・とてもネタバレ(終盤まで知っていること)
・とりあえず鬱はない方向で
・擬人化
・一人称
・イメージと合わなかったらすまん
・導入がくそ長いのも重ねてすまん
「ねえ?」
声が聞こえた。
「ねえ? 伝説の武器はどこにあるの?」
また声が聞こえた。
「伝説の武器? キャリバーンのことか? 私には、わからないな」
「なんだ、わからないんだ。ならもういいよ」
「えっ?」
そして、彼の上半身は宙を舞う。
彼女は、そこに降り立った。
「ふふふ、ここからとてもいい匂いがする」
彼女の名は――
もう何人の騎士が犠牲になっただろう。
すっかりと変わってしまったバロリオン大森林。
その最前線で、俺は指揮をとっていた。ただ、俺は部隊長じゃない。
部隊長は、もういない。昨日、真竜ヘイズに殺された(恐らく)。
「代理、アレスがやられています」
「またかよ……」
俺は頭を掻いた。こうも人死にが多くては、そろそろ部隊も崩壊する。
「残っているのは何人だ?」
「代理と自分を入れて5人です」
「たった五人か……よし、仕方がない。引き上げるぞ」
「よろしいので?」
「五人で何が出来る。俺たちは斥候なんだよ。全滅してたら洒落にならねえ」
「……わかりました。撤収しましょう」
他のメンバーが撤収作業をしている間、俺は一人考えていた。
二十人いた部隊は、そのほとんどが死んでしまっている。
しかも、誰も見ていない間に、上下二つに分けられて。
「……待てよ。『誰も見ていない間』?」
確かに、部隊員が裂かれるところを見た奴はいなかった。
死んでいった奴らもだ。全員バラバラの場所で死んでいる。
「おい」
撤収作業がほぼ終わった隊員たちに声を掛ける。
「これからは二人一組で行動しろ。どんな時も互いが見える範囲にいるんだ」
「それは、トイレの場合もですか?」
おずおずと隊員の一人が手を挙げる。確か新人だ。顔がいいので皆からちやほや
されている。
「そうだ。この森にいる限りはずっとだ」
俺がきっぱりと言うと、新人はうなだれた。掘られるかもしれない。
まあ、死ぬよりはいいんじゃないか?
「あれ? でも自分たちは五人ですよ? 一人余りませんか?」
「ああ、それについては考えがある」
部隊は撤収をはじめた。たった四人だけの部隊が。
そうだ。俺はここに残った。
「俺が帰らなかったら仮説は証明されるだろ?」
「でも、代理。それじゃああんまりですよ」
「いいんだよ。これは俺のプライドの問題だ」
真竜だかなんだか知らないが、ずいぶん姑息な真似をするもんだ。
一度きっちり話をつけないと気が治まらない。
「それに、うちの家訓なんだよ『進んで貧乏くじを引け』ってな」
「……わかりました。絶対生きて帰ってきて下さい」
流石に「ああ」とは答えられなかった。
「しかしだな、なーんでそんなに姑息な真似をするんだ?」
森の中を歩きながら、俺はひとりごちた。
「ドラゴンは人類よりも強力な力があるはずだよなあ」
時々地面に突き立った剣を見る。それは墓だ。ここで散った騎士たちの。
「あるいは、何か目的があるのか……? 生贄、とか」
しかし生贄は生きていなければ意味がないんじゃないか、とも思う。
「うーん、どうしてなんだろうなあ」
そして、声が聞こえた。
「ねえ?」
「ん?」
一瞬、声が聞こえた。女の声だ。
「ねえ? 伝説の武器はどこにあるの?」
空耳ではない。確かに聞こえる。しかし何だ。伝説の武器?
「ねえ? 聞こえるでしょ? 伝説の武器はどこにあるの?」
ピンと来た。これが部隊を壊滅させた真竜か。
「伝説の武器なら知っている」
おそらく、この問答が重要だ。
「知っているの? それはどこにあるの?」
まずは、姿を見ないとな。
俺はきっと部隊員の中で初めて、その言葉を発した。
「よく知っているとも。なにせ、俺が持っているんだからな」
「そうなの? 見せて、武器」
その言葉と共に、風が吹いた。いや、それは風と呼ぶべきものだっただろうか。
驚きに目を閉じ、開いたとき、目の前には一人の女がいた。
「武器を、見せて」
なるほど、これが真竜。
「武器、ねえ」
手が自然と獲物に触れていた。抜くか? 抜いたとして、勝てるのか?
いや、まず無理だ。他の奴らのように二つに分けられるだけ。
「その手のものは、伝説の武器じゃないよね。臭いもの」
危ないところだ。今チラッとこの獲物を差し出そうかとも思ったが、
それはハズレだったらしい。命拾いをした。
「匂いでわかるのか?」
「わかるわ。良い武器はとてもいい匂いがするもの」
恍惚、と言えばいいのか? ヘイズはそれを想像してトリップしたらしい。
しかし、なんて美しい顔立ちだろう。流石に人の祖だけはある……のか?
十人中十人が美しいと言うであろう顔。それに、これもほぼ黄金比率的なスタイ
ル。
竜なのが惜しまれる。人だったのなら、どんな手を使ってでも口説くんだがなあ
。
……いや、待て? 竜も人も同じじゃないか?
「それで、伝説の武器はどこなの?」
ようやくトリップから帰ってきたヘイズに、俺は言った。
「だから、俺が持っているって言ったじゃねーか」
腹を括ってしまえば恐ろしくもなんともなかった。
死ぬかな、とも思うが、死んでも当たり前の状況だ。何を恐れようか。
「どこ? そんな匂い、しない」
「いやいやいや、あるだろ、ちゃんと……すごい武器が」
一瞬考えた。この死に方は流石に格好悪い。
まあいい。どうせ死んでしまえば格好など関係ないか。
「だから、どこ?」
「ここだよ」
そうして俺は、ズボンを下ろした。
「これ?」
ヘイズは怒った様子もなく、俺のソレに近づいてきた。
「そうだ」
「名前は?」
名前? そういえば伝説クラスの武器には銘が与えられるな。
この森にもそんな伝説の武器があったはず。確か、名は
「……キャリバーンだ」
きゃりばあん、と呟いて
「武器にしては、小さくない?」
グサッ。きっと今、どこかを刺された。
「それに……よくわからない匂いがする」
いやもう駄目だろ。そんな顔でくんくんとか反則だろ。
「普通の武器より小さいのは、急所を狙うためだ」
もう俺の思考はずいぶん横にずれている。それも全てヘイズが悪い。
そういうことにしておこう。ヘイズのせいだから責任をとって貰わねば。
「そして、匂いがわからないのは、まだソレの力を知らないからだ」
なぜか俺は、もう殺されないんじゃないかという気がしていた。
いや、正確には「ヘイズの好奇心が満たされるまでは殺されない」か。
「力? 何か隠された力があるの?」
俺の言葉を疑いもしないヘイズ。やべえ、かわいい。
「そうだ」
「どうすれば力が出る?」
「うーん、そうだな。触るとか……刺激を与えればいんだ」
「触ればいいの? んしょ」
そしてヘイズは、俺のソレに、手を触れた。
「わっ。なんか動いた」
「刺激を受けて力がちょっとだけ出たんだ。もっと触ればもっと力が出る」
「なるほど。んしょ」
ふにふに。手で触る刺激だけ。それでもなんという快楽だろう。
これは擦られるとやばい。でも、擦られたい。
「そうだな。上下に擦るといいかもしれない」
冷静に言えたかすら、もう分からないようになっている。
「こう?」
シュッ、シュッ。ああ、なんていじらしい。これが真竜なのか!
「ああ、駄目だ。出るっ!」
驚くほど早く、そしてあっけなく、俺はイってしまった。
「……これ」
ヘイズの顔には、白濁としたものがかかっていた。勿論、今出たアレだ。
「これ、いい匂い」
マジか!? やっぱり俺のソレは伝説級なのか!?
「いい匂い。もっと、欲しい……」
ヘイズは再び俺のソレに触れる。一度出したくらいでは、萎えなどしていなかっ
た。
「も、もっと欲しいなら」
声は上ずっている。もう虚勢すらない。だがそれは、ヘイズとて同じだ。
「な、舐めれば、もっと、いい匂いが、するはずだ」
「ん……」
整った口が、触れる。
それだけで体温が何度か上がったような、そんな熱さを覚えた。
「ぁむっ」
っておい。いきなり口の中に入れるのかよ!
「んむ……ぷ……んく」
やばい。何がどうとかじゃない。こんな快楽、存在するのかってくらい気持ちい
い。
「っむぅ……っちゅ、じゅ……んぁっぷ……っむ」
「っく……」
無意識で、ヘイズの頭に手を置いていた。
「ぷんぁっ……」
手を置いた瞬間、びくっとヘイズの体が跳ね、そこからまた、怒涛の責めが始ま
った。
「っぷ……ちゅる……っず……むっ……じゅ……じゅる」
舌が絡む。撫で上げる。と同時に、唇が変則的に締め付けてくる。
「はぁ……はぁ……」
気が付くと、頭を鷲掴みにしていた。
「ぶ……んぁう!」
そして、振る。同時に腰も動かした。我慢できなかったのだ。
「むうん……ぐ……ふっ……あぐっ……ぐふぁ」
喉の奥を否応なく蹂躙され苦しむヘイズ。しかし、それも一瞬だけ。
「あぐ……ん……じゅる……っちゅ……ぷっ……っん……じゅ」
こんな状況であっても、舌を使い始める。
しかも、俺の腰と連動をさせて。
「んはっ」
何かが、弾けた。
「じゅる……ぴちゅ……ん」
「ああ、やばい。また出そうだ」
「ぶぅ……んぐふ、ふぅぉゎゎ……ふぁふぃふぇ……んぷ……」
「駄目だ、出るっ!」
くはっ! 目の前が真っ白になり、俺は再び果てた。
それもヘイズの口の中に出して。
「はあ……はあ……はあ……」
「んっく。はああ。いい匂い。いい、匂い……」
口の中に出したものは全て飲み込んだらしいヘイズの目には、
もはや俺のソレしか写っていないみたいだった。
「なあ、こいつの本当の力を知りたくないか?」
二度も出したというのに、そいつはまだ萎えることをしない。
なぜか、という理由は、なんとなくだが分かっていた。
入りたいのだ。
「ほんとうの、力? あるなら、知りたい。かいせき、したい」
ヘイズはもう体に力が入らない場所があるらしく、ぺたんと座り込んでいた。
押し倒す。抵抗はない。
「こいつは、急所を狙うって言っただろ。そこに刺すことで力を発揮するんだ」
「急所に刺す……どうすればいい?」
「そのままで大丈夫だ。俺に任せろ」
ヘイズは黙ってじっとしていた。素直すぎる。
俺は、ヘイズの着ていた服を一枚一枚剥いでいった。
形のいい胸。くびれた腰。ふっくらした尻。そして。
「ここに、おれのソレを刺すんだ」
軽く触れる。すでにヘイズの秘所はあられもないほどに潤っていた。
「ここに……きゃりばあんを……刺す……」
ヘイズの頬は赤く、目は潤み、すぐそこにある快楽しか見ていない。
少し、触れた指を動かしてみる。
「んあっ!」
跳ねた。刺激が強すぎたのかもしれない。
だが、気遣いなど既に出来ない。もう完全に虜になってしまったようだ。
俺は、ヘイズに。ヘイズは、俺に。
「ひゃ……んああっ……っあん」
段々と指のスピードを上げていくと、ヘイズは面白いように腰を跳ねる。
「ふあっ……あああっ……やっ……もう……もうだめっ!」
指を離した。はあ。はあ。はあ。二人の息遣いがシンクロして聞こえる。
「入れるぞ」
「きて……入れて……きゃりばあんを……刺して……」
ヘイズの足を広げ、その間に割り入る。照準をつけ、
「あっ……ひあっ……ああああ……」
ずぶずぶずぶ、と刺してるんだか吸い込まれてるんだかわからない感触で
俺のキャリバーンはヘイズの中に進入していく。
「ひいっ……はあっ……んくっ……あああああああああんっ!!」
全てが入りきったとき、ヘイズは達し、その締め付けで、俺も達してしまった。
しばらくは、吐息だけがあたりを支配した。
「はあ……はあ……はあ」
「はあ……はあ……きゃりばあん、すごい……」
ヘイズが俺を見た。焦点? そんなものとっくに定まっていない。
「これが……きゃりばあんの……ちから……」
「そう、キャリバーンの力だ」
「どんな……どんな力……なの……?」
どんな力と言われても困るな。快楽以外に何かあっただろうか。
「……妊娠させることができる」
あった。むしろそれが本当の営みだ。
「にん……しん?」
少しだけ焦点の戻った目で、ヘイズが俺のことを見つめてくる。
「にんしんって……どういうこと?」
また難しい問題を。そうだな。強いて言うなら。
「妊娠するとできることは……複製(コピー)だ」
若干違うが、まあ物質としてに考えるとそうだろう。
「きゃりばあんが、いっぱい、できるの?」
「そうだな。いっぱい妊娠すればいっぱい複製されるかもな」
別に嘘じゃない……はずだ。
「きゃりばあん、いっぱい……」
ヘイズは少し考え込んで
「したい。妊娠……したい……沢山……したい」
そんなことを口にした。
もう、止まらない。
「妊娠するためには、中にいっぱい注がなければ駄目だ」
「何を?」
「先から出る液さ」
「液……? これ?」
ヘイズは顔にかかったままの精液を拭い、言う。
「そうだ。さっき出したけど、足りないかもしれない」
そして、まだまだ出したいと、俺のキャリバーンが言っている。
「だから、もっと、するぞ?」
何を、とは言わない。言わなくても、もう分かっているはずだ。
「きゃりばあん……もっと欲しい……もっと……刺して……」
おねだり。応えるしかない。いや、おねだりされなくても止まらないが。
「ひゃあっ……ああっ……あんああっ……いいっ……きゃりばあんいいのっ……
」
もう三度も出ているのに相変わらず硬い俺のキャリバーンはヘイズの秘所を突き
上げ、
一度中で出しているが為に結合口はぬぷぬぷっと卑猥な音を立てる。
「あんっ……うあっ……中……突き上げられてるっ……」
さっき、するっと入ってしまったが、どうやらそれはヘイズの膣内が
俺のキャリバーンを奥へ奥へ誘おうとしているかららしい。
武器を頼りにこの森に降り立ったなら、本質的に武器を取り込むものなのかもし
れない。
「うあっ……ちょっ、締めすぎ……」
奥へ奥へと吸い込むだけでなく、さっきの口が比にならないほど絡み付いてくる
。
「あはっ……ふ……んあっ……きゃりばあん……きゃりばあん……」
ヘイズはそれを意図してやっているわけではない。
既に焦点を失っている瞳に加え、口だって半開きだ。
よだれが垂れてもそれに気づいた様子すらない。俗に言うアヘ顔というやつだろ
う。
「ああっ……きゃりっ……ばあん……きゃりば……あん」
半開きの口から漏れ出すのはあえぎ声とキャリバーンの名前のみ。
「はぁつ……はっ……また……出るぞ!」
「ああ……はんっ……ん……出してっ……にんしん……させてっ!」
ぎゅうっと、ヘイズの腕が俺を抱きしる。
「きゃりばあん……ひゃあっ……きゃりばあん……ああっ」
「うっ……」
「ひっ、あああああああああ……」
俺は四度目の射精を行った。
「はあ……はあ……中に……出てる……」
ヘイズがお腹に手をやり、言う。
「これで……にんしん……するかな?」
「さあ、こればっかりは誰にもわからないんじゃないか」
そう言うと、ヘイズは少し残念そうな顔をして
「……にんしん……したい……もっと……だして?」
そう言って起き上がり、俺を押し倒した。
「はあ……はあ……きゃりばあん……」
俺の体に馬乗りになり、荒い息を吐くヘイズ。
抜いてしまったので、秘所からは精液があふれ出てきた。
「やあ……ん……液……出ちゃう……妊娠……できない……」
太股へ流れ落ちる精液を押しとどめようとするも、流石にそうは上手くいかない
。
「液……いっぱい……出ちゃう……」
ヘイズは、悲しそうな顔で流れ出る精液を掬い取る。
「せい……えき」
俺はかすれた声で言った。
「その液の名前は……精液だ」
「せいえき……精液」
「そうだ」
「精液……精液欲しい。もっと欲しい。妊娠……したい」
そう言って、ヘイズは俺のキャリバーンに手を添えて
「ん……んはぁっ」
腰を持ち上げ、一気に秘所で飲み込んだ。
「くうっ」
「あはっ……あんっ……おくまで……きてるっ」
まだ硬さを持続したままのキャリバーンが、ヘイズの最奥を突く。
いや、ヘイズ自らがそこに導いている、と言うべきか。
「ひゃっ……ああっ……ふあっ……きもち……いいっ!」
腰を振り、ヘイズは自らの快楽に加え、俺の快楽も引き出していく。
「あんっ……はあっ……ん……せいえき……でそう?」
「いや……あ……まだもう少し……ん……」
流石に四度も出していると長持ちはする。
それに、自分に主導権がないことが少しもどかしい。
「ああっ……はあっ……え?」
だから、自分でも動くことにした。ヘイズの腰を持つ。
「ひゃあん! ……だめっ! ……つきあげてっ! ……くるっ!」
自分の腰を支えているヘイズの腰に連動させると、爆発的に高まっていく。
「ああっ! きゃりばあんっ! すごいのっ! ひゃああ!」
「はあ……はあ……そろそろ……出そうだ……」
「だすの? ああっ……せいえき……だすの……?」
「そうだ……ヘイズの膣内に……出すぞ……」
「はぁっ……だして……せいえきだして……にんしんっ……させてっ……」
その瞬間、目の前に火花が散った。
「うっ……くあああ……」
ヘイズの膣内に、五度目とは思えないほどの量を注ぎ込む。同時に
「ふあっ……でてる……や……きちゃう……ああああああああああ……」
注ぎ込まれた感触も手伝ってか、ヘイズも達していた。
「はあ……はあ……はあ……」
俺の胸にヘイズがへたり込んできた。流石に疲れたのだろう。
「はあ……はあ……はあ……」
その体を、軽く抱きしめた。
「はあ……きゃりばあんのせいし……いっぱい……」
「そうだな。いっぱい出たな」
髪をなでる。さらさらと、指が水を切るように流れた。
「せいし……もっと……ほしい……」
そんな和んだムードもなく、更におねだりしてくるヘイズ。
「いや……ちょっとそれは……難しいかも……」
実のところ、ヘイズの秘所に刺さっているソレはまだかなり元気だ。
何か変なものでも飲んだのかと思うほど、衰えがない。
だが、そこだけが元気でもいけないだろう。俺自体がもうかなりへたれている。
「でも、ま。また後でな」
「わかった。きっと……妊娠する。するまで精液……注いで欲しい」
「ああ、してやるよ」
その言葉に、ヘイズが微笑んだように思えた。実際は顔が見えていないのだけど
。
しばらくその状態で時をすごしていたら、急にヘイズの顔が持ち上がった。
「いけない。ニアラに報告に行かないと」
ニアラ? 帝竜を締めていた真竜ニアラか?
「何を報告しに行くんだ?」
なんとなく、嫌な予感がした。
「最強の武器を手に入れたって」
ああ、やっぱり。
「それに、ニアラも最強の武器を試したほうがいい」
「へ? それって……」
「うん、行こう。キャリバーン、ニアラのところに行こう」
「ええええええ?」
数日後、先遣隊最後の隊員と真竜が姿を消したことが明らかになる。
ある者は、彼は勇敢に戦い相打ちになったのだろうと言った。
しかし、双方共に死体は見つからなかった。
ある者は、きっとやられたに違いないと言った。
しかし、肝心の真竜が消えたことについて誰も分からなかった。
真相が知れ渡るには、まだ少しの時を要する。
つづく?
最終更新:2013年05月04日 23:21