春待ち月夜

キミを繋ぐ足枷は キミの過去の色
置き去りの切れ端から ココまでの道
全て知っている

月の色を映すような 銀色の髪
隠そうとした秘密もきっと
同じ色をしている

春待ち月夜 赤い灯がふわり
眠りを見守っている
春待ち月夜 夜明けは近くて遠く
春もまた遠い

キミが望む夜明けまで キミはナニを見る
暗闇を手探っては 明日の欠片を
そっと包み込む

血を滲ませ燃えるような <紅玉>の瞳
怯えながら恐怖に向き合って
その背にナニを庇う

春待ち月夜 紅い命がはらり
雪の上に散って逝く
春待ち月夜 流れる温もりが
雪を解かして逝く

目前の春を閉ざすように
寒い夜の帳が降りる
柔らかな陽射しに恋しながら
雪と混じった紅い血は
凍えてしまうのか

春待ち月夜 朱い頬がまた
仄白く染まって逝く
春を待つ雪を 解かすモノがどうか
熱い涙でありませんように


紅玉=ルビー


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最終更新:2007年03月23日 22:59
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