「スカイラークII」無人偵察機(韓国)



2007年末、韓国軍はイスラエルのエルビット・システム社から「スカイラークII」無人偵察機を試験的に1機導入する事を決定した。運用に問題が無ければ引き続き多数の「スカイラークII」が韓国軍に納入される。「スカイラークII」は旅団級の部隊で使用される軽量小型の近距離用UAV(Unmanned Air Vehicle:無人航空機)で、「スカイラークI」の改良型。主に近距離の偵察や観測任務に使用される。離陸はカタパルトから行なわれ、2名の兵員により管制される。航続距離は約50km。昼間用ビデオカメラ、夜間用第3世代型赤外線カメラ、レーザー照射システムなどを収めたスタビライザー付きセンサー・ターレットを機首部に装備しており、これらのセンサーで得たデータはデジタル通信でリアルタイムに操作ステーションに送る事ができる。飛行モードは事前入力に従った自律飛行と遠隔操縦の2パターン。エンジンではなくモーターで飛行するため、静粛性が高く隠密追跡任務にも最適である。「スカイラークII」はカタパルトを備えた車輌1台と、管制車輌1台、データ通信車輌1台からなり、全てのシステムをハンヴィーのような軽車輌に搭載可能だ。「スカイラークII」はイスラエル軍のほか、カナダ軍でも使用されておりアフガニスタンで実戦投入されている。

【参考資料】
Israeli Weapons
Kojii.net
Defense-Aerospace


2008-01-02 18:10:44 (Wed)

最終更新:2008年01月02日 18:10
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