『リリカル迷宮キングダム オープンダイス王国最後の日・外伝』
その日、百万迷宮の小国オープンダイス王国は、帰り来たりて破壊と暴虐の限りを尽くす先王レベデンコとの、最後の決戦に臨んでいた。
歩く迷核と化した狂王は無数の怪物を産み出し、末娘カチューシャやその盟友達の軍勢と血で血を洗うが如し激戦を繰り広げた。
「ミステル!まだか!」「ええと……これがこうで……」
カチューシャが友の一人、“ガンドッグプリンセス”イリア・ルゥ・レグニツァは配下の魔王ミステルが予言書を繰るのを急かす。
「これがこうで……よし、来ましたわっ!!」
そして、神殿のエレベータが低く唸り、一人の女性、勝利の鍵を送り届けた……
「時空管理局から来ました、高町なのはです。
アレの頭を冷やさせればいいのですね……行くよ、レイジングハート!」
《Starlight Breaker》
そして、直線主義者も斯くやという大きな横穴を残し、巨鬼王は迷宮の藻屑と消えた。
勝利を喜ぶ余り宰相スタニスラフに抱きついたカチューシャが、照れ隠しに処刑点5点を申しつけたのは史書に記された通りである。
最終更新:2008年04月02日 20:46