エイブラハム・カーハン
(Abraham Cahan)
(1860年~1951年)
略歴
ロシア帝国(現在のリトアニアのヴィルナ)出身のユダヤ人作家。祖父はラビ、父はヘブライ語と律法の教師だった。しかし皇帝アレクサンドル2世が社会主義者によって暗殺されると、大規模な弾圧が始まり、カーンはアメリカへと亡命した。ニューヨークで労働運動の主筆および講師となり、イデュッシュ紙『前進』を創刊し、25万人もの読者を獲得した。その後、小説を発表し、映画化もされ好評を得た。また全5巻のイディッシュ語による自伝があり、前半部は英訳されている。
作品
『イェクル:ニューヨークのゲットーの物語』(Yekl: A Tale of the New York Ghetto,1896)は処女作で、後に映画化された。また『輸入された花嫁とその他の物語』(The Imported Bridegroom, and Other Stories,1898)もまた映画化された。他に『デイヴィッド・レヴィンスキーの出世』(The Rise of David Levinsky,1917)がある。
また全5巻のイディッシュ語による自伝Bleter fun mayn Lebenは、3巻までが『エイブラハム・カーハンの教育』(The Education of Abraham Cahan)として英訳された。
最終更新:2011年05月26日 15:33