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E90探索用」を以下のとおり復元します。
【作戦】
壁や地面を叩いて空洞がないか、等反射音を調べる。 
少し大きめの音を出してその反響音で地下の大きさを測る。 
方位磁針を用いて歩いてきた道程の正確な地図を作製する。 
歩いてきた道にマーキングをつける。 
音を立てない様にして、自分達が出す音以外を調査する。 
蝋燭や線香等で火や煙を起こし、風の流れを調べる。 
水が流れていないか音や地面を確認する。 
壁や天井の材質を調査する。 
周囲に気を配る。 
周囲の地形を見比べて不自然な場所がないか調べる。 
動物や植物等を観測し、異変がないかを調べる。 
敵に注意する。下手に音を出さず、物陰に隠れる等して気を配る。 
魔力を用いられた罠がないか調べる。 
不自然な裂け目や人工的な施しがされていないかを調べる。 
事前に土地勘のある現地国民に情報をもらっておく。 
事前に地下遺跡周辺の地理や環境を調べておき、洞窟内部の状況をある程度想定しておく。 
空気中に有害ガスが発生してないかを調査するため、小鳥や鼠等の小動物を連れて行く。 
長い杖で前方の床や壁を叩いて罠がないかを調べる。 
商店街の人々に洞窟に関する情報を聞き出しておく。 
商店街での洞窟の使用方法等を確認しておく。 
紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知センサーなどを使用して不可視部分の調査も行う。 
生物反応などをレーダーによって探知を行う。 
他の味方部隊との連携をとりあってクロスチェックを行う。 
本部と情報をリンクして頼み方部隊と被らないように探索範囲を絞り込む。
縄を使って穴を降りる時は、降下用の縄の他に、体に命綱をつけておく。
縄を降下する時は不意の摩擦などで放してしまわないよう、軍手を装着しておく。
両手にしっかりと力を入れて縄を握る。
余分な縄がない場合は降下用の縄を体に撒いて命綱代わりとする。

【SS】
 ミツキはゆっくりと縄を伝って進む。
 こういった場合下を見ない方が良いなんて話はよくあることだが、こうも下が真っ暗ではたいして違いはないな、と思った。とにかく暗い、商店街で噂になっていた地獄へと繋がる、というのはまんざら比喩でもなんでもなく、本当にそのまま地獄へと行けそうな気にもなってしまう。
 だめだめ、余計なことを考えてちゃ。
 ミツキは縄を握る手に力を込めて先へ進んでいく。
「ミツキさーん、どんなかんじですかー」
 四方から押し寄せてくる指揮官みぽりんの声。さすがに大きな穴だけあって上からの声なのか下からの声なのか、反響のせいで判断できない。
「えーと、半分ほどまでは来たと思います。今のところと国以上は見つけられませんねー」
 あまり大きな声で叫んだつもりでもなかったが、ミツキの声は反響して普段の倍以上は大きく、しかし霞んでみぽりんの元へと向かっていく。
「了解でーす。ではもうちょっと進んで下さいー」

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「ミツキさん大丈夫ですかねえ?」
「大丈夫だよ。ちゃんと返事も返ってきているし」
 縄の周辺集まっている巫部隊の面々。一人で進んでいくミツキを心配しながら、彼らは周辺の探索、および索敵を開始していた。今この場を襲われでもしたら、少なくともミツキは大変な目にあってしまう。いつにも増して誰もが念入りに周囲の状況を観察していた。
「ミツキさーん、何かありましたかー?」
 五分としないうちにみぽりんは再度ミツキの様子を確認する。くどいように思えるが、こうして何度も何度も確認をとり合うことで、ミツキに安心をもたらそうと言う、一種の作戦でもあるのだ。なにせ彼女は今たった一人で先行しているのだから。
「まだなにもないですねー」
 ミツキの姿が見えなくなってからこれで十回目の同じ台詞である。
「ふう、やっぱりそんな簡単には見つからないものですかねえ」
「そうだね。そんな簡単に見つかっちゃったりしたら少し物足りないってのもあるけどね」
「Σ、姫さま……w」
「だってせっかく冒険に来たんだから、どうせなら楽しみたいじゃない」
「いや、まあそうですけどお」
「うんそうだよ。あとはみんなで生きて帰って摂政に自慢してあげるの」
「自慢ですかー」
「きっと悔しがるだろうねー。行きたがってたから」
「あ、そう言えば摂政さまのお土産どうしましょう?」
「うーん、そうだなぁ……」
 藻女は鞄の中から三つの袋を取り出した。そして、一つは空中で振って空気を取り込んでしっかりと口を結び、もうひとつは地面を掘って砂を詰め込む。そして最後の一つには、近くを流れていた地下水を少しだけ救って中に入れた。
「これにしよう」
 藻女は三種の袋を指差してそう言った。
「なんですか、それは?」
「洞窟の空気と土と水の三点セット。せっかくだから摂政にも同じ現場を感じさせてあげよう」
「姫さま、さすがにそれは……w」
 小さな子供のように満足げに笑う藻女を見て、何故かほっとしたみぽりんだった。
 
 大丈夫、まだまだ士気は十分だ!


【RP】
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