――世界には 平和が満ち溢れていた――
「魔導の都と言うからどんなとこかと思えば……」
「隊長は、私のこと『人間だ』って言ってくれたッス……」
――人々は いつまでも日常が続くと信じていた――
「あのなぁ、ミッドチルダっていや、天下の管理局様のお膝元なんだぜ」
「そんなところに喧嘩売るバカがいるわけないじゃないですか」
――それでも危機は――
「なんやこれ? 蟻さん?」
「それが今日の本題、対処を失敗するわけには、いかないもの」
――すぐ目の前にあった――
「警告! 首都防空隊は全員、至急スクランブル体制を取れ!」
「何があったんですか!?」
「バカな……なぜお前等が……」
「お前等がいるんだ、フォーリナー!」
――Lyrical Nanoha StrikerS Another Story――
「クラナガン上空に大船団が出現。地上本部は非情事態宣言を発令。現在彼等への呼びかけが行なわれています」
「蟻、蟻だ! 奴ら、人を食ってるぞ!」
「こちらスターズ3。現在巨大生物と交戦中、大至急援軍を要請します!」
ミッドチルダに異邦人襲来
予期せぬ災厄 最果てからの侵略者 奴らの名は――『フォーリナー』
「クソッタレが! 倒しても倒しても沸いてくるぞ!」
「ぼやっとするな! 蟻の餌になりたいのか!」
敵を倒せ 市民を守れ 機動六課が ナンバーズが そして――
異界の戦士『ストーム1』が戦場を駆けぬける
しかし 敵はあまりにも強大で 奮戦空しく 戦士達は力尽きて行く
「世界を……頼んだ……ぞ……」
「本部へ最後の通信を送ってくれ。そうだな、内容は――」
勝てぬ戦い 守れぬ願い 広がる絶望 もはや 世界に希望など残されていないのか
「傲慢ですね、貴方は。守りたいもの全てを守りながら、あいつ等を全て倒すとでもおっしゃるつもりですか?」
――それでも――
「それが、EDFのやり方だ」
――我々は 絶対に諦めない――
「もう私らに帰るところなんてあれへん。全軍、最後の一人となっても戦闘を続行せよ!」
――Foundation and experience heroes to tomorrow's peace!
守るべきものがある
「ここであいつを倒せば、大勢の人が助かる、ストームチームは他の誰かを助けに行ける!」
「私は、もう何も傷付けたくないから、無くしたくないから、だから――!」
愛するものがいる
「でも……それでも、好きなんッスよ?」
「俺は、あいつをあいつ自身として、愛してやれる自信がない」
「アタシは、アタシはあんたに一方的に護って貰おうなんて、思っちゃいねぇ!」
思いゆえの対立
「お前はそれほどまでに『娘』を死なせたいのか!?」
「私の『作品達』だ。どう扱おうが私の勝手だろう?」
暴走する正義
「防衛長官として命令する。ただちにC70装備の自爆部隊を編成し、敵本隊へ突撃させよ」
「突撃隊が逃げてきたぞ。督戦隊射撃用意」
絶望と希望の果て 彼等の行きつく先は――
魔法少女リリカルなのはStrikerS――legend of EDF――
「今の我々の中で、あれを堕とせるのは貴方だけです。隊長、御武運を」
――轟け 未来への咆哮――
最終更新:2007年11月21日 18:33