「はやて~、今日ちょっと出かけてくる。」
「何処に行くんや~?」
「オフ会~。じゃ、行ってくる。」
「オフ会?」
とまあそんな感じでいつの間にかネットをやっていたヴィータはこの日、
オフ会に行く事になったのである。そしてとある喫茶店にてそのオフ会が
行われていたのだが、そこに集まったのは少し不思議な連中だった。
「あの…ヴィータです…。特技は…ゲートボールです…。」
初めてのオフ会にヴィータも少し緊張していた。ネット上では良く会っている相手も
この様に現実では初めて会う人ばかりなのだから。しかし…
「桜田ジュン…。趣味はネット通販…。」
「ジュン、もっと丁寧に挨拶しなさい。」
この男、ボサボサの髪に眼鏡と言う分かりやすいオタクタイプの少年だったが、
隣にいる紅い人形は一体何者だ? 何か喋ってるし。これにはヴィータも少々焦る。
しかしそれ以上に問題なのはもう一人の存在だった。
「でじこにょ! デ・ジ・キャラット星の王女様にょ!」
「あんまり声小さくするにゅ。他のお客さんに迷惑にゅ。」
こっちは白い猫の帽子を被ったメイド服の女の子。しかも何か言ってる言葉がかなり変。
おまけに隣にいる同じく虎猫の帽子を被った5歳くらいの小さい子は何なんだ?

紅い人形に尻に敷かれてるネット通販が趣味のオタク少年。
猫耳帽子を被り、メイド服を着た自称異星の王女様。
ヴィータの周囲にも変な連中は沢山いるが、それが普通に見えるくらい変な連中だと
ヴィータは思っていたのだが、同時にもう一つ、不思議と他人の様な気がしないと言う感情もあった。
何故だ? 容姿も性格も全然違うと言うのに、この二人が全く他人の様に思えない。
何故そう感じてしまうのか? ヴィータは暫し悩んでいたが、そこである事に気付いた。

「そうだ! 声が似てるんだ!」

続かない

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最終更新:2007年08月14日 21:17