ある日突然地球はインベーダーの襲撃を受けた。インベーダーの送り込む巨大生物や
地球の技術レベルを遥かに超越した様々な兵器群に世界中の多くの人々が殺された。
地球防衛軍…EDF隊員である俺も仲間と共に地球に住む全ての人々の為に戦った。
しかしインベーダーの力は絶大。俺は傷を負い、弾も切れてしまった。
敵巨大生物は俺の眼前にまで迫っている。もうここまでか…俺がそう覚悟した時、
突然上無数の光の弾が飛んで来て巨大生物の身体を貫いていた。
一体何が起こったのか…あっけに取られる俺はそれを見てしまった。
上空に一人の女の子が静止しているのだ。ペイルウィング隊が救援に来たのか…?
いや違う…。ペイルウィングではない。白い服に身を包み、杖の様な物を持った…
まるで漫画やアニメに出てくる魔法少女の様な風貌…。冗談じゃない…こんな事があってたまるか。 
だってそうじゃないか。ここは戦場だ。戦場に魔法少女なんて…笑えないギャグ以外の
何者でも無いじゃないか…。それとも何か? 俺を迎えに来た天使か死神ってか?
面白い。好きにしろ。もうインベーダーによって世界中が焦土と化し、多くの人が殺されたんだ。
俺の家族も…仲間も…もはやEDF自体がまともに機能していないのかもしれない。
もう今更になって失う物は何も無い。ほら見ろ、言ってるそばからインベーダーの本隊のお出ましだ。
巨大生物だけじゃない、宇宙生物ソラスから円盤からマザーシップまでいやがる。
しかし…そこで俺は不思議な光景を見た…。上空に静止した魔法少女の格好をした女の子が
一人で辺り一面を覆い尽くすインベーダーの大群の立ち向かって行ったのだ…
無謀だ。EDFが総力を挙げても勝ち得なかった相手に女の子一人で何が出来ると言うんだ…
俺がそう思う間も無くその女の子は空中を自在に飛び回り、杖から発射するビーム砲で
インベーダーの巨大生物や円盤を次々に落としていく。何者なんだあの子は…
宇宙生物ソラスさえその子の敵では無かった…。挙句の果てには…マザーシップさえ
その女の子は撃墜してしまった。俺は夢を見ているのか…あり得ない…
そして唖然とする俺を尻目に…女の子は何処へと飛び去って行った…

その後、俺は助かり今も生きている。そしてインベーダーは謎の壊滅を遂げて
残存部隊も地球から撤退したのだと言う。その不可解な行動に皆は首を傾げていたが
俺は思った。あの子が…あの不思議な女の子がやったに違いないと…
                 おわり

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最終更新:2007年08月14日 20:36