仮面ライダーリリカル電王sts外伝
「リリカル電王珍道中物語。」
私はアイン。この時の列車、デンライナーの乗客だ。今日は、オーナーが時空管理局の上層部の方と話しをしているので車内には私とナオミという客室乗務員だけだ。どうしたものかと外を眺めているとナオミが話しかけてきた。
「何をボーッとしてるんですか。」
「いや、何もすることが無くてな。」
「だったら丁度いいです。これから、お茶にしようと思ってたんです。一緒にお茶しましょう。」
「それもいいな。」
思えば、これが悲劇の始まりだった。
「じゃあ準備しますね。あ、そうそう。オーナーが向こうの方から頂いたお茶があるんですよ。」
「では戴こう。」
笑顔で答えた私。しかし、私達は数秒後笑顔を凍り付かせていた。
「あの、聞いていいか。」
「な、なんですか。」
「これはお茶なんだよな。」
「えぇ…、たぶん。」
「なら、何故砂糖が大量かつドロドロになって浮いているんだ。」
「分かりません。」
「何と言うお茶何だ。」
「確かリンディ茶って言ってました。」
「飲むしかないのだろうか?」
「たぶん…。オーナーに美味しいからって勧められたから…。」
「このまま残してもオーナーに悪いからな。仕方ない、飲もう!」
「ハイ…。ではお先に逝きます。」
グイッとリンディ茶を飲みほすナオミ。すると、次の瞬間その場に倒れた。
「ウッ、しかし、飲むしかない!ゴクッ!」
そして、グイグイ飲んでいく私。しかし、飲み始めて数秒で私は意識を失った。
「もう、ウラタロス達は…、私がちゃんとしなきゃ…て、二人とも大丈夫!」
「もう砂糖は嫌~来ないで~。」
「砂糖何か消えろ。こっちに来るな。怖い、怖い、怖い。」
「ちょっ二人ともしっかりして!うんッなにこれ。」
ハナが近づくとそこには緑の箱があった。そこにはこう書かれていた。
「リンディ茶スペシャルブレンド(砂糖40倍)」と。
「しかし、あのお茶はよかったですね。もう一杯頂きたいですね。」
「いいですよ。別に構いませんよ。」
「では、お言葉に甘えてもう一杯頂きます。」
「今、持って来ますね。」
「あなたとはよく話があう。」
「本当ですね。」
そんな事とは知らずにオーナーとリンディさんは談笑を続けていたのであったとさ。
最終更新:2008年01月29日 19:22