ハムリン・ガーランド
(Hamlin Garland)
(1860年~1940年)
略歴
ウィスコンシン州の農家に生まれた。中西部の開拓地を転々として苦しい生活を送った後、ボストンに出て独学で教員となったが、
ハウエルズが提唱するリアリズム文学に影響を受け、自らも作家として活動するようになった。しかしその後リアリズムの理論に限界を感じ、単なる事実の描写ではなく、主体性をもって真実を記すべきだと主張するベリティズム
(veritism)を掲げた。これは後代の作家に大きな影響を与えることとなった。またピューリッツァー賞を受賞した。一方で農民運動に参加することもあった。
作品
中西部の農村の生活を描いた短編集に『本街道』(Main-Travelled Roads,1891)、『大草原の人々』(Prairie Folks,1893)などがある。代表的長編に『ダッチャー家のローズ』(Rose of Dutcher's Coolly,1895)がある。
また自身が提唱したベリティズムに関する評論集『崩れ行偶像』(Crumbling Idols,1894)、ピューリッツァー賞を受賞した『中部辺境の娘』(A Daughter of the Middle Border,1921)などがある。
最終更新:2011年01月15日 15:01