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投下いきます。固有名詞は特にありません。
カップリングはルシェローグ♂×黒髪サムライ♀
触手属性あり。中盤の帝竜の名前などのネタバレあり。
今回、黒咲練導『放課後プレイ』と、いうネタの着想元があり、
ネタ元となった原作の雰囲気を損ねている可能性があります。

事前に示し合わせた通りのノックがあったんで、
ドアを開けると黒髪ぱっつんの女サムライが居て
 
いきなりキスされた。
 
ったく、このキス魔が。
玄関先でいきなり口付けされたら爪先立ちキッスになるからヤなんだよ
この体勢でいっぺん足つって大変なことになったのをもう忘れやがったのか? 
……オレの方が、な。
そう、屈辱的なことに背伸びさせられてるのはオレなのである。
理想的なモデル体系のこの女と、発育不良のこのオレとでは頭一個分くらいの身長差があって、
並んで歩いたりすると釣り合わないのなんのって。
――もっとも、そういう機会はこれまでに無く、これからも無いのだろうが。
 
しばらく唇と唇を合わせていると、物足りなくなったのか舌を捻じ込んできやがったので、
軽く身体を押し返してやんわりと拒否する。人に見られちゃ困るからこんなトコで逢引きしてんのに、
ドア開けっ放しでディープキスとかなに考えてんだ。
「もー! こーんな可愛い子が遊びに来てやったってのに、何よそのリアクション!」
コイツは柳眉を逆立てて、げしげし蹴りを入れてくる。痛ぇな、馬鹿。
「自分で可愛いとかいってんじゃねえ。だいたいお前、挨拶より先にキスとか馬鹿じゃねえの?」
まー、実際かわいい……っつーか、かなりレベル高い部類には入ると思うがそれでも自分で言うな。
「馬鹿とは何よ馬鹿。アイゼンじゃ普通の挨拶よ、こんなの」
「ねーよ。初めてのキスのとき恥ずかしさが限界突破して半泣きになってたのはどこの小娘だ?」
「アンタの方こそあの時は固まって何も出来なかったくせに、このガキ」
くっ、墓穴を掘ったか。俺だってキスはあん時が初めてだったんだよ、悪かったな!
 
「うっせーよ! つーか、とっとと部屋入れ!」
照れ隠しに軽く怒鳴ると、コイツは後ろ手にドアを閉めながら、
「そっちこそうるさいっての。だいたいアンタ生意気なのよ奴隷種族のくせに」
平気でそんなことを言う。もう言われ慣れたから、いちいちどうとも思わんし
それこそ挨拶みたいなもんだ。だがこの女、初めて会った頃は本気で心の底から
ルシェを奴隷だと蔑んでいるような、バリバリのアイゼン中華主義者だったのだ。
(今でもその傾向は多分に残っちゃ居るが、マシといえばマシになってる)
「お前だって男に対する口のきき方がなってねーっての。アイゼン皇族の躾ってのはその程度のもんか?」
とは言え、アイゼン中華主義者なのはそれもそのはず、
コイツは(低位ではあるが)皇位継承権を持つマジモンのお姫さんなのだから。
「ルシェに礼儀を払えって? 馬鹿言わないで。奴隷に対する頭の下げ方なんて教わっちゃ居ないわ」
「……ふん、頭だったらさっきは下げてた癖によ」
自虐かつ自爆だが一矢むくいてやった。
身長差があるから、立ってキスするときはコイツの方も頭を下げ腰をかがめる必要がある。
「うっさい、チビ」
「チビ言うな、貧乳」
「貧乳っていうなぁぁっ! この童貞野郎っ!」
「女が童貞野郎とか言ってんじゃねーよ……つーか、こないだお前とヤったからもう違うし……」
何を言わすんだ、何を。
「それはっ……そのっ…うぅ、うぁ、うぅぅぅ……思い出しちゃったじゃんよ、ばかぁ……」
顔赤らめんな、頭を手で抱えてイヤイヤをするな、こっちまで思い出しちまうじゃねーか。
あーもー、処女と童貞はじめて同士とか、痛いわ恥ずいわで大変なだけだったっつーの。


んで、まあ、ともかく。
色々あってオレとコイツは付き合ってたりする。
所属は別ギルド。
オレの所はネパン軍からカザンへ出向してきたルシェのチームで(実はいまも軍属)、一応オレがリーダー。
この女のチームはアイゼン皇家から『新興国の教育と視察』の名目で派遣された皇女と不愉快な家来たち。
当然のように互いのギルドの中は悪い……と、いうか最初の頃は敵対に近かった。
そんなオレとコイツが何故こんな間柄かって、戦いを通じて敵愾心がライバル意識となり、
そのライバル心が友情に変化した頃、一つ二つ厄介な出来事を共同で解消しなきゃならん事情があって、
それが終わった後にゃお互い友情が愛情へと昇華されていた。ベタと言いたきゃ言うがいい。
……とは言え、そんな関係を築くことが出来たのは、オレとコイツの二人だけで、
ウチの面子はこの女とその家来達にさんざん侮辱されたことを忘れてないし、
向こうの面子はアイゼン中華思想に凝り固まったお貴族様ばかりだ。仲良くやれるわけが無い。
 
そんなこんなでおおっぴらに会ったりする訳にもいかず、こーやってこそこそ逢引きしてるというわけだ。
ここはオレの仲間にも秘密のセーフハウス。知ってるのはそれこそコイツとオレだけ。
「ったく……女の子呼びつけといて、殺風景な部屋よね」
うるさい。隠れ家なんだから最低限のモノ意外置いてないだけだっつの。
「呼んでねーよ。お前が勝手に来てんだろ……だいたい今日は何の用だよ?」
「面白い物買ったから見せびらかしに来たの」
「お前なぁ……」
急に来るから何かと思えば、コレだ。
根っからのお嬢様気質というか、スゲーしょーもない事情で
他人の時間を浪費させることをなんとも思ってない。
そしてコイツが取り出したのが、
「じゃじゃーん! ろぉぱぁうどんでーす! 一緒に使お?」
思ってたよりはマトモだ。ろぉぱぁうどんは見た目は悪いが味はまぁまぁイケる。
ゲテモノほど美味いという言葉を残した食通が居たがあながち嘘でもないらしい。
「嫌いじゃないけどよ……夏場のクソ暑いときならともかく、春先にそんな冷たいもん食うって辛くねえ?」
ただ、基本的にキンキンに冷やして涼を取る為の食いもんなんで季節的にはどうなんだって話である。
「はぁ? ルシェの分際で耳腐ってんの? あたしは食べるなんて言ってないわ『使う』って言ったの」
「『使う』って……お前まさか……」
イヤな予感しかしねえ。
「アンタさ、触手プレイとか好きでしょ?」
……ほら来た、やっぱりな。
「アホか。オレはそんな属性ねーよ」
「えー? 強がんなくてもいいのよ?」
「意外そうな顔をすんな!」ったく、つくづく失礼な女だ。
「だけど、ほら……アンタ今はそんなだけど、プレロマの学士あがりだって言ってたじゃない」
「お前なァ……プレロマの学士が皆そんなん好きだと思うなよ……」
「ホントに?!」
タチ悪りぃ。嫌味じゃなくてマジでそう思っていたらしい。
ただ……実際、プレロマの野郎どもの間でその手のポルノが流行ってるのは事実といえば事実だし、
ついでに言うならプレロマ女子はたいてい腐ったベーコンレタスが大好きだ(あのエメル学士長でさえも!)


ところで、この女のいう通りオレはプレロマ留学組だったりする。
留学組でメイジや研究職以外を目指すってのも珍しい話なんだが、各種のハントマンのスキルを
研究するうちにローグというクラスに興味を持ち、実践の場を求めてネバンプレス本国軍に志願したわけだ。
ただ、親の方針で物心ついたときには既にプレロマ学府に居たおかげで、
オレには良くも悪くもネバンっつーかルシェへの帰属意識があんまし無い。
 
「もー! 好きって事にしときなさいよ、せっかく買ってきてやったんだからっ!」
「イヤなもんはイヤに決まってんだろっ!」
「あるじの言うことは黙って聞くものよ、この奴隷種族っ!」
「お前がいつからオレのご主人様になったんだよっ! 大体ここはアイゼンじゃねえ!」
 
幸か不幸か、この根性腐った女と会話が成立するのはそのためだろう。
『ルシェの誇り』なんてものをオレが持ってたら即行で殺し合いになること間違い無しだ。
 
「つーかさ、お前の方こそ触手に興味あったりすんのかよ?」
「え、そ、そのっ……そのぉ…ちょっとだけ……」
あんのかよ。頬染めんな。目ぇそらすな。うつむくな。
「……エロ女」
まー、皇女様なんて商売は色々溜まるモンもあるんだろうけどさぁ……。
「うっさい! ルシェの癖に生意気よ……こーなったらねえっ!」
「ちょ……お前っ…なに考えてっ……」
逃げる間もなく、がっちり首根っこをホールドされた。
無手を極めつつあるコイツには流石に素手じゃぁ太刀打ちできん。
「アンタを触手に目覚めさせてやるわ!」
椀からうどん玉のごとく触手がこぼれ落ち、開かれた襟からオレの服内へと注ぎ込まれた。
 
「ぐぉおぉぉおぉっ?! つっ冷た……っぁぁあ…動いてるっ!? なんかぬるぬるしてるっ!」
そして始まるろぉぱぁうどんによる陵辱。もぞもぞぐねりとオレの肌を撫で回し、這い蠢く。
エロ本だったら『くやしいっ……でも感じちゃうっ』ってシチュだが、コレは無いわ。
実際やられるとただひたすらにキモいだけ、悪い意味でたまらねえ。オマケに冷えるのなんのって。
「くっそ……コレ洒落になんねー……ひゃぁんっ!!」
不覚。乳首の辺りを撫で動かれて思わず変な声がでる。
「あははははは、おっかしーの! 男のクセにそーんな可愛い声出しちゃってさぁ!」
「テメェっ……後で覚え……っ…ひゃっ…あぁぁぁっ!!」
「あははははは」
ムカつく女だ。涙まで流して大爆笑してやがる。マジ後で覚えてろ。
とにかくオレは二昔前の芸人みたいなリアクションを晒しつつ、
あばれ、もがきながら、服を脱ぎ捨て触手を身体から振り払っていく。
食べ物を粗末にしやがって。視聴者の皆さんから抗議の電話が来るレベルだぞ、これ。
パンツの中にまでもぐりこんでいた最後の触手をつかんで床にたたきつけたあと、
オレは下着姿でベッドに突っ伏した。シーツも当然うどんの出汁で濡れるが、とにかく今は横になりたい。
 
……ううっ、汚されてしまった。
汁まみれになった床では未だにびったんびったん触手が暴れ、エロ女はひぃひぃ言いながら笑い続けてる。
「あはははは、サイコーだったわよ。触手のお味はどうだった?」
知るか、このエロ女。
「どーしたのよ、ほら、感想は?」
うるせぇバカ。
「……なに黙ってんのよ」
今は口もききたくねえよ。
「ねー、なんか言いなさいよ……」
ほっといてくれ。
「……怒っちゃった?」
ムカついてるに決まってんだろ。
「スネないでよ……ほんとガキなんだから……」
ガキで悪かったな。


そのまましばらくベッドに伏せたまま、シカトを決め込んでいたのだが、
「……ぐすっ」
なにやらすすり泣く声が聞こえてきた……って、おいおいおい……。
「ううっ……ひぐっ……」
枕から軽く顔をあげて様子を盗み見れば、あいつがガン泣きしていた。
あーもー、女ってめんどくせー。お前が悪いのに何でお前が泣くんだよ……。
「なぁ……どしたんだよ?」
流石にオレも空気に耐えかねてシカト中断、一言声をかけたのだが、
「どうしたって……うぅ……なんで無視するのよぉ……」
「なんでって……」
「ひくっ……アンタいっつもムスっとしてるからさぁ……
ぐすっ…ちょっと笑顔が見たかっただけなのにっ……
喜んでもらえると思ったのにっ……」
確かに仮にもコイツは恋人なんだから、もうちょっと愛想を売ってやっても良かったかもしれない。
「き、嫌われたかと思って……こわかったんだからぁ……」
「……あ、その……ごめんな」
だからって、なんでオレが謝る流れになってんだよ……。
「こっちこそ…………ゴメン……あんな、いきなり、変なことして……
うっ、ひっく…ごめんね、キライになっちゃったよね、こんな馬鹿な女はキライだよね……」
「落ち着けって、嫌いじゃねーよ」
なんというかその……コイツはメンタル弱いところあるんだよなあ。
結局オレはそこを支えてやりたくなっちゃったというか。
「……ホントに?」
「……まぁな」
「じゃあ、私のこと好き?」
言えというのか。答えろというのか。応じろというのか。
「……まぁな」
「そんなんじゃ駄目。好きって言って」
ったく、コイツはホント……。
言いよどむとかえって恥ずかしくなるから
「好きだよ」
がっつり短く言い切ったが、ぐあー、それでもこっぱずかしー。
「えへへへへ」
さっきまで泣いてたカラスがもう笑いやがったよ。女ってのはコレだから。
「そーゆーお前はどうなんだよ。その、オレのこと……」
「……はぁ? ルシェごときにこのあたしが告白しろって? あつかましいにも程があるわ」
調子が戻ったといえばそーなんだろうが、ホンっとムカつく女だよな、コイツは! 
……と、憤りかけていたのだが、
「――でもね、今日は特別。一個だけ言うこと聞いてくれたら答えたげる」
しおらしい顔をしてそんな風に続けてきた。……くそ、こーゆー顔はかわいいんだよな、コイツ。
お前が条件出せる立場かよとは思ったが、断ってもめんどい事になりそうだし一応うなずいたら、
「たまにはアンタからキスして。そしたら……ね?」
「ぐっ……」
なかなか恥ずかしい条件を突きつけてきた。
しかし確かに、オレらの場合キスは大抵コイツからだ。そーゆー意味ではコイツの方が色々と積極的だし、
オレも好意に甘えてまかせっきりにしてるところがある。……ま、たまには男をみせとけって事ですかね。
「じゃ、その……目ぇつぶれよ」
「……うん」
言うままにコイツは目を閉じ、軽く唇を突き出す。長いまつげが浮いた目じりが実に艶っぽい。
いつも気ィ張ってる一流のサムライとしちゃ信じられないぐらい無防備な姿がそこにあった。
 
 
――くっくっく、マヌケめ。キスはしてやる。ただしその前にオレが体験した地獄をお前も味わえ!
 
 
「きゃぁっ!! な、なにっ、なによっ…コレっ……、ひ、あぁっ!!」
オレは♀サムライ特有のユニフォームであるコイツの黒い全身タイツの首元を引っ張り伸ばし、
空いた隙間へ床で蠢いていた触手を3,4本拾って一気にねじ込んでいた。
「なにって、ろぉぱぁうどんだよ。ろぉぱぁうどん」
やり返すならさっきコイツが目ぇ閉じたときが千載一遇のチャンスだったわけで。
この女がここまでスキだらけになることってまず無いからな。
「うそつきっ、うそつきぃぃ! キスしてくれるんじゃぁっ……あ、あ、あぁぁあっ!?」
「嘘なんてついてねー。キスだったら触手でお前がへばった後たっぷりしてやるからよ」
身体にぴったり密着した黒タイツと地肌の隙間を、数匹のウナギのように触手が這いまわっている様子が
タイツを押し上げてくっきりはっきり浮き上がって見える。
見ようによっては皮膚の一枚下を蠢くタイプの寄生虫みたいでちょっとキモいが。
「や、やぁぁっ! とって、とってぇ……コレとってよぉぉっ!」
ほうほう、今は右胸のあたりをうねうねぐねぐねしてますね?
うはははは、確かに鑑賞する立場になればコリャおもしれぇ。
「オレみたいに脱げばぁ?」
「いじわるぅ……コレすぐに脱げないの知ってる…くせ、にぃっ!!」
そうなのだ。この黒タイツ、あまりにタイトに全身を包んでいるので脱ぐのも着るのも一苦労。
こないだいろいろ手伝ったからよーく知ってる。
 
そして放置すること五分。
 
「……なー、お前、ガチで感じてきてねぇ?」
顔は赤らみ、乳首が勃ってきている。
「んぅ……感じてなんか……やぁああ……いないもん」
だったら何でそんな艶っぽい声出してんだ。
コイツと身体を重ねたことは数えるほどしかないが、
それでもただの悲鳴と、蕩けたオンナの嬌声の区別くらいはつく。
「つーかさ……お前、濡れてきてんじゃん」
元々密着度の高い衣装だが、その下腹部は内側からあふれる蜜によってさらにぴったりと張り付いて、
いやらしく割れ目を浮き上がらせていた。
「……ふぇっ?! やぁだぁ…ばかぁ……見るなぁ……」
明らかな官能の証拠を突きつければ、流石に言い逃れることも出来ないらしく、
股間を手で覆い隠してしまったの、だが――
「――ひぁっ?!」
――あまりに急に隠した為、指が敏感な部分に触れてしまったのだろう、
腰がびくんと跳ねて激しく反応していた。
「めちゃくちゃ感じてんじゃん……」
「……う、ううっ……うー」
 
……やべ、オレまで勃ってきた。
ちょっとした悪戯で済ませるつもりだったのに、どーすんだよ、こんなの。


「そうか、皇女様は触手で気持ちよくなっちゃう変態だったか」
流石に『ちょっとだけ興味が』と言うだけの事はある。オレには無理。
「こんなときだけ何が皇女……ふえぇっ?! や、やだっ、こっちきちゃダメっ!」
メスの匂いに反応したのだろうか。それまで体の各所で勝手に蠢いていた触手たちが、
一斉に股座を目指して黒布の一枚下を這い進み始めたのだ。
「おいおいおい……」
「黙って見てないでどうにか……やぁぁっ! 入っちゃダメっ! 入っちゃだめぇっ!」
ついに蜜の源泉にたどり着いた一本の触手が入り口をこじ開けて胎内に侵入しようとしているらしい。
触手の分際で生意気な! そこはオレもまだ片手で数えるほどしか挿れたことが無いってのに!
「こ、ここはあなたの以外は入れたくないの……お願い……お願いだからぁ……抜いてぇ……」
涙目になり、顔を上気させながら、そんなことをお願いされてしまった。
うわ、コイツから『あなた』とか初めて言われちまったよ。
ちゅーか、理性が飛びかけてるんだろう、かなりすごいことを口走っている。
「わかったよ……けど、どうやって……」
こうなってくると、こんな着脱に時間のかかるものイチイチ脱がしてられん。
「切っていいっ! 破って良いからっ、はっ、早くぅぅ……」
なんとも素晴らしい許可が出た。
オレは愛用のダガーを取り出し、こいつの地肌を傷つけないように注意しながら
黒タイツの局部部分を一気に切り裂く。今まさに秘所を犯そうとしている触手の一本を
引っこ抜き、そのまま雌の花弁へと集結しつつあった他の触手もタイツから引きずり出して
戻ってこないように遠くへ投げ捨てた。やれやれ……。
「は……はぁ……はぁー」
さっきのオレと同じく、性も根も尽き果てたのだろう。
コイツは息を荒げたまま、タイツが破れて露出した秘所を隠そうともせず床に転がっている。
 
しかし、いやらしくも最高な光景だった。
この女は今、雌として隠すべき一番大事な部分『だけ』が剥き出しになっているのだ。
なんて無防備。なんて官能的。なんて愛らしい。
タイツの破損箇所からは、きめの細かい白い地肌が露出して、布地の黒と対照して実に良く映える。
さらにその白い皮膚の中心には、紅い粘膜が息づいてる。恥毛は申し訳程度にしか生えてない。
普段はぴっちり閉じている粘膜の花弁は、触手の官能にさらされたせいか左右に軽く花開き、
そこから見えるメスの肉はしっとりと愛液に濡れていて、
包皮の下では小粒なクリトリスが膨らんでお外に顔を出したがってる。
発情状態の雌器官がそこにあった。
 
舐めたい。
気付けばオレは本能の命ずるままに秘裂に口付け舌を這わせていた。
「んっ、んぅう…な、何してんのょぉ……あ、ぁやぁあっ!」
一度は開放されたはずの性的刺激を再開されて放心していたこいつの意識がかえってくる。
「何って……キスしてんだよ。だから言え、俺のことを好きか嫌いか」
「そ、そんなトコのは、違っ……あ、あ、うぅうんっ!」
「違う? じゃあ止めるか」
「え……?」
口唇愛撫を中断し、こいつの顔をじっと見つめ返す。だめだめ、そんな物欲しそうな顔して強がったって。
「いじわる……」
「何がいじわるだよ。して欲しいんならちゃんと言え」
「こ、このあたしがルシェに懇願しろってのっ……?」
すげーよ、コイツの貴族根性。ここまで来るとむしろ尊敬に値する。
「別にお貴族様らしく命令でも良いんだぜ」
命令だろうと懇願だろうと、どの道いやらしい欲求を口にしないといけないのは同じだがな。
「……キスを…つづけなさい」
まあお前の性格だったらそういうよな。じゃあオレのターン。トラップカードオープン。
「じゃあ認めるんだな、コレがキスだって」
「うー、み、認めてあげる…わ」
「じゃあ言え、好きか嫌いか」
「……そ、そのぉ……………だいすき」
だいすき、ってそりゃ反則だ。俺のハートにクリティカルヒットしちまったじゃねーか。
「ちくしょうオレだって大好きだ」
こっちも大好きといった途端に、コイツの顔がますます紅潮する。
ああもう可愛いな! いくらだって感じさせてやるよ!


肉の花弁を指で大きく割り開く。
酒とチーズそしてどこか植物に似た青臭さが入り混じったメスの匂いが香りたち、
針でつついたような尿道口とモノを求めてひくつく膣口があらわになった。
色といい形といい匂いといい何かに似てると思ったらフロワロだ。
紅く妖しく咲き誇って人の魂を吸い尽くす。まるでコイツそのものみてーだ。
「そ、そんな……開いちゃやだよぉ……」
肉色の杯にはたっぷりと愛液がたたえられ、羞恥で腰が動くと、蜜もまた揺れ、そして零れ落ちた。
そのまま犬が皿のミルクを飲むようにあさましく舐めしゃぶる。
今のオレならルシェの家畜野郎といわれても文句は言えない。
「ダメっ……そんな激しくしちゃダメぇっ……!」
ダメとか言いながら俺の顔を押し付けてきてんじゃねーよ、このエロ女。
肉孔からは舐めとっても舐めとっても、いやらしい蜜がいくらでもあふれ出てくる。
なんと言うか実にメスの味だ。旨いモノじゃないが実に旨い。
舐めるだけじゃ我慢できなくなって、舌先を尖らせ膣内へとゆっくり、ゆっくり挿入して
こいつの一番大事な部分を文字通り舌全体で『味わう』。
「ひゃぁん…な、なにしてる……のよぉ……」
この状態で答えられるわけが無い。
まあでも旨いもん飲ませてもらってるお礼はしてやろう。
クリの包皮を指先で剥き、一番敏感な部分を外気にさらして一気にこね回せば、
「――ひっ!」
一声甲高く鳴いた後に、膣肉がきゅうんとオレの舌を締め付けてきた。
イッたな、コレは。
舌を肉孔から引っこ抜くと、唾液と愛液の混合液がエロい糸を引く。
 
「イッた?」
「……うっさい、ばか」
見られるのが恥ずかしいのだろう。顔を両手で覆い隠してるが、
隠した指の隙間からオレの勃ったイチモツをちらちら盗み見てるのはバレてるぞ。
「顔見せろよ」
「や……だめ……」
たいした抵抗もなく隠した掌を引き剥がせば、いつもの傲慢でツンケンした尖りが
すっかり抜け落ちた、蕩けたメスの顔がそこにあった。いつもこうなら可愛いのにな。
間近で眺めたくなってオレも顔を近づけると、もうたまらなくなってたんだろう、
コイツの方からキスしてきた。
不意をつかれて割とされるがままになってしまい、さっきのお返しだといわんばかりに
コイツの舌がオレの口内を犯し尽くしていく。ちくしょうやっぱこの女キス上手ぇな。
こちらも多少の反撃は試みた物のたいした戦果も得られない。
あー、やべぇ、脳みそ溶けそう、くらくらする。
 
しばらくいじめられてようやく開放されたがこりゃ絶対に顔赤いな。
赤面を見られたくなくて、視線をそらし顔をそらす。くそ、さっきと逆じゃねーか。
「ふふん、あなたって普通のキスはまだまだお子様よね」
「キスとか……良かったのかよ…その、舐めたばっかだったってのに……」
「……こうなってもいい様にお風呂入ってきたから綺麗だもん」
用意周到じゃねーか。まあ触手プレイとか言い出す時点でそのつもりだったんだろうが。
「じゃあ、最後までするつもりもあるんだよな?」
「……あなたがしたいんだったらしても良いけど?」
「……お前がヤりたいんだったらヤってやるけど?」
そのまましばらく見つめ合っていたのだが、
残念ながらお互いそれ以上意地が張れるほど余裕は無かったらしく
「……するか?」「……しよっか?」
ほとんど同時に誘いを交わした。
なんだかおかしくなってくすくす笑いあった後、キスをして、ベッドへ連れ立った。


オレは既に下着姿だし、パンツさえ脱いじまえば準備は整う。
痛いほどに勃起した一物の先端には先走りの汁がにじみ出てあふれんばかりになっている。
「……ねー、はやく」
こいつはと言えば羽織りは外していたものの、例の全身タイツは身に付けたままだった。
「はやく……ってお前、それ脱がなくて良いのかよ」
「……その、破いちゃったし、このままできるでしょ。どうせもうこれ着れないし」
「そりゃそうなんだろうけどよ……」
裸よりエロ過ぎるだろ、そのカッコ。
「局部露出の黒タイツプレイなんてコレを逃せば機会はないわよ……興味ない?」
ある。
触手プレイに比べりゃよっぽど。
黒い布地が破れて露出した陰部だけが強調されて、まるでセックス専用衣装って感じだ。
口答で返事する代わりにベッドへと押し倒し、こいつのタイツに包まれたままの脚を割り開いてのしかかった。
長くて黒くてきれいな髪が乱れてベッドに広がる。
「お前って……ほんとエロに貪欲だよな」
まあ、あの三バカが側近では溜まる物も多かろう。せっかくだからスッキリさせてやりたい。
「あなたこそ、もう我慢できないって顔してる……」
んで、オレの方だってもちろんスッキリしたい。
「まあな……もう準備とか要らないよな……?」
「うん……今すぐ、して……」
性器と性器の距離が近づき、そして触れ合う。
愛液で濡れそぼった秘裂と先走りのあふれた陰茎をなであわせて、
いやらしい液体同士をじっくりと混ぜ合わせる。
「焦らさないでよぉ……」
「……そう急くなって」
焦らしてるわけじゃなく、まだまだセックスそのものに不慣れで
勝手がつかめてないだけなのだが、そこは伏せとく。
しばし四苦八苦してようやく亀頭が膣口をとらえ、体重をかけてゆっくり突き入れていく。
すげー気持ちいい。
あったかくてぬるりとした膣肉が四方八方から陰茎をきゅうんと締め上げてくる。
この、挿れた瞬間はいつも、男の子に生まれてよかった……とか思う。
「あは、おちんちん入ってきたよぉ……」
「おち……って、お前なぁ……」
そーゆー直接的な単語は勘弁してくれ。言われたオレが恥ずいので。
そりゃオレもヤりたい盛りの青少年だけどさ、まだまだ純情なお年頃でもあるんだよ。
「なによ、おちんちんって言ったぐらいで照れちゃって……かわいいんだから」
「……うっせ」
「それより、どう、私のおま…………ナカは?」
そっちの単語は言えねーのかよ。まあ、気持ちはわかる。要するに、
「ああ、すげー気持ち良いよ……お前のおまんこ」
自分についてない方なら、口に出すのもそんな抵抗はないのだ。
「……ばか、仕返しのつもり?」
「いや、そんなんじゃなくて、なんつーか……いつもとぜんぜん違う。
マジすげー良いおまんこになってる、今日は」
「もー、ばか……」
単純に若く、そして経験が少ないせいだろうが、普段のこいつの膣は生硬なところがあって
挿れるとどこかゴリゴリした感触がある。それが今日は、
触手やらなんやらでじっくりたっぷり熟させたせいだろう、
ねっとりしっとりと熱い媚肉がからみついてくる。
この肉を、もっと味わいたい。


「……動いていいか?」
「……うん」
情けない話だが、経験不足なもんで最初のうちは結合部を目視しながらじゃないと動けない。
エンジンかかってきたら本能のままに腰振ってもわりとどうにかなるのだが。
「つながってるトコじろじろ見ちゃやだ……」
「……そういうお前がガン見のくせに」
膣口は一杯に口を広げていじらしく俺のモノをくわえ込んでいる。
繋がっている粘膜感触もさることながら、こうして結合部を目にすると
セックスしてるんだ、と否応無しに実感する。心臓が跳ね回り、鼓動がオレを鼓舞する。
「いくぞ」
「うん」
陰茎を半ばまで引き抜けば、それはもちろん愛液にまみれていた。
亀頭が見えるほどにまで抜いて、また突き入れる。
痺れるような快感がペニスを核にして腰の方まで広がってくる。
出し入れを、繰り返す。単純な動き。それしか出来ない。
多分、オレはまだまだ下手の部類に入るんだろう。
「あ、あぁあ……ナカ、かきまぜられてるよぉ……」
でも、そんな未熟な抽送でもコイツは感じてくれていて、
ねっとりぬめった膣壁でオレのペニスをマッサージしてお返ししてくれる。
「んぅ……きもち良いよぉ、つながってる…所っ、
ぐちゃぐちゃって、えっちな、音してる…よぉぉっ!」
だから、聞いてる方が恥ずいのでイチイチそーゆー実況はしなくてよろしい。
……あーもー、こういうのって男女逆だろ普通は。キスで唇をふさいで黙らせようとも思ったが
身長差のせいでどうにも上手くいかない。くそ、マジ格好悪りぃ。
だが、キスしたいという意思は伝わったらしく、
「つながった、まま……キス、だね……しよ」
下から抱すくめられる様にして、それはそれは情熱的に口付けされた。
身長差と動きが激しすぎるせいで唇を合わせ続けることが難しいが、
それでもお互い舌を伸ばし、唇を突き出して精一杯に求め合った。
たまらない。かわいいなこいつ。かわいくて、そしていとおしい。
「好きだ」
口付けが途切れた一瞬、好意の言葉が自然に口からあふれ出た。
「あたしもぉ……すきぃ……」
そして互いに好きだ、好きだ、と言い合いながら身体を求め合う。
愛し合う、ってたぶんこういう事なんだろうな。
こんなに気持ちよくて、こんなに興奮して、こんなに幸せなセックス。
……だからこそ、身体は一気に高められてしまって
残念ながら未熟なオレたち二人では長く味わうにはまだまだ経験不足。
「あ、あぁっ、やぁぁっ……いっ、いぃっ、イッちゃぁ……っ!!」
っていうかお前もうイッてるだろ。
逃がさない、搾り取ってやる、とばかりに膣肉がオレの剛直をめちゃくちゃに締め付けてきている。
そしてオレだってもう限界。
ナカで果てたいという気持ちはもちろんあったが、そこは本能を全力でねじ伏せて
寸前でペニスを膣から引き抜いた。たちまちのうちに鈴口からは快感と精液がほとばしって
こいつの黒いタイツに覆われたままの腹を、胸を、白く汚していく。
黒い物を白く汚すのは異様なまでに背徳的な悦びがあって、射精前より出した後の方がむしろ興奮している。


その実に官能的な風体をしばし眺めていると、不機嫌ながらも蕩けた声で苦情を言われた。
「うぅん……もー、あなたってばそーろー野郎なんだからぁ…もっとがんばりなさいよぉ……」
「……まあ、早いっちゃ早かったけどよ、お前もちゃんとイッてたじゃん」
「イッてたけどぉ……イキながら奥をぐりぐりされるのが好きなのにぃ……」
「お前の欲求はいちいちエグいんだよ……」
こいつ、二ヶ月前までは確かに処女だったのになあ……などとため息をつく暇も無く、
「……って、お前何してんだよっ!」
吐精を終えてもまだ硬いままだったオレの陰茎がしゃぶりつかれていた。
「何って……きれいに、してあげてるの……せーえき付いたままだと、だめ、だから……」
剛直にこびり付いたままだった精液が舌で舐めとられ、尿道に残っていたのも吸い取られる。
こんな丁寧にお掃除してくれるってことは、だ。
「……ね、もっかい、しよ?」
やはり二回戦のお誘いか。
オレも再び出さないことにはおさまる物もおさまりそうに無かったんで、エキストラターンの開始である。
出した後だし多少は射精のコントロールも利くから今度はお望みどおり
こいつがイッてる最中にガンガンに奥をつついてやったのだが、
「感じすぎちゃうからいやぁ……!」
などと泣き出した挙句、事後にはものすごい怒られた。
あんまりきーきーうるさかったんで、キスして唇をふさぐとようやく静かになって、疲れ果てたのか眠り始めた。
まったく、この皇女様はわがままにも程があるぞ。オレにどーしろと言うのだ。
 
 
――いつの間にかオレの方もうとうとしてたようだ。
気付けばあいつは先に目を覚ましていたらしく、真新しいサムライ衣装に着替えてた。
「……そんな新品、どこにあったんだよ」
「んー? いつかこーゆーこともあるかなーって、こないだ来た時ここのクローゼットにぶち込んどいたの」
「どういう事態を想定してたんだよ……」
ぬう、こっちだけ裸だと妙に気恥ずかしい。オレも適当に服を取り出しいそいそと着込んでいく。
「ところでさ、アンタん所にメナスのアホから呼び出しあった?」
「あー、来た来た来た。お前んトコも呼び出し?」
明日の11時に大統領府に顔出せと、そういう話だった。
「そーそー。あの馬鹿、またあたし達に競合させる気よ」
「だろーな」
現在の対竜ギルドの最先鋒はオレのところとコイツのところが双璧なのだが、
メナスの野郎はあえて仲の悪いオレたちをカチ合わせることで
より良い戦果を拾おうとすることがたびたびあり、時にはオレ等があい争ってる間に
カザン子飼いのギルドである『王者の剣』が漁夫の利でおいしい所を持っていくことすらあった。
そこで対抗策として時々こうやって、談合じみた真似もしていると言うわけだ。
メナスの野郎だってアイゼン貴族とルシェのリーダーがデキているとは想像すらしていまい。


「たぶん、こないだ逃がしちまったフレイムイーターの後始末をしろっつー話だと思うんだが……」
「あ、アレは結果オーライだから。っていうか、絶対討伐しちゃダメよ」
「……なんでだよ?」
「帝竜が逃げ込んだドーマ火山周辺ってのはさ、ジェン爺って地方豪族の支配地域なんだけどね、
アイツ中央の言うこと聞かないし守銭奴だしあたし大っ嫌いなのよ。放置してせいぜい苦しめてやればいいわ」
「おいおい……帝竜を放置する理由が私怨かよ」
「まあ、政治の話をするとさ、あのへんの領土をソウゲン叔父様が欲しがってんのよね。
ほっときゃそのうち中央に泣きついてくるだろうから、帝竜退治を名目に金色の騎士団を
派兵して何もかもぶん捕ってやろうってワケ」
「お前ホンっと、悪巧みしてるときは輝いてるよなぁ……」
「ふふん、それほどでもないわ。密約、談合、権謀術数、アイゼン貴族のたしなみだもの」
褒めてねえよ。
まあオレ達も、本来はカザン領であるノザン=ペスタの遺跡から『旧世界』の技術を
たっぷりいただいてネバン本国へと送りつけてるんだから人のことは言えない。
 
「んじゃ、明日の呼び出しはのらくらかわして先延ばしにする方向で良いんだな?」
「うん、それでお願い」
「代わりと言っちゃなんだけどよ、ドレッドノートはオレ等にやらしてくれねえ?
ネバンとしてもマレアイアには恩を売っときたいから」
「……えー? あそこに恩売りたいのはあたしも同じなんだけどなー」
 
――などと、いかにも軽いノリで話しちゃいるが、世界の命運は今まさに決まりつつあった。
人類がドラゴンと言う共通の敵を得て一時的とはいえ結束してるのと似たようなもんで、
オレとコイツがくっつくきっかけとなったのも、メナスという共通の敵がいたからである。
 
「こら。人が話してんのになーにボサっとしてんのよ」
「してねえよ……」
「ところでさ、ろぉぱぁうどん以外にも買って来たのがあるんだけどね……」
「ハァ?! まだやる気かよ?! お前馬鹿じゃねえの?!」
「馬鹿って何よ! アンタほんとルシェの分際で生意気なんだから!!」
 
――ま、こんな面白い女と引き合わせてくれたって所だけは、あのメガネ野郎に感謝してやっても良い。
 
<了>

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最終更新:2013年05月04日 23:07