ここからは原作でもほとんど語られなかった裏設定についてです。
本作でも作中では多分語らないので、見なくても支障はありませんが、知っておくと理解が深まるかもしれません。
アニメ『BLASSREITER』に登場するブラスレイターには、それぞれ『ゲーティア(ゴエティア)』という魔術書に記された72の悪魔の名前がついています。
古代イスラエルのソロモン王が使役したといわれるこの悪魔達(ソロモン72柱)になぞらえていますが、実際は十数体しか登場していません。
ですのでティアナ、ヴァイスも使われていない悪魔から名前をつけてみました。
原作では容姿や特徴、特性に幾つか伝承との共通点が見られます。おまけコーナーとして本作で登場したブラスレイターの悪魔について軽く紹介してみたいと思います。
当然ですがティアナのブラスレイターは私の創作です。
絵で説明できるといいのですが、イメージのベースとなったのは『スノウのブラスレイター』――と言って分かる方はあれの色、パーツ違いと思っていただければ近いと思います。
ブラスレイターはそれぞれ固有の武器を生み出したり持っていたりしますが、デバイスメインでないと完全にオリキャラになってしまうので、
固有武装?はあくまで補助程度に考えています。
元となった悪魔
アロケス(アロケル)
序列52番。36の軍団を率いる地獄の公爵。
戦馬に跨った兵士の姿。真っ赤なライオンの顔をしており、瞳に炎を宿している。低くしわがれた声で話す。
召喚者に天文学、教養学、優秀な使い魔を与える。
アンドロマリウス
- ソロモン七十二柱の悪魔の内、序列七十二位
- 36個軍団を率いる地獄の伯爵
- 盗まれた金品、財宝の隠し場所等を見つけ出す
- 悪事、不正を暴く
ゲーティアの前身とされる「悪魔の偽王国」に記述のない悪魔の一人。
盗賊、詐欺師などを捕らえて懲らしめる正義の悪魔とも記述され、召喚すると、大蛇を手にした人間の姿で現れる。
アニメ本編のメインキャラ、ジョセフのブラスレイター。固有武装のシミター、鞭などに蛇の名残が見られる。
全ブラスレイター中、最も未知の可能性を秘めている。
参考文献:図説天使悪魔辞典 幻冬舎
ヴァイス・グランセニックのブラスレイターが象徴する悪魔。
ソロモン72柱の序列第八位。30個軍団を率いる、地獄の公爵、或いは伯爵。
太陽が射手座の位置にある時、四人の王を従えて、銃を持った射手や狩人の姿で現れる。弓の名手であるとも。
友人同士の争いを力ずくで調停、友情を修復させる能力を有する。過去、未来に通じ、財宝の位置を知らせ、
動物の言葉を理解させる能力も持っている。
ヴァイス・ブラスレイター
銃を持つ狩人の姿、友人の争いを力ずくで調停という点から。
本作オリジナル。緑ベースの迷彩柄で目が三つ。アルビンブラスレイターを塗装して、目を一つから三つに増やせば出来上がり。
アルビン同様、ブラスレイターとしての固有武装はなく、武器はストームレイダーのみ。
ティアナのブラスレイターは、黒と白、人(魔導師)と融合体を上下にはっきり分けた容姿、紋章の刻まれた右手と、
クロスミラージュを握った左手(2話)という風に、境界線がはっきりしているのに対し、ヴァイスはまだら模様。
境界がなく混在している。これらの特徴はストーリー上においても同様。
ゲルト・フレンツェンのブラスレイターが象徴する悪魔。
ソロモン72柱の序列第三十七位。20個軍団を率いる地獄の侯爵。燃え盛る鳥の姿で現れるが、人間の姿も取れる。
召喚者に科学の知識を授ける能力。詩歌に通じており、子供のように優しい声で歌い、話す言葉が自然と詩となる。
元はエジプトの霊鳥とも伝えられ、死と再生を繰り返し、自らの身体を炎で焼いて復活する。
中国の鳳凰と混同されることも多いが別物。
ゲルト・ブラスレイター
主な武器は両肩に付いた小型の鎌のような刃。これはブーメランや鎖鎌のようにも使え、肩に付いている時は小さな翼にも見える。
その他、ゲルトは両足の先からも光の刃を伸ばしており、両手と合わせて、四肢のすべてからの攻撃が可能。
ゲルトの所属するチーム名も『Phoenix』であり、半身不随の負傷から華々しく復活した様も、フェニックスの再生を表している。
参考文献:図解天使悪魔辞典(幻冬舎)、他多数
最終更新:2010年04月04日 00:22