ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ……。
スバル「いよいよ今日から、私の新しい生活が始まる。今までは転校ばっかりで友達できなかったけど、今度こそきっといい友達を見つけるんだ。目指すは友達百人!」
どーーーーん 時空管理局 古代遺物管理部 機動六課(通称・八神家)
スバル「……怪しい……」
リィンフォースⅡ「今日から皆の仲間になるナカジマさんです」
スバル「ス、スバル・ナカジマです。宜しく」
リィンフォースⅡ「あーっ…ナカジマさん、何しろ急な転入だったから、悪いんですけど暫くあの席にいてくれませんか?」 →→→→
スバル「あ、はい。わかりました」
クラスメイト「Σ」
彼女の席だ……折角忘れかけてたのに……
スバル「ど、どうしたんだろう皆……うわぁぁ!」
ヴァイス「ふふっ…驚いたかい? 高町さんが描いたのさ。その席に本来座っている筈のね」
スバル「た、高町…さん…?」
ヴァイス「そう、彼女は……いや! もう止そうこんな話!」
スバル「まだ何も言ってない!」
あんたセクシーじゃ、あ~ん……死ぬな~おじいちゃ~ん…もうお酒は止めなはれ
スバル「こ、この歌は?」
クラスメイト「た、高町だ…。高町が帰ってきた…」
なのは「おはよーぅ!」
ガビーーン
クラスメイト「なんてこった…。帰ってきやがった…。折角普通の部隊に戻れたのに。また変態部隊呼ばわりされるんだわ…」
スバル「あ、あの人が高町さん…」
なのは「…ん? 誰なの君はコンチクショ─ーーーーッ!!」
スバル「え? あ、あ、あの!」
シャリオ「あの、彼女は今日転校してきたナカジマさん…」
なのは「え? 転校生? 何だ、それならそうと言ってくれたら! 私はてっきりザフィーラ…あ、いや(ゲフンゲフン)、失礼! 何でもないよ(ゲフンゲフン)」
スバル「ザフィーラって何? ザフィーラって何──!?」
なのは「私は高町なのはなの。宜しくね!」
スバル「こ、こちらこそ宜しく…」
なのは「私の席の事は気にしないでね! どうにでもなるから!」
キュピーン
スバル「あ、ありがとう…。(なーんだ、いい人だ)」
ズーーーーーン
スバル「ち、違う…何か違うよね!?」
なのは「うん…? 淫獣の落書き! そうだったんだね、君もユーノマニア!!」
スバル「ん?」
なのは「ウォンチュウ!」
スバル「うわぁ…何か知らないけど、思いっきり気に入られてる…」
はやてー……はやーて……はやてー……
なのは「何だか君とはうまくやっていけそうだね。ね! ナカジマさん」
スバル「そ、そうですね…」
パカッ ズーーーーーン!
スバル「な、何ーーーーー!? お、お昼ご飯がゆで卵一個? そんなので足りるの?」
なのは「あー満腹…」
スバル「滅茶苦茶不満そう──!! あ、あの…よかったら半分どうですか…?」
なのは「え!? 悪いよ、でも本当にいいの!? やったぁナカジマさん! 君って親切だね! うん、凄く美味しいよ! こんなに美味しいご飯を食べたのって3ヶ月振りかな!
3ヶ月間ろくなもの食べてなかったから! 兎に角この3ヶ月間は色んなことがあったっけ! 何しろ3ヶ月間だから! うん、3ヶ月間は長いよ!」
スバル「は、話したがってる…。嫌だなぁ…気が進まない…。でも…仕方無いよね…。な、何してたんですか、この3ヶ月間」
なのは「え、何なの急に! 3ヶ月間!? そればっかりは言えないね」
スバル「チクショー!」
なのは「でもしょうがない…君には特別に教えてあげる。実は、ある秘密の修行をしていたの」
スバル「修行?」
なのは「そう。ミッドチルダ式、古代ベルカ式、近代ベルカ式…私は色んな魔術体系を習得したけど、どれも私の求めていたものとは違っていたの。だけど、3ヶ月前のあの日、遂に見つけたんだよ…。それがセクシーコマンドー式…」
スバル「セクシーコマンドー式……コマンドー式……コマンドー式……」
なのは「そこで出来たのが、この服なの──!!」
ズキューーーーン
スバル「何もわからなーい!」
なのは「君には本当にお世話になったから、ニックネームの一つでも考えなきゃね」
スバル「えぁっ!? いいよそんなのもう考えてる…」
なのは「う~ん…。高橋名人か、デコ助野郎かな」
スバル「ど、どっちも嫌だけど、高橋名人だけは絶っっ対に嫌だ!」
なのは「よーし今日から君は高橋「ああああああ! デコ助野郎がいいな! デコ助野郎が気に入りました!」え、そう? じゃあデコ助野郎」
ズキューーーーン
アリア「久し振りだねぇ、なのは」
ロッテ「もう来ないかと思ってたわよ」
なのは「やぁ。勇者王に盟主王。闇の書事件でお世話になった人達だよ。色々暗躍してたんだけど結局は弟子のクロノ君に捕まって退場させられてね。
今じゃその責任で前線から外されて、局内の不良債権驀進中のお二人さんだよ。それを何時までも根に持ってね、しつこく突っ掛かってくるの」
アリア「いい根性してるわね」
ロッテ「こっちは二人いるのよ?」
なのは「何人来ようと、セクシーコマンドー式は無敵よ!」
ロッテ「舐めんじゃないわよ!」
バキィッ!
スバル「た、高町さん!」
なのは「ぐふぅ…! な、中々やるね…。貴方のパンチを食らって倒れなかったのは、私が初めてだよ」
アリア「…何?」
なのは「遊びは終わりだよ…。そろそろ本気でいかせてもらうから! はぁぁぁぁぁぁ…」
ジィィィィィ…スルッ
スバル「うわぁっ…」
なのは「どうしたの? もしかして怖気づいた?」
ロッテ「舐めんじゃないよ!」アリア「死になさい!」
なのは「ふん!」
スバル「な、何だ!」
なのは「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ピヨピヨピヨピヨピヨピヨ
ロッテ「な、何なのあの動き!?」アリア「気持ち悪ぅ!」
なのは「今よ! 必殺、スターライトブレイカー!!」
ズキューーーーン ドサドサ…ッ
なのは「これが、セクシーコマンドー式よ」
スバル「す、凄い砲撃魔法…これがセクシーコマンドー式…」
なのは「青いねデコ助野郎。あれはただの魔法。セクシーコマンドー式の極意は攻撃に非ず。あのヒヨコ走りがセクシーコマンドー式なの!」
スバル「ええええええええ!?」
なのは「いいかいデコ助野郎、どんなに強い相手でも、こちらから隙を作ってしまえば幾らでも倒せるって事だよ」
スバル「(だからって制服のスカート下ろすなんて…この人は羞恥心が無いのか?)た、確かに…。これは凄い魔術体系なのかもしれない…。すごい…すごいよ! なのはさん!」
きゅっ、きゅっ……ゴロッ
スバル「フェレット────!?」
なのは「フゥッ! いい淫獣描いた♪」
デコ助野郎が、なのはの本当の恐ろしさを理解するのは、まだまだ先の事であった
最終更新:2007年08月14日 16:43