海鳴市に突如として巨大樹が出現した。何の前触れも無く発生した未知の怪植物は
周囲のビルを薙ぎ倒し、アスファルトの地面を砕き伸びて行く。海鳴市は大ピンチだ。
「海鳴市に巨大怪樹出現! MAT出動せよ!」
この未曾有の事態に出動するは「怪獣攻撃隊MAT」 モンスター・アタック・チームの名称が
示す通り、怪獣との戦いを想定したMATに出動命令が下るのは当然の事であった。
ワンダバダワンダバダワンダバダバン♪ ワンダバダワンダバダワンダバダバン♪
MATの主力戦闘機マットアロー1号&2号、そしてマットジャイロがMAT基地から発進して行く。
目的地は巨大樹が出現した現場、海鳴市だ!
MATが現場に到着した時、海鳴市は酷い有様だった。禍々しいまでに巨大な怪樹が
周囲の建物を倒し、壊しながら伸びて行く。しかも今も成長を続けているのだ。
こんな物がさらに大きくなれば、海鳴市だけの問題では留まらない。
日本…いや世界全土が危険に晒されるかもしれないのだ。
「巨大樹へ攻撃開始! さらに成長する前に焼き払え!」
「了解!」
MAT隊長の「加藤」の号令により、マットアロー1号2号、そしてマットジャイロが
攻撃を開始した。MAT特製の対怪獣ミサイルが次々巨大樹へ降り注いで行く。
一方その頃、巨大樹の伸びる現場へ走る一人の少女と一匹のフェレットの姿があった。
海鳴市に住む少女「高町なのは」と、彼女に飼われているフェレット「ユーノ=スクライア」である。
しかし、一人と一匹には他の者の知らない秘密があった。
MATが植物怪獣の類と認識し攻撃をしている巨大樹は、正確には違う。
異次元世界から飛来したジュエルシードと言う物体が、現地の人間の「願い」を
具現化し誕生した代物であった。
そしてユーノはジュエルシードを回収する為にこちら側の世界にやって来た
異世界人であり、偶然出会った現地協力者であるなのはと共に各地に飛び散った
ジュエルシードを回収して回っていた。
なのははユーノを肩に乗せ、海鳴市を広く見渡せる高層マンションの屋上まで
上がり、そこで巨大樹へ攻撃を仕掛けるMATの姿を垣間見た。
「ああ! この世界の軍隊が攻撃を仕掛けてる!」
「違うよ! 軍隊じゃないよ! あれは怪獣攻撃隊MAT! 国連所属の対怪獣特捜チームだよ!」
「え? 怪獣? この世界にはそういうのがいるのかい? この世界にも色々あるんだな~。」
さり気無く詳しいなのはに感心するユーノであったが、今はそれ所では無い。
ジュエルシードを何とかしなければならないのである。故になのははユーノに貰った
デバイス「レイジングハート」を起動させ、エリアサーチをかけた。
巨大樹の核であるジュエルシードを探す為であった。
さてさて一方、MATのマットアロー1号&2号&マットジャイロは巨大樹の上空周囲を
飛び回りながらミサイルを矢継ぎ早に撃ち込み、巨大樹の各部で次々に爆発が起こっていたのだが…
巨大樹は燃えない。成長力のみならず、耐久力に関しても明らかに普通の植物では無かった。
なおもMATは巨大樹へ攻撃を仕掛けていたが、その度に激しい爆発音が起こり…
「キャァァァ!!」
「なのは! 大丈夫!?」
MATの巨大樹に対するミサイル攻撃によって発生する爆風、爆音、熱風はある程度距離を
置いたなのは達の所にも響いて来る。そのせいで上手くエリアサーチに集中する事が出来なかった。
MATはなおも巨大樹へ攻撃を仕掛けていたが、先程まで微動だにしなかった巨大樹が
突如として動き出した。巨大な蔓を伸ばし、マットアローへ攻撃を仕掛けていたのだ。
それを回避すべく急旋回をかける各機だったが、MAT隊員の一人「郷秀樹」の搭乗する
マットアロー2号が翼に蔓の直撃を受けてしまった。
「うあああああああ!!」
「郷!!」
郷の断末魔の叫びが響く中、マットアロー2号は海鳴の街へ墜落して行く。
その光景は、なのはとユーノにとっても衝撃だった。
「あ…ああ…あのMATの飛行機が…墜落する! こうしちゃいられない!」
なのはとユーノには、墜落するマットアロー2号に誰が乗っていたのかは分からない。
しかしその犠牲を無駄にせぬ為に、ついに巨大樹の核、ジュエルシードを発見した。
「見付けた!」
なのははレイジングハートのシューティングモードでジュエルシードへ狙いを付け…発射した。
この一発で全てが終わる………そう思われたが………
(ブレスレット兄さんのAAが崩れて見えないので省略させていただきました。申し訳ありません)
ウルトラマンが帰ってきた!
説明しよう! MAT隊員郷秀樹は、実は宇宙の彼方M78星雲光の国から地球を守る為に
やって来たウルトラマンに変身する事が出来たのだ!
『ジュワ!!』
巨大樹と相対するウルトラマンであったが…その背中に先程なのはの放った砲撃が当たった!
『ヘァ!?』
突然背後から感じた強い衝撃に思わず仰け反るウルトラマン。だが、この事でなのはの存在が
MATに知れてしまった。
「あのマンションの屋上に女の子がいるぞ!」
「いけない! 見付かっちゃった!」
なのはとユーノがあたふたする中マットジャイロがマンション屋上に着陸し、中から加藤隊長が現れる。
「おい君! ここは危ないぞ! 避難しなさい!」
「ご…ごめんなさぁぁぁぁい!!」
とりあえず今の状態が他の者に知られては大変。なのはとユーノは一目散にその場から逃げ出した。
「うあああああ!! ウルトラマンの馬鹿ぁぁぁぁ!! 何であのタイミングで出て来るのぉぉ!?」
「ねぇねぇ! この世界にはあんな巨人がいるのかい!? この世界もさり気無く凄いんだね!」
その頃、ウルトラマンは巨大樹に向けて接近しようとしていたが、巨大樹の各部から伸びる
強靱な蔓に阻まれ中々接近が出来ない。
『ジェァァ!!』
ウルトラマンは自身の腕に絡み付く蔓を引き千切り、右手にスペシウムエネルギーを集中させ
丸ノコギリ状にして発射するウルトラスラッシュ、通称八つ裂き光輪を発射した。
破壊では無く切断を目的としたウルトラスラッシュ。これによって巨大樹の幹を切り裂こうと
言うのだろうが…その直後、巨大樹の正面に展開されたバリアによってウルトラスラッシュが
弾き返されてしまった。
『ジュワ!?』
バリアの展開まで可能な巨大樹に驚くウルトラマンであったが、強力なバリアを持つ敵との
戦いは「キングザウルス三世」との戦いで経験済み。そしてその攻略法も分かっていた。
『ジェァァ!!』
ウルトラマンは勢い良く駆け出し、ジャンプ! 天高く跳び上がった!
そして空中で一回転し、上空から巨大樹へ急降下! ウルトラマン必殺の流星キックだ!
これでバリアを飛び越し、巨大樹本体へ蹴り込もうとしていたのである。が…
そこへ伸びた蔓がウルトラマンの両脚に絡み付いた。
『ジェァァ!?』
キックが届く前にウルトラマンは地面に叩き付けられてしまった。
そして巨大樹は蔓をムチの様に機用に振り回し、ウルトラマンへ打ち付けて行く。
『ジュワァ!』
ウルトラマンのカラータイマーが赤になった。地球上ではエネルギーを著しく消耗する為、
三分間しか戦えないのだ。ウルトラマン頑張れ!
『ヘァ!』
ウルトラマンは何とか立ち上がろうとするが…カラータイマーの点滅は強くなって行く。
そしてついにウルトラマンのエネルギーはゼロとなり…消滅した。
「ウルトラマンが敗れた…。」
加藤は思わずそう言葉を漏らしたが、今は巨大樹を何とかしなければならない。
「隊長! 郷を見付けました。」
「よし! 郷を回収し、一まずここは撤退する! 今回の出動で得たデータを基に
作戦を立て直すんだ!」
「了解!」
マットアローから脱出していた(と他の皆は思っている)郷を回収し、MATは一時撤退した。
ウルトラマンが敗れた。巨大樹はなおも成長を続け、海鳴の街を完全に飲み込みつつあった。
この未曾有の事態に際し地球防衛庁の岸田長官は、核兵器並の威力を持つ特殊兵器「スパイナー」による
攻撃を計画していた。しかし…その作戦に加藤は異を発した。
「長官! スパイナーを使えば海鳴は一面焼け野原、廃墟と化してしまいます!」
「海鳴市を植物怪獣に蹂躙されて、黙って見ておれというのか? それこそ世界中の笑いものになるぞ。
こうなれば、海鳴決戦あるのみだ! その為に現在海鳴市民に避難勧告を出している!」
長官は本気だった。本気で海鳴の巨大樹にスパイナー攻撃を仕掛けるつもりであった。
「長官! 待って下さい! あの巨大樹には…子供が…二人捕らわれています!
今スパイナーを使えばその子供達も巻き添えにしてしまいます!」
巨大樹には二人の子供が捕らわれている。戦闘中には誰も気付かなかったが、
帰還後にデータ検証をしていた際にその事が発覚したのであった。
「しかし、植物怪獣は今も成長を続けている。たった二人の子供の為にスパイナー攻撃を
見送ってはもはや海鳴どころか他の地域も植物怪獣による被害が広がるぞ。
それにあれはウルトラマンさえ敗れた程の相手だ。スパイナー以外に勝つ方法は無い。」
「長官、せめて時間を下さい! 子供二人を救出させて下さい!」
「では一体どうやって救出するのかね?」
「我々が直接巨大樹に登り、子供達を救出します。」
「それはダメだ。危険な勝負は避けた方が良い。スパイナーの方が遥かに威力があるからな。」
長官はあくまでも海鳴市全域と巨大樹に捕らわれた二人の子供を犠牲にし、スパイナーを
使うつもりであった。しかし、子供二人を救出したい加藤隊長は何としても説得しようとする。
「お願いします! MATにやらせて下さい!」
「長官! お願いします! MATにやらせて下さい!」
「長官!」
加藤隊長のみならず、郷や他の隊員達も続けて言う。何としても子供達を救出したいのは
MATの総意であった。
「よし分かった。少しだけ時間をやろう。その代わりしくじればMATは即時解散。分かったな?」
「ありがとうございます長官!」
こうして、スパイナーの使用は少しの間見送られる事になった。そしてMATの決死の出動が始まる。
何としても子供達を救出しなければならない。
一方その頃、海鳴市全域ひ発せられた避難勧告により、それぞれ荷物を抱え避難を始める
市民による物凄い人だかりが出来ていた。無論なのはの両親、兄、姉の姿もあったのだが…
肝心のなのはの姿は無かった。
「皆が避難で騒いでいるのに乗じてこっそりここまで来たけど…良いの? 皆心配してるよ?」
「良いの。そこは後でどうとでもなるから。今はジュエルシードを何とかしないと。」
なのはは、左肩にユーノを乗せて海鳴に残った。ここまで事態が大きくなってしまったのは
自分のせい。そう考えたなのはにとって、ジュエルシードは何としても回収しなければならなかった。
加藤隊長を中心とするMATはマットジープに乗って巨大樹に接近していた。
そして巨大樹の幹に存在した二人の子供が閉じ込められている宝石状の物体を発見するのである。
「見付けました! あれです!」
「よし! これより木に登ってあの子供達を救出する!」
「自分が行きます!」
郷はロープを抱え、巨大樹の幹を登り始めた。
他の隊員が巨大樹の動きを警戒する中、郷は子供二人の捕らわれている宝石状の物体へ向けて
登って行く……が……
「郷! 巨大樹が気付いたぞ!」
「何!?」
巨大樹が動き出した。大きな動きでは無いが、小さな蔓が郷のいる場所まで伸びて行く。
「郷を援護しろ!」
皆がマットガン&マットシュートを抜き、蔓を撃ち抜いて郷を援護する。
そしてついに郷は目的の場所にまで辿り着いた。
「さあ、あと少しだぞ…。」
郷はマットガンからレーザーを照射し、子供二人を閉じ込めている宝石状物体を
焼き切ろうとして行くが…直後、巨大樹が大きく蠢いた。これは郷も耐えられず振り落とされてしまった。
「うあああああ!!」
「郷!!」
巨大樹の幹から落下して行く郷。が、その時、眩い光が放たれた。
ウ __
_r‐'ミヽ
ル rト、ゞ^(
゙!`' _,〈
ト ゞ¬´:`i
}_ , ´ ‐.j
ラ !_,,.-‐¬
i ゙、 ,-,、
マ l_,,,-=゙、. i l li
'i;;;;;;;;;;;;;l, /l li'`丶、
ン 'i;;;;;;;;;;;;;l, / | |' ヽ
ヽ ゙ll| / _ || __ .〉、
参 i l| ノli" ヽ || , '" ゙)i´r1
l ll、 !:lヾ、_ノ'll ヽ-‐´ .l |:l , -―、
上 | ll;l゙、 l_l ! レノ _,-¬´ゞ 〉`゙ ‐- 、
| ll;ll;;、 ゙、 ー===―, / i、ヾ、__ソ_ノ >,,、
! .| ll;l 、;;ヽ ヽヾTT´/ ィ' l゙、ヽ_ノ `\_,__/;;;;;;;;;;;`ヽ
| ll;;;`ー'.;ゝ、゙i`‐-‐ ´.:::i、 `7フ,、-ァ‐¬⌒´;;;;;;シヾ;;;;;;;;;;;;ノ
゙i ll;;;;;;/ "il;!、 ___ ノ;;;;>ーil´;;;;ヽ、_,,..-=´'' ̄  ̄/
l リ;;/ ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// リ;;;;;;;;;;;;/ ,,..‐ ''"
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|ll;;;;;ll ゞ;;;;;;;;/ リ;;;;;;/ ,,..''"
|ll;;;;;ヾ ((゚ )) ノ,,;;;;;;/. /
|゙ヾ_;;;;;ヽ===" ̄`==='";;;;;;;;;;ノ /
郷は再びウルトラマンに変身し、再び巨大樹に挑む! 既に一度敗れてはいるが…
だからこそ…だからこそ次は負けられないのだ!
その頃、なのはとユーノはMATに見付からない様に別方向から巨大樹へ接近していた。
「あ! またウルトラマンが出てる!」
「だからあれは一体何なんだい!?」
ユーノとしてはウルトラマンの存在が妙に気になるらしかったが、今はそれ所では無い。
『ジュワ!』
ウルトラマンは巨大樹へ向かって走る。巨大樹は蔓を伸ばしそれを阻もうとするが、
ウルトラマンも負けじと自身の左手をかざした。
_| |_
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/ .| | ヽ
. 厶,. ‐ 、|.| , ‐、 l_
|l |ゝ__,_ノ|.| {、,__ノTl| rn「h ジュワッ!
ト、! || l_| |.| | | |
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ヽ. TニニT / | |
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_ノ _>、 } |l ト.
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ウルトラマンの左手のウルトラブレスレットが輝く! かつて宇宙大怪獣ベムスターに
苦戦を強いられたウルトラマンがウルトラセブンから託された万能武器。
その力はもはやご都合主義としか言い様の無い程の凄まじい物である。
『ジュワ!』
ウルトラブレスレットを光のカッターとして対象を切り裂くウルトラスパークが放たれた。
その凄まじい切れ味によって巨大樹の蔓が次々に切り落されて行く。
『ジェア!!』
蔓が切り落された隙を突き、ウルトラマンは巨大樹へ突進する。そして子供二人が
閉じ込められている宝石状物体を巨大樹から引き剥がそうとするが、そこで巨大樹から
発せられるバリアに阻まれてしまった。
『ヘァ!』
巨大樹のバリアに阻まれ怯んだウルトラマンに対し、今度は巨大樹が猛毒樹液を
吹き放ち、ウルトラマンの全身を染めて行く。
『ジェァァァ! ジェァ!』
巨大樹の猛毒樹液に流石のウルトラマンも悶絶。そしてついにウルトラマンの
カラータイマーが赤になった。ウルトラマン頑張れ!
「ウルトラマンを援護せよ!」
加藤隊長を中心に、MATの皆がマットシュート&マットガンを巨大樹へ撃ち込み
ウルトラマンを援護する。例え巨大樹を破壊する力は無くともウルトラマンが
再び立ち上がるチャンスを作る事が出来る。
『ジェァァ!!』
ウルトラマンが立ち上がった。そして巨大樹へ向けてウルトラブレスレットを投げ付ける。
やはりバリアを展開して防ごうとする巨大樹であったが、ウルトラブレスレットとバリアとが
衝突しあった直後、バリアがガラスの様にパリンと割れた。そう、ウルトラマンは
バリア破壊効果を込めてウルトラブレスレットを投げていたのだ。
『ジュアァ!』
バリアを失った巨大樹へ向けてウルトラマンが突進し、子供二人が捕らわれた
宝石状の物体を掴み、引き千切った。するとどうだろうか。巨大樹の勢いが無くなり
力が失われて行く。それもそのはず。MATは宝石状物体をただ子供二人を
捕らえておくだけの物としか認識していなかったが、実際は巨大樹の核となる
ジュエルシードだったのだから。
『ヘァァ!!』
今こそチャンスとばかりにウルトラマンは腕を十字に組み、スペシウム光線を発射!
ジュエルシードと引き離された事によって力を失った巨大樹にスペシウム光線に
耐え切れる力が残っているはずもなく、瞬く間に燃やされてしまった………。
『シュワッチ!』
巨大樹に勝利したウルトラマンは空の彼方へ飛び去るが、皆は気付いていなかった。
この騒ぎに乗じて、なのはが子供二人を捕らえていたジュエルシードに魔砲を撃ち込み
回収していた事を…。
MATとウルトラマンの活躍によって巨大樹は消滅し、スパイナーによる海鳴崩壊の危機も
未然に防がれ、MAT解散の危機も去った。しかし、巨大樹によって破壊された建物は元には戻らない。
また一から再建していかなければならないのである。
一方、ジュエルシードを回収したなのはだが、その顔に笑顔は無かった。
ここまで騒ぎが大きくなってしまったのは、自分のせいだと考えていたのだ。
だからこそ、なのはは誰かに頼まれたからでは無く、自分の意思でジュエルシードを
回収して行く事を強く心に決めるのであった。
おしまい
最終更新:2009年01月10日 15:20