題:最強のおかん
管理局存亡を賭けたと言われるJ・S事件、古の兵器「聖王のゆりかご」を使い己が夢を果さんとした
ジェイル・スカリエッティ、そして彼の手足となった12人の戦闘機人通称「ナンバーズ」と
ガジェット・ドローン、しかしその野望は果たされる事はなかった。何故なら―――
「全く!折角の平和をかき乱そうとするなんて!皆御説教よ!」
「ユーノ君、こんな所で何しているの!」
「ユーノが部隊を率いている…ユーノ隊と言う訳か」
「我らはユーノ隊ではない!ねね隊だ!総員おねね様を援護しろ!」
「こら!ゼスト、こんな所で何やっているの!」
「お、おねねさん!こ、之には深い訳があって!」
「言い訳しない!御説教よ!」
「アッーーーー」
「流石、ねねさんは凄い、強いし、乱暴だし、人の話は聞かないし」
「ユーノ君、それ褒めているの?」
「ねねさん、まだ悪い事をしている奴がいます」
「御説教よ!」
「御説教って言うレベルじゃないっす!」
「勘弁して!」
「ナンバーズもヴィヴィオちゃんもみ~んな御説教よ!」
「そんな無茶苦茶な」
「駄目でしょ、皆に迷惑かけちゃ!」
1人の女性が正座させられている12人の女性と2名の男性に向かって説教を行う、その傍らには
うず高く積み上げられたかつてガジェットと呼ばれた残骸があった、それはその女性1人がやった事だ。
その女性はクノイチを彷彿する胸元や太ももが惜しげもなく露になっているバリアジャケットを着込んで
(ウェンディ曰く「エッチッす!不潔っす!」、チンク曰く「う、羨ましい」)
二振りの飛刀型デバイスを所持している。女性の名前は「ねね」
…一言言っておくが某長寿アニメのウサギ人形を殴ったり、リアルお飯事が趣味の幼稚園児ではない…
管理局地上課にその人ありとされて、空、海でも知る人ぞ知る有名な人である。(噂では三提督すら頭上がらないらしい)
「ドクターの夢を適えるのが私達の…」
ナンバーズの筆頭格であるウーノが抗議するように言う。
「夢?でも他人に迷惑をかけるような事は駄目よ」
「でも、ドクターに逆らう事は…」
2番目のナンバーズであるドゥーエも歯切れが悪いように言う。
「例え父だとしても、間違った事はちゃんと否定しなきゃ」
そしてねねは一人顔を背けてブスーとしている眼鏡をかけた女性に注意する。
「こら、クアットロちゃん、人が話しているときはしっかりと顔を見なさい。全くいくつなの」
そう言うねねに対しまだブスーとしているクアットロ、それを見てウェンディとセインは呟く。
「くくく・・・怒られてやんの」
そういった小声もねねは聞き逃さない。
「こら、ウェンディちゃんもセインちゃんも駄目でしょ、人に迷惑かけちゃ」
そしてねねは正座させられているレジアスに対しても説教する。
「レジアス、貴方がミッドチルダを平和にしたのは認める、だけどあんな物騒な物(アインヘリアル)で平和な世界
を作ろうなんて、力で抑える平和じゃ皆幸せになれないじゃない。平和は皆で守っていく事分かった?」
そしてレジアスは膝をポンと叩くと笑う。
「やはり、おねねさんには適いませんな、このレジアスしかとねねさんのご意見受け止めました」
「以下同文」
ゼストも言う。
「うん、じゃこれからはあの子達(機動6課)と共に平和を守ってね」
そしてねねは微笑む。
「さて、貴女達の事なんだけど…貴女達は私が面倒を見るわ、いいわねレジアス」
「はい、おねねさんの御好きに」
12人の女性ナンバーズはそれぞれ異なる反応を見せた、ドクターに何かしら未練のあるウーノ、ドゥーエ、クアットロは
「ゲッ!」とした顔をして、彼女の強さに(ちなみに12人のナンバーズはねねの御説教と言う名の下ボコボコにされました)
惚れたトーレ、セッテは目をキラキラしており、セイン、ディード、ウェンディの3馬鹿トリオは
「そ~なのか~」「まぁそれもいいかもね」と能天気な表情をしており、チンクは「まぁ仕方ない事か」と半ば諦めモードに移っており、
残りのオットー、ディエチ、ディードは相変わらず無表情のままだった(案外歓迎しているかも)。
こうして時空管理局を揺るがす大事件は一人の肝っ玉かあちゃんによって解決された。
一方―――
「ねぇ、なのはちゃん」
「どうしたのはやてちゃん」
「うちら、6課創設した意味あったんかな」
「・・・・・」
ちなみに機動6課にエリオとキャロの姿はいなかった、何故なら…
「小さい子を戦わせようなんて何考えているの!」
「ねねさん、これには訳があって」
「はやてちゃん、フェイトちゃん御説教よ!」
「「アッ――――」」
最終更新:2008年02月08日 22:06