主な設定
●怪人について:
怪人は、見た目はただの人間です。
しかしその遺伝子配列は同一の個体であっても検査の度に変化しているなど、明らかに人間とは異なります。
何故彼らが誕生したのかは不明です。ウィルスや放射能による突然変異だと推測されていますが、確証はありません。
彼らは身体の組成を意のままに操る能力を持っています。
●怪人運用支援局について:
怪人運用支援局は怪人の適切な運用方法を示し、
社会にとって(常人と同程度に)安全かつ有益である事を証明する為の特務機関です。
表向きは怪人の能力を様々な分野に転用する研究をしていたり、犯罪への対処や災害救助に使用している、
という事になっています。
ですが裏では、常人と怪人の対立を極端に深めかねない危険人物や組織を事前に排除するなどの暗躍もしています。
れっきとした行政機関の一部なので、望みもしない人を実働部隊に配属したりはしません。
ただし出世や待遇に関して露骨に言及されたりはするかもしれません。
●怪人の能力について:
怪人は『肉体強化』『肉体変化』『性質変化』の三つの能力を持っています。誰もが持っています。
肉体強化を極めた場合、あなたは100mを走り抜けるのに三秒とかかりません。
筋肉の部位や感覚など、更に特化した強化も可能です。
が、肉体の強度の変更は肉体変化の範疇だという事を忘れるとひどい事になるでしょう。
肉体変化を極めた場合、あなたの身体はまさしく変幻自在となります。
タングステン鋼のドリルをマッサージ器代わりに使えるくらい固くなる事も可能です。
ですが、変化するのはあくまで構造や硬度であって、あなたは生身のままです。
つまり燃えたり、感電したり、薬物の影響を受けたりします。
性質変化を極めた場合、あなたの身体は現代科学を超越します。
青酸カリをドリンク代わりに飲用し、プルトニウムを主食にして、胃の中で核分裂を起こす事だって出来るでしょう。
ただし、その際に生じるエネルギーに身体が耐えられる事は期待しない方がいいでしょう。
三つ全てを極める事は出来ません。
一つの能力を極める為に必要なリソースが10だとすれば、一人の怪人が持っているリソースも同じく10です。
特化型かバランス型か二極型か、それらは本人の気質と訓練によって変わってきます。
例えば炎を放つ能力が欲しければ、肉体に燃料のような性質を持たせ、
更に液化させたり、噴射、着火する為の機構を作る必要があります。
そこまでした場合、もう肉体強化には多くのリソースを割く事は出来なくなるでしょう。
それに燃料を噴射するという事は、つまり肉体の一部を自ら切り離しているという事です。
当然、ただ肉体を強化して攻撃するよりも燃費は悪くなるでしょう。
またスポーツ選手がどんなスポーツでも一流の腕前でこなせる訳ではないように、怪人の能力も万能ではありません。
身体を燃料に変えて、十分な威力を発揮する為にはそれなりの訓練が必要です。その他どんな変化でもそれは同じです。
つまり、あまり多様な変化を全て実用化する事は怪人には困難という事です。
硬くなる変化を好む怪人は、軟化したり有機的な物に化ける事を苦手とするでしょう。逆も然りです。
怪人は常人よりも多くのエネルギーを体内に蓄える事が出来ます。
また彼らの回復力は常人とは比べ物にならないほど強力です。
しかし決して、どちらも無限大ではありません。
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