僕は失った星を描けるだろうか?
人は僕が描く星を信じるだろうか?
声が聞こえる 青い世界から
朝焼けに染まる<教会> 真新しい<墓標>
そして 僕はまた真実を視る
喪失の肖像は少しずつ塗り替えられる
射ち墜とす星の色さえ見極められない昼の空
射手が星を吊るす糸を射ち抜く刻
見えない煌めきは地に向けて旅立つ
一を奪い 一の<白>を知り
十を失い 十の真実を視る
降り響く星屑の怨み唄...
僕の手は君が墜ち逝く地の果てには届かない
けれど僕は君の欠け落ちた空に
君の遺す声を聴く事ならばできる
君を殺め 僕は君を知る
嗚呼...今更 君を信じるなんて
遅過ぎたのかもしれないけれど...
僕は君の真実を護れるだろうか?
君は僕が語る事を許すだろうか?
耳を澄ませば 青い世界から
また夜が連れて来る 流星の遺言
僕は また一つ真実を視て
肖像に結ばれた星座から夜空を探る
教会=キルヒェ
墓標=グラープ
白=ヴァイス(=英語では同音で“悪徳”を意味)
最終更新:2006年12月24日 20:45