リリカルなのはGX
第??話「最強の魔法使いデッキ」
「俺のターンドロー!」
遊城十代は、左腕に付けたデュエルディスクからカードを引いた。
デュエルの相手は、コスプレなのだろうか白いショートコートにミニスカートな格好の女性だ。
「俺は、E-HEROスパークマンを召喚!カードを一枚伏せターンエンド」
十代のターンが終了し、白服の女性のターンが来る。
「私のターン…ドローなの!私は、ティアナ・ランスターを攻撃表示で召喚!」
現れたのは、二丁拳銃を持ったツインテールの女性だった。
「ティアナ・ランスター攻撃力1650・防御力1200のモンスターか」
「私は、カードを一枚伏せティアナで攻撃!」
『クロスファイヤーシュート!』
白い服を着た女性なのはの攻撃宣言により攻撃を開始するティアナ。
「そうは行くか!トラップカードオープン!」
十代が伏せていたカードは、トラップカード・ヒーローバリアだった。
「ヒーローバリアの効果で、E-HEROへの攻撃を無力化する!」
「私のターンは終了よ」
「そんじゃ、俺のターン…ドロー!俺は、手札のE-HEROクレイマンと場のスパークマンを融合!
現れろ、E-HEROサンダー・ジャイアント!」
十代の持つ融合のカードで現れたのは、雷をまとった巨大なヒーローだった。
「サンダー・ジャイアントの特殊効果発動!ヴェイパー・スパーク!」
その効果で場にいるティアナは、激しい雷に撃たれ破壊される。
「キャァー!」
「ティアナ!」
ティアナが破壊され、少し表情が曇るなのは。
「ザンダー・ジャイアントの攻撃は終わってないぜ!行けぇぇぇ!ボルティック・サンダー!!」
攻撃力2400のダイレクトアタックが決まり、なのはのLPが1600まで削られてしまう。
「くっ、罠カードオープン、魂の綱!1000ライフポイントを払うことでデッキから☆4以下のモンスターを特殊召喚!」
現れたのは、守備表示のフェレットだった。
「(ん?トラップのタイミングミスか。サンダー・ジャイアントの攻撃時に召喚すればダメージを受けずに済んだのに)」
十代が、そんなことを考えているとデュエル相手の女性が話しかけてくる。
「十代くん、バトルフェイズが終わったけどターン終了はまだかな?」
「あ、えーと、カードを1枚伏せターン終了だ」
十代がターン終了を宣言したのを聞いたなのはは、カードをドローする。
「私は、ユーノくんの効果でライフを500回復」
なのはが表側守備表示で出していたユーノくん攻撃力500守備力2050は、
スタンバイフェイズに一度ライフを500回復させる効果がある。
「そして、ユーノくんを生贄にフェイトちゃんを召喚!」
生贄召喚されたのは、☆6つの上級モンスターフェイト・T・ハラオウンと言う女の子だ。
攻撃力2500守備力1500の魔法使い族だ。
「すげぇぇぇ!そんなカードがあるなんて、翔が見たら喜びそうだなぁ」
「そして、装備カード・使い魔の援護を発動!この効果で攻守700ポイントアップ!」
攻撃力3200と成ったフェイトには、更なる効果があった。
「フェイトちゃんで、サンダー・ジャイアントを攻撃!」
「バルディッシュ!」
『Haken Saber』
金色の刃が黒い斧杖から発射され、サンダー・ジャイアントを切り裂き破壊する。
「ぐっ」
十代のライフは800削られLP3200となった。
伏せカードを使おうと考えた十代だったが、サンダー・ジャイアントの破壊前に使えなかったのだ。
「何故、伏せカードが使えないんだ?」
「フェイトちゃんの効果なの。一ターンに一度相手の場の伏せカードを1枚封じるの」
「すげぇ効果」
「そして、カードを1枚伏せターン終了なの!」
なのはの出した少女にサンダー・ジャイアント破壊されながらも、楽しくて仕方がない十代。
「ドロー!俺は、フレンドッグを守備表示で召喚!そして、カードを1枚伏せターン終了」
十代は犬型機械族モンスターを召喚し、伏せカード2枚目をセットしターンを終了した。
「私のターン、ドローなの!」
彼女は引いたカードをほほ笑む。
「私は、儀式カード・白き戦神を発動なの!☆8以上のモンスターを生贄に…出でよ!高町なのは!!」
手札のクロノ・ハラオウン☆8を儀式のコストとし、☆8の儀式モンスター・高町なのはを召喚したのだ。
その攻撃力は3200、守備力は2800と凄まじい。
「さぁ、私の攻撃!フェイトちゃんでフレンドッグを攻撃!ハーケン・セイバー」
金色の刃によって切断されるフレンドッグ。
「フレンドッグの効果発動!墓地に送られた時、墓地のE-HERO1体と融合を手札に加える」
「まだ、私のバトルは終わってないの!ディバイーン・バスター!!」
『Extension』
凄まじいピンク色の光が十代を襲う。
「伏せカードオープン!」
「フェイトちゃんの効果で1枚封じるよ!…そのカードを封じるわ」
「ラッキー!俺が発動するのはこっちだ!」
なのはが封じたのは融合解除だったのだ。
十代が発動させたのは、もう一つの方だった。
「ヒーロー・シグナルで、デッキからE-HEROを特殊召喚する!現れろ、バースト・レディ!」
炎のヒーローE-HEROバースト・レディが守備表示で召喚された。
なのはの攻撃は、バースト・レディを粉砕する。
最終更新:2007年08月14日 19:30