ここは、惑星Zi。地球から銀河系の反対側に位置する恒星系の惑星である。
大気中、海中の成分が、やや金属イオンが多いことや荒野の比率が高いことを除けば以外地球に酷似した環境を持つ星である。

この星には、特有の高圧高温かつ金属イオン濃度が以上に濃い海から発生した、
体内に金属物質を含む生命体、を改造した兵器が存在した

その名は「ZOIDS」最強の戦闘機獣である。


機獣新世紀リリカルなのはスラッシュゼロ、はじまります
第一話「白き獅子」


ビットは、反射的に右に跳んだ。その次の瞬間、
高速回転するバーサークフューラーの格闘戦兵器「バスタークロー」が地面を抉る
「付いてきな」そう言うように
背中に搭載されたイオンブースターを点火し、ゴールである「古のウルトラザウルス」へと駆けて行くライガーゼロ。
だが、負けじとバーサークフューラーも足と背中に装備されたイオンブースターで後を追う。

そして、ビットはウルトラザウルスの上面に設置された発着用カタパルトに飛び乗る
ライガーゼロが、周りを見回しつつ吼え挑発する
その瞬間、カタパルトをバスタークローが突き破り、襲い掛かってきた
「いい加減、やられろおぉぉぉ!!」
バーサークフューラーのパイロット、ベガ・オブスキュラが叫びバスタークローを伸ばす
「冗談だろッ!!」
負けじとビットもストライクレーザークローを起動しバスタークローに横からぶつける
「どうだッ!」
丁度、バスタークローの上にライガーゼロが乗ったような状態になりベガは歓喜しつつライガーゼロをなぎ払おうとするが、

その次の瞬間、バスタークローがパリンと音を出し砕け散ってしまったのだ
バスタークローに、ストライクレーザークローの出力が押し勝ったのである
そして、その衝撃によって、バーサークフューラーは後ろへと倒れこんだ
その衝撃でベガは気を失ってしまった

そして、ビットは額の汗をぬぐい、ライガーゼロは勝ち誇ったように吼え続けるが、バーサークフューラーはゆらりと立ち上がった
先ほどの衝撃でゾイドコアの闘争本能やコンピューターを制御するコンバットシステムが停止し、闘争本能によって暴走を開始したのだ
そして、バーサークフューラーは荷電粒子砲のチャージを完了、ビットはかろうじて回避するが、
そのまま、バーサークフューラーが通常ではパイロットの安全のため行えないはずの薙ぎ払いを敢行、
近くを飛んでいた、バーサークフューラー御付の、ホエールキングに致命傷を与え
ウルトラザウルスに装備された「重力砲・グラビティキャノン」の砲身を傷付け
バトルを仕切っていたダークジャッジマンを黒焦げにした

そして、すぐ後、尻尾を叩きつけるテイルアッパーによって、ライガーゼロを吹き飛ばしたバーサークフューラー。
今度こそはと、直撃させるために荷電粒子砲のチャージを始める
ライガーゼロは、どうにか立ち上がり、バーサークフューラーを睨み付ける
「さっきよりも動きが良くなってきてる。これが博士の言ってた「オーガノイドシステムの学習」ってやつか…」

「…いいか、ライガー…」
ビットがライガーゼロに語りかける

それに、ライガーゼロも小さな唸り声で答える

「踏み込みと、間合いと…」


「気合だッ!!」
そして、一気に、バーサークフューラーに飛び掛るライガーゼロ
ライガーゼロは、ストライクレーザークローで、バーサークフューラーの首を抑え、
ほぼ直角に押し上げて、荷電粒子砲を撃ち終わるのを待っていた
だが、バーサークフューラーも前足のストライクレーザークローで、ライガーゼロの前足を必死で引っ掻き、体制を崩させようとする
そして、ライガーゼロほど高出力でないものとはいえ十分な破壊力を持ったその鉤爪は確実にダメージとして蓄積していく

「踏ん張れ、ライガー!!!」
ビットとライガーゼロも必死で、押し返す

そして、荷電粒子砲の目も眩む光が消えた後、この世界から、彼等は姿を消していた、
荷電粒子砲が直撃し蒸発したわけではなく、本当に姿を消したのだ


そして、舞台は地球へと移る
但し、惑星Ziと関係のある地球ではなく、全く違う次元世界に存在する地球にだが




海鳴市

「状況は!?」
リンディが問いかける
「魔力爆撃…!?物理被害はありません!!…でもジャミングされてサーチャーとレーダーが…!!」
エイミィがコンソールを叩きつつも答える

「なのは!、フェイト!、アルフ!大丈夫!?」
ユーノの念話が頭に響く
「ありがとう、ユーノ君、アルフさん…」
なのはが防御魔法で守ってくれた二人に感謝する
フェイトは、その光景を見届けた後上空を見上げた。
ちょうど、結界が消滅して行く所であった

「はあ、やっとジャミングが解けた……ん?サーチャーとレーダーに反応が…小規模の次元震…!」
「どうしたの?エイミィ」
リンディが不審に思い問う
「艦長、小規模の次元震の発生を確認!発生地点の中心に魔力反応と熱源があります、直接の確認が必要と思われます。
どうされますか?」
エイミィが説明をする
「分かったわ、クロノ?戦いの後で悪いけどなのはさん達と一緒に見に行ってくれる?」
リンディが、指揮官として判断を下す
「分かりました艦長、至急現場に向かいます」
そう言った後、次元震の発生地点へと向かう

しばらく飛んでいると、遠くに白いなにかが見えてきた
「あれって、ライオン?」
はじめ遠くから見たとき、なのはは白いライオンに見えたが、
だんだん近づくにつれそれが違うものであると分かってきた

「これって…ロボット?」
近くに降り立った後、開口一番出てきた言葉がこれであった
「そうだな、特殊な傀儡兵にも見えるが…」
と、クロノが言った瞬間であった。今まで、直立不動であった白いライオン型傀儡兵?は、
ゆっくりとしゃがみながら首を下ろした後、頭部のハッチを開けた

クロノ達が訝しがりながら覗き込めば、人が乗っていた

「これは…この人を助けろって事かい?」
クロノが、返事が返ってくるとは思わないものの傀儡兵?に問う
すると、傀儡兵?は小さく首を立てに振った

「分かった、なのは、フェイト、アルフ、この人を家まで運ぶ、手伝ってくれ」
「うん」
「分かった」
「はいはいな~」

そして、全員で、乗っていた人を降ろすと傀儡兵?は白い光に包まれた後、先ほどまで拳の中に入る大きさまで縮み
先ほどまで乗っていた人の手の中に収まった


「…?ここは?……」
気が付けば、見慣れない天井が見えた。


「俺は…そうだバーサークフューラーと……そうだ、ライガーはっ!?」
ガバッと起き上がるビット
周りを見回すが、見慣れない部屋にポツンと一人で居るだけだった
どうやらベットに横たわっていたようだ


その次の瞬間、部屋のドアが開いた

「ああ、起きていたのかのか」
開いたドアからは、ベガと同じくらいの一人の少年が入ってきた

「お前は…?」
ビットが怪しがりながら問う

「すまない、驚かしてしまって、僕はクロノ・ハラオウン。
貴方が傀儡兵の中で気絶していたところを見つけたからここまで運んだ」
「…ちょっと待ってくれ、傀儡兵ってなんだ?それに、俺はロイヤルカップ決勝で戦ってたんだ、
なんで砂漠のど真ん中なんかお前みたいな子供が?
それに俺が気絶してたなら他のブリッツの奴等が助けに来るだろうが…?」
ビットが混乱した様子で問いかける

(やはり、次元漂流者か…)
クロノは少し思案した後、口を開いた
「いいかい?起きたばっかりで混乱してると思うけど、
恐らく君が今居るのは本来、君の住んでいる世界とは別の世界…異世界なんだ
僕は、その中でも、幾つかの世界を管理する組織の一員なんだ
そして、本来管理外であるこの世界で世界間に関わる事件が起きていて、僕等はそれの対策をするためにこの世界に来ていた
そして君は、何らかのエネルギーの反動でこの世界に飛ばされてきた、それを偶然居合わせた僕等が保護した。
それも、僕が所属してる時空管理局の仕事でもあるしね
そういうことだ。少しは理解してくれたか?」
クロノが、"クロノに出来る限りの〟簡単な説明をする
「つまりこういうことか?
ここは、本来俺が居るはずの無い場所で、お前等が関わる事件がおきてて
俺が偶然やってきちまったから、偶然居合わせたお前達が見っけてくれたってことか?」
ビットが頭を掻き毟りながら確認する
「まあ、そういうことだ。
そうだ、もう、見つけてから半日経ってるんだ、お腹すいただろう、軽くなにか持ってくるよ」
「頼めるか?」
「ああ、すぐ持ってくるからじっとしててくれ」

そして、十数分後
軽い食事と水をクロノが持って来るとすごいスピードでビットは完食してしまった
しかも、自分の世界とゾイドの説明をしながらだ

「すごい、食べっぷりだな。よほど空腹だったんだな」
クロノが感心しつつ、話しかける
「あ?そういえばそうだな、いつもよりちょっと早い気がする」
「えっ?」
クロノが驚く
「どうした?」
ビットが心配するが

「ああ、いやなんでもない。(今のスピードで、少し早いくらいって、いつもこれぐらいのスピードで食べてるのか!?)」
「そういえばさ、なんで、お前みたいな子供が、そんな、たいそうな組織に入ってるんだ?」
ビットが当然の疑問を投げかけるが
「ぼ、僕は子供じゃない!これでも十四歳だ!!」
クロノが少し、顔を赤くしつつも反論する
「俺からしてみれば子供だよ」
「はあ…本来僕等の時空管理局がある世界では、魔法さえ使えれば就職年数は低いほうなんだ」
「魔法?、魔法って、ファンタジーに出てくるあの魔法か?」
言ってからクロノは後悔した、まだ魔法のことを説明してなかったのだ

「ああ、すまない言ってなかったな、僕等における魔法は、物語に出てくるようなああいう、怪しげで不可思議なものじゃない
一種の技術、科学なんだ、まあ使うには生まれつきの資質が関係するけどね…この世界の昔の人の言葉にこういうものがあるそうだよ
『高度に発達した科学は魔法と区別が付かない』ってね、この場合はこの逆にあたるね
そういえば、君にも適合性があるって、検査では出てたよランク付けでは推定AAA-ランク、結構高い方だ
経験をつめば、結構できるようになるはずだ」

「そうなのか…そうだ、俺のゾイド…って言っても分からないか…お前達風に言うと傀儡兵…なのか?…はどこだ?」
そして、ビットは自身の相棒のことを聞いてみるが
「ああ、そのことか…ちょっと付いてきてくれ」
と歯切れの悪い返事を返されるだけであった

仕方なしに部屋を出てクロノの後を付いていくことにした
「エイミィ、はいるよ」
そう言い、モニタールームのドアを開けるクロノ
「あ、クロノ君、丁度今解析が終わったとこだよ。あ、起きたんだね、私はエイミィ・リミエッタよろしくね」
「ああ、よろしく」
そしてつかつかと、デバイスのメンテナンス装置へと歩いていくクロノ。ビットもその後を追う

「これだ、これが君のデバイスだ」
メンテナンス装置の中には、オレンジ色の宝石が浮かんでいた
「デバイス?なんだそれ?」
「デバイスは僕等が魔法を使う時の補助装置みたいなものなんだが。
実は、この宝石が君の、そのなんだ、ゾイドといったか。それなんだ」
クロノが歯切れ悪く答える
「これが、ライガー……!?」
だが、その宝石を良く見ればライガーゼロの"眼〟の部分に良く似ていた
『ああ、そうだビット。私だ』
「しゃべった!?」
なんと、クリスタルが明滅し喋っていたのだ
「すまない、気絶していた君を降ろしたら、この姿になってしまっていて…」
「ああ、クロノ君、その事についてなら、謝らなくてもいいよ」
エイミィが横から茶々を入れる
「調べてみて分かったんだけど、どうやら、このデバイスとしての姿と、
あのでっかいロボットとしての姿は自由に変えられるみたい。だからあんまし気にしなくてもいいけど…
この世界では、あんなロボットないし、ミッドチルダでは質量兵器扱いされるから、
元の世界とか以外ではこっちの姿にしておいたほうがいいかも」

「ふ~ん、で質量兵器ってなんだ?」
「質量兵器っていうのは、火薬の炸裂とかで質量を持った弾を打ち出したりする兵器、
まあこの世界の兵器とか、全部当てはまっちゃうんだけどね。
ところでさ、少しお願いしたいことがあるんだ、このデバイスをスキャニングしたときにね良く分からないものが映ったの
で、それが、元の姿の時に大事なものだったりすると怖いから確認してほしくてね」
そういいつつ、コンソールを叩き一枚の画像を出すエイミィ。そこには一つの真球状の物体が映し出される
「これね、スキャニングしても通らなくて困っちゃって」
「ああ、コイツはゾイドコアだ」
「「ゾイドコア?」」
エイミィとクロノが首を傾げる
「ゾイドコアってのはだな、ゾイドの中枢で、たいていの内臓は一つずつ収まってて、
硬い外殻で覆われてんるんだ。そして、その中は高圧高温にされた俺の世界、惑星Ziの海水と同じ成分が含まれていて
その中に、いままで生きてきた情報もインプットされてるそうだ。
ま、これ以上の詳しいことはそこまでジャンク屋の俺でもしらないけどな
それと、ゾイドコアが無くなったり破壊されるとゾイドは死んで石化するから注意しないといけないんだ」
ビットは、自分の持つ知識から出来る限り、クロノたちに話した
「そっか、それじゃあ下手にいじらないほうがいいね」

「ところでさ、俺も魔法使えるようになるんだろ」
「ああ、そうだが」
「いやー俺も使ってみたいなーなんて」
そう言い笑うビット
「はあ、分かった、それじゃあ、結界を張って高台でやるから付いてきてくれ」
ため息を吐きつつ、管理局としては推、定AAA-ランクほどの魔導師を放っておく分けにもいかない為、
仕方なくビットの魔法使用をさせてみる事にした
「はいよー」
そう言いつつデバイスとなったライガーゼロを持ちクロノの後を付いて行くビット




海鳴市高台

「さて、結界も張ったし、始めるとするか。だけど本当にいいのか?
このまま、魔法がまともに使えるようになると、今僕達が関わってる事件に巻き込まれる可能性が高くなるぞ」
「大丈夫、大丈夫、厄介ごとには慣れてるし。助けてもらったんだ、手伝いくらいしないとな」
ちなみに、この場所はなのはが何時も練習に使ってる場所であり、
クロノはなのはから話を聞いていたためここにしたのであった

「まずは、そのデバイスの起動呪文だ、
心に浮かぶ呪文を『それに関しては大丈夫だ、私がゾイドとしてビットと出会った時にに既にマスター認証は済んでいる』…あそ」
クロノが説明する前にライガーゼロが茶々を入れたためクロノは肩を落とす
「お、きがきくじゃねーか、ライガー」
『勿論だ、お前は私の"相棒〟だからな』
そして、二人して笑い出す
「すまんが、始めてもいいか?手本を見せるから。S2U、セットアップ」
クロノが肩を落としながらバリアジャケットを展開する
「こうやって、デバイスの名を言った後セットアップと言うんだ(本当はS2Uには必要ないけどな)」
「なるほど、そうやるのか。ライガーゼロ、セットアップ!!」
「君を守る防護服のイメージを浮かべるんだ」
そして、ビットは白い光に包まれ、再び現れたときには、
普段ゾイドバトルの時に着ている服に、ライガーゼロのアーマーを模したプロテクターを装着していた
ちなみに、手にはストライクレーザークローを模した爪付き篭手のおまけまで付いている
「これが、俺の防護服…」
「そう、それが君専用の防護服<バリアジャケット>だ、と言っても、今まで着ていた物と変わらないな。
よほど板についているんだろう(なのはのバリアジャケットも制服とあんまり変わらなかったからな)
しかし、そのプロテクターのおかげで、まるで魔導師と騎士の中間だな。あ、騎士ってのは…」
「知ってるよ、惑星Ziにも、騎士道はあったし。大昔の御伽話くらいあったからな」
クロノが説明しようとするが、実のところ、惑星Ziには、全く別の次元世界にあるとはいえ地球と関わりがあったので
中世騎士道や御伽話程度はあったのだ
「そうか、それじゃあ、次は飛行魔法が使えるかどうかだ、これで魔導師としての分類も変わってくる。
そのデバイスは、ある程度は願うだけで発動するタイプだから、しっかりとした何か、翼とかのイメージがあれば使えるはずだ」


翼か…俺は、あんまり力強い翼とかってイメージじゃないよな…
そうだな…何時もどっちかって言うと勝手気ままな流離人って感じだからな…
流離のジャンク屋もやってたわけだし…
雲…いや、空を飛ぶって感じじゃないな…風…
「…そうだ風だ!」
『RayWind<レイ・ウインド>』
そして、風は英雄の魂を継ぐ者の下に舞い戻る
「飛べた!」
ビットを風が渦巻く結界が包み込み浮かびあがせ
結界内を飛び回るビット
「すごいな、ここまで早く姿勢制御まで出来るなんて…
ビット!次は射撃魔法だ、使えるか!?」
「う~ん『大丈夫だ、腰のホルスターから、ショックカノンを抜け』え?ライガー?」
腰を見てみれば左側には、ビットがライガーゼロの胸部に装備させたAZ208mm2連装ショックカノンを模した拳銃
右のホルスターには、これまたビットが尾部先端に追加したAZ108mmハイデンシティビームガンを模した拳銃が入れられていた
「よし、分かった」
そう言って左のホルスターからショックカノンを引き抜き両手で構える
「それじゃあ、的を出すから、二分以内に何発命中させるかテストだ、レディーGO!」
そして、一気にビットの前に20もの標的が現れる
「よっしゃあやってやるぜ、おらおらおら!」
両手で構えたショックカノンから、魔力弾を放つビット
その弾は、確実に標的の数を減らしていく
「全滅か。命中率はなかなか高いな、だが…」
そういって、クロノは、大型の攻撃能力をもったスフィアを出現させる
「ビット、あのスフィアをどんな戦い方でも打ち抜けるか?」
挑発するような口調で、ビットを誘う
「ああ、やってやるぜ!」
そういって、ショックカノンをホルスターに戻しファインティングポーズをとるビット
「いけるな、ライガー!」
『無論だとも!』
そうすると、背中のプロテクターが稼動し、カバーがせり上がるとそこから魔力の粒子が勢い良く放出され
篭手のクロー部分が光を放ち、半実体魔力刃によって延長される
『EonBooster<イオンブースター>』
「うおぉぉぉぉおおおおおおお!!」
背中から放出される魔力によって爆発的な加速を得たビットは一気に、
スフィアが放つ魔力弾を回避しつつ突き進んでいく
そして、瞬間的に跳び上がり、クロー部分が光りを増す
『StrikeLaserClaw<ストライクレーザークロー>』
「ストライク、レエェェェェェザアァァァアアクロォオオオオオオオ!!」
そして、振り下ろされた光の刃はスフィアを引き裂いた
「すごい、あのスフィアの攻撃を掻い潜るなんて…技術なら僕ぐらいはある…」
クロノが唖然としていると、ビットが上から降りてくる
「どうだ、俺はどれくらいだ?」
と、したり顔で聞くビット
「あ、ああ百点満点だ…しかしすごいな、元の職業は、たしかゾイドウォーリアーとか言ってたよな
ゾイドを使った競技大会、そんなにすごい戦いだったのか?」
「いや、半分はライガーの自己学習能力のお陰かな?あとは、俺の分もあると思うけど」
「そうか…それじゃあ戻るか。あっそうだった、君が寝てた部屋は君の部屋にしてもらって良いから
元の世界に戻る手立ても見つからない分けだし」
「おお、サンキューな」

そして、ビットの地球での戦いは始まった。
その胸に宿る英雄の魂によって、すべてを救うための戦いが


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最終更新:2010年06月14日 17:13