【森林巡回員(職業)】RD:43 評価値:9
 ┣【森林巡回員の概要】
 ┃ ┣【森林巡回員の職業解説】
 ┃ ┣【森林巡回員の着用制限】
 ┃ ┣【主な仕事内容】
 ┃ ┣【早期警戒要員としての役割】
 ┃ ┣【命の危険と隣り合わせの職業】
 ┃ ┣【巡回ルートはその日によって変わる】
 ┃ ┣【二人一組、あるいは三人一組】
 ┃ ┗【報告の義務】
 ┃
 ┣【森林地帯での移動能力】
 ┃ ┣【森林地帯の移動判定絶対成功を目指すもの】
 ┃ ┣【周囲の地形や状況を観察する】
 ┃ ┣【脳内でマッピングする】
 ┃ ┣【気になる地点を記憶に留める】
 ┃ ┣【方向感覚を失わないようにする】
 ┃ ┣【自分の位置を把握する】
 ┃ ┣【素早いルート選択】
 ┃ ┣【僅かな痕跡を見つける】
 ┃ ┣【痕跡を残さずに移動する】
 ┃ ┣【時として身を潜める】
 ┃ ┗【気配を探る】
 ┃
 ┣【巡回に必要な偵察能力】
 ┃ ┣【求められるのは隠密偵察】
 ┃ ┣【目視観測】
 ┃ ┣【集中力と根気】
 ┃ ┣【忍耐力と自制心】
 ┃ ┣【アナログな連絡手段】
 ┃ ┣【偵察を行う】
 ┃ ┣【対象となるものを捜索する】
 ┃ ┣【敵性存在がいる地域を索敵する】
 ┃ ┣【探索を行って地形情報を得る】
 ┃ ┣【偵察から対象を監視する】
 ┃ ┣【痕跡を見つけ追跡を行う】
 ┃ ┗【監視や追跡のための隠蔽】
 ┃
 ┗【組合長からの直接指導】
   ┣【組合長の指導とその理由】
   ┣【主な指導内容】
   ┣【森籠り】
   ┗【妖精の森での経験を基にした鍛練】
     ┣【長距離の全力疾走】
     ┣【悪路を走り抜けられる足腰と体幹】
     ┣【低物理域地帯での追跡や隠蔽】
     ┣【捕縛・拘束から逃れるための体術】
     ┣【逃走のノウハウを積み重ねる】
     ┣【罠や地形を利用した逃走戦】
     ┣【走りながら位置を把握する】
     ┣【精神力を鍛える】
     ┗【生き残るという意思】

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部品構造


  • 大部品: 森林巡回員(職業) RD:43 評価値:9
    • 大部品: 森林巡回員の概要 RD:8 評価値:5
      • 部品: 森林巡回員の職業解説
      • 部品: 森林巡回員の着用制限
      • 部品: 主な仕事内容
      • 部品: 早期警戒要員としての役割
      • 部品: 命の危険と隣り合わせの職業
      • 部品: 巡回ルートはその日によって変わる
      • 部品: 二人一組、あるいは三人一組
      • 部品: 報告の義務
    • 大部品: 森林地帯での移動能力 RD:11 評価値:5
      • 部品: 森林地帯の移動判定絶対成功を目指すもの
      • 部品: 周囲の地形や状況を観察する
      • 部品: 脳内でマッピングする
      • 部品: 気になる地点を記憶に留める
      • 部品: 方向感覚を失わないようにする
      • 部品: 自分の位置を把握する
      • 部品: 素早いルート選択
      • 部品: 僅かな痕跡を見つける
      • 部品: 痕跡を残さずに移動する
      • 部品: 時として身を潜める
      • 部品: 気配を探る
    • 大部品: 森林巡回に必要な偵察能力 RD:12 評価値:6
      • 部品: 求められるのは隠密偵察
      • 部品: 目視観測
      • 部品: 集中力と根気
      • 部品: 忍耐力と自制心
      • 部品: アナログな連絡手段
      • 部品: 偵察を行う
      • 部品: 対象となるものを捜索する
      • 部品: 敵性存在がいる地域を索敵する
      • 部品: 探索を行って地形情報を得る
      • 部品: 偵察から対象を監視する
      • 部品: 痕跡を見つけ追跡を行う
      • 部品: 監視や追跡のための隠蔽
    • 大部品: 組合長からの直接指導 RD:12 評価値:6
      • 部品: 組合長の指導とその理由
      • 部品: 主な指導内容
      • 部品: 森籠り
      • 大部品: 妖精の森での経験を基にした鍛練 RD:9 評価値:5
        • 部品: 長距離の全力疾走
        • 部品: 悪路を走り抜けられる足腰と体幹
        • 部品: 低物理域地帯での追跡や隠蔽
        • 部品: 捕縛・拘束から逃れるための体術
        • 部品: 逃走のノウハウを積み重ねる
        • 部品: 罠や地形を利用した逃走戦
        • 部品: 走りながら位置を把握する
        • 部品: 精神力を鍛える
        • 部品: 生き残るという意思



部品定義


部品: 森林巡回員の職業解説

森林巡回員とは、木々の病気や地滑りなどの地形異常、不法な森林伐採を行う密伐者や森の中を根城とする不審者、化け物の出現といった異常事態の発見・通報を行うために、定められた森林地帯を巡回する職業である。
想定される異常事態が一般国民には手に負えないものが多いため森林巡回員による直接的な対応や取り締まりの類は行わず、巡回と情報入手、そしてその情報を確保した上での生還を最重要目的としている。
というか、現代社会における森林保護官などであれば密伐者などの取り締まりも必要なのだろうが、如何せんニューワールドにはオーマやBプレイヤーなどの人間と同じ外見とサイズなのに複数機のI=Dでも一蹴できるという存在がおり、その上、森林巡回員はそういったものやそれに近いものと遭遇する可能性があるため、危なすぎて取り締まりができないのである。そういったものへの直接的な対応は藩国政府(というよりプレイヤー)の分野である。

部品: 森林巡回員の着用制限

森林巡回員は、基本的に森林組合員として6年以上の実働実績を持つ者が受ける事ができる試験に合格し、その後の特別訓練を修了することで着用することができるようになる。着用可能期間は森林組合員同様、NW森林組合に所属している期間のみ。
試験は筆記試験と実技試験に分かれており、森林巡回員の役回りの関係でやや実技の方に重きが置かれている。
また、各組合支部の支部長の推薦がある等の理由で組合長が受験資格ありと判断した場合は実働実績が6年に満たなくても試験を受ける事ができる。受かるかは別問題ではあるが。
なお、絶対禁止というわけではないが全身を機械化したフルボーグの人物が森林巡回員になることは推奨されていない。むしろ止めるように勧められる。なぜなら、ニューワールドには高物理域国家の中に存在するのに森の中は低物理域になっているというケースがあり、またそれが唐突に発生する可能性がある事からで、物理域シフトで死亡する可能性のある種族・職業を着用している場合は例外なく森林巡回員になるのを考えるように勧められる。


部品: 主な仕事内容

森林巡回員の仕事を要約すると、森林組合業務を行っている地域などの指定された森林地帯の巡回である。
周囲の木々や地形に異常がないかを見て回る事で木々の病気や地滑りなどの危険をいち早く察知し、被害が拡大する前に対応を行えるようにするための巡回であり、森林組合員が森林管理業務を行っている際もその周囲を巡回することが定められている。
また、密伐者や不審者などへの対策という側面もあり、そのような者がいた場合には組合支部や組合本部、時と場合によっては藩国政府へ連絡・通報することも役割の一つである。

部品: 早期警戒要員としての役割

実のことを言うと、森の木々や森林地帯の地形変動の異変の察知も然ることながら、森林巡回員に一番期待されていることは森林地帯における不審者の発見や化け物が出現といった異常事態の発見とその報告である。
二ューワールドは森の木々が危険な遺跡の封印をしていたり高物理域国家の保有する森が低物理域化したりする世界であるため、何らかの要因で危険な幻想生物や化け物と称するしかない何者かが森の中から出現することがある。森林巡回員は日常的に人の目の届きにくい森林地帯を巡回することで、そういった危険要因の出現を素早く察知し、周辺の人々の避難開始や事態が藩国政府が対応を始めるまでの時間を短縮するための早期警戒要員としての役割を持つ、ある意味において沢山の人々の命を守るための職業として生み出された。

部品: 命の危険と隣り合わせの職業

ただ木々の病気や地形の異常がないかを確認して回るだけならば良いのだが、いざ不審者を発見した場合や化け物と遭遇してしまった場合、森林巡回員は即座に命の危険に晒される。ニューワールドには敵対的なオーマやBプレイヤーのように人型であっても簡単に沢山の人々を殺害することができる存在もいるのでその危険性は非常に高い。
そのため、森林巡回員には不審者や化け物を発見した、発見された場合の抗戦は認められていない。相手に気付かれていない場合においてのみ追跡することを許しているが、基本的には発見・確認をしたら即座に撤収し、その情報と何よりその命を持ち帰るように厳命されている。
これらのことは特別訓練を始める際と終えた際に森林巡回員候補生たちへと通達され、死の危険と隣り合わせであってもなお森林巡回員になりたいと思う者が森林巡回員として認められる事となる。


部品: 巡回ルートはその日によって変わる

巡回ルートが決まっていると、それはそれで結果的に見えていない場所が出てきてしまって巡回の意味がなくなるケースがあり、同時に何者かに待ち伏せされるケースも出てきてしまう。
そのため、森林巡回員には出来る限り日によって巡回ルートを変更するように定めている。流石に短いルートでちょっと見て回るだけというのは認めていないが。
そんなやり方なのでたまに巡回中に森林巡回員同士が出くわしたり巡回ルートが被ってしまったりする事がある。本来ならばあまり褒められたことではないが、森林巡回員の場合は巡回ルートのクロスチェック的な意味合いに捉える事も多いため、出くわした場合はお互いに情報共有を行うように定められている。
なお、通ったルートに関しては日々の報告書に記入して提出することが義務付けられており、それらは朝夕のミィーティングでも確認され、必要なら巡回時に確認する大まかな目標地点が決められることもある。

部品: 二人一組、あるいは三人一組

優れた能力と豊富な経験を持つ者であっても、それが許されない状況ならともかく普通は複数人で偵察を行う。
偵察中に何かを発見し、そのまま監視や追跡を行う事にした場合、一人では連絡が取れない場合があるからだ。
また、複数人いた方が周囲の警戒による負担や見落としの可能性といったものが減るため、集中力の維持にも役に立つ。
とはいえ、あまり大人数だと相手に察知されるため、数人単位で行動することが多い。

部品: 報告の義務

NW森林組合では日々の業務の報告書の提出が義務付けられているが、森林巡回員もそれは同様であり、むしろそれをすることが最も大きな役割であるため重要性は高い。
日々の報告は報告書だけでなく支部の運営スタッフも交えたミーティングでも行われ、書面だけではなく口頭での情報共有も図られている。その際、支部長が必要と判断すればその情報を組合本部にも報告することになる。
森の中で非常事態を察知した際は、何よりもその情報を持ち帰って組合支部あるいは組合本部に報告することが最重要課題であり、そういう意味では森林巡回員にとって報告の義務は生還することと並んで最も大きな職務と言える。

部品: 森林地帯の移動判定絶対成功を目指すもの

読んで字の如く、森林地帯の移動判定絶対成功の達成を目指して行われる訓練というか鍛練。
アイドレス風に言えば「AR距離さえ保てれば逃げ切ることが可能だが移動判定失敗は命取り。なので森の中ではそうならないように訓練しよう」という発想で生み出された。

部品: 周囲の地形や状況を観察する

何はともあれしなくてはならない事。これができないと移動もなにもない。
周囲を観察し、地形や目印となるランドマークを覚え、何か危険がないかを把握し、時には一つの物体をじっくりと観察する。
こういった周囲の変化や些細な何かに気付いて心に留めておける力がないと、森の中で活動するのは難しい。

部品: 脳内でマッピングする

全力疾走している時に地図なんて見ている余裕はない。
もしも何かから逃げている時、自分の居場所が森のどこなのかわからなくなるのは致命的な問題となる。
フィクションでよくある「逃げた先が断崖絶壁だった」とか「逃げたと思ったら巡り巡って元の場所に戻っていた」とか、そういう事態になるからだ。
なので、地図を見ないでも移動できるように常日頃から脳内で地図を作る訓練をしている。

部品: 気になる地点を記憶に留める

ランドマークや何らかの異常や変化があった場所、昨日まで自分が進んだ場所、何かを見つけた場所。そういった場所を記憶に留め脳内の地図に書き加える能力。
これができないとその場所を再び訪れるのに運が必要になるし、自分の現在位置を把握することが難しくなる。
常日頃から周りをよく見ていろいろ覚えておくようにする心掛けと訓練をする必要がある。

部品: 方向感覚を失わないようにする

森の中に限らず、同じような風景が続くと自分の向いている方向や向かっている方向が分からなくなってくる。
迷子になるというのは森の中では致命的な話なので、周囲の観察、太陽の位置の把握などで自分の方向感覚を養う。
道具を使えばいいという意見もあるだろうが、コンパスが効かない場所もあったりするのでできれば頼らないようにしたい。
目隠ししてグルグル回ってから歩くのも訓練の一つ。

部品: 自分の位置を把握する

脳内マッピング、方向感覚の維持などと並んで重要なのが自分の位置を把握する事。
これができないとどんなに地図が上手く脳内に描けても意味がない。周辺を観察して目印になりそうなものを覚える。自身の歩幅を一定にし、それを基に距離を測って位置を特定する。色々方法はあるが、それらを総合して覚えることでより確実に自分の位置を把握する術を持つことができる。

部品: 素早いルート選択

全力疾走中にルート選択で迷っている暇などない。迷えばそれだけ足が遅くなるし、体力も失う。
即断即決。脳内にマッピングされた、あるいは事前に覚えた地図と自身の勘と感覚を信じて素早くルートを決める。

部品: 僅かな痕跡を見つける

森の中での異常察知や危険察知をするためには、気を付けていても見逃してしまうような僅かな痕跡にすら見つけられるだけの注意力が必要となる。
僅かな痕跡を見つける事ができればそこからの追跡も離脱も容易になるし、全力疾走での逃走中に足元を取られたり移動を妨害されたりする可能性も減るからだ。
そして何より、そういった僅かな痕跡を見出す事ができるようになると今度は逆に自分の出す痕跡に気が付くことができるようになり、より自身の安全を確保できるようになる。

部品: 痕跡を残さずに移動する

森の中を安全に移動したいのであれば、自身が移動した跡をできるだけ残さないように移動する必要がある。
何故なら、その痕跡を辿って危険な獣や不審者、逆にそこを管理・守護するものが追ってくるかもしれないからだ。
これは経験や訓練を積まないと覚える事は難しい。僅かな痕跡を見つけられるように訓練をしていれば身に付くだろう。

部品: 時として身を潜める

急がば回れとは言うが、それは森の中での移動にも当てはめる事ができる。
避けずに最短距離を進む、避けて迂回ルートを進む、追跡しながらゆっくり進むなど、進み方は数あれど、その中には息を潜めてやり過ごす。という方法もある。
幸いにして森の中は身を潜める場所が豊富にある。一度水に潜って臭いを消す、茂みに入って息を殺す、樹上に上って気配を消すといった相手に気付かれないような工夫は必要だが、やり過ごす事もまた、時として一番早い移動手段となることもある。
ただし、何者かに追いかけられているなら話は別。息を潜めるよりも走り続けた方が安全な場合が多い。
アイドレスシステム2風に言うなら『相手とのAR距離さえ維持できれば(相手の持つ戦闘行為にもよるが)安全に離脱することができる』からだ。

部品: 気配を探る

森の中は移動の障害となる物も多いが、それは同時に視界を遮る障害物でもある。
周囲に気を配り、僅かな痕跡を見つける事も大事だが、見えない場所にいるものの気配を感じ取れる事も大事である。
知らずに出会い頭でぶつかれば、日常生活なら謝れば済むが森の中ではそうもいかない事もある。そうなれば即座に命の危機だ。移動しながらでも周りに潜む気配を察知できるように気を配らなければならない。
ただし、その際は自分の気配を殺す事も忘れずに。相手に気付かれてしまうとこちらが気付いても危ない事はいくつもあるのだから。

部品: 求められるのは隠密偵察

一口に偵察と言っても、偵察という行為にもいくつか種類がある。
敵性対象に察知されないように情報を収集する隠密偵察、ある程度の戦力で交戦して敵性対象の情報を得る威力偵察、そして察知されることが前提だが積極的な戦闘は行わない両者の中間にあたる偵察。大まかに分ければこのようなものになる。
基本的に偵察と言えば隠密偵察の事を指し、このアイドレスで求められているのも隠密偵察である。

部品: 目視観測

目視、即ち肉眼で確認して物事の変化や成り行きを見守ること。
人間がこれを行う場合、小さな変化や遮蔽物の影などの確認を行いやすく、そういった変化に対して即応できることがメリットだが、人間であるが故に集中力の問題や目の錯覚で騙される、そもそも視力が良くないと観測がしづらいといった弱点もある。
訓練や経験を重ねる事でこのような問題は多少軽減できるが、双眼鏡などの道具を用いる事でも問題の軽減が図れる。

部品: 集中力と根気

偵察行為というものは長く集中し続ける事を要求される。周囲を確認しながら巡回する事、身動きせずに成り行きを見守り続ける事、何処にいるかわからない何かを探し回る事、相手に見つからないようにただただ追いかけ続ける事。とにかく集中力がいる。あとそれを続けるための根気もいる。
訓練と経験で鍛える事はできるが、これを行う者の性格や適性にも左右される。

部品: 忍耐力と自制心

偵察行為はとにかく忍耐力がいる。根気よく周囲を探索し、場合によってはその場で動かずに成り行きを見守らねばならない。
投げ出したくなる己を自制し、見つかるまで探し続けたり動きがあるまで待ち続けたりする我慢強さ。偵察を行う者にはこういった能力も必要である。
多分に本人の性格や気質の影響を受けるが、訓練や経験である程度は鍛える事ができる。

部品: アナログな連絡手段

無言でのハンドサイン、光源の点滅によるモールス信号、時にはアイコンタクト。そして足を使った直接的な連絡。
通信手段としてはどれもアナログだが、音を立てずに相手に意思を伝えることができたり盗聴対策として有効だったりと見るべき点は多い。
通信機を使った連絡が主流とはいえ、こういった連絡手段は緊急時や戦闘時に役立つことが多いため、習得しておくべき技術の一つだろう。

部品: 偵察を行う

偵察とは敵性存在の戦力や規模、配置などを目視観測などで能動的に情報収集する事を言う。
古今東西、偵察をすることによって得られるものは戦いを行う上で必要不可欠な情報であり、この能力を高める事はそれだけで勝利、あるいは生存に貢献することになる。
しかしながら、偵察を行うという事は少なからず敵性存在と接触する可能性があるため、相応の技術が無ければ察知されて身を危険に晒してしまうというリスクがある。

部品: 対象となるものを捜索する

歩き回って何かを探すという点では偵察行為に似ているが、地形などの周辺状況なども収集すべき情報の一つである偵察行為に対し、捜索行為は対象となるものを探すという行為に特化したものであると言える。
偵察行為とはやや目的が異なるが、何らかの痕跡を発見し、それを調べたり追跡したりする上でも捜索に関する知識と経験、そして技術を学ぶことは必要なことである。

部品: 敵性存在がいる地域を索敵する

敵性存在の位置を探って明確にする行為。偵察行為に比べて敵性存在の位置を探り出す事に重きを置いており、そういう意味では対象を探し出す捜索行為に近い。
捜索を行う場合と異なるのは、探し出すのは敵性存在、探すのは敵性存在がいる可能性が高い場所、相手と敵対関係の状態なので察知されると攻撃される可能性がある、等。
偵察行為や捜索行為に比べて危険度が高く、周囲への警戒や状況に即応できる体勢を整える必要もあるため、相応の技術や知識、経験といったものが必要となる。

部品: 探索を行って地形情報を得る

行う事は偵察行為に近いが、偵察行為と異なり、一定範囲内の地域のどこがどうなっていて何があるかを調べる事に重きを置いた情報収集を行う。
探索は敵性存在の有無に関わらずに歩き回って地形を調べたりするものであるため、多少素人であっても日常的に行う事ができる。
何か有効なものや面白いものを探すという意味でも緊急時に地の利を生かすという意味でも出来る事なら行っておきたい活動である。

部品: 偵察から対象を監視する

監視は能動的に情報収集を行う偵察とは逆に同じ場所で変化や成り行きを見守り、それを逐次報告する受動的な情報収集の事を指す。
偵察を行うというと基本的には移動しながら相手を探す事になるが、相手の拠点などを見つけた場合、隠れたまま近辺で変化や成り行きを見守る必要が出てくる時がある。また、そのような場合は味方への連絡として伝令が必要な時があるため、最低でも二人一組の行動が望ましいとされる。
単純に見張るだけなら素人でもできるのだが、それを察知されないように、かつ長時間行うとなると何らかの形で関連する技術や経験の習得をしておくのが好ましい。

部品: 痕跡を見つけ追跡を行う

残された跡を追う事。偵察行為の中にはこういった残された痕跡を発見し、その後を追う事でその痕跡を残したものを探し出すという役目もある。
また、残された痕跡から何がその痕跡を残したのかという情報を得る事もでき、痕跡の発見と分析は重要な情報収集の一つと言える。
しかしながら、追跡しているという事が痕跡を残してしまった側に察知されてしまうと逆に危険でもあるため、痕跡を探して追いかけて対象を観測するにも相応の訓練や経験が必要となる。

部品: 監視や追跡のための隠蔽

偵察行為そのものには大きく貢献しないが、監視を行う場合や追跡や侵入を行う場合に重要になってくる技能。
単純に物陰に身を隠すだけでなく、相手の視界に捉われないように動く、音で察知されないように動くといった技術もこれに含まれており、達人の域になれば相手の真後ろにいても気付かれることは無いという。

部品: 組合長の指導とその理由

森林巡回員に求められるのは森の中を巡回し、何かがあればその情報を持ち帰ることである。
そのために森林巡回員には森林地帯での移動能力と日常的な巡回による地形把握や周辺警戒を行う偵察能力が求められている。
奇しくもそれは組合長こと那限・ソーマ=キユウ・逢真がA世界の地上部の森で必要としたものであり、結果的には全てではないが地上部の森で得たノウハウが活かせる下地となるものであった。
そこで、組合長は森林巡回員の生還率の向上のために自身の経験を基にした訓練プログラムを作成し、指導を行う事としたのである。
ちなみに元々は組合長が自分用に作成していた鍛練プログラムでそっちは割と危険で過酷。何せ、人に訓練してもらうのではなく幻想生物に訓練してもらうのだから。普通に襲われているだけとも言う。

部品: 主な指導内容

指導内容なズバリ、「森の中で何かに追われた時に逃げ切る方法」である。
この指導によって得られる技能は、森林巡回員として求められる森林地帯での移動能力と日常的な巡回による地形情報の把握という下地があってこそ活かせるものである。
そのため、組合長による直接指導は森林巡回員が試験に合格した後に行われる特殊訓練の締めとして行われるものであり、先達となった森林巡回員に言わせるとそれまでの森林地帯での移動訓練や偵察技能の訓練はこれの前座に過ぎないと言われている。

部品: 森籠り

この組合長の直接指導は森に籠もっての訓練となる。
最初の数日はサバイバルをしながらの座学と実習を行うが、本番はその後にある実際の襲撃である。無論、襲撃するといっても安全に配慮したものであり、それまでの実習が身についているかを見るものなので本当に殺されるわけではない。
この手の訓練は森林巡回員になってからもある程度のサイクルで行われており、全ての森林巡回員にとっての最初の一回目がコレなのである。
模擬戦のようなものではあるが、実際に巡回中の森林巡回員を襲ってみる事で巡回する時に何を気を付けなければならないかを理解できるのでこれはこれで良い経験になる。
ちなみに襲撃をしているのは組合長および教導に関して優秀な者という基準で選出された森林巡回員たちである。

部品: 長距離の全力疾走

かつてA世界の地上部の森でトロウルやドラゴンゾンビ相手に囮になったものが必要であると痛感した能力。
追いかけまわされるということは、必然として全力で走らねば捕まってしまい、捕まってしまえば明るい未来はない。しかし全力で走り続けるのはかなり酷だった。これは鍛練しておかないと死ぬ。
という事で訓練というかもはや鍛錬で加わったもの。ひたすら深い森の中で全力で走り続けるだけの訓練。
ちなみに、A世界の地上部の森では訓練せずとも結構頻発していた出来事らしい。むしろ、それを訓練と割り切ることにしていた。

部品: 悪路を走り抜けられる足腰と体幹

森の中は足場が非常に悪い。それが手入れのされていない森の中となれば尚更である。そんな場所を歩いたり走ったりして移動しようと思えば常に転倒の危険性を考えねばならない。逃走中や囮になっている最中に転倒してしまえば、ハッキリ言って命が無い。なのでそのような悪路でも転倒しないようにしなければならない。
必要なのは体幹とバランス感覚、そして強靭な足腰である。体幹やバランス感覚を鍛える事で体勢を崩しにくくし、また体勢を崩しても転倒しにくくする。足腰を鍛える事で長時間の移動や負荷の掛かる悪路でも速度を維持し、体勢が崩れた時などの咄嗟の時に対応できるようになる。
これに関しては不整地での走り込みや目隠しをして平均台の上を移動するなどの地道な鍛え方で鍛える事ができる。

部品: 低物理域地帯での追跡や隠蔽

基本的な技術としては一般的に行われている追跡行為や隠蔽行為の訓練だが、この場合はより森林地帯に特化している。もっと言うなら妖精の森に特化していると言ってもいい。
妖精の森、即ち低物理域の森林地帯は幻想生物や魔力の有無といった中・高物理域の森とは異なる要素が多数あり、物理域的な問題で科学技術も使えない。低物理域の森が高物理域国家の中にあるという事例も踏まえると、一般的な追跡や隠蔽の技術とは別に低物理域の森での追跡技術や隠蔽技術を学んでおく必要がある。
なお、ここで学び、実践するものに機械装置や魔法の類は含まれていない。あくまで自身の技術と経験を高める事で追跡行為や隠蔽行為の技術を向上させるのだ。

部品: 捕縛・拘束から逃れるための体術

基本的にA世界の地上部の森では体術や格闘術が用いられることは無い。幻想生物相手に単独かつ素手で戦いを挑むのはかなりの無茶無謀であるからだ。
故に普通は武器や罠を用いてできるだけ正面から戦わないように工夫するわけだが、それはそれとして掴まれたら振りほどくくらいはできないと困るのも事実である。というより、動けなくなったら死ぬ。死にかけた。
そのため、主に捕縛や拘束から逃れるためと身体を的確に動かすためのものとして体術の鍛練が行われ、その中には手足や体の動きが制限された状態で小石や目潰しなどを投げたり身体を拘束しているものを切ったりする訓練なども含まれている。

部品: 逃走のノウハウを積み重ねる

どんな時でもそうだが、逃げる時にただ走っていればいいわけではない。完全に逃走するにせよ仕切り直しをするにせよ一度相手を振り切る必要がある。でなければそのうち体力が切れて死ぬ。死にかけた。
地上部の森は手入れのされていない未開の森と言っていい場所であったため、視界も足場も悪く、逃げ込めばとりあえず安全と言える場所が少ない。そのため、如何に相手を振り切るかを追ってくる相手単位で見極める必要があるし、そういったノウハウは実際に追われてみなければ集まらない。
座学で教えてくれる者がいない場合は威力偵察的な行動で情報を得る必要があるのだが、むしろ地上部の森では変に意識せずともその情報が集まるケースが多い。つまりよく追いかけられる。

部品: 罠や地形を利用した逃走戦

逃げながら戦う、あるいは逃げるために戦う事。主に単独で行う。何か違うような気もするが、地上部の森ではそうである。
システム2風に言うならAR距離が縮まるためあまりお勧めできない戦い方ではあるが、相手を足止めする手段がある場合や複数相手なので勝てないが単独になれば勝機がある場合に有利な地形に誘い込むというやり方は有効。、基本的には自身の足を止める必要が無い罠を用いて相手の機動力の要である足を狙う。
罠を用意せずとも罠の代わりになるような地形(例えば沼に誘い込む等)を利用することでも行う事ができるが、その場合、その相手に対してどういった地形が使えるのかやその地形がどこにあるのかを調べておく必要があり、罠の作る場合も含め常日頃からの準備と地形把握、それらを組み立てる戦術的思考が必要となる。
ちなみに罠を用いるより地形を用いた数の方が多いのはご愛嬌である。

部品: 走りながら位置を把握する

割とよく行われている事ではあるが、いわゆる気配の察知だけではなく足音やその間隔、葉擦れの音、周囲の雰囲気なども含めて相手を推測する技術の事。
ただ、普通は静止した状態で行うものだが、地上部の森で培われたものは走りながらこれを行う事がキモである。即ち、逃げながら振り返ることなく相手の大きさや形状、彼我の距離などを推測するのである。なぜなら全力疾走で逃げないと危ない以上、振り返っている余裕はないからだ。つまるところ、同じような事を繰り返しているうちに身に付いた技術というか能力というかである。
この技術を活用する事で逃げながら別の幻想生物を見つけて自身を追う幻想生物を押し付けるというMMOであればブーイング待ったなしの逃走方法を選択できるようになるが、この方法はそれで迷惑を被る相手が殆どいない地上部の森だからこそできる芸当なので普通は使わないし使ってはいけない。一応、囮となって相手を攻撃エリアに誘い込む釣り野伏の戦法に組み込むことができる。

部品: 精神力を鍛える

逃げる時こそ冷静でなければならない。冷静な判断力と平常心を忘れては逃げ切る事も生き残る事もできなくなる。そのために如何なる状況でも冷静でいられるように精神を鍛える必要がある。口で言うほど簡単ではないが、様々な状況下で経験を積むことでもそういったものは鍛えられる。ひたすら鍛練あるのみである。
というか、地上部の森で追い掛け回され続けていれば嫌でも慣れてくるので結果的に冷静でいられるようになるという話もある。

部品: 生き残るという意思

地上部の森での活動は立ち入り制限や物理域の問題でほぼ単独と言っていい状態での活動であった。
傍らにピクシーQがいたが、それは逆に言えば、自分が死んでしまったら次の獲物はピクシーQであり、仮にその場を逃れる事が出来たとしても、その後は誰が彼女を守るのか。という事態に陥る。そうでなくとも、地上部の森で起きた事件を知らせる事ができなくなってしまう。
何者かに襲われて逃げる時に重要なのは、冷静な判断力や積み重ねてきた知識や経験もそうだが、何より生き残ろうという意思である。




提出書式


 大部品: 森林巡回員(職業) RD:43 評価値:9
 -大部品: 森林巡回員の概要 RD:8 評価値:5
 --部品: 森林巡回員の職業解説
 --部品: 森林巡回員の着用制限
 --部品: 主な仕事内容
 --部品: 早期警戒要員としての役割
 --部品: 命の危険と隣り合わせの職業
 --部品: 巡回ルートはその日によって変わる
 --部品: 二人一組、あるいは三人一組
 --部品: 報告の義務
 -大部品: 森林地帯での移動能力 RD:11 評価値:5
 --部品: 森林地帯の移動判定絶対成功を目指すもの
 --部品: 周囲の地形や状況を観察する
 --部品: 脳内でマッピングする
 --部品: 気になる地点を記憶に留める
 --部品: 方向感覚を失わないようにする
 --部品: 自分の位置を把握する
 --部品: 素早いルート選択
 --部品: 僅かな痕跡を見つける
 --部品: 痕跡を残さずに移動する
 --部品: 時として身を潜める
 --部品: 気配を探る
 -大部品: 森林巡回に必要な偵察能力 RD:12 評価値:6
 --部品: 求められるのは隠密偵察
 --部品: 目視観測
 --部品: 集中力と根気
 --部品: 忍耐力と自制心
 --部品: アナログな連絡手段
 --部品: 偵察を行う
 --部品: 対象となるものを捜索する
 --部品: 敵性存在がいる地域を索敵する
 --部品: 探索を行って地形情報を得る
 --部品: 偵察から対象を監視する
 --部品: 痕跡を見つけ追跡を行う
 --部品: 監視や追跡のための隠蔽
 -大部品: 組合長からの直接指導 RD:12 評価値:6
 --部品: 組合長の指導とその理由
 --部品: 主な指導内容
 --部品: 森籠り
 --大部品: 妖精の森での経験を基にした鍛練 RD:9 評価値:5
 ---部品: 長距離の全力疾走
 ---部品: 悪路を走り抜けられる足腰と体幹
 ---部品: 低物理域地帯での追跡や隠蔽
 ---部品: 捕縛・拘束から逃れるための体術
 ---部品: 逃走のノウハウを積み重ねる
 ---部品: 罠や地形を利用した逃走戦
 ---部品: 走りながら位置を把握する
 ---部品: 精神力を鍛える
 ---部品: 生き残るという意思
 
 
 部品: 森林巡回員の職業解説
 森林巡回員とは、木々の病気や地滑りなどの地形異常、不法な森林伐採を行う密伐者や森の中を根城とする不審者、化け物の出現といった異常事態の発見・通報を行うために、定められた森林地帯を巡回する職業である。
 想定される異常事態が一般国民には手に負えないものが多いため森林巡回員による直接的な対応や取り締まりの類は行わず、巡回と情報入手、そしてその情報を確保した上での生還を最重要目的としている。
 というか、現代社会における森林保護官などであれば密伐者などの取り締まりも必要なのだろうが、如何せんニューワールドにはオーマやBプレイヤーなどの人間と同じ外見とサイズなのに複数機のI=Dでも一蹴できるという存在がおり、その上、森林巡回員はそういったものやそれに近いものと遭遇する可能性があるため、危なすぎて取り締まりができないのである。そういったものへの直接的な対応は藩国政府(というよりプレイヤー)の分野である。
 
 部品: 森林巡回員の着用制限
 森林巡回員は、基本的に森林組合員として6年以上の実働実績を持つ者が受ける事ができる試験に合格し、その後の特別訓練を修了することで着用することができるようになる。着用可能期間は森林組合員同様、NW森林組合に所属している期間のみ。
 試験は筆記試験と実技試験に分かれており、森林巡回員の役回りの関係でやや実技の方に重きが置かれている。
 また、各組合支部の支部長の推薦がある等の理由で組合長が受験資格ありと判断した場合は実働実績が6年に満たなくても試験を受ける事ができる。受かるかは別問題ではあるが。
 なお、絶対禁止というわけではないが全身を機械化したフルボーグの人物が森林巡回員になることは推奨されていない。むしろ止めるように勧められる。なぜなら、ニューワールドには高物理域国家の中に存在するのに森の中は低物理域になっているというケースがあり、またそれが唐突に発生する可能性がある事からで、物理域シフトで死亡する可能性のある種族・職業を着用している場合は例外なく森林巡回員になるのを考えるように勧められる。
 
 
 部品: 主な仕事内容
 森林巡回員の仕事を要約すると、森林組合業務を行っている地域などの指定された森林地帯の巡回である。
 周囲の木々や地形に異常がないかを見て回る事で木々の病気や地滑りなどの危険をいち早く察知し、被害が拡大する前に対応を行えるようにするための巡回であり、森林組合員が森林管理業務を行っている際もその周囲を巡回することが定められている。
 また、密伐者や不審者などへの対策という側面もあり、そのような者がいた場合には組合支部や組合本部、時と場合によっては藩国政府へ連絡・通報することも役割の一つである。
 
 部品: 早期警戒要員としての役割
 実のことを言うと、森の木々や森林地帯の地形変動の異変の察知も然ることながら、森林巡回員に一番期待されていることは森林地帯における不審者の発見や化け物が出現といった異常事態の発見とその報告である。
 二ューワールドは森の木々が危険な遺跡の封印をしていたり高物理域国家の保有する森が低物理域化したりする世界であるため、何らかの要因で危険な幻想生物や化け物と称するしかない何者かが森の中から出現することがある。森林巡回員は日常的に人の目の届きにくい森林地帯を巡回することで、そういった危険要因の出現を素早く察知し、周辺の人々の避難開始や事態が藩国政府が対応を始めるまでの時間を短縮するための早期警戒要員としての役割を持つ、ある意味において沢山の人々の命を守るための職業として生み出された。
 
 部品: 命の危険と隣り合わせの職業
 ただ木々の病気や地形の異常がないかを確認して回るだけならば良いのだが、いざ不審者を発見した場合や化け物と遭遇してしまった場合、森林巡回員は即座に命の危険に晒される。ニューワールドには敵対的なオーマやBプレイヤーのように人型であっても簡単に沢山の人々を殺害することができる存在もいるのでその危険性は非常に高い。
 そのため、森林巡回員には不審者や化け物を発見した、発見された場合の抗戦は認められていない。相手に気付かれていない場合においてのみ追跡することを許しているが、基本的には発見・確認をしたら即座に撤収し、その情報と何よりその命を持ち帰るように厳命されている。
 これらのことは特別訓練を始める際と終えた際に森林巡回員候補生たちへと通達され、死の危険と隣り合わせであってもなお森林巡回員になりたいと思う者が森林巡回員として認められる事となる。
 
 
 部品: 巡回ルートはその日によって変わる
 巡回ルートが決まっていると、それはそれで結果的に見えていない場所が出てきてしまって巡回の意味がなくなるケースがあり、同時に何者かに待ち伏せされるケースも出てきてしまう。
 そのため、森林巡回員には出来る限り日によって巡回ルートを変更するように定めている。流石に短いルートでちょっと見て回るだけというのは認めていないが。
 そんなやり方なのでたまに巡回中に森林巡回員同士が出くわしたり巡回ルートが被ってしまったりする事がある。本来ならばあまり褒められたことではないが、森林巡回員の場合は巡回ルートのクロスチェック的な意味合いに捉える事も多いため、出くわした場合はお互いに情報共有を行うように定められている。
 なお、通ったルートに関しては日々の報告書に記入して提出することが義務付けられており、それらは朝夕のミィーティングでも確認され、必要なら巡回時に確認する大まかな目標地点が決められることもある。
 
 部品: 二人一組、あるいは三人一組
 優れた能力と豊富な経験を持つ者であっても、それが許されない状況ならともかく普通は複数人で偵察を行う。
 偵察中に何かを発見し、そのまま監視や追跡を行う事にした場合、一人では連絡が取れない場合があるからだ。
 また、複数人いた方が周囲の警戒による負担や見落としの可能性といったものが減るため、集中力の維持にも役に立つ。
 とはいえ、あまり大人数だと相手に察知されるため、数人単位で行動することが多い。
 
 部品: 報告の義務
 NW森林組合では日々の業務の報告書の提出が義務付けられているが、森林巡回員もそれは同様であり、むしろそれをすることが最も大きな役割であるため重要性は高い。
 日々の報告は報告書だけでなく支部の運営スタッフも交えたミーティングでも行われ、書面だけではなく口頭での情報共有も図られている。その際、支部長が必要と判断すればその情報を組合本部にも報告することになる。
 森の中で非常事態を察知した際は、何よりもその情報を持ち帰って組合支部あるいは組合本部に報告することが最重要課題であり、そういう意味では森林巡回員にとって報告の義務は生還することと並んで最も大きな職務と言える。
 
 部品: 森林地帯の移動判定絶対成功を目指すもの
 読んで字の如く、森林地帯の移動判定絶対成功の達成を目指して行われる訓練というか鍛練。
 アイドレス風に言えば「AR距離さえ保てれば逃げ切ることが可能だが移動判定失敗は命取り。なので森の中ではそうならないように訓練しよう」という発想で生み出された。
 
 部品: 周囲の地形や状況を観察する
 何はともあれしなくてはならない事。これができないと移動もなにもない。
 周囲を観察し、地形や目印となるランドマークを覚え、何か危険がないかを把握し、時には一つの物体をじっくりと観察する。
 こういった周囲の変化や些細な何かに気付いて心に留めておける力がないと、森の中で活動するのは難しい。
 
 部品: 脳内でマッピングする
 全力疾走している時に地図なんて見ている余裕はない。
 もしも何かから逃げている時、自分の居場所が森のどこなのかわからなくなるのは致命的な問題となる。
 フィクションでよくある「逃げた先が断崖絶壁だった」とか「逃げたと思ったら巡り巡って元の場所に戻っていた」とか、そういう事態になるからだ。
 なので、地図を見ないでも移動できるように常日頃から脳内で地図を作る訓練をしている。
 
 部品: 気になる地点を記憶に留める
 ランドマークや何らかの異常や変化があった場所、昨日まで自分が進んだ場所、何かを見つけた場所。そういった場所を記憶に留め脳内の地図に書き加える能力。
 これができないとその場所を再び訪れるのに運が必要になるし、自分の現在位置を把握することが難しくなる。
 常日頃から周りをよく見ていろいろ覚えておくようにする心掛けと訓練をする必要がある。
 
 部品: 方向感覚を失わないようにする
 森の中に限らず、同じような風景が続くと自分の向いている方向や向かっている方向が分からなくなってくる。
 迷子になるというのは森の中では致命的な話なので、周囲の観察、太陽の位置の把握などで自分の方向感覚を養う。
 道具を使えばいいという意見もあるだろうが、コンパスが効かない場所もあったりするのでできれば頼らないようにしたい。
 目隠ししてグルグル回ってから歩くのも訓練の一つ。
 
 部品: 自分の位置を把握する
 脳内マッピング、方向感覚の維持などと並んで重要なのが自分の位置を把握する事。
 これができないとどんなに地図が上手く脳内に描けても意味がない。周辺を観察して目印になりそうなものを覚える。自身の歩幅を一定にし、それを基に距離を測って位置を特定する。色々方法はあるが、それらを総合して覚えることでより確実に自分の位置を把握する術を持つことができる。
 
 部品: 素早いルート選択
 全力疾走中にルート選択で迷っている暇などない。迷えばそれだけ足が遅くなるし、体力も失う。
 即断即決。脳内にマッピングされた、あるいは事前に覚えた地図と自身の勘と感覚を信じて素早くルートを決める。
 
 部品: 僅かな痕跡を見つける
 森の中での異常察知や危険察知をするためには、気を付けていても見逃してしまうような僅かな痕跡にすら見つけられるだけの注意力が必要となる。
 僅かな痕跡を見つける事ができればそこからの追跡も離脱も容易になるし、全力疾走での逃走中に足元を取られたり移動を妨害されたりする可能性も減るからだ。
 そして何より、そういった僅かな痕跡を見出す事ができるようになると今度は逆に自分の出す痕跡に気が付くことができるようになり、より自身の安全を確保できるようになる。
 
 部品: 痕跡を残さずに移動する
 森の中を安全に移動したいのであれば、自身が移動した跡をできるだけ残さないように移動する必要がある。
 何故なら、その痕跡を辿って危険な獣や不審者、逆にそこを管理・守護するものが追ってくるかもしれないからだ。
 これは経験や訓練を積まないと覚える事は難しい。僅かな痕跡を見つけられるように訓練をしていれば身に付くだろう。
 
 部品: 時として身を潜める
 急がば回れとは言うが、それは森の中での移動にも当てはめる事ができる。
 避けずに最短距離を進む、避けて迂回ルートを進む、追跡しながらゆっくり進むなど、進み方は数あれど、その中には息を潜めてやり過ごす。という方法もある。
 幸いにして森の中は身を潜める場所が豊富にある。一度水に潜って臭いを消す、茂みに入って息を殺す、樹上に上って気配を消すといった相手に気付かれないような工夫は必要だが、やり過ごす事もまた、時として一番早い移動手段となることもある。
 ただし、何者かに追いかけられているなら話は別。息を潜めるよりも走り続けた方が安全な場合が多い。
 アイドレスシステム2風に言うなら『相手とのAR距離さえ維持できれば(相手の持つ戦闘行為にもよるが)安全に離脱することができる』からだ。
 
 部品: 気配を探る
 森の中は移動の障害となる物も多いが、それは同時に視界を遮る障害物でもある。
 周囲に気を配り、僅かな痕跡を見つける事も大事だが、見えない場所にいるものの気配を感じ取れる事も大事である。
 知らずに出会い頭でぶつかれば、日常生活なら謝れば済むが森の中ではそうもいかない事もある。そうなれば即座に命の危機だ。移動しながらでも周りに潜む気配を察知できるように気を配らなければならない。
 ただし、その際は自分の気配を殺す事も忘れずに。相手に気付かれてしまうとこちらが気付いても危ない事はいくつもあるのだから。
 
 部品: 求められるのは隠密偵察
 一口に偵察と言っても、偵察という行為にもいくつか種類がある。
 敵性対象に察知されないように情報を収集する隠密偵察、ある程度の戦力で交戦して敵性対象の情報を得る威力偵察、そして察知されることが前提だが積極的な戦闘は行わない両者の中間にあたる偵察。大まかに分ければこのようなものになる。
 基本的に偵察と言えば隠密偵察の事を指し、このアイドレスで求められているのも隠密偵察である。
 
 部品: 目視観測
 目視、即ち肉眼で確認して物事の変化や成り行きを見守ること。
 人間がこれを行う場合、小さな変化や遮蔽物の影などの確認を行いやすく、そういった変化に対して即応できることがメリットだが、人間であるが故に集中力の問題や目の錯覚で騙される、そもそも視力が良くないと観測がしづらいといった弱点もある。
 訓練や経験を重ねる事でこのような問題は多少軽減できるが、双眼鏡などの道具を用いる事でも問題の軽減が図れる。
 
 部品: 集中力と根気
 偵察行為というものは長く集中し続ける事を要求される。周囲を確認しながら巡回する事、身動きせずに成り行きを見守り続ける事、何処にいるかわからない何かを探し回る事、相手に見つからないようにただただ追いかけ続ける事。とにかく集中力がいる。あとそれを続けるための根気もいる。
 訓練と経験で鍛える事はできるが、これを行う者の性格や適性にも左右される。
 
 部品: 忍耐力と自制心
 偵察行為はとにかく忍耐力がいる。根気よく周囲を探索し、場合によってはその場で動かずに成り行きを見守らねばならない。
 投げ出したくなる己を自制し、見つかるまで探し続けたり動きがあるまで待ち続けたりする我慢強さ。偵察を行う者にはこういった能力も必要である。
 多分に本人の性格や気質の影響を受けるが、訓練や経験である程度は鍛える事ができる。
 
 部品: アナログな連絡手段
 無言でのハンドサイン、光源の点滅によるモールス信号、時にはアイコンタクト。そして足を使った直接的な連絡。
 通信手段としてはどれもアナログだが、音を立てずに相手に意思を伝えることができたり盗聴対策として有効だったりと見るべき点は多い。
 通信機を使った連絡が主流とはいえ、こういった連絡手段は緊急時や戦闘時に役立つことが多いため、習得しておくべき技術の一つだろう。
 
 部品: 偵察を行う
 偵察とは敵性存在の戦力や規模、配置などを目視観測などで能動的に情報収集する事を言う。
 古今東西、偵察をすることによって得られるものは戦いを行う上で必要不可欠な情報であり、この能力を高める事はそれだけで勝利、あるいは生存に貢献することになる。
 しかしながら、偵察を行うという事は少なからず敵性存在と接触する可能性があるため、相応の技術が無ければ察知されて身を危険に晒してしまうというリスクがある。
 
 部品: 対象となるものを捜索する
 歩き回って何かを探すという点では偵察行為に似ているが、地形などの周辺状況なども収集すべき情報の一つである偵察行為に対し、捜索行為は対象となるものを探すという行為に特化したものであると言える。
 偵察行為とはやや目的が異なるが、何らかの痕跡を発見し、それを調べたり追跡したりする上でも捜索に関する知識と経験、そして技術を学ぶことは必要なことである。
 
 部品: 敵性存在がいる地域を索敵する
 敵性存在の位置を探って明確にする行為。偵察行為に比べて敵性存在の位置を探り出す事に重きを置いており、そういう意味では対象を探し出す捜索行為に近い。
 捜索を行う場合と異なるのは、探し出すのは敵性存在、探すのは敵性存在がいる可能性が高い場所、相手と敵対関係の状態なので察知されると攻撃される可能性がある、等。
 偵察行為や捜索行為に比べて危険度が高く、周囲への警戒や状況に即応できる体勢を整える必要もあるため、相応の技術や知識、経験といったものが必要となる。
 
 部品: 探索を行って地形情報を得る
 行う事は偵察行為に近いが、偵察行為と異なり、一定範囲内の地域のどこがどうなっていて何があるかを調べる事に重きを置いた情報収集を行う。
 探索は敵性存在の有無に関わらずに歩き回って地形を調べたりするものであるため、多少素人であっても日常的に行う事ができる。
 何か有効なものや面白いものを探すという意味でも緊急時に地の利を生かすという意味でも出来る事なら行っておきたい活動である。
 
 部品: 偵察から対象を監視する
 監視は能動的に情報収集を行う偵察とは逆に同じ場所で変化や成り行きを見守り、それを逐次報告する受動的な情報収集の事を指す。
 偵察を行うというと基本的には移動しながら相手を探す事になるが、相手の拠点などを見つけた場合、隠れたまま近辺で変化や成り行きを見守る必要が出てくる時がある。また、そのような場合は味方への連絡として伝令が必要な時があるため、最低でも二人一組の行動が望ましいとされる。
 単純に見張るだけなら素人でもできるのだが、それを察知されないように、かつ長時間行うとなると何らかの形で関連する技術や経験の習得をしておくのが好ましい。
 
 部品: 痕跡を見つけ追跡を行う
 残された跡を追う事。偵察行為の中にはこういった残された痕跡を発見し、その後を追う事でその痕跡を残したものを探し出すという役目もある。
 また、残された痕跡から何がその痕跡を残したのかという情報を得る事もでき、痕跡の発見と分析は重要な情報収集の一つと言える。
 しかしながら、追跡しているという事が痕跡を残してしまった側に察知されてしまうと逆に危険でもあるため、痕跡を探して追いかけて対象を観測するにも相応の訓練や経験が必要となる。
 
 部品: 監視や追跡のための隠蔽
 偵察行為そのものには大きく貢献しないが、監視を行う場合や追跡や侵入を行う場合に重要になってくる技能。
 単純に物陰に身を隠すだけでなく、相手の視界に捉われないように動く、音で察知されないように動くといった技術もこれに含まれており、達人の域になれば相手の真後ろにいても気付かれることは無いという。
 
 部品: 組合長の指導とその理由
 森林巡回員に求められるのは森の中を巡回し、何かがあればその情報を持ち帰ることである。
 そのために森林巡回員には森林地帯での移動能力と日常的な巡回による地形把握や周辺警戒を行う偵察能力が求められている。
 奇しくもそれは組合長こと那限・ソーマ=キユウ・逢真がA世界の地上部の森で必要としたものであり、結果的には全てではないが地上部の森で得たノウハウが活かせる下地となるものであった。
 そこで、組合長は森林巡回員の生還率の向上のために自身の経験を基にした訓練プログラムを作成し、指導を行う事としたのである。
 ちなみに元々は組合長が自分用に作成していた鍛練プログラムでそっちは割と危険で過酷。何せ、人に訓練してもらうのではなく幻想生物に訓練してもらうのだから。普通に襲われているだけとも言う。
 
 部品: 主な指導内容
 指導内容なズバリ、「森の中で何かに追われた時に逃げ切る方法」である。
 この指導によって得られる技能は、森林巡回員として求められる森林地帯での移動能力と日常的な巡回による地形情報の把握という下地があってこそ活かせるものである。
 そのため、組合長による直接指導は森林巡回員が試験に合格した後に行われる特殊訓練の締めとして行われるものであり、先達となった森林巡回員に言わせるとそれまでの森林地帯での移動訓練や偵察技能の訓練はこれの前座に過ぎないと言われている。
 
 部品: 森籠り
 この組合長の直接指導は森に籠もっての訓練となる。
 最初の数日はサバイバルをしながらの座学と実習を行うが、本番はその後にある実際の襲撃である。無論、襲撃するといっても安全に配慮したものであり、それまでの実習が身についているかを見るものなので本当に殺されるわけではない。
 この手の訓練は森林巡回員になってからもある程度のサイクルで行われており、全ての森林巡回員にとっての最初の一回目がコレなのである。
 模擬戦のようなものではあるが、実際に巡回中の森林巡回員を襲ってみる事で巡回する時に何を気を付けなければならないかを理解できるのでこれはこれで良い経験になる。
 ちなみに襲撃をしているのは組合長および教導に関して優秀な者という基準で選出された森林巡回員たちである。
 
 部品: 長距離の全力疾走
 かつてA世界の地上部の森でトロウルやドラゴンゾンビ相手に囮になったものが必要であると痛感した能力。
 追いかけまわされるということは、必然として全力で走らねば捕まってしまい、捕まってしまえば明るい未来はない。しかし全力で走り続けるのはかなり酷だった。これは鍛練しておかないと死ぬ。
 という事で訓練というかもはや鍛錬で加わったもの。ひたすら深い森の中で全力で走り続けるだけの訓練。
 ちなみに、A世界の地上部の森では訓練せずとも結構頻発していた出来事らしい。むしろ、それを訓練と割り切ることにしていた。
 
 部品: 悪路を走り抜けられる足腰と体幹
 森の中は足場が非常に悪い。それが手入れのされていない森の中となれば尚更である。そんな場所を歩いたり走ったりして移動しようと思えば常に転倒の危険性を考えねばならない。逃走中や囮になっている最中に転倒してしまえば、ハッキリ言って命が無い。なのでそのような悪路でも転倒しないようにしなければならない。
 必要なのは体幹とバランス感覚、そして強靭な足腰である。体幹やバランス感覚を鍛える事で体勢を崩しにくくし、また体勢を崩しても転倒しにくくする。足腰を鍛える事で長時間の移動や負荷の掛かる悪路でも速度を維持し、体勢が崩れた時などの咄嗟の時に対応できるようになる。
 これに関しては不整地での走り込みや目隠しをして平均台の上を移動するなどの地道な鍛え方で鍛える事ができる。
 
 部品: 低物理域地帯での追跡や隠蔽
 基本的な技術としては一般的に行われている追跡行為や隠蔽行為の訓練だが、この場合はより森林地帯に特化している。もっと言うなら妖精の森に特化していると言ってもいい。
 妖精の森、即ち低物理域の森林地帯は幻想生物や魔力の有無といった中・高物理域の森とは異なる要素が多数あり、物理域的な問題で科学技術も使えない。低物理域の森が高物理域国家の中にあるという事例も踏まえると、一般的な追跡や隠蔽の技術とは別に低物理域の森での追跡技術や隠蔽技術を学んでおく必要がある。
 なお、ここで学び、実践するものに機械装置や魔法の類は含まれていない。あくまで自身の技術と経験を高める事で追跡行為や隠蔽行為の技術を向上させるのだ。
 
 部品: 捕縛・拘束から逃れるための体術
 基本的にA世界の地上部の森では体術や格闘術が用いられることは無い。幻想生物相手に単独かつ素手で戦いを挑むのはかなりの無茶無謀であるからだ。
 故に普通は武器や罠を用いてできるだけ正面から戦わないように工夫するわけだが、それはそれとして掴まれたら振りほどくくらいはできないと困るのも事実である。というより、動けなくなったら死ぬ。死にかけた。
 そのため、主に捕縛や拘束から逃れるためと身体を的確に動かすためのものとして体術の鍛練が行われ、その中には手足や体の動きが制限された状態で小石や目潰しなどを投げたり身体を拘束しているものを切ったりする訓練なども含まれている。
 
 部品: 逃走のノウハウを積み重ねる
 どんな時でもそうだが、逃げる時にただ走っていればいいわけではない。完全に逃走するにせよ仕切り直しをするにせよ一度相手を振り切る必要がある。でなければそのうち体力が切れて死ぬ。死にかけた。
 地上部の森は手入れのされていない未開の森と言っていい場所であったため、視界も足場も悪く、逃げ込めばとりあえず安全と言える場所が少ない。そのため、如何に相手を振り切るかを追ってくる相手単位で見極める必要があるし、そういったノウハウは実際に追われてみなければ集まらない。
 座学で教えてくれる者がいない場合は威力偵察的な行動で情報を得る必要があるのだが、むしろ地上部の森では変に意識せずともその情報が集まるケースが多い。つまりよく追いかけられる。
 
 部品: 罠や地形を利用した逃走戦
 逃げながら戦う、あるいは逃げるために戦う事。主に単独で行う。何か違うような気もするが、地上部の森ではそうである。
 システム2風に言うならAR距離が縮まるためあまりお勧めできない戦い方ではあるが、相手を足止めする手段がある場合や複数相手なので勝てないが単独になれば勝機がある場合に有利な地形に誘い込むというやり方は有効。、基本的には自身の足を止める必要が無い罠を用いて相手の機動力の要である足を狙う。
 罠を用意せずとも罠の代わりになるような地形(例えば沼に誘い込む等)を利用することでも行う事ができるが、その場合、その相手に対してどういった地形が使えるのかやその地形がどこにあるのかを調べておく必要があり、罠の作る場合も含め常日頃からの準備と地形把握、それらを組み立てる戦術的思考が必要となる。
 ちなみに罠を用いるより地形を用いた数の方が多いのはご愛嬌である。
 
 部品: 走りながら位置を把握する
 割とよく行われている事ではあるが、いわゆる気配の察知だけではなく足音やその間隔、葉擦れの音、周囲の雰囲気なども含めて相手を推測する技術の事。
 ただ、普通は静止した状態で行うものだが、地上部の森で培われたものは走りながらこれを行う事がキモである。即ち、逃げながら振り返ることなく相手の大きさや形状、彼我の距離などを推測するのである。なぜなら全力疾走で逃げないと危ない以上、振り返っている余裕はないからだ。つまるところ、同じような事を繰り返しているうちに身に付いた技術というか能力というかである。
 この技術を活用する事で逃げながら別の幻想生物を見つけて自身を追う幻想生物を押し付けるというMMOであればブーイング待ったなしの逃走方法を選択できるようになるが、この方法はそれで迷惑を被る相手が殆どいない地上部の森だからこそできる芸当なので普通は使わないし使ってはいけない。一応、囮となって相手を攻撃エリアに誘い込む釣り野伏の戦法に組み込むことができる。
 
 部品: 精神力を鍛える
 逃げる時こそ冷静でなければならない。冷静な判断力と平常心を忘れては逃げ切る事も生き残る事もできなくなる。そのために如何なる状況でも冷静でいられるように精神を鍛える必要がある。口で言うほど簡単ではないが、様々な状況下で経験を積むことでもそういったものは鍛えられる。ひたすら鍛練あるのみである。
 というか、地上部の森で追い掛け回され続けていれば嫌でも慣れてくるので結果的に冷静でいられるようになるという話もある。
 
 部品: 生き残るという意思
 地上部の森での活動は立ち入り制限や物理域の問題でほぼ単独と言っていい状態での活動であった。
 傍らにピクシーQがいたが、それは逆に言えば、自分が死んでしまったら次の獲物はピクシーQであり、仮にその場を逃れる事が出来たとしても、その後は誰が彼女を守るのか。という事態に陥る。そうでなくとも、地上部の森で起きた事件を知らせる事ができなくなってしまう。
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             "title": "森林巡回員の着用制限",
             "description": "森林巡回員は、基本的に森林組合員として6年以上の実働実績を持つ者が受ける事ができる試験に合格し、その後の特別訓練を修了することで着用することができるようになる。着用可能期間は森林組合員同様、NW森林組合に所属している期間のみ。\n試験は筆記試験と実技試験に分かれており、森林巡回員の役回りの関係でやや実技の方に重きが置かれている。\nまた、各組合支部の支部長の推薦がある等の理由で組合長が受験資格ありと判断した場合は実働実績が6年に満たなくても試験を受ける事ができる。受かるかは別問題ではあるが。\nなお、絶対禁止というわけではないが全身を機械化したフルボーグの人物が森林巡回員になることは推奨されていない。むしろ止めるように勧められる。なぜなら、ニューワールドには高物理域国家の中に存在するのに森の中は低物理域になっているというケースがあり、またそれが唐突に発生する可能性がある事からで、物理域シフトで死亡する可能性のある種族・職業を着用している場合は例外なく森林巡回員になるのを考えるように勧められる。\n",
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             "title": "主な仕事内容",
             "description": "森林巡回員の仕事を要約すると、森林組合業務を行っている地域などの指定された森林地帯の巡回である。\n周囲の木々や地形に異常がないかを見て回る事で木々の病気や地滑りなどの危険をいち早く察知し、被害が拡大する前に対応を行えるようにするための巡回であり、森林組合員が森林管理業務を行っている際もその周囲を巡回することが定められている。\nまた、密伐者や不審者などへの対策という側面もあり、そのような者がいた場合には組合支部や組合本部、時と場合によっては藩国政府へ連絡・通報することも役割の一つである。",
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             "title": "早期警戒要員としての役割",
             "description": "実のことを言うと、森の木々や森林地帯の地形変動の異変の察知も然ることながら、森林巡回員に一番期待されていることは森林地帯における不審者の発見や化け物が出現といった異常事態の発見とその報告である。\n二ューワールドは森の木々が危険な遺跡の封印をしていたり高物理域国家の保有する森が低物理域化したりする世界であるため、何らかの要因で危険な幻想生物や化け物と称するしかない何者かが森の中から出現することがある。森林巡回員は日常的に人の目の届きにくい森林地帯を巡回することで、そういった危険要因の出現を素早く察知し、周辺の人々の避難開始や事態が藩国政府が対応を始めるまでの時間を短縮するための早期警戒要員としての役割を持つ、ある意味において沢山の人々の命を守るための職業として生み出された。",
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             "title": "命の危険と隣り合わせの職業",
             "description": "ただ木々の病気や地形の異常がないかを確認して回るだけならば良いのだが、いざ不審者を発見した場合や化け物と遭遇してしまった場合、森林巡回員は即座に命の危険に晒される。ニューワールドには敵対的なオーマやBプレイヤーのように人型であっても簡単に沢山の人々を殺害することができる存在もいるのでその危険性は非常に高い。\nそのため、森林巡回員には不審者や化け物を発見した、発見された場合の抗戦は認められていない。相手に気付かれていない場合においてのみ追跡することを許しているが、基本的には発見・確認をしたら即座に撤収し、その情報と何よりその命を持ち帰るように厳命されている。\nこれらのことは特別訓練を始める際と終えた際に森林巡回員候補生たちへと通達され、死の危険と隣り合わせであってもなお森林巡回員になりたいと思う者が森林巡回員として認められる事となる。\n",
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             "title": "巡回ルートはその日によって変わる",
             "description": "巡回ルートが決まっていると、それはそれで結果的に見えていない場所が出てきてしまって巡回の意味がなくなるケースがあり、同時に何者かに待ち伏せされるケースも出てきてしまう。\nそのため、森林巡回員には出来る限り日によって巡回ルートを変更するように定めている。流石に短いルートでちょっと見て回るだけというのは認めていないが。\nそんなやり方なのでたまに巡回中に森林巡回員同士が出くわしたり巡回ルートが被ってしまったりする事がある。本来ならばあまり褒められたことではないが、森林巡回員の場合は巡回ルートのクロスチェック的な意味合いに捉える事も多いため、出くわした場合はお互いに情報共有を行うように定められている。\nなお、通ったルートに関しては日々の報告書に記入して提出することが義務付けられており、それらは朝夕のミィーティングでも確認され、必要なら巡回時に確認する大まかな目標地点が決められることもある。",
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             "title": "二人一組、あるいは三人一組",
             "description": "優れた能力と豊富な経験を持つ者であっても、それが許されない状況ならともかく普通は複数人で偵察を行う。\n偵察中に何かを発見し、そのまま監視や追跡を行う事にした場合、一人では連絡が取れない場合があるからだ。\nまた、複数人いた方が周囲の警戒による負担や見落としの可能性といったものが減るため、集中力の維持にも役に立つ。\nとはいえ、あまり大人数だと相手に察知されるため、数人単位で行動することが多い。",
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             "title": "報告の義務",
             "description": "NW森林組合では日々の業務の報告書の提出が義務付けられているが、森林巡回員もそれは同様であり、むしろそれをすることが最も大きな役割であるため重要性は高い。\n日々の報告は報告書だけでなく支部の運営スタッフも交えたミーティングでも行われ、書面だけではなく口頭での情報共有も図られている。その際、支部長が必要と判断すればその情報を組合本部にも報告することになる。\n森の中で非常事態を察知した際は、何よりもその情報を持ち帰って組合支部あるいは組合本部に報告することが最重要課題であり、そういう意味では森林巡回員にとって報告の義務は生還することと並んで最も大きな職務と言える。",
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             "title": "脳内でマッピングする",
             "description": "全力疾走している時に地図なんて見ている余裕はない。\nもしも何かから逃げている時、自分の居場所が森のどこなのかわからなくなるのは致命的な問題となる。\nフィクションでよくある「逃げた先が断崖絶壁だった」とか「逃げたと思ったら巡り巡って元の場所に戻っていた」とか、そういう事態になるからだ。\nなので、地図を見ないでも移動できるように常日頃から脳内で地図を作る訓練をしている。",
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             "title": "気になる地点を記憶に留める",
             "description": "ランドマークや何らかの異常や変化があった場所、昨日まで自分が進んだ場所、何かを見つけた場所。そういった場所を記憶に留め脳内の地図に書き加える能力。\nこれができないとその場所を再び訪れるのに運が必要になるし、自分の現在位置を把握することが難しくなる。\n常日頃から周りをよく見ていろいろ覚えておくようにする心掛けと訓練をする必要がある。",
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             "title": "方向感覚を失わないようにする",
             "description": "森の中に限らず、同じような風景が続くと自分の向いている方向や向かっている方向が分からなくなってくる。\n迷子になるというのは森の中では致命的な話なので、周囲の観察、太陽の位置の把握などで自分の方向感覚を養う。\n道具を使えばいいという意見もあるだろうが、コンパスが効かない場所もあったりするのでできれば頼らないようにしたい。\n目隠ししてグルグル回ってから歩くのも訓練の一つ。",
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             "title": "自分の位置を把握する",
             "description": "脳内マッピング、方向感覚の維持などと並んで重要なのが自分の位置を把握する事。\nこれができないとどんなに地図が上手く脳内に描けても意味がない。周辺を観察して目印になりそうなものを覚える。自身の歩幅を一定にし、それを基に距離を測って位置を特定する。色々方法はあるが、それらを総合して覚えることでより確実に自分の位置を把握する術を持つことができる。",
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             "title": "素早いルート選択",
             "description": "全力疾走中にルート選択で迷っている暇などない。迷えばそれだけ足が遅くなるし、体力も失う。\n即断即決。脳内にマッピングされた、あるいは事前に覚えた地図と自身の勘と感覚を信じて素早くルートを決める。",
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             "title": "僅かな痕跡を見つける",
             "description": "森の中での異常察知や危険察知をするためには、気を付けていても見逃してしまうような僅かな痕跡にすら見つけられるだけの注意力が必要となる。\n僅かな痕跡を見つける事ができればそこからの追跡も離脱も容易になるし、全力疾走での逃走中に足元を取られたり移動を妨害されたりする可能性も減るからだ。\nそして何より、そういった僅かな痕跡を見出す事ができるようになると今度は逆に自分の出す痕跡に気が付くことができるようになり、より自身の安全を確保できるようになる。",
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             "title": "痕跡を残さずに移動する",
             "description": "森の中を安全に移動したいのであれば、自身が移動した跡をできるだけ残さないように移動する必要がある。\n何故なら、その痕跡を辿って危険な獣や不審者、逆にそこを管理・守護するものが追ってくるかもしれないからだ。\nこれは経験や訓練を積まないと覚える事は難しい。僅かな痕跡を見つけられるように訓練をしていれば身に付くだろう。",
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             "title": "時として身を潜める",
             "description": "急がば回れとは言うが、それは森の中での移動にも当てはめる事ができる。\n避けずに最短距離を進む、避けて迂回ルートを進む、追跡しながらゆっくり進むなど、進み方は数あれど、その中には息を潜めてやり過ごす。という方法もある。\n幸いにして森の中は身を潜める場所が豊富にある。一度水に潜って臭いを消す、茂みに入って息を殺す、樹上に上って気配を消すといった相手に気付かれないような工夫は必要だが、やり過ごす事もまた、時として一番早い移動手段となることもある。\nただし、何者かに追いかけられているなら話は別。息を潜めるよりも走り続けた方が安全な場合が多い。\nアイドレスシステム2風に言うなら『相手とのAR距離さえ維持できれば(相手の持つ戦闘行為にもよるが)安全に離脱することができる』からだ。",
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             "title": "気配を探る",
             "description": "森の中は移動の障害となる物も多いが、それは同時に視界を遮る障害物でもある。\n周囲に気を配り、僅かな痕跡を見つける事も大事だが、見えない場所にいるものの気配を感じ取れる事も大事である。\n知らずに出会い頭でぶつかれば、日常生活なら謝れば済むが森の中ではそうもいかない事もある。そうなれば即座に命の危機だ。移動しながらでも周りに潜む気配を察知できるように気を配らなければならない。\nただし、その際は自分の気配を殺す事も忘れずに。相手に気付かれてしまうとこちらが気付いても危ない事はいくつもあるのだから。",
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         "title": "森林巡回に必要な偵察能力",
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             "title": "求められるのは隠密偵察",
             "description": "一口に偵察と言っても、偵察という行為にもいくつか種類がある。\n敵性対象に察知されないように情報を収集する隠密偵察、ある程度の戦力で交戦して敵性対象の情報を得る威力偵察、そして察知されることが前提だが積極的な戦闘は行わない両者の中間にあたる偵察。大まかに分ければこのようなものになる。\n基本的に偵察と言えば隠密偵察の事を指し、このアイドレスで求められているのも隠密偵察である。",
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             "title": "目視観測",
             "description": "目視、即ち肉眼で確認して物事の変化や成り行きを見守ること。\n人間がこれを行う場合、小さな変化や遮蔽物の影などの確認を行いやすく、そういった変化に対して即応できることがメリットだが、人間であるが故に集中力の問題や目の錯覚で騙される、そもそも視力が良くないと観測がしづらいといった弱点もある。\n訓練や経験を重ねる事でこのような問題は多少軽減できるが、双眼鏡などの道具を用いる事でも問題の軽減が図れる。",
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             "title": "集中力と根気",
             "description": "偵察行為というものは長く集中し続ける事を要求される。周囲を確認しながら巡回する事、身動きせずに成り行きを見守り続ける事、何処にいるかわからない何かを探し回る事、相手に見つからないようにただただ追いかけ続ける事。とにかく集中力がいる。あとそれを続けるための根気もいる。\n訓練と経験で鍛える事はできるが、これを行う者の性格や適性にも左右される。",
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             "title": "忍耐力と自制心",
             "description": "偵察行為はとにかく忍耐力がいる。根気よく周囲を探索し、場合によってはその場で動かずに成り行きを見守らねばならない。\n投げ出したくなる己を自制し、見つかるまで探し続けたり動きがあるまで待ち続けたりする我慢強さ。偵察を行う者にはこういった能力も必要である。\n多分に本人の性格や気質の影響を受けるが、訓練や経験である程度は鍛える事ができる。",
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             "title": "アナログな連絡手段",
             "description": "無言でのハンドサイン、光源の点滅によるモールス信号、時にはアイコンタクト。そして足を使った直接的な連絡。\n通信手段としてはどれもアナログだが、音を立てずに相手に意思を伝えることができたり盗聴対策として有効だったりと見るべき点は多い。\n通信機を使った連絡が主流とはいえ、こういった連絡手段は緊急時や戦闘時に役立つことが多いため、習得しておくべき技術の一つだろう。",
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             "title": "偵察を行う",
             "description": "偵察とは敵性存在の戦力や規模、配置などを目視観測などで能動的に情報収集する事を言う。\n古今東西、偵察をすることによって得られるものは戦いを行う上で必要不可欠な情報であり、この能力を高める事はそれだけで勝利、あるいは生存に貢献することになる。\nしかしながら、偵察を行うという事は少なからず敵性存在と接触する可能性があるため、相応の技術が無ければ察知されて身を危険に晒してしまうというリスクがある。",
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             "description": "歩き回って何かを探すという点では偵察行為に似ているが、地形などの周辺状況なども収集すべき情報の一つである偵察行為に対し、捜索行為は対象となるものを探すという行為に特化したものであると言える。\n偵察行為とはやや目的が異なるが、何らかの痕跡を発見し、それを調べたり追跡したりする上でも捜索に関する知識と経験、そして技術を学ぶことは必要なことである。",
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             "title": "探索を行って地形情報を得る",
             "description": "行う事は偵察行為に近いが、偵察行為と異なり、一定範囲内の地域のどこがどうなっていて何があるかを調べる事に重きを置いた情報収集を行う。\n探索は敵性存在の有無に関わらずに歩き回って地形を調べたりするものであるため、多少素人であっても日常的に行う事ができる。\n何か有効なものや面白いものを探すという意味でも緊急時に地の利を生かすという意味でも出来る事なら行っておきたい活動である。",
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             "description": "監視は能動的に情報収集を行う偵察とは逆に同じ場所で変化や成り行きを見守り、それを逐次報告する受動的な情報収集の事を指す。\n偵察を行うというと基本的には移動しながら相手を探す事になるが、相手の拠点などを見つけた場合、隠れたまま近辺で変化や成り行きを見守る必要が出てくる時がある。また、そのような場合は味方への連絡として伝令が必要な時があるため、最低でも二人一組の行動が望ましいとされる。\n単純に見張るだけなら素人でもできるのだが、それを察知されないように、かつ長時間行うとなると何らかの形で関連する技術や経験の習得をしておくのが好ましい。",
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             "description": "残された跡を追う事。偵察行為の中にはこういった残された痕跡を発見し、その後を追う事でその痕跡を残したものを探し出すという役目もある。\nまた、残された痕跡から何がその痕跡を残したのかという情報を得る事もでき、痕跡の発見と分析は重要な情報収集の一つと言える。\nしかしながら、追跡しているという事が痕跡を残してしまった側に察知されてしまうと逆に危険でもあるため、痕跡を探して追いかけて対象を観測するにも相応の訓練や経験が必要となる。",
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             "title": "監視や追跡のための隠蔽",
             "description": "偵察行為そのものには大きく貢献しないが、監視を行う場合や追跡や侵入を行う場合に重要になってくる技能。\n単純に物陰に身を隠すだけでなく、相手の視界に捉われないように動く、音で察知されないように動くといった技術もこれに含まれており、達人の域になれば相手の真後ろにいても気付かれることは無いという。",
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             "title": "組合長の指導とその理由",
             "description": "森林巡回員に求められるのは森の中を巡回し、何かがあればその情報を持ち帰ることである。\nそのために森林巡回員には森林地帯での移動能力と日常的な巡回による地形把握や周辺警戒を行う偵察能力が求められている。\n奇しくもそれは組合長こと那限・ソーマ=キユウ・逢真がA世界の地上部の森で必要としたものであり、結果的には全てではないが地上部の森で得たノウハウが活かせる下地となるものであった。\nそこで、組合長は森林巡回員の生還率の向上のために自身の経験を基にした訓練プログラムを作成し、指導を行う事としたのである。\nちなみに元々は組合長が自分用に作成していた鍛練プログラムでそっちは割と危険で過酷。何せ、人に訓練してもらうのではなく幻想生物に訓練してもらうのだから。普通に襲われているだけとも言う。",
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             "title": "主な指導内容",
             "description": "指導内容なズバリ、「森の中で何かに追われた時に逃げ切る方法」である。\nこの指導によって得られる技能は、森林巡回員として求められる森林地帯での移動能力と日常的な巡回による地形情報の把握という下地があってこそ活かせるものである。\nそのため、組合長による直接指導は森林巡回員が試験に合格した後に行われる特殊訓練の締めとして行われるものであり、先達となった森林巡回員に言わせるとそれまでの森林地帯での移動訓練や偵察技能の訓練はこれの前座に過ぎないと言われている。",
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             "title": "森籠り",
             "description": "この組合長の直接指導は森に籠もっての訓練となる。\n最初の数日はサバイバルをしながらの座学と実習を行うが、本番はその後にある実際の襲撃である。無論、襲撃するといっても安全に配慮したものであり、それまでの実習が身についているかを見るものなので本当に殺されるわけではない。\nこの手の訓練は森林巡回員になってからもある程度のサイクルで行われており、全ての森林巡回員にとっての最初の一回目がコレなのである。\n模擬戦のようなものではあるが、実際に巡回中の森林巡回員を襲ってみる事で巡回する時に何を気を付けなければならないかを理解できるのでこれはこれで良い経験になる。\nちなみに襲撃をしているのは組合長および教導に関して優秀な者という基準で選出された森林巡回員たちである。",
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             "title": "妖精の森での経験を基にした鍛練",
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                 "title": "長距離の全力疾走",
                 "description": "かつてA世界の地上部の森でトロウルやドラゴンゾンビ相手に囮になったものが必要であると痛感した能力。\n追いかけまわされるということは、必然として全力で走らねば捕まってしまい、捕まってしまえば明るい未来はない。しかし全力で走り続けるのはかなり酷だった。これは鍛練しておかないと死ぬ。\nという事で訓練というかもはや鍛錬で加わったもの。ひたすら深い森の中で全力で走り続けるだけの訓練。\nちなみに、A世界の地上部の森では訓練せずとも結構頻発していた出来事らしい。むしろ、それを訓練と割り切ることにしていた。",
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                 "title": "悪路を走り抜けられる足腰と体幹",
                 "description": "森の中は足場が非常に悪い。それが手入れのされていない森の中となれば尚更である。そんな場所を歩いたり走ったりして移動しようと思えば常に転倒の危険性を考えねばならない。逃走中や囮になっている最中に転倒してしまえば、ハッキリ言って命が無い。なのでそのような悪路でも転倒しないようにしなければならない。\n必要なのは体幹とバランス感覚、そして強靭な足腰である。体幹やバランス感覚を鍛える事で体勢を崩しにくくし、また体勢を崩しても転倒しにくくする。足腰を鍛える事で長時間の移動や負荷の掛かる悪路でも速度を維持し、体勢が崩れた時などの咄嗟の時に対応できるようになる。\nこれに関しては不整地での走り込みや目隠しをして平均台の上を移動するなどの地道な鍛え方で鍛える事ができる。",
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                 "title": "低物理域地帯での追跡や隠蔽",
                 "description": "基本的な技術としては一般的に行われている追跡行為や隠蔽行為の訓練だが、この場合はより森林地帯に特化している。もっと言うなら妖精の森に特化していると言ってもいい。\n妖精の森、即ち低物理域の森林地帯は幻想生物や魔力の有無といった中・高物理域の森とは異なる要素が多数あり、物理域的な問題で科学技術も使えない。低物理域の森が高物理域国家の中にあるという事例も踏まえると、一般的な追跡や隠蔽の技術とは別に低物理域の森での追跡技術や隠蔽技術を学んでおく必要がある。\nなお、ここで学び、実践するものに機械装置や魔法の類は含まれていない。あくまで自身の技術と経験を高める事で追跡行為や隠蔽行為の技術を向上させるのだ。",
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                 "title": "捕縛・拘束から逃れるための体術",
                 "description": "基本的にA世界の地上部の森では体術や格闘術が用いられることは無い。幻想生物相手に単独かつ素手で戦いを挑むのはかなりの無茶無謀であるからだ。\n故に普通は武器や罠を用いてできるだけ正面から戦わないように工夫するわけだが、それはそれとして掴まれたら振りほどくくらいはできないと困るのも事実である。というより、動けなくなったら死ぬ。死にかけた。\nそのため、主に捕縛や拘束から逃れるためと身体を的確に動かすためのものとして体術の鍛練が行われ、その中には手足や体の動きが制限された状態で小石や目潰しなどを投げたり身体を拘束しているものを切ったりする訓練なども含まれている。",
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                 "title": "逃走のノウハウを積み重ねる",
                 "description": "どんな時でもそうだが、逃げる時にただ走っていればいいわけではない。完全に逃走するにせよ仕切り直しをするにせよ一度相手を振り切る必要がある。でなければそのうち体力が切れて死ぬ。死にかけた。\n地上部の森は手入れのされていない未開の森と言っていい場所であったため、視界も足場も悪く、逃げ込めばとりあえず安全と言える場所が少ない。そのため、如何に相手を振り切るかを追ってくる相手単位で見極める必要があるし、そういったノウハウは実際に追われてみなければ集まらない。\n座学で教えてくれる者がいない場合は威力偵察的な行動で情報を得る必要があるのだが、むしろ地上部の森では変に意識せずともその情報が集まるケースが多い。つまりよく追いかけられる。",
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                 "title": "罠や地形を利用した逃走戦",
                 "description": "逃げながら戦う、あるいは逃げるために戦う事。主に単独で行う。何か違うような気もするが、地上部の森ではそうである。\nシステム2風に言うならAR距離が縮まるためあまりお勧めできない戦い方ではあるが、相手を足止めする手段がある場合や複数相手なので勝てないが単独になれば勝機がある場合に有利な地形に誘い込むというやり方は有効。、基本的には自身の足を止める必要が無い罠を用いて相手の機動力の要である足を狙う。\n罠を用意せずとも罠の代わりになるような地形(例えば沼に誘い込む等)を利用することでも行う事ができるが、その場合、その相手に対してどういった地形が使えるのかやその地形がどこにあるのかを調べておく必要があり、罠の作る場合も含め常日頃からの準備と地形把握、それらを組み立てる戦術的思考が必要となる。\nちなみに罠を用いるより地形を用いた数の方が多いのはご愛嬌である。",
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                 "title": "走りながら位置を把握する",
                 "description": "割とよく行われている事ではあるが、いわゆる気配の察知だけではなく足音やその間隔、葉擦れの音、周囲の雰囲気なども含めて相手を推測する技術の事。\nただ、普通は静止した状態で行うものだが、地上部の森で培われたものは走りながらこれを行う事がキモである。即ち、逃げながら振り返ることなく相手の大きさや形状、彼我の距離などを推測するのである。なぜなら全力疾走で逃げないと危ない以上、振り返っている余裕はないからだ。つまるところ、同じような事を繰り返しているうちに身に付いた技術というか能力というかである。\nこの技術を活用する事で逃げながら別の幻想生物を見つけて自身を追う幻想生物を押し付けるというMMOであればブーイング待ったなしの逃走方法を選択できるようになるが、この方法はそれで迷惑を被る相手が殆どいない地上部の森だからこそできる芸当なので普通は使わないし使ってはいけない。一応、囮となって相手を攻撃エリアに誘い込む釣り野伏の戦法に組み込むことができる。",
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                 "description": "逃げる時こそ冷静でなければならない。冷静な判断力と平常心を忘れては逃げ切る事も生き残る事もできなくなる。そのために如何なる状況でも冷静でいられるように精神を鍛える必要がある。口で言うほど簡単ではないが、様々な状況下で経験を積むことでもそういったものは鍛えられる。ひたすら鍛練あるのみである。\nというか、地上部の森で追い掛け回され続けていれば嫌でも慣れてくるので結果的に冷静でいられるようになるという話もある。",
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                 "description": "地上部の森での活動は立ち入り制限や物理域の問題でほぼ単独と言っていい状態での活動であった。\n傍らにピクシーQがいたが、それは逆に言えば、自分が死んでしまったら次の獲物はピクシーQであり、仮にその場を逃れる事が出来たとしても、その後は誰が彼女を守るのか。という事態に陥る。そうでなくとも、地上部の森で起きた事件を知らせる事ができなくなってしまう。\n何者かに襲われて逃げる時に重要なのは、冷静な判断力や積み重ねてきた知識や経験もそうだが、何より生き残ろうという意思である。\n",
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最終更新:2017年09月10日 00:22