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妹「野球しようよ」(後編)

227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 17:13:06.50 ID:7TQhvk2x0
俺「そんなこんなで試合の日がやってきました」 

部員「集合!」 

俺「えー、試合の前に皆に一つ言っておくことがある」 

部員「はい!」 

俺「この二ヶ月、つらい練習によく耐えてよく付いてきてくれたと思う。ありがとう」 

部員「監督……」 

俺「俺はまだまだこのチームの皆と一緒にやっていきたい、皆はどうだろう?」 

部員「は、はい!」 

俺「そっか、うん。勝とうな、今日の試合」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18:43:46.79 ID:7TQhvk2x0
ワーワー 


おじさん「おや、あなたが来るなんて珍しい」 

教頭「野球部の無様な姿を見にきてやっただけですよ」 

おじさん「負けると思うかね?」 

教頭「相手は甲子園出場校ですよ」 

おじさん「ふむ」 

教頭「十中八九勝てないでしょうな」 

おじさん「そうかね」
243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18:48:54.14 ID:7TQhvk2x0
1回表 

俺「おう、マネージャーでベンチに入れて良かったな」 

妹「うん……」 

俺「お前も一緒に戦うんだよ、前を向け」 

妹「うん」 

俺「さて、まずはランナーを出したいな」 

妹「そうだね」 


審判「フォアボール!」 


部員A「っしゃ!」 

俺「おぉ、良い選球眼だ」
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18:54:18.04 ID:7TQhvk2x0
投手「(しまったしまった、格下だからってコントロール乱れちまったぜ)」 

投手「(ここはまァ、バントだろ。アウト一ついただきますか)」 


カキーン 


投手「え?」 

俺「よっしゃ! 回れ回れ! 先制だ!」  

妹「初球バスターエンドラン強行……心臓が潰れるかと思った……」 

俺「はっはっは、攻めて行くぞ」 
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18:59:02.98 ID:7TQhvk2x0
1回裏 



審判「ットライク、バッターアウト! チェンジ!」 

少年「……ふん」 

俺「なんだろう、勝利の予感がする」 

妹「まだ1回の表裏が終わっただけよ」 

俺「上々の立ち上がりだ」
250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:03:59.48 ID:7TQhvk2x0
2回表 


ギィィィン 


俺「詰まらされたか」 

妹「サード前ボテボテ。でも、弱い当たり幸いして……」 


審判「セーフ!」 


俺「おっしゃ!」 

相手監督「こら! お前どこ守ってんだ! しっかりしろ!」 

妹「あの三塁手、怒られてるね」 

俺「そうだな」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:08:04.97 ID:7TQhvk2x0
4回裏 

妹「打ち取った、サードゴロ」 

俺「よし、これでチェンj──」 


部員C「あ」 


妹「暴投だ」 

部員C「あ……ぁ……、ごめんなさい……」 

俺「いいぞいいぞ! 気にするな! それよりライト、ナイスカバーだ!」
252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:10:39.96 ID:7TQhvk2x0
少年「……」 

部員C「ご、ごめんな少年」 

少年「……ち」 

部員C「ひぃ」 

少年「……ミスくらい取り返してやるよ」 


審判「ストラックアウト! チェンジ!」 


俺「よーしよし、それでいい。お互いカバーし合う事を忘れるなよ」 

部員C「は、はい!」
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:13:39.49 ID:7TQhvk2x0
6回表 


俺「次は少年からの打順だったな」 

少年「っす」 

俺「ちょっと球数が多いな、いけるか?」 

少年「いけるも何も」 

俺「あん?」 

少年「……それがエースだろ」 

俺「良い言葉だ」
256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:18:00.65 ID:7TQhvk2x0
少年「……」 

捕手「よう」 

少年「……」 

捕手「思い出したぜ、お前。○○シニアのヤツだろ?」 

少年「……」 

捕手「うちに来ると思ってたのにな、こんなとこで何やってんの?」 

少年「……関係ないだろ」 

捕手「そうかい」
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:22:35.18 ID:7TQhvk2x0
妹「それにしても」 

俺「ん?」 

妹「甲子園出場するチームの投手の球を簡単にヒットに出来るはずねーだろ、直球だけでも少なくとも130キロは投げるんだぜ。とかって言われてそうじゃない?」 

俺「努力だよ」 

妹「そうね」
260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:29:40.17 ID:7TQhvk2x0
審判「チェンジ!」 


俺「最終回か、……う~ん」 

妹「どうしたの?」 

俺「いや、なんでもねぇ。ちょっと順調すぎると思ってな」 

妹「少年の事?」 

俺「それもあるが……なんか不気味だな相手ベンチが。ここまで策らしい策は無し、それは逆に言えば’俺たちになんかいつでも勝てる’って事だぜ」
262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:32:54.76 ID:7TQhvk2x0
少年「(最終回、1点差で勝ってる)」 

少年「(この回を抑えれば勝てる……)」 

少年「……」チラリ 

相手監督「……」 

少年「(後悔させてやるよ……俺を採らなかった事を)」 


相手監督「審判、代打だ」
264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:37:23.33 ID:7TQhvk2x0
教頭「ぐむむむむむ……」 

おじさん「ここまでは勝ってますな」 

教頭「くそ! あいつら何をやっているんだ! こんな弱小野球部すら叩き潰せないだと?!」 

おじさん「血圧が上がりますぞ」 

教頭「ふん!」 



俺「ひょっとして代打って、今まで控え選手ばかり出てたとかってオチじゃないよね」 

妹「はは、まさか」 


カキィィィィィン 


俺「あ……」
265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19:40:01.98 ID:7TQhvk2x0
妹「せ……センターバックスクリーン直撃」 

少年「ホームラン……」 


教頭「ははは、ほら見ました?」 

おじさん「まだ同点ですよ」 

教頭「いつまで冷静で居れますかな?」 


俺「少年! まだ同点だ、忘れていけよ!」
272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:00:10.47 ID:7TQhvk2x0
相手監督「審判、代打だ」 

俺「ま、また?」 

少年「……ち」 

カキーン 

妹「センター前ヒット……」 


相手監督「審判、代打だ」 

少年「……うぜぇ」 

カキーン 

妹「ライト前ヒット……」 


相手監督「審判、代打だ」
273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:03:17.51 ID:7TQhvk2x0
カキーン 


妹「これでノーアウト満塁……」 

俺「一人でも生還でサヨナラか、絶対絶命だな」 

妹「そんな他人事みたいに!」 

俺「落ち着けよ、俺たちが浮き足立ってどうする。それにまだ負けてない」 

妹「こんな時あたしが……投げられたら……」 

俺「信じよう、チームを」 

妹「……」
275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:04:44.24 ID:7TQhvk2x0
審判「ストラック、アウト!」 


俺「よしよし、ワンナウトだ」 


妹「(あたしは、何もできないの……?)」 

妹「(みんなが、頑張ってるのを、見てるだけなの……?)」 

妹「……」
276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:09:01.79 ID:7TQhvk2x0
少年「……ち」 

少年「……うぜぇ」 

少年「……これで終わらせてやる」 


カキーン 


俺「センター! タッチアップだ!」 

部員A「まかせとけ!!!」 

部員A「うぉおおおお!!」 


ズサァアアァ 


審判「……」
278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:11:36.23 ID:7TQhvk2x0
審判「ホームイン! ゲームセット!」 



教頭「終わりましたな」 

おじさん「そうですな」 

教頭「これで野球部もあなたも終わりだ」 

おじさん「ほっほっほ、果たしてそうなりますかな?」
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:18:04.15 ID:7TQhvk2x0
先生「はうぅ……」 

妹「……」 

先生「はうぅ……」 

俺「まぁ、なんだ。皆よくやったよ、胸を張ろう」 

少年「……」 

俺「強いて言うならこの敗戦は完全に俺の責任だ。完全に一枚も二枚も向こうの方が上手だった、お前達はよくやった。恥じることはない」 

部員「で、でも……。これで、廃部……」 

先生「はうぅ……」
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:23:23.15 ID:7TQhvk2x0
少年「いや……」 

俺「ん」 

少年「正直……、僕は一人であいつらを抑えようとして力んでしまっていた。……すまない」 

俺「少年……」 

部員A「俺も! もう少しコントロールが良ければ、バックホーム間に合ったかもしれないのに!」 

俺「部員A……」 

部員B「俺もだ!」 

部員C「自分も!」 

俺「お前ら……」
282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:25:39.06 ID:7TQhvk2x0
部員A「帰って練習しようぜ!」 

部員B「そうだ! 練習しよう!」 

妹「みんな」 


部員「で、でも……廃部になるんじゃ……」 


部員A「そ、そうだった……」
284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:30:02.52 ID:7TQhvk2x0
おじさん「ほっほっほ、お取り込み中すまないね」 

俺「おじ……じゃなくて、理事長」 

おじさん「惜しかったね、ナイスゲームだったよ。久々に手に汗握る展開だった」 

俺「はぁ……、ですがこれで廃部という事に」 

おじさん「その件だけどね、教頭の出した条件は何だったかな?」 

俺「条件、ですか?」 

先生「えぇっと、たしか’大きい大会で上位に入る’だった様な」 

おじさん「それだ、大会はまだ年内に一つ残っているだろう?」 

俺「え? そうなの?」
287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20:33:08.44 ID:7TQhvk2x0
先生「えぇっと。たしか’地域交流戦’とか言う名前の大会だった気が」 

おじさん「その通り、非公式だが伝統ある大会だ。県内県外問わず参加するチームは多い」 

俺「という事はつまり」 

おじさん「首の皮一枚だが、つながっているという事だよ。俺くん」 

俺「マジか……」
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:00:18.67 ID:7TQhvk2x0
俺「と、いう事で」 


俺「帰って、練習するか」 


部員「はい!」
298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:05:04.77 ID:7TQhvk2x0
先生「お疲れ様、俺くん」 

俺「よう、委員長。お疲れ」 

先生「何やってるの?」 

俺「今日の試合の反省文書いてる」 

先生「反省文?」 

俺「反省文というより、改善点かな。もっとこうしたら次に繋がるとか、そういう事をまとめてるよ」 

先生「偉いね、俺くん」 

俺「相手あっての事だから勝負に絶対は無いんだけどね、試合に負けた時はやっぱりそれは監督の責任なんだよ」
299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:07:01.62 ID:7TQhvk2x0
先生「……好きなのね」 

俺「あん?」 

先生「野球が」 

俺「あ……あぁ野球か、そうだなあ野球しかないからなあ」
305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:22:17.97 ID:7TQhvk2x0
先生「わたしは、だめだなぁ。仕事でちょっと辛い事が起きるとすぐ落ち込んじゃうの」 

俺「ねーちゃんに言われた事があるんだよ」 

先生「何を?」 

俺「仕事してる時は違う自分で居ろって、その方が楽だからって」 

先生「楽、か」
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:25:08.70 ID:7TQhvk2x0
俺「確かにその通りかもしれない、俺だって前の会社に居たときはそうだったし」 

先生「そうなんだ」 

俺「でも結局それって自分が苦しいだけなんだよね、俺が妥協できない性格なだけかもしれないけど」 

先生「頑固だもんね、俺くん」 

俺「うるさいよ」
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:27:41.95 ID:7TQhvk2x0
俺「だけど今は本当に楽しいんだ。やりがいっていうのかな、言葉にすると嘘臭く聞こえるかもしれないけれど」 

先生「うぅん、そんな事ない。俺くん輝いてるよ」 

俺「よせやい、褒めたって何もでないぞ」 

先生「……あのね、俺くん」
309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:31:13.05 ID:7TQhvk2x0
俺「委員長、どうした?」 

先生「わたしね」 

先生「わたし、俺くんのこと」 


妹「あー! お兄ちゃんこんなトコにいたの! 早くかえろ!?」 


俺「お、おう」 

妹「あれ? お兄ちゃん先生と二人で何してたの?」 

俺「なんでもない、世間話だよ」 

妹「ふーん」 

俺「じゃあ、帰るか」 

妹「うん、じゃあね先生」 

先生「はい、さようなら。またね」
310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:36:11.57 ID:7TQhvk2x0
俺・妹「ただいま~」 

父「おかえり」 

妹「あたし先にお風呂はいるから」 

俺「おう」 

妹「……」 

俺「?」 

妹「覗かないでね」 

俺「覗いて欲しいんかい」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21:38:53.77 ID:7TQhvk2x0
父「見てきたよ、今日の試合」 

俺「一言言ってくれたら良いのに」 

父「こういうのは内緒で行くからいいんだろう」 

俺「身内で内緒にする必要あるのか」 

父「ほら、昔から敵を騙すにはまず味方からと言うだろう」 

俺「槙原の隠し球みたいにバレバレなのは意味ないけどな」
314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:02:04.75 ID:7TQhvk2x0
父「今日負けたのはお前の責任だな」 

俺「わかってるよ」 

父「最終回のあの場面で伝令を送る権利を持ちながら、それができなかった。悪い流れを断ち切れなかった」 

俺「そうだな」 

父「機を逸すればそれだけ迷う’本当に今流れを切るべきなのか、それともこのまま選手に任せるべきなのか’とな」 

俺「……」 

父「今日の敗戦はお前のミスだ、試合以前にベンチワークで負けてたんだよ」 

俺「そうだよ、俺のミスだ」 

父「だが」 

俺「あん?」 

父「久しぶりに手に汗握る試合展開だったよ、ナイスゲームだった」 

俺「そうかい」
315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:04:28.43 ID:7TQhvk2x0
妹「試合に出られないのに練習する意味あるのかな……」 

妹「いつも、みんなが一生懸命プレーしてるのを外から見てるだけ」 

妹「あたし、本当に必要なのかな……」 


キーンコーンカーンコーン 


妹「練習……サボっちゃおうかな」 

妹「いいや、サボっちゃえ」
316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:08:46.63 ID:7TQhvk2x0
少年「……」 

妹「なによ」 

少年「……べつに」 

妹「ついてこないでよ」 

少年「僕の前を歩いてるだけだろ」 

妹「……ふん」
317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:10:22.47 ID:7TQhvk2x0
少年「……」 

妹「なによ」 

少年「……」 

妹「何か言いなさいよ」 

少年「……べつに」
318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:14:28.55 ID:7TQhvk2x0
妹「こんな時間に街を歩いたのって久しぶり」 

少年「……」 

妹「あたしくらいの年の女の子ってみんな化粧してオシャレして爪伸ばしてさ。なんか可愛いよね」 

少年「……」 

妹「あたしも、そうしたらちょっとは可愛くみえるかな?」 

少年「……さあ」 

妹「何よその返事」 

少年「僕は」 

妹「なによ」 

少年「ユニフォーム着てる方が好きだけどな」 

妹「なによ……」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:18:43.29 ID:7TQhvk2x0
男「こんにちは、ひょっとして妹さんですよね?」 

妹「そうだけど……あんた誰?」 

男「あぁ、失礼。こういう者です」 

妹「女子、プロ野球機構?」 

男「そうですそうです、前回はお断りされましたが今年度も選手を募集してましてね?」 

妹「募集って?」 

男「妹さんのレベルでしたら、トライアウトも受かるでしょうし。私としてはぜひ興味をもって頂きたいと思っておりまして」
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:24:38.15 ID:7TQhvk2x0
少年「受けるの?」 

妹「……」 

少年「さっきの話」 

妹「あんたには関係ないじゃない」 

少年「ま、そうだけど」 

妹「……っ」 

少年「受けるも受けないも自由だろ。大丈夫、言い触らしたりしないし」
324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:32:42.77 ID:7TQhvk2x0
俺「委員長、ちょっと調べて欲しいことがあるんだけど」 

先生「は~い、何でしょう?」 

俺「えーっと地域交流戦の日程と登録人数と、あと大会規約」 

先生「わかったわ」 

俺「それと、妹と少年知らない?」 

先生「妹ちゃんと少年?」 

俺「来てないみたいなんだけど……」 



妹「すみません遅れました!」 

少年「っす」 

部員「遅いぞ! グランド10周だ!」 

少年「っす」
327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:57:35.03 ID:7TQhvk2x0
俺「さて、いよいよ大会が明日に迫ったわけだが」 

妹「……」 

俺「妹の機嫌がすこぶる悪い」 

妹「……」 

ガタン 

俺「ひっ」 

妹「……おしっこ」 

俺「おう、いってらっしゃい」 

俺「てか、おしっこって。もう高校生だろうが」
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22:59:06.44 ID:7TQhvk2x0
男『ぜひ興味を持っていただきたく──』 


少年『受けるも受けないも自由だろ』 


妹「はぁ……」
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:01:17.16 ID:7TQhvk2x0
父「とうっ! 正義の味方父さん仮面参上!」  

妹「……」 

父「悩める子供達を救いに来た! はっはっは!」 

妹「き……」 

父「き?」 

妹「きゃあああああああああああああああ!!」
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:02:41.96 ID:7TQhvk2x0
妹「信じられない! 娘のトイレ覗くとか信じられない!」 

父「いや、そんなつもりは……」 

妹「そこになおれ! 成敗してくれる!」 

父「やっと普段の娘に戻ったか」 


俺「体張りすぎだろ……とーさん……」
332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:04:44.29 ID:7TQhvk2x0
父「まぁそれは置いといてだ」 

妹「なによ」 

父「妹よ」 

妹「なによ……」 

父「何か大切な事を黙っているだろう?」
333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:07:16.63 ID:7TQhvk2x0
妹「べつに、なにも」 

父「知っているか? お前が嘘をつくとき瞬きの回数が多くなるの」 

妹「あ、これは違う……」 

父「違う? 一体何の話だ?」 

妹「……おとーさんには敵わないよ」 

父「はっはっは、そうだろうそうだろう。わかったらさっさと白状するんだな明智少年」
334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:10:14.52 ID:7TQhvk2x0
妹「カクカクシカシカ」 

父「ほう? 女子プロ野球とな」 

妹「うん」 

父「前に一度断りの連絡を入れた筈だが」 

妹「それが、また誘われて」 

父「なるほど、それで? お前はどうしたいんだ?」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:13:06.28 ID:7TQhvk2x0
妹「わかんない」 

父「わからない?」 

妹「高校に入る前はそれでもよかった、試合に出られない事はわかっていたし覚悟だってしてた。けど実際やってみると……」 

父「ふむ」 

妹「あたし、女に生まれなきゃ良かった……男に生まれたかったよ……、そしたら試合にだって出られるし、思いっきり野球を楽しめるのに」 

父「ははあ、そうかそうか」
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:18:37.90 ID:7TQhvk2x0
妹「この前、街を歩いたの」 

父「ほう、街を?」 

妹「綺麗にオシャレした女の人がいっぱいだった」 

父「……そうかそうか」
337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:20:57.51 ID:7TQhvk2x0
父「父さんな、すまないと思っている」 

妹「え?」 

父「この家はあまりに野球に漬かり過ぎているからな、おねーちゃんだけは染まらなかったけれども」 

妹「……」 

父「でもな、お前達が野球を始めたいと言ってきた日な。父さん、ちょっぴり嬉しかったんだ」 

父「野球と出会わなかったらあいつもお前も、別の生き方別な人生を歩んでいたかもしれない。それはひょっとして今よりももっと素晴らしい事かもしれない」 

父「でも、やっぱり野球をやってくれて。父さん、嬉しかったんだよ。ごめんな?」 

妹「何で謝るのよ……」 

父「お前こそ、何で泣いてるんだ」 

妹「わかんない、わかんないよ……」
339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:34:00.25 ID:7TQhvk2x0
Prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr... 

先生「あら、こんな時間に誰かしら?」 

妹『先生』 

先生「妹ちゃん? どうしたのこんな時間に」 

妹『いまから、来れる? 学校』 

先生「学校? 学校に居るの?」 

妹『うん』 

先生「わかった、学校に行けばいいのね」 

妹『待ってるから』
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23:40:27.47 ID:7TQhvk2x0
先生「妹ちゃん、来たわよ」 

妹「先生、こんばんは。ごめんねこんな時間に呼び出して」 

先生「ううん、大丈夫。お父様には仕事で学校に行くって言い訳してあるから」 

妹「単刀直入に聞くわね」 

先生「うん?」 

妹「先生ってお兄ちゃんの事好きなの?」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:00:48.48 ID:yv3ykY970
先生「え? え? 何の事かなぁ」 

妹「誤魔化さないで、真面目に答えてよ。この前あたしが居なかったら告白してたんでしょ?」 

先生「はうぅ……」 

妹「どうなの?」 

先生「俺くんは、俺くんは、えぇっと」
346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:07:32.97 ID:yv3ykY970
先生「こ、高校の時から、ずっと……好きだったの」 

妹「……」 

先生「俺くんって、最初は怖い人かと思ったけど。や、野球部の人ってみんな怖いから……、でも野球以外の事はほんと全然だめで、成績も悪くて一緒に勉強とかしたりしてるうちに、だんだん……」 

妹「……」
347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:09:05.11 ID:ikpKlv8L0
先生「みんなからは、あんな人のどこが良いんだって言われたけど。わたしは」 

妹「……」 

先生「再会できてとっても嬉しくて、俺くんと会う日は毎日楽しくて」 

妹「……」 

先生「わたし。あなたのお兄ちゃん……ううん、俺くんの事が好き、好きなの。今でも、その気持ちは変わらないわ」
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:10:30.23 ID:ikpKlv8L0
妹「そう」 


先生「うん」 


妹「って、言ってるけど」 


俺「委員長……」 


先生「え? え?」
350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:16:26.44 ID:ikpKlv8L0
俺「──」 

先生「──」 

俺「──」 

先生「──」 

俺「──」 

先生「はうぅ……」
352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:19:15.21 ID:ikpKlv8L0
少年「……これで良かった、のか?」 

妹「さあね、ってかあんたストーカー? なんで居るのよ」 

少年「俺さんを……連れてくる様に頼まれた」 

妹「あぁ、そうだったわね。ありがと」 

少年「……」 

妹「はぁ……何やってんだろ、あたし。敵に塩送るような事してさ」 

少年「……涙拭けよ」 

妹「うるさいわよ、それに泣いてなんか……」 
353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:28:31.07 ID:ikpKlv8L0
少年「……気の利いた事は言えないけど」 

妹「なによ」 

少年「──」 

妹「傷心の女に言い寄るのがあんたの手ってわけ?」 

少年「……そんなつもりは……」 

妹「ごめん、あたしやっぱりお兄ちゃんが好きなの」 

少年「……そうか」 

妹「でも、少年。あんたも良い男になったと思うよ」 

少年「……ふん」
354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:33:43.94 ID:ikpKlv8L0
少年「で、どうするのさ」 

妹「何がよ」 

少年「トライアウト、受けるの? 受けないの?」 

妹「そんなの、決まってるじゃない──」 

少年「はは、……敵わないな」 

妹「ほっとけ」
355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:40:15.00 ID:ikpKlv8L0
俺「で」 

俺「またまた緒戦から甲子園出場校と当たるのはなんでかなあ?」 

少年「……わかりやすくて良い、これに勝てば後はザコばかりだろ」 

俺「まぁ、そうだけど」 

少年「……」 

俺「何だよ」 

少年「いや、何でもねぇ」 

俺「?」
357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00:43:24.00 ID:ikpKlv8L0
俺「ところで少年」 

少年「……何だよ」 

俺「妹はドコに?」 

少年「妹なら来ないよ」 

俺「え? 来ないってどういう……」 

少年「女子プロ野球のトライアウト、今日なんだとさ」 

俺「女子プロ? でもあいつそんな事一言も言ってなかったぞ?」
359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:00:35.38 ID:ikpKlv8L0
少年「嫌なんじゃないか?」 

俺「あん?」 

少年「どこかの色ボケ二人組みを見て、自分だけ仲間外れなのが。居場所が無くなるのが嫌なんじゃないか?」 

俺「仲間外れって……そんな事は無いだろう」 

少年「あんたがそう思ってても、あいつはどうかな。あんたは一応あいつの気持ちを裏切った形になるからな」 

俺「……まさか……でも、そんな……」 

少年「試合の時間だぜ、しっかりしてくれよ監督」 

俺「あ、あぁ……」
360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:02:32.70 ID:ikpKlv8L0
少年「……ち」 

少年「……嫌われ役ってのは損だなぁ」 


審判「プレイボール!」 


少年「……まぁ良い、シンデレラが現れるまでせいぜい踊ってくれよ……なっ!」 


審判「ストラック、アウト!」 


少年「っしゃあ!」
361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:06:26.46 ID:ikpKlv8L0
妹「ハァ……ハァ……」 

タッタッタ 

妹「ハァ……ハァ……」 

タッタッタ 


男『やぁ、来たね』 

妹『あの』 

男『あー、ユニフォームで来たの? テストって言っても形だけだから、それより契約の話に移ろうか』
362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:07:26.70 ID:ikpKlv8L0
妹『あの! やっぱりあたし、まだその話を受ける事ができません! ごめんなさい!』 

男『……いいのかい?』 

妹『いいんです。それに』 

男『?』 

妹『あたしみたいに中途半端な考えの人は、プロになっちゃいけないと思います、だから出直してきます』 

男『……そうか、じゃあその時が来たらまた声を掛けてもいいのかな?』 

妹『はい!』
364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:09:59.51 ID:ikpKlv8L0
部下「いいんスか? 社長」 

男「逃がした魚はでかい……か。おい、行くぞ」 

部下「はい?」 

男「視察だよ、あの娘の高校が今日試合のはずだ」 

部下「視察って、あの娘は試合には出場できないんでしょ?」 

男「あん? 知らないのか? ──」
367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:15:08.41 ID:ikpKlv8L0
妹「ハァ……ハァ……」 

妹「ごめん! 遅れました!」 

少年「……よお、随分遅かったな」 

妹「すごいじゃない、少年。あの重量打線を1点に抑えるなんて」 

少年「うるせ」 

俺「おい!」 

妹「はい!」 

俺「色々言いたいが全部後回しだ。最終回、1点ビハインド、ランナー1.3塁。いけるか?」 

妹「うん! いけるよ!」 

俺「よし、いけ! 審判! 代打だ!」
368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:18:44.81 ID:ikpKlv8L0
部員A「え? でも女は出場できないんじゃ」 

俺「それは公式戦に限った事だろ。この大会の規約を読んだがどこにも書いて無かったよ、女の出場は禁止なんて事は」 

少年「……いいとこ残してやったんだ、打てよ」 

妹「当然!」 

部員A「でも、この場面いきなり出ていって打てますかね?」 

俺「あいつ力は無いが右のサイドハンドを打つのはこの中で誰よりも上手いからな」 

投手「(女……だと……? 俺も舐められたもんだな……)」 

投手「ふん!」 

投手「(これでゲーム・セットだ!)」
369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:21:59.94 ID:ikpKlv8L0
妹「(いつの間にか、言い訳してた)」 

妹「(女だからとか、妹だからとか)」 

妹「(でも、そんな事全部関係ない)」 

妹「(あたしは、あたし! 他の誰でもない!)」
370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:27:04.25 ID:ikpKlv8L0
妹「(でも、これだけは言わせて)」 

妹「(お兄ちゃんの……お兄ちゃんの……)」 

妹「ばーーーーーーーーーか!!」 


カキィィィィィィィィン! 


妹「いっ」 

妹「けぇええええええええええ!!」
374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:29:19.85 ID:ikpKlv8L0
部員A「うお! 打った! マジで打った! 右中間割った!」 

俺「回れ回れ! サヨナラだ! はっはっは!」 

少年「はは……すげぇやつ……」
377 :1です[]:2009/11/08(日) 01:39:45.55 ID:vWQ62KqQO
審判「ホームイン! ゲームセット!」 

部員「勝った! 勝った!」 

先生「え? え? 勝った? 勝ったの?!」 

部員A「うおおおおおお!!」 


俺「よっしゃ! このまま優勝目指して突っ走るぞ!」 


妹「もちろん!」 




ED曲「sugar!!」 
382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01:46:10.79 ID:vWQ62KqQO
俺「ナイスバッティング」 

妹「うん」 

俺「……後で色々聞くからな」 

妹「ねぇ、お兄ちゃん。そんな事より──」 

俺「あん?」 

妹「野球しようよ!」 



 高校野球編、おしまい。 

 

 


以下小ネタ

 

402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 02:50:52.13 ID:ikpKlv8L0
俺「前スレを読んでジッ●ヒットを買った人がいるらしい」 

妹「あー、でもちょっと欲しいかも」 

俺「なんで?」 

妹「バッティング解説DVDが付いてるんでしょ?」 

俺「それ目当てか……」
422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 03:56:29.42 ID:ikpKlv8L0
俺「往年の名選手?」 

妹「うん」 

俺「あー……」 

妹「どうしたの?」 

俺「パワプロ8で苦労させられたわ」 

妹「あー……」
452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12:38:43.98 ID:ikpKlv8L0
俺「日本シリーズが終わった直後に引退を表明した選手がいるらしい」 

妹「まだあと二年はやってくれると思ってたのに……」 

俺「本人にしかわからない衰えもあったんだろうな」 

妹「十八年間お疲れ様でした」 

俺「でした」
455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12:50:09.11 ID:ikpKlv8L0
俺「いぶし銀といえば?」 

父「堅実な二塁手ってイメージだな」 

俺「ほう?」 

父「土井さんとかな」 

俺「渋いね」 

父「だろう?」
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12:51:51.31 ID:ikpKlv8L0
俺「いぶし銀といえば?」 

姉「なにそれ御寿司屋さん?」
457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12:57:57.84 ID:ikpKlv8L0
俺「最近珍プレー好プレー見てないな」 

妹「視聴率低下とか言われてるけど」 

俺「いや……それだけじゃない、拙攻マニアの俺としてはお茶の間で笑えるプレーが減ったのが要因の一つと推測する」 

妹「宇野さんのアレとか」 

俺「あのヘディングはもう芸術だよ」
461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 13:34:35.27 ID:ikpKlv8L0
俺「昔プロボウラーになろうとしたプロ野球選手がいるらしい」 

妹「でもボウリングのプロテスト受けにいく途中で速度違反で捕まったらしいね」 

俺「その罰金でテストを受ける金が無くなったんだと」 

妹「でもその後野球で三冠王取っちゃうんだもんね」 

俺「違反切符とった警官のファインプレーだよ」
464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 13:44:52.05 ID:ikpKlv8L0
俺「ところで」 

妹「うん?」 

俺「ついにアンダーアーマーにしたのか……」 

妹「な、……なによ」 

俺「正直、たまりません」 

妹「お兄ちゃん!」
468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 13:56:38.53 ID:ikpKlv8L0
姉「大きくしたいの?」 

妹「……うん」 

姉「またなんで?」 

妹「先生の……大きいから」 

姉「あ、そ」
475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 14:48:11.77 ID:ikpKlv8L0
「球がこうスッと来るだろ」 
「そこをグゥーッと構えて腰をガッとする」 
「あとはバァッといってガーンと打つんだ」 


俺「これを理解したのが松井とか落合だったらしい」 

妹「天才同士解り合うものがあったのかもね」 

俺「残念だが俺にはサッパリだ」
477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 15:00:51.05 ID:ikpKlv8L0
俺「球界にも詐欺師が居たらしい」 

姉「なにそれ、当たり屋とか?」 

俺「ある意味な」 

姉「?」
487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 16:10:10.48 ID:ikpKlv8L0
俺「さて、じゃあ。そろそろ行くか」 

妹「うん」 

俺「これから冬季トレもあるしな、夏の予選なんかすぐやってくるぞ」 

妹「うん!」 



妹「ねぇ。みんなも一緒に、野球しようよ!」 


 おしまいおしまい。
492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 16:47:08.82 ID:ikpKlv8L0
最後になりましたが、読んでくれたみなさん、レスしてくれたみなさん、感想くれたみなさん、ROMのみなさん、ありがとうございました。 
また何か書いた時は読んでやってください。 

ノシ

以下、ボツネタ。
俺「ねーちゃん、アレどこやったの?」
 
姉「アレって何よ」
 
俺「アレだよ、アレ」
 
妹「はい、お兄ちゃん。これでしょ?」
 
俺「おー、これこれ。よくわかったな」
 
妹「週ベなんておねーちゃんに言ってもわかんないわよ」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
俺「まぁ全ては結果論だけどな」
 
妹「おい」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
妹「なんか、最近みんなのやる気すごいと思わない? 少年」
少年「そう、かな」
妹「」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
少年「僕は……本当はこんなチームに来るはずじゃなかった」
俺「あん?」
少年「あんたとの勝負を、高校のスカウトがたまたま見ていたらしい。それで僕の推薦の話は無くなった」
俺「なん……だと……?」
少年「別にあんたを恨んでるわけじゃない、」
 
 
 
妹「お兄ちゃんと先生の話……立ち聞きしちゃった……」
妹「やっぱり先生……お兄ちゃんの事、好きなんだ……」
妹「……」
妹「あたし、嫌なの?」
妹「先生は良い人じゃない、ちょっとヌけてる所はあるけれど」
妹「でも、それは付き合うとかそういう話じゃなくて」
妹「はぁ……何考えてるんだろう……」
妹「寝よ……、うん」
妹「ごめんなさい、お父さん」
妹「あたしは本当のことを言ったけど、全部は言ってないの」
妹「もうこれ以上お兄ちゃんと先生が仲良くなっていくのを見てるのが耐えられないの」
妹「あはは、ばかだなぁ」
 
俺「そんなこんなで試合の日がやってきました」

審判「プレイボール!」

俺「よーし、いこうか。絶望的な状況だがなんとか勝とう」

妹「マネージャーとしてベンチ入りしてます」
 
妹「悔しかったの」
少年「……」
妹「だってそうでしょ? あたしだって皆と同じ野球部員なのよ?」
少年「そうだな」
妹「でも……あたしは……」
少年「」
最終更新:2009年11月08日 23:33