「帰宅中の話」
オツユウ学園からの帰り、虎雪たちはにぎやかだった。
虎「…で!俺超笑っちゃったんですよ!」
李「へぇ、その人も馬鹿だね。そう思わない?瞳子。」
瞳「そうね、余程の馬鹿じゃないとねぇ。まさか、トランプでイカサマしようとして思いっきりばれるって。」
乃「全くだ……。」
上から虎雪、李那、瞳子、乃瀬でズバズバとその相手に対して容赦なく言う。
その中で一人、居心地悪そうにしている人物がいた。人物はいつになくそわそわしていて、はたから見ていて気持ちが悪かった。
虎「あ~れ~?一助先輩、何そわそわしてるんですか~?」
一「ぅえっ!?い、いや何にもないが。」
瞳「何そわそわしてるのよ気持ちらるいわね。」
一「ちょ、ひどっ!!ちょっとひどくないか瞳子!?」
瞳子の言葉にものすごい勢いで反論する一助に、乃瀬はさらに追い打ちをかけた。
乃「その通りだろ、兄さん。…イカサマしたのは兄さんなんだろ?反論なんか出来ないと思うけど。」
一「ばっ馬鹿!言うんじゃない!!あぁ…、ばれないと思ったのにぃ……。」
李「その考えからして馬鹿だとあたしは思うよ、一助。」
瞳「馬鹿。あんたって、本当に馬鹿ね。」
一「もう何も言わないでくれ………。」
へたり、と道に座り込む。一同はそれを邪魔そうに見たあと、その場で話し出した。
李「そう言えば、最近トランプやってないなぁ。」
乃「そう言えば、俺もやってない。」
虎「そういや、俺もやってないなぁ。瞳子先輩は?」
瞳「わっちもやってない。」
ぴくぴくと一助の耳が動く。
虎「じゃ、皆でトランプやりません?」
李「ナイスアイディア!!」
乃「場所は家でいいですか?今度の土曜日で。」
どんどんと話が進んでいく。一助が内心期待を抱いて顔を上げると、そこには瞳子の顔があった。
それを見た一助は後ずさる。
「人の顔を見て後ずさるなんて、最低。」
「す、すいません。」
「もう、こんなに誘ってやってるのにあんたは見向きもしないで…。」
「は?」
すくっと立ちあがって周りを見た。皆一助の事を見て話していたのだ。
呆然としている一助に瞳子は手を差し伸べた。
「ほら、トランプやらないの?一助。」
「……あぁ!!やる、やるよ!!」
その後、ワイワイと話しながら帰っていく一助たちの姿が見られた。
最終更新:2011年05月25日 00:02