少年は、戦うことを恐れた。
…尊敬していた存在を、目の前で失ってしまったから。

「…俺は、戦えない。戦えないんだ…」
「なんでだよ…!お前、はやてのこと助けたくないのかよ!」
「放っておけ、ヴィータ。コイツはただの腑抜けだ。戦場に出ても足手纏いになる。…私の買い被りすぎだったようだな」

少年は、戦うことを恐れた。
…自らの未熟さで、再び大切な者を失いたくなかったから。

「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。捜索指定ロスト

ロギア使用容疑で君達を拘束する」
「く…ここで捕まる訳にはっ…!」
「…ここは、俺に任せろ」
「何…!?」

少年は、戦うことを恐れていた。
…弱かった自分が、許せなかったから。

しかし戦いを恐れた少年は、再び戦うことを選んだ。
…忘れていない、強い信念があったから。
再び戦いに身を投じた少年は、”魔法”の力を手にする。

「確かに俺は、弱い、未熟な人間だ。…だが、命の大切さは忘

れちゃいない!」

魔法少女リリカルなのはA's×W、始まります。

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最終更新:2008年02月28日 21:48