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第97管理外世界…魔法文明を捨て去り、科学技術を発達させた管理局と相容れない世界

   ―――だがかつてその世界には魔法文明があった…
    ―――人々に忘れ去れた存在、必要とされなくなった存在…
     ―――なおも存在することを望み続けた者達が願った最後の楽園…


           その名『幻想郷』と呼ぶ

「結界の力が弱まった?」
境界の妖怪は言う。
「は、先の次元地震によって博霊大結界の力が弱まりました…最悪の場合奴等に嗅ぎつかれるかもしれません、この幻想郷が…」
九尾の狐は言う。
「愚かね、日陰に追いやった『モノ』を無理やり日の当たる場所に戻そうとする、幻想は陰にあってこそ幻想…
 無いモノを欲しがろうとする、どの世界の人も愚かで良く深き人…いや、愚かこそ人と言う存在そのものかもしれないわね」
妖怪は淡々と言う。
「どうなさいますか?」
狐は問う。
「いいわ、結界の力が弱まるとしても永続的ではない、ほんの一時…僅かな時がすぎればまた結界の力は強まる。
 私は少し寝るとするわ、少し頼むわね藍…」
「畏まりました紫様」
ただほんのいっときすぎればすべてが終わる…終わるはずだった。

世界と世界を隔てる境界に歪みが生じ、そして-―――

「先の次元地震は、どうやらジュエルシードが起こしたもののようね…」
提督は呟く。
「ジュエルシード反応?」
時空を守る法の船はロストロギアを確認した。
「場所は?」
「97管理外世界からなのですが…」
艦を統括するOPは戸惑うように言う。
「どうかしたの?」
法の番人である提督は訝しげに問う。
「97管理外世界に…もうひとつ世界があります…」
「何ですって?」

幻想最後の「エデン」は暴かれた―――

「…凄まじい魔力反応です」
驚愕するOP。
「そんな…何故?」
戸惑う提督。
「わかりません…」
「…先の例もあります、増援の武装局員が回され次第クロノ、ユーノ、そしてなのはさんを現地に」
「了解しました」

そして幻想から漏れ出した魔力は史実を歪める―――
「闇の書の起動を確認しました」
「我ら、闇の書の蒐集を行い、主を護る守護騎士にてございます」
「夜天の主の下に集いし雲……」
「ヴォルケンリッター。…何なりと命令を」
孤独に生きる心やさしき少女の元に騎士が現れた…そして史実を歪めた結果は少女が黒き絶望に飲
み込まれるの時間はそうかからないものとなった。そして少女の想いも空しく、騎士達もすべてを
受け入れた少女の為に…家族を護る為に…この素晴らしき生活をほんの一時でも延ばさんが為

幻想へ飛び立った―――

「ジュエルシードとそれを有効活用する為の何かが見つかったわ、とってきなさい…どんな事があっても、
 母さんの言う事は聞いてくれるよね?これが最後のチャンスよ」
「はい、母さん、母さんの言う事はちゃんと聞きます。」
古の地の遺産によって生まれた少女もただ一人の家族の笑顔が見たいが為、凶刃を持って幻想へ飛
び立った。

―――求めるのは母の笑顔、温もり…まだ少女は自分自身を知らない

「だから、言わんこっちゃない…」
九尾の狐は嘆く、主の小さな慢心が幻想を今滅ぼさんとする、そして九尾の狐は己の瞳に映る法を
護る白い船を凝視すると小さく呟いた…

「ついに来たか時空管理局」

異世界の者は古の術を、人に必要とされなくなったモノを自分の物であるかのように求める存在…そ
の欲望は、人としての探究心は最後の楽園をも手にかけようとした。

「何てこった侵入者か…だが博霊はまだ動かんな」
九尾の狐はうめく、自分が為すべき事…それは…思考を止める
「だが、ここにいる皆にとってこれは単なる一時の暇つぶしになるのか、さて悪化する前に少しでもなんとかするか」

―――小さき魔法使いは幻想に降り立った。
「なんだろう?この感じ…なつかしいな…そうだ、依然本で読んだ昔の日本(日の国)のような」
そして少女は一人の魔法使いに出会う。

「おおっと、避けると撃つ、いや、撃つと避けるんだってな」
少女の前に黒い魔法使いが現れる。
「おやおや随分変な格好をしているな外の世界の子供か?」
「貴女は誰?」
「おいおい、人に名を問う時はまず自分から問うものだぜ」
「あ、私なのは、高町なのは…貴女の名前は?」
「私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いさ」
魔法使いは魔法使いと出会う、それはこの静かなる地に大いなる戦乱を齎す序曲であった。

「この世界は本当に97世界なのか?」
法を護る提督は呟く…そして彼女は知ることになる。
「間違いありません、ここは第97管理外世界です」
OPは言う、だがそれが本当だとは思えない…何故なら
「なら、この魔力値は一体何なの?」
「わかりません」
彼女達はまだ知らない、幻想という言葉を…

「恋符『マスタースパーク』!」
「ディバインバスタァァァァァァ!!!」
二人の魔法使いが出会う時…幻想の地で戦いが起きた。

「結構やるじゃないか…高町」
「なのはでいいよ、貴女もすごいですね魔理沙さん」
似たような魔法使い同士、気が合うのは性格か?それとも何かを感じ取ったのか?

「何!アイゼンを片手で受け止めた!」
鉄槌の騎士はうめく、自分と変わらぬ体格をもったが唯一つだけ違う点、
頭に生えた二本のねじれた角、そのヒトノカタチをした何か…鬼は鋼鉄の一撃を受け止めた。
「へぇ~結構やるじゃない、小細工なしで一気に叩き潰す、どこまでも真っ直ぐで…うん嫌いじゃないよ、異世界の人」
「クッ!…私はやらなきゃならない…はやてと…家族と一緒に暮らしたいんだ!」
「なら戦おうじゃないか、異世界の人…互いの大切なものをかけて…お前が勝てば私はお前の言う『りんかあこあ』というのを、
 私が勝ったらその『あいぜん』とかいう打撃武器をもらおうか」
鬼の挑戦、鉄槌の騎士は受諾する。
「私の名前はヴォルケンリッターが一人、鉄槌の騎士ヴィータ」

「私は鬼、私は伊吹萃香!私の力、萃める力、鬼にしかなせない力、未知の力を前にして夢破れるがいい!」

「何だ、こいつは!」
烈火の将は目の前に立つ禍々しい存在が発する凄まじい…そう今まで体験したことのない殺気を感じた。
「へぇ~~、外の世界にも結構楽しめそうな奴がいるじゃないの、魔理沙は最近着てくれないし、
 お姉さまは外に出ちゃ駄目って言うし…」
丸で無垢な子供のような顔をする少女…だがそれは子供、力の加減が分からない…そうコントロー
ルの聞かない核ミサイルのように、だが将も負けてはいられない、敵に背を見せるなど…
騎士として出来るわけが無い、そして、あの時を一刻でも伸ばす為…
「レヴァンティン!我が敵を斬る!」
そして少女も感心するように言う。
「へぇ~貴女の剣はレヴァンティンって言うんだ、私も似たような物を持っているんだ」
少女は笑顔のまま一つのカードを取り出す。
「禁符『レヴァーテイン』」
少女の手に暴虐なまでの力を持った魔法の刃が現れる、少女は言う。
「貴女にあげるのはコイン一個…わかる?あんたにはコンテニューが出来ないってわけさ!」

「遅い!」
メイドのナイフは少女が形成した雷の刃をあっさり受け止め、続いて放たれた雷弾をいとも簡単に
かき消す。驚愕の表情を浮かべる少女にメイドの容赦ない攻撃は降り注ぐ。
「あ、あああああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあ」
少女は崩れ落ちた。
「酷い…どうしてここまで…」
魔界の神は嘆く、外からやって来た傷だらけの少女…母の笑顔の為に健気に頑張り続ける哀れなクローン…
「夢子ちゃん、やりすぎよ」
「しかし、神綺様…この少女は神綺様を…」
少女は母の笑顔の為に魔界の神へ襲い掛かった、しかしその雷の刃は神に届くことはなかった、付
き人、最強の魔界人によって阻止された。
「大丈夫?」
魔界の神は少女に声をかける。
「かぁ…さん…」
少女はうわごとのように呟く…魔界の神は怒った、そこまで母を大事する娘をこうも怪我だらけの
まま戦わせる…いや、何故小さなまだ人間年齢で言う10歳前後の娘を過酷なまで戦わせようとす
る!何て親だ!滅多に怒らない魔界の神は怒りの表情を見せた。

「う…くぅ…私の負けです」
「いい勝負だった、サムライと言うべきはある・・・だが、まだ爪が甘い」
半人半霊の剣士は烈火の将に負けた、だがその中で友情が生まれた。
「どうしてこんなに強いんですか?」
剣士は将に問う。
「強いか、簡単だ…守りたい家族が、仲間がある…ただそれだけだ」
将は誇るように言う。

「うぅぅぅ」
少女は目覚めた。
「大丈夫?」
魔界の神は心配そうに少女に声をかける。
「ここは?」
「私の部屋よ…貴女の名前教えていただけないかしら?」
魔界の神は微笑む、敵意もかけらもない無垢な微笑み…そして少女は自分の名前を言う。
「フェイト・テスタロッサです…」
そしてフェイトはベッドから降りようとするが全身に激痛が走る。
「う、うあぁ」
「だめよ、まださっきのダメージが残っているから…フェイトちゃんだっけ?話は後で聞くから…
 暫くゆっくり寝ていなさい。大丈夫よ、取って食べようなんて思っていないから」
そして魔界の神はフェイトの頭をやさしく撫でて部屋から出て行く…フェイトは泣き出した、
何故あの人は襲った私の事を娘のように心配してくれるのか

 …そして何故私の母親は優しくしてくれないのか?

白き船の中で提督は本局の知り合いと連絡を取り合っていた。
「幻想郷?」
「ええ、偶然第97管理外世界の資料が見つかって調べたら、幻想郷の記述が見つかって」
そして幻想郷の文献をみて提督は絶句する…そう…
「ロストテクノロジーのたまり場…」
そしてさらに悪い情報が入る、ジュエルシードのみならず封印指定ロストロギア『闇の書』がこの
地に観測されたのだ。

そして幻想郷を知った時空の護り手はそれを掌中に収めるべく、矛先を向けた、
狙うは人の記憶から消え去ったもの…幻想のすべてを

ただ一人の九尾の狐によって時空の平和を護らんとする部隊は一人を除いて全滅した。
「お前達の世界は危険すぎるんだ!」
黒き少年は叫ぶ。己が信ずる時空の平和を護らんが為。
「だからと言って、勝手に人の世界を危険と決めつけ!あまつさえ独りよがりの大義で正当化しようとする!
 何故そこまで傲慢なのだ!」
九尾の狐、境界の妖怪から頼まれた守護者も叫ぶ、狐は戦い続けた。己の理想郷を護らんが為。
「傲慢ではない!危険すぎる力はいずれ世界を、時空を滅ぼす!何故それが分からない!」
少年の叫びは狐に届かない。
「それは人間の論理だ、ここは人の地であり、妖怪の地だ!異国の地を踏みにじるのが己の正義なのか、管理局は!」
狐の叫びもまた少年に届かない…いや届きはじめた。

「何故…お前たちはこの地を狙う?」
ハクタクは言う。
「…闇の書の完成、その為の魔力の回収…だけど時間が無い、はやてちゃんを救うには…
 もうこれしか方法はない…一か八かの賭け、有力な魔力素質が多数存在するこの地に…」
「どんな怨嗟も背負って見せよう理解してくれぬか?」
泉の癒し手、そして盾の守護獣の悲壮なる覚悟、ハクタクはその意思に同情した、だが理解はしな
い。この地に無法をのさばらす事は人里の守護者として見逃せないからだ。
「妹紅…」
「そうだな」
不死者も同調する。
「シャマル、ザフィーラ…お前達の言っていることも確かにわかる…だが私はこの里を守る者として
 お前たちの行動は許す事が出来ない」
「慧音さん、妹紅さん…やはり分かっていただけないのですね」
「当然だ」
「……相容れぬ存在か…」
守護獣はポツリと呟く。

「ほら、フェイトちゃん、あ~ん」
魔界の神は笑顔でフェイトに切った林檎を食べさせる、今は出て行った自分の娘が風邪をひいたと
きにつきっきりに世話をしたように…そして魔界の神は問う。
「フェイトちゃん、どうして私の事を狙ったの?怒らないからちゃんと言って」
真摯な瞳についにフェイトはすべてを話した、ジュエルシードの事、そして魔界の神の持つ創生の
力を…そして…
「酷い、どうしてそこまでして…」
「私にとってたった一人の母さん、昔は私に笑顔を向けてくれた、今は向けてくれないけど母さんの言う事を
 聞いていればきっと昔の笑顔を見せてくれるって」
魔界の神は問う。
「そんなに酷い事をされてもまだお母さんが大事なの?」
フェイトは俯く、そして魔界の神は言う。
「私の下にこない?」
「え?」
魔界の神は微笑む
「私がフェイトちゃんのお母さんになってあげようか?」

「ねぇ、何故、人は私達を求めるのかな、永琳?」
輝夜姫は月の頭脳に問う。
「人は誰しも死を恐れる、そして克服した後の未来を考えてない」
月の頭脳は淡々と言う。
「愚かというべきね」
姫は続ける。
「愚か…愚かと言うから人間と言うのでしょうね、私もその一員だったから」
「姫…」
「永琳、この理想郷…守っていただけないかしら?」
「貴女様がおっしゃられるのなら、喜んで守りぬいてご覧にいれましょう」

「本当に正しい事なのかしら?」
提督は呟く、静かに暮らし続けた人たち…ただどの世界にもない異質な魔法をもつから、異質を生
み出す技術があるから…そんな理由で管理という世界に組み込もうとする。

「…本当に正しいのか?」
黒服の少年も思う、人々に必要とされなくなった者たちが築きあげた世界を、管理と言う名目で支
配する、信じてきた正義とはこう言うものなのか?これが管理局のあるべき姿なのか…少年は苦悩
する。

「私が勝ったら話しを聞いてもらから」
「分かった…」
最後のジュエルシードを巡って少女達は戦う。
「なのは!」
黒い魔法使いは言う。
「お前のすべてを、言葉を詰めてぶっ放せ!」
「魔理沙さん…うん!これが私の全力全開!スターライトブレイカァァァァァ!!!」

「規定の蒐集が…満たない…もう時間が…」
「畜生!」
自分を受け入れたただ一人の少女の為、騎士達は誇りをかなぐり捨て少女達に襲い掛かる。

黒き少女は突然の一撃に切り倒され…
白い少女の胸には手が突き出ていた。

「どうして…」
「…許してくれ…これも…」

「なのは…久々にきれちまったよ…てめぇら…ただで済むと思うなよ!」
「それが剣士として生きると私に教えてくれた貴様の本性か!」
「一対一の勝負に水をさすなんてね…あんたの信念を買った私が馬鹿だったよ、鬼は嘘を許さない」
黒き魔法使いは…半人半霊は…鬼は…怒りを露にして騎士に挑む。

              そして…

「何でや!何でこんな事をするのや!」
主たる少女は泣き叫ぶ、仮面の男によって突然連れてこられ目の当たりにした光景、騎士達が倒さ
れ、そして自分の所から離れた書に吸収され、塵となった事に…少女は思う…
「何で…何で誰もいなくなるん!悪夢や…こんなん悪夢に決まっておる!」
少女より生まれた思いは最悪の悪魔を呼び起こしてしまう。

「闇の書管理プラグラム…起動」

「やはり出来損ないはどこまでも出来損ないね…フェイト」
母である女の口から吐かれた最悪の現実、少女の縋る思いは完全に打ち砕かれた。

「次元震が…」
「闇の書が…」

最悪の出来事、どうすればいいい?

史実ならベルカ式を組み込んだデバイスが…
史実なら白き少女とともに歩む黒き少女もここには

         …今は何もない…

「本局の指令は?」
「…現状維持、増援くるまで待てだそうです」
「何ですって!」
時空を護りし組織は現場を知らぬ愚か者は目的さえ果たせばその世界が滅んでも別に構わないと見
ている、ただ目の前にある極上の餌を掌中に収めんが為…

 ――――すべてが終わるのか?
  ――――いや終わらない…

「全く!あんたの怠慢のおかげで幻想郷がとんでもない事になっちゃったじゃないの!」

  ――――ついに幻想郷の守護者たる博霊の巫女は動き出した

「まぁそれは仕方ない事ですわ」

  ――――最凶のアヤカシもついに目覚めた

「巫女が…邪魔をするな!」
闇たるプログラムは主の意思に従い、すべてを無に帰さんとする。
「あんたが闇のなんたらだろうと関係ない!幻想郷の秩序を乱すものは例外なくぶっ飛ばす!」
秩序の巫女と破滅の巫女は衝突する。

欲にかられた者は墓穴を掘る
「…し、司令!本艦隊目の前に人が…」
「ば、馬鹿な生身の人間がいられるものか!」
「た、大変です!本艦隊周辺に大規模なゆがみが…」
「そんな…」
「だめですゆがみに飲み込まれます!」
「あいつがあいつが起こしているのか!」
司令官はモニターに映る一人の女性を凝視する。

   ―――化け物だ…

艦隊は虚空に引き摺りこまれた。

「さてさて、不届き者は当分退場してもらいましょう…後は…まぁ何事もなく解決するでしょうね」
境界の妖怪は微笑む、

 人が起こした事は人によって解決する…
 それが幻想郷いや、人刻んで行った歴史なのだから…

「私は守りたい、私の世界も…この世界も!」
白き少女は叫ぶ。
「僕も」「僕もだ」
黒き少年も、白と緑の少年も…管理局のあるべき姿に殉じ叫ぶ。
「私たちも戦わせていただけないかしら?」
提督は言う。

「ならばやってみればいい…幻想郷はすべてを受け入れるのだから」

あるものは1000を殺してまで1を手に入れようとする女性を阻止すべく動き
 あるものは厄災がもたらされた幻想郷を守ろうとするため

戦いがはじまる―――


           リリカルなのは 幻想伝

        「「ファイナルスターライトスパーク!」」

白き少女と黒き魔法使いは叫んだ―――互いの持つ最強絶技を組み合わせた技を

最終更新:2008年03月07日 21:25