「休日の過ごし方(スバル&ティアナの場合)」
「あ、ここ、ここ!ここが噂のお店」
スバルとティアナは一軒のアイスクリームショップの前に立っていた。
そこは何でも、十段アイスなどと言うアイスがあるらしく、スバル達のたっての要望でやって来たのである。
何故、スバル達と表現したか、それはモモタロスも懇願したからである。
この二人一部を覗いてほぼ同じ思考回路をしてるらしい。
つまり、
(バカが二人…)
ティアナは思いっきりため息をついた。
スバルはアイスを買うと笑顔で頬張る。十段アイスの名に恥じぬその大型のアイスを嬉しそうに食べながら歩くスバル。

『このアイスはスゲェなぁ!』
「やっぱり、この量だよねぇ」
『アイス大好きなんだぁ』
「うん!好き好き、大好きぃ~!」
『最高だぜぇ!』
「良くも悪くも似てるわね…」
「うん?ティア、何か言った?」
「ううん、別に」
『そうかぁ?それよりもこのチョコ、おいしいんだよなぁ。スバル代われ、俺が食べる』
「しょうがないなぁ、いいよ!」
『よっしゃあ行くぜ!』

そう言ってスバルに憑依するモモタロス。


そしてチョコアイスを一口、食べようとしたその時だ。

「頂き、ウオワァッ!」

背後から近づいて来た男がMスバルにぶつかりアイスを落としてしまったのだ。
アイスは男の足元に落ちる。男はMスバルに近寄る。

「あ~あ、服汚れちまったじゃねぇか!どうしてくれんだアマァッ!!」
「服?テメェこそ、ふざけんなぁ!」

Mスバルはそう叫び男を路地裏に投げた。男はゴミ箱をなぎ倒しながらも立ち上がりMスバルに叫びながら殴りかかる。

「テメェェェ!」
「今日の俺はムシャクシャしてんだよ!!オラァッ!」
「ガハァッ!」

殴りかかる男を素早くかわし全力の拳を腹に叩き込む。
そしてよろめく男を立たせるとそこにはMスバルの笑みが。

「俺は怒ってんだ。解ってんのか。オラオラ行くぜぇ!」

ドギャッ、バキッ、メキッ、ドゴッ、グジャッ
そんな音がMスバルの拳と共に路地裏に響き渡る。

「オラオラ、どうした!チッ!気絶してやがる」

何発もの拳をくらい気絶した男をMスバルは路地裏に乱暴に投げ捨て、ティアナの元に向かう。
しかしそこにはRティアナの姿があった。


「うん、うん。分かった。じゃあね、なのはお姉ちゃん」
「おい、誰と話してたんだ?リュウ」
「なのはお姉ちゃんだよ。あと、伝言。三秒だって」
「ハァッ?」
「さ~ん!」
「何があるんだよ、一体…」
「にぃぃ!」
『モモタロス、何か嫌な予感が…』
「やっぱ、そう思うか」
「いち、ゼロ♪」
「何が…」
ドシャアアアッ!
「ギャアアアッ!!」

Rティアナのカウントが終わると同時にMスバルの体を桜色の閃光が包んだのであった…。


~同時刻、機動6課~
「あの、なのはさん?」
「なぁ~に、良太郎君?」
「さっき、何処に行ってたんですか?それに何でデバイスを起動させてるんですか?」
「うん、ちょっと急用♪」
「そう、ですか…」

恐るべし高町なのは。
この人だけは怒らせてはならない…。
ちなみにスバル達が居た地点は機動6課本部から数キロは離れていたそうな。


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最終更新:2008年04月15日 21:27