セフィロスとの戦いの数ヵ月後。
クラウドはストライフデリバリーサービスを続けていた。
「今日は、こことここか…」
いつものように依頼主の所まで物資を運び続ける毎日。
そんなある日の出来事。
「!?」
フェンリルの目の前に突然ライフストリームがわき出てきた。
当然よけられるわけもなく、ライフストリームに突っ込んでいく。
「うおおおおっ!!??」
そのライフストリームがわき出ている穴にフェンリルごと落っこちる。
これが些細な日常を壊した出来事だった。
クラウドからすれば、いい迷惑だろう。
日常を取り戻しつつあった自分にまた、非日常の生活がやってくるのだから。
そして、これはそんな些細なきっかけで生まれた物語。
運命、と人々は呼ぶ。
「ふぅ…」
フェイト・T・ハラオウンはため息をついた。
ここ最近、異常に戦略兵器密造の犯罪が増えている。
先月逮捕したJ・スカリエッティの真似事か。
(まったく…これは本当に危ないな…)
そう思い、目の前にある兵器を見つめる。
これは星のエネルギーを結晶化し、莫大なエネルギーを産む機会だ。
しかも、その結晶は綺麗な緑で丸い形をしている。
ジュエルシードと間違えてしまいそうだ。
「さて、報告しに帰らなきゃ…」
そう呟き、フェイトはその地を後にする。
そこに、ある人物が倒れているとも知らずに。
「クラウド、お前もこの世界に来たのか…」
長い銀髪の男が倒れている人物に話しかける。
意識が無いのだろう。何の反応もない。
「私を止めてみたければ止めて見せろ…」
倒れている男の耳元でそうつぶやいた。
「この星も、母さんによる支配を受けるべきだ…そう思うだろう?クラウド…」
FINAL FANTASY 7 ADVENT CHILDREN: AFTER STORY
執 筆 断 念 中
最終更新:2022年08月23日 18:16