「ザッ……俺は望んで――ザザッ―なった……!お前は――」
戦いの終幕を報せる爆音。
勝者はこれからの歴史を作り、敗者は記憶にのみ残り、いずれ消える。
どれだけ美句を並べたところで、歴史に選ばれなかった敗者たちの願いは叶えられない。
彼らが望んだのは、きっと結果だけではなかったのだから――


スカリエッティに纏わる事件から数ヶ月、落ち着きを取り戻しつつあった機動六課のもとに現れたのは
「騎士を名乗るのならばもう少し冷静になるべきではなくって?」
「貴様っ!」
護るべきものを失った騎士――あるいは主を護る新たな騎士――と
「あたいはティス!よろしくね!」
「痛いっ痛いっ!わかりましたから離してっ!」
母を失った人でない少女――あるいは新たな家族――と
「ん……こんな美人さんの隣で目を覚ますとは、ラッキーなんだな。これが」
「……なのは……この人誰?」
「……だれ?」
「え……えええっΣ!」
信念と愛するものを奪われた戦士――あるいは二人の愛を阻む(?)お邪魔虫――だった。

魔法少女リリカルなのは―外伝ARJ
始まりません

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最終更新:2008年02月28日 20:21