無限書庫にはさまざまな本がある。
見なくなってしまった本、記憶の中で忘れられてしまった本…。
そんな本がここにはあある。
そしてその中には、人が触れてはいけない禁固の本というものもある。
例えば、闇の書みたいなものだ。
それ以外にも危険な本は山のようにある。例えば…。


一匹の退屈な死神(ユーノ・スクライア)が地上に、一冊のノートを落とした。


私立聖祥大附属小学校
自称平凡な小学生である、少女、高町なのはは、退屈な授業から視線をそらして、窓の外を眺めていた。
変わらない日常、退屈な毎日…
これから自分はきっとあのレストランをつがなければいけないのかと、そんなぼんやりとしたことを考えていた。

「あっ…」

 そこで目に入るもの…一冊の黒いノートが自分の視界にへと入ってきた。
 そのノートはまるで天から落ちてきたノートかのように、宙を落ちていく。

授業終了後…。

私は、先ほどのノートが落ちた場所にいってみた。
そこには確かのノートが落ちている。
なのははそれを恐る恐る手にとって見る。

「なにこれ?えーっと…英語じゃん。これじゃーなんて書いてあるかわからないよ」

私は、そのままノートを置いて帰路に…

「ちょっと!!話が始まらないじゃないか!これじゃー!!読めればいいんだから、英語ぐらい関係ないよ!!」

やり直し…。

「なにこれ?えーっと…これに名前を書かれたものは死ぬ?アハハ、なにこれ。そんな簡単に人が死んだら苦労しないってば」
 私はそういって笑いながら、ノートを地面に置く。
 しかし、なぜか気になってしまい、結局、家に持ってかえることにしてしまう。

 帰り道、クラスメイトの友達であるアリサちゃんとすずかちゃんと話をしながら、帰っていると…。
 道路の反対側で数人の不良が一人の男性を囲んでいる。
「うわぁー…かわいそう」
 アリサちゃんは他人事のように話しをしながらそのまま、すずかちゃんと一緒に通り過ぎていく。
 私はその人たちを見て、ふとさっきのノートが頭に浮かんだ。
 あの人たちは男性を食い物にする極悪非道の鬼畜、人間なんていう風上にも置けないゲス野郎。
 試してみてもいいや。そうおもったのだ。

「この男、どうしましょうか?クアットロ姐さん」
「そうね。ぶつかっておいてお金が出せないなら、このまま消してしまいましょうか」
 小柄な女子校生にイジメられている、この男性は情けない。

 私はノートをひらいて、早速名前を書き始めた。
 ノートには、その人物の名前、時間、死因を書くことが出来る。
「クアットロ、死因は破壊的な隕石(スターライトブレイカー)」
 私は名前を書き終え、どうなるか様子を見る。
 すると、突然、隕石が彼女の頭上から落ちてくる。
 そのまま彼女の姿は吹き飛ばされて見えなくなった。

「このノート、本物だ!」

 私は世界にいるたくさんの悪者を駆除し始めた。
 娘を虐げる母親。
 人間の身体を乗っ取ろうとする化け物。
 変な顔をしたロリコン科学者。


そして半月後…。
「…今日もいっぱいかけた♪」
 自分の部屋の中で、ノートを見ながら私はうっとりとつぶやく。
「随分と楽しそうだね」
 私が振り返った先には、小さなネズミ…ではなくイタチのような淫獣がそこにはいた。
「そのノートの使い方はわかっているようだね」
 私はそこにいる淫獣を見て、声を震わす。
「淫獣が喋った」
「だから淫獣じゃない!!」
 淫獣もといユーノ君は死神をしているそうだ。
 そこで退屈しのぎにこのノートを落としたのである。
 それを私が偶然ひろった。
「たくさん書いたね」
「私に仇名すものや、人間のクズの名前をたくさん書いたから」
 ノートには世界中さまざまな人の名前が書かれている。
 今まで、事故などでデスノートがこっちの世界にきたことがあるらしいが、ここまで書いた人はそういない。
「怖くなかったのかい?」
「なんで?」
「いや、人を殺してるから」
「ぜーんぜん。だって私を捕まえられる人なんかいないんだもん。私は神様になるの。誰も逆らうことが出来ない、真の支配者に…」
「あ、悪魔…」
「悪魔でもいいよ…」
 ここでユーノは、はじめてこのなのはの存在に恐怖した。

 だが…ここでもう一人の悪魔が動き出したことを、まだこのときのなのはは知らない。


 ICPQ(世界警察機構)
 相次ぐ、連続怪死事件に先立ち、世界警察機構では緊急役会を招集し時代の打開にあたることとなっていた。
 日本警察庁の代表として、八神はやてと、部下であるヴィータが出席することとなった。
 だが会議は踊るが、されど進まず…意見が出しつくされた後に、一人のコートを着た女が姿を現す。
「静粛に!この事件は、Fが担当します」
「Fだと!?」
 ざわめく会場内。
「誰?Fって」
 ヴィータがはやてに聞く。
「世界警察機構で数々の難事件を解決していった、正体不明の探偵さ」
ヴィータは胡散臭いなとおもいつつ、前を見る。
「ただいまから、我が主、Fの声をおきかせしまーす!」
 帽子をかぶりコートを着ているが、その爆乳と長いピンクの髪の毛が隠れきれていない。
 Fとの唯一、交渉できえる存在…アルフ。

『みなさん、私がFです』

 こうしてなのはとFの戦いの幕が開く。

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最終更新:2008年01月27日 19:19