾斗も、また。
「まったく……ノーコンの俺とは違うな」
「のーこん?」
「綾斗さん、綾音に変な言葉教えないの」
「ねぇねぇ、のーこんってなーに?」
綾斗の足にしがみつく綾音。その姿を見て、思わず笑いが零れた。
「ねー、なーに、なーに?」
一人、琴音の腕に抱かれる綾歌だけは、すぅすぅと寝息を立てていた。
「それはさておき……そらっ、行くぞ綾音っ」
「はーい。ん、あ、あーっ?」
気を取り直して、と綾斗が投げたボールは、勢い余って庭の外の道路へ飛んで行ってしまった。
「ありゃ、失敗失敗」
「とってくるーっ」
両親が止める間もなく、綾音はボールを取りに外へと駆けだしてしまった。
「あ、一人でいくのか!?」
「車には気をつけるのよーっ」
庭の前は見通しのいい道路だ。二人とも、さほどの心配はしていなかった。
―――後に、ついていかなかったことを最後まで悔やむ事になるとは知らず。
「ぼーる、ぼーるっ」
火波家の前を走る道路に出るには、一度家の前に回らなければならない。ちょうど、庭とは真反対に位置するため、ボールを取りに行くにはそこから大周りして行く必要がある。とはいえ、3歳にしては足の速い綾音なら、取りに行くのにさほどの時間はかからない。
その、はずだった。
「――――え、っ?」
家の前に出た綾音が見たのは、頭髪を片方だけ伸ばした白衣の男。そして、
「っ!?」
何を思う間もなく、手を引かれ、口を布で塞がれ、後ろから抱えられ、瞬く間に意識を失った。
「よし、戻るぞ。よい成果を出せば、グループも我々を再び迎え入れてくれるに違いない」
男は指示を下し、綾音を抱えたまま待機していたワンボックスに乗り込む。
車が走り去った後、そこには誰の姿もなかった。
- 993
:スゴロク:2011/04/04(月) 15:26:14
- 「……綾音はどうしたんだ?」
「遅いですね……」
一方、庭で待っていた綾斗と琴音は、10分経っても帰って来ない長女に不安を覚えていた。
元気そのもののようなあの子が、ただボールを取りに行くだけでここまでかかるとは思えない。
「まさか、何かあったんじゃ……」
「在り得る……今から見て来る!」
言うや、綾斗は家の前へ走る。そこには、さっきまで遊んでいた愛娘の姿はない。ただ、
「!!」
綾音が好んで履いていた、鳥の絵柄が入った赤い靴が片方、転がっていた。
「あ、綾音!? どこだ、どこに行ったんだ、綾音ーっ!!」
綾斗の叫びは、誰にも届く事はなく、虚空へ消えて行った。
―――それから、6年。
父親が事故で亡くなった事も、母親が最期まで娘を案じながら逝ったことも、妹が孤児院で育っていることも、何も知らず、綾音の時は過ぎていった。兵器として強化され、素体として身体改造され、かつての思い出すら消えて行く、そんな日々に終止符が打たれたのは、ある寒い日のことだった。
「ここがそうか……」
その少年は、眼鏡の奥の目を細め、鼻を鳴らした。
「ふん。連中、この程度で俺達を誤魔化せると思っていたとはな」
実際に今まで見つけられなかったわけだが、そこはそれ。
「施設を確認した。これから作戦に移る」
『わかった。レインはどうした?』
「回りの警戒に当たらせてある。制圧と破壊は俺がやる。……確認するが、完全に破壊して構わないんだな」
その言葉に、通信機の向こうの人物はそうだ、と答える。
『その施設は、我々にとっては無用。何より、行われている事はあまりにも非合理的だ。貴重な能力者を使い捨てにしているのだからな』
「了解。では、これより任務を遂行する。終了は1時間後を予定」
『滞りなく進めろ、クロウ』
ああ、と一言答えて通信を切り、少年――――クロウは、目標に向けて足を踏み出した。
「どんな成果を出そうと、どんな技術を確立しようと……グループに、お前たちの居場所はない」
――――1時間の後、UHラボは完全に崩壊、多くの被検体が死亡・行方不明となった。しかし、関係者の一部は未だ生き延び、いずこかで研究を続けているとも言われている。
そして、生き延びた被検体3人が、己を得て顔を合わせるのは―――これより、7年後のことである。
未来を奪われた日
(双子は新たな道を歩み)
(朱雀は己の闇に墜ち往く)
(全ては、運命の導くままに)
というわけで、「綾音」の話でした。自キャラとして火波姉妹とクロウ、ヴァイスが登場、名前は出てませんがノルンとノア(大黒屋さん)をお借りしました。
- 994
:大黒屋:2011/04/04(月) 16:05:24
- >スゴロクさん
矛盾はぎりぎり生じなかったけど、もうちょっと設定深くふまえるべきでしたね;すみません;
火波一家の過去が…!
大まかな流れが幾度か描写されていたとはいえ、あらためて全貌が明かされると悲しいものです><;
現状も不安ですし、この先のスザクさんの行方がきになります!
…何回反省点謝ってるんでしょうかね、自分;
- 995
:スゴロク:2011/04/04(月) 16:40:39
- >大黒屋さん
スザクのこの先は……フフフ。
- 996
:しらにゅい:2011/04/04(月) 16:48:27
- 「…っうぇ…」
女子トイレの手洗い場。
鏡に手をつきながら口から胃袋の中の物を盛大に吐く。
さっき食べたお昼ご飯、全部出しちゃった。
やっぱり無理に笑顔を作って、喋りながら食べてたからかな。
でも、ああしないと情報だって収集出来ないし、
誰が能力者かを把握出来ない。
ホウオウグループに引き入れることも、出来ない。
だから積極的に接触しようとしているんじゃないか、私。
その為に何でもかんでも頭から突っ込んで、面倒ごとも引き受けて…
「…?」
___あれ、私そんなことまで考えて今まで皆と接していたのかな・・・
いや・・・違う、違うよね?何が、どうして、違くなったんだっけ?
考えなきゃ、考えなきゃ。
そうやって無理に頭を働かせれば、頭痛と吐き気が同時に起こる。
「うぅ・・・!」
そして、また嘔吐する。
元々考え事なんて私には無理なのに、最近・・・いや、昨日からずっと頭を使いっ放しだ。
お父さんのせいだ、お父さんがあんなこと言わなきゃ、こんなこと意識しなかったのに。
『お前、ホウオウに見捨てられるぞ?』
「・・・っそんなこと、そんなこと・・・!」
思わず力が入り、傷一つないブロックに大きなヒビが入ってしまった。
「・・・・・・・・・」
ああいっそ、こうして亀裂を入れてすっかり分けてしまえば楽なのに。
そんなことを考えて、ふと、鏡に映る自分を見た。
死んだような眼をしている自分と眼が合う。
まるで昔の自分を見ている気分だった。
***
「あ、トキコさん。」
「・・・・・・・・・」
授業も出ないで廊下を歩いていたら、養護教諭のたまちゃんに会った。
頭だけを下げて、その場を後にしようとする。
しかし、たまちゃんが私の腕を掴んで引き止めた。
「っ?」
「どうしたんですか?トキコさん。いつもより元気が無いですし、
顔色も悪いですよ?」
心配性のたまちゃんが優しく声をかけてくるが、私は笑いながら断る。
「・・・へーき、たまちゃんが心配するほどじゃないよ。」
「そんなことないですよ、保健室で休んでいったほうが・・・」
「平気だって、たまちゃんは心配しすぎなんだよ。」
こんなことしたらたまちゃんが凄い怒り出すっていうのは知ってるけど、
保健室に寄りたい気分じゃない。
というよりも、今は誰とも話したくない。
だから私は、彼の元から立ち去ろうとした、のに。
- 997
:しらにゅい:2011/04/04(月) 16:49:17
「え、っ!?」
ぐい、と掴まれたかと思えば壁に押え付けられる。
一瞬、何が起こったか分からなく、押え付けている人物の方を見上げた。
そこにいたのは優しいたまちゃん、ではなく怒ったたまちゃんであった。
その視線だけで人を殺しそうな、とても怖い眼。
「・・・お前、さっき覗いてただろ?」
「!!」
気付かれてた。
私は朝の内にユウムちゃんにあのメールの詳細を聞きに行き、
休み時間の合間をぬって氏型ちゃんを偵察しに行ってたのだ。
無論、ホウオウグループに引き入れる為に。
でも、どうして・・・こっち見てなかったのに・・・!?
「『あいつ』は気付いてねぇけど、俺が見逃すわけねぇだろ。
あれぐらいの視線、気付けなきゃ紛争でとっくの昔に死んでら。」
「っ・・・は、何?じゃあ私を殺すわけ?学生である私を?」
「調子に乗んな餓鬼が。」
そう言って、たまちゃんは手を離し、私を開放した。
押え付けられていた手が、痛い。
「てめぇが何考えてんのか知らねぇが、あそこは『俺』の縄張りだ。
あそこにいる奴等を狙うなら容赦しねぇぞ。」
「っはは!そんな優しい事言って、結局はウスワイヤにぶち込むんでしょ!?
いずれ自由を奪うんじゃない!」
「・・・・・・・・・」
私は立ち上がって、目の前の彼に言葉をぶつける。
「だいたい、あんたは優しい面してるけど心の底ではこんな平和に
唾を吐きたくて仕方ないんじゃないの!?なのに善人ぶって良い顔してさぁ、
私は、あんたみたいな嘘吐き大っ嫌いなの!!その上辺だけ繕って気持ちを
隠し続ける、その態度が気に入らないの!!」
「・・・・・・・・・」
相手の心を傷付ける為の、『壊す』為の言葉。
でも半分は本当で、半分は嘘の気持ちしか込められていない、中途半端な武器。
それを受けたたまちゃんは、怒りもせずにため息をつくと何も言わずに背を向けた。
相手にされない、それが無性に心に引っかかり、何故か引き止めてしまった。
「ちょ、ちょっと・・・!何で何にも言わないのよ・・・!?」
「・・・・・・・・・」
「っなんで、」
「お前、俺が上辺だけ繕ってるっつってるけどよ・・・」
たまちゃんが振り向く。
「それ、まんま今のお前だろ?」
「っ!」
「上辺だけ繕って、本当の気持ちを隠してるのは、お前だろ?」
「違う、っ私は・・・!」
たまちゃんは面倒臭そうに頭を掻き、哀れんだ視線を私に向けてくる。
そして言葉を発した。
「何かが面倒なら捨てればいいじゃねぇか。」
『俺は別に強制して言ってるわけじゃねぇんだよ。』
「ただ、そうやって抱え込んで苦しむぐらいなら早く決めろよ。」
『お前がホウオウを取るか、お友達を取るか。』
「『決めるのは、お前だろ?』」
「っ・・・!」
たまちゃんの言葉が一字一句、昨夜言われたお父さんの言葉とそっくり。
胸を締め付けられるような思いに駆られる。
搾り出すように、私は私自身の言葉を紡いだ。
「・・・っ何にも、何にも知らない癖に・・・!」
それしか、出なかった。
朱鷺と保健医
(走り去る朱鷺の後姿)
(保健医はただ、見つめるだけ)
- 998
:しらにゅい:2011/04/04(月) 16:53:53
- >>996-997 お借りしたのはユウム(砂糖人形)氏型環(大黒屋さん)でした。
『メール』は大黒屋さんの「旅行当日」を参照くださいませ!
そして氏型ちゃん偵察は「氏型環の保健室生活」の最後の部分から、
使わせて頂きました・・・が、このような形でよかったのかちょっとgkbrしてますorz
さて残すところレスも少なくなってきましたので、皆さん、
新スレッドの方に移動をよろしくお願いします!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/28084/1301901588/
鶯色さんスレ立ち上げありがとうございましたー!
- 999
:しらにゅい:2011/04/04(月) 17:06:13
- 捕捉です!
>>996-997 一応時系列は二日目(彷徨える朱鷺~朱雀が堕ちた日)の扱い
になります。
あとdat落ち防止のため、これ以降のレスはお控えください;;
よろしくお願いします(´・ω・`)ノ
- 1000
:どろお:2011/05/24(火) 11:32:21
- こんにちわー初めて小説を書くのでいたらん点もあると思うけどヨロシクー
(グロ注意?)
とある森であったできごと
「はっぁぁーー」
俺は、大きいため息を付いた。
「なんでこうなったんだろ」
俺は目の前にある死体に頭を抱えて言った。いや死体と呼べるかどうか少し怪
しいこれはもはや・・・・考えるのはよそう。
俺は死んだように死体を見つめる、顔だけはきれいに残っていた。俺はぼそ
っとつぶやいた。
「お前が俺の事を、殺したのか。」
そのせいで死ぬことになったこいつを、哀れめばいいのか?俺を殺したことに
怒ればいいのか?頭が回らない。
「お前の死体を見るかぎり、俺けっこうえげつない殺されかたんだろうなー
。ナイなんたらこうたらて言うので俺生き返ったんだろ、その死んだ方法で
お前をぶっ殺した・・・・俺なんで死体と喋ってんだろう。」
こんなことしてる場合じゃなかった、こいつが来たとゆうことは、ホウオウ
グループが俺を殺しにきたとゆうことだ。早く逃げよう___
俺は能力を発動した。手が、足が、真っ黒になっていく・・・
俺は、俺が殺した人を横目に見た。少し笑ってるようにみえた。
「人を殺したくなかったからホウオウグループを裏切ったのにこれじゃあ
本末転倒だな。」
そう言った瞬間!!
「スタービングチルドレン!!ファイア!!!」
ミサイルが俺の方に飛んでくる。ゆっくりとてもゆっくりと。俺はひょいっと
かわしてミサイルを撃った機体の所にいった。そしたら機体を支えてる足で俺
を攻撃しようとした。ゆっくりゆっくり動いている。俺は攻撃が当たるまえに
機体の上に乗った。そして力いっぱい殴ったそしたら機体はぶっ壊れた。
俺は機体から降りて10歩くらい歩いたら後ろから爆発音が聞こえた。
「さぁ逃げるか。」
そういって俺は、全速力でそのばから逃げた。
はいっ、初めて小説を書きました。すごい暗い内容になってすいません、本当
はすごく明るくてよく笑う子なんですよ、クロは、いやホント。次はもっと明
るい話を書きたいです。あと文章力が無いせいで勘違いをされた方しません。
クロの手や足が真っ黒になったのはナイアナではありません。特殊能力です。
クロの能力は身体能力を100倍以上にする能力です。
もしもクロを気にいってくれた方、どうぞお気軽にお使いください。
最終更新:2011年05月24日 20:49