T-6練習機「テキサン」(韓国)



T-6G性能緒元
重量 2,548kg
全長 8.84m
全幅 12.81m
全高 3.57m
エンジン P&W R-1340-AN-1(600hp)×1
最大速度 335km/h(1,500m)
巡航速度 233km/h
航続距離 1,175km
上昇限度 7,400m
乗員 2名

T-6「テキサン」は米ノースアメリカン社が開発した傑作練習機。初飛行は1935年で、アメリカ軍のみならずキューバやガボン、イスラエルなどでも採用され、日本でも戦後に陸上自衛隊と海上自衛隊で使用された。総生産数は約15,000機にも及ぶ。韓国軍は1950年5月14日に国民から受けた献金30万ドルでカナダからT-6 10機と燃料、弾薬などを購入した。購入したT-6は李承晩大統領(当時)から「建国号」と命名され、朝鮮戦争が勃発するやいなや爆弾投下装置を増設して、6月26日に韓国空軍初の爆撃作戦を行なった。T-6は休戦までに投降ビラ散布や偵察飛行、地上攻撃などに使用された。休戦後は本来のパイロット養成任務に戻り、全機退役する1962年12月1日までに操縦士588人を養成した。また韓国海軍は1951年7月に海軍技術研究所で破損したT-6を改造し、NK-1「統海号」を製作した。これは大韓民国の記念すべき国産開発航空機第一号といわれている。

【参考資料】
Korea Military Review


2007-09-30 13:54:58 (Sun)

最終更新:2007年09月30日 13:54
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