韓国掃海ヘリコプター計画


▼NHインダストリー社のNH-90

韓国海軍は掃海ヘリコプターを8機導入する計画を進めているという。この導入計画は2008年度から正式に進められる予定。候補に挙がると予想されている機体は、米シコルスキー社のCH-53K、同MH-60Sナイトホーク、欧EHインダストリー社のMCH-101マーリン、欧NHインダストリー社のNH-90。

CH-53Kはアメリカ海兵隊が使用しているCH-53Eスーパースタリオンの後継機として開発中の重輸送ヘリコプターで、2015年に初期作戦能力を獲得する予定。旧型のH-53Eから派生したMH-53Eシードラゴンという掃海ヘリコプターが1980年代に開発されたが、今のところCH-53Kの掃海仕様は計画されていない。MH-60Sはアメリカ海軍で使用していたHH-60H、HH-1Nなどを代替する新型多用途ヘリコプター。対機雷戦を主任務としているが、捜索救難、航空後送、特殊戦支援など様々な任務に使用される。特に機雷戦に対してはAN/AQS-20A可変深度ソナーやALMDS機雷探知システム、AMNS機雷無力化システム、RAMICS掃海システムなど最新鋭の装備を搭載している。MH-60Sは既にアメリカ海軍で配備が進められている。MCH-101はEH-101の掃海型で海上自衛隊が11機導入する事を決めている。エンジン3発の大型タービン・ヘリコプターであるため出力に余裕があり、掃海具を運用する機雷戦用ヘリコプターには相応しい機体といえる。NH-90はNATO各国で多数の配備が進められている双発多目的ヘリコプターで、韓国海軍が採用するならば海軍用のNFH型になるだろう。

【参考資料】
世界の艦船(海人社)
軍事研究(株ジャパン・ミリタリー・レビュー)


2007-07-21 20:26:02 (Sat)

最終更新:2007年07月21日 20:26
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