■性能緒元
重量 |
10,639kg |
全長 |
30.14m |
全幅 |
18.29m(プロペラ直径) |
全高 |
5.77m |
エンジン |
T55-L-714(4,168hp)×2 |
最大速度 |
298km/h |
巡航速度 |
246km/h |
航続距離 |
500km |
ホバリング限度 |
2,415m |
乗員 |
2+33~55名 |
世界中で40年以上に渡って使われてきたタンデム・ローター形式の大型輸送ヘリコプター。1956年にアメリカ陸軍の主力輸送ヘリコプターとして開発が始まり、1961年に原型YCH-47Aが初飛行、翌1962年に最初の量産型CH-47Aが就役した。1963年秋にベトナム戦争に投入され、ヘリボーン作戦に威力を発揮している。この運用実績を踏まえて、CH-47B、Cと発展し、現用のCH-47Dとなっている。
機体前後のローターは全間接型で連結シャフトで連動し、ブレードは各3枚ずつ。エンジンは尾部パイロン両側のポッドに、燃料タンクは胴体両側の長いスポソンに納められている。このためキャビン内部の容積は大きく、長さは9.3mに達する。貨物搭載量は最大9t。兵員輸送時は通常38名、最大55名の搭載が可能。後方には上下2枚に分かれたランプ・ドアがあり、大型貨物や車輌を積み込んだり、兵員の空挺効果の際にはこれを展開する。最新のCH-47Dは1980年代初めに開発されたもので、動力系統が強化され、ローター・ブレードは複合材製、カーゴフックは3点式となり吊り下げペイロードは10tに達する。またコクピットは電子化され、操縦系統も自動化されている。
韓国陸軍は17機のCH-47Dチヌークを保有しており、第1航空旅団第61航空群(輸送)の第301航空大隊(通称:ユニコーン大隊)に配備している。陸軍の特戦司(特殊戦司令部)は浸透用に長距離型のCH-47D LRを6機保有していると言われている。また空軍もCH-47Dを6機運用していて、空軍司令部直轄の第5戦術航空輸送団第235輸送飛行隊に配備している。
▼第15師団に越冬用装備を輸送する陸軍第301航空大隊のCH-47D
▼ヘリボーン作戦を展開するCH-47D
▼CH-47Dの後部
▼CH-47Dのキャビン内部
▼CH-47Dの操縦席
【参考資料】
別冊航空情報 世界航空機年鑑2005(酣燈社)
月刊航空ファン(文林堂)
2007-10-20 11:57:56 (Sat)
最終更新:2007年10月20日 11:57